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雲海をぬけて
お祖父様
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おおおぅっ……
まさしく聖人だわ…
後光が無駄に眩しい……
夜会の乾杯の後、祖父が私達を側に呼ぶ。
「初めましてウリエルの娘、ミカエルです。
素敵なイヤリングありがとうございました。」
私がカーテシーをすると祖父は
「楽にしなさい。」
そう嬉しそうに目尻を下げる。
「ウリエルに良く似ている。それに…私にも…」
祖父が私の頭を撫で、額に口づけをおとす。
んっ…?
皆が私を見ている?
殿下なんて目をウルウルと潤ませている。
おじ様が宣言する。
「裁きの剣の持ち主であり、私の大切な姪であり主の光を継いだミカエルに幸あれ。」
「幸あれ!!」
「幸あれ…幸あれ…」
拍手喝采の中、理由もわからぬまま頭を下げる。
殿下が微笑む。
この美形揃いの天人の中でも殿下は際立って美しい。
「ティナ…すごく綺麗だよ。まるで闇夜を照らす月明かりみたいだ。」
殿下の趣味が変わっていて良かった。
さもなければこんな美女だらけの中、私を綺麗だと言うわけがない。
「ミカエル、少し話せないだろうか?」
祖父が優しく手をさしのべる。
祖父の手をとると
「ガブリエル、君もおいで…」
そう殿下に微笑んだ。
祖父に着いていくと、そこにはおじ様とケルビム様、ソロネ様、メフィストフェレス様、アザゼル様、ベリアル様と錚々たるメンバーがこちらを見ているではありませんか…
思わず。
ゴクッと喉がなる。
オスカル様にアンドリューもいる。
まさに眼福だ。
おじ様がある程度、地上での出来事を話しておいてくれたのか、すんなりと本題に入れる。
ここにいる方々に取り繕う必要はない。
だから……
「お祖父様、天界にルシファーと通じている人がいます。」
おじ様が苦笑している。
「それはどういう事だ?」
祖父が私を見つめる。
「繰り返される人生の中でどのルートを辿っても最後はルシファーに数年に渡って辱しめられて終わりました。」
祖父の目から涙がこぼれる。
「嫌だなぁ……お祖父様
過去の話です。
泣くところではありません。
私が辱しめられた事より今、問題にするべきは天界にルシファーと同じ臆病な子羊ちゃんがいるという事です。」
メフィストフェレスが私を見つめ
「臆病な子羊とは?」
と尋ねる。
「好意を寄せる相手に想いを打ち明けることが出来ずに、勝手に拗らせて相手を不幸に陥れる人の事です。
愛は無理矢理奪うのではなく、互いにたかめあうことです。
そんな当たり前の努力をせず、相手を逆恨みし不幸にするなんて…
弱虫で臆病な子羊としか言えません。」
祖父がうなずく。
ケルビムが微笑む。
「本当にウリエルによく似ている。
まっすぐで折れない光だ。」
ケルビムの言葉におじ様が笑いながら答える。
「ウリエルより強くて厄介な姪っ子だ。
闇も悪も個性だと言い張るし…個性なら救えるはずだと断言するし…
父が裁きの剣を渡した理由がよくわかります。」
祖父が私に尋ねる。
「これからどうするつもりだと……」
まさしく聖人だわ…
後光が無駄に眩しい……
夜会の乾杯の後、祖父が私達を側に呼ぶ。
「初めましてウリエルの娘、ミカエルです。
素敵なイヤリングありがとうございました。」
私がカーテシーをすると祖父は
「楽にしなさい。」
そう嬉しそうに目尻を下げる。
「ウリエルに良く似ている。それに…私にも…」
祖父が私の頭を撫で、額に口づけをおとす。
んっ…?
皆が私を見ている?
殿下なんて目をウルウルと潤ませている。
おじ様が宣言する。
「裁きの剣の持ち主であり、私の大切な姪であり主の光を継いだミカエルに幸あれ。」
「幸あれ!!」
「幸あれ…幸あれ…」
拍手喝采の中、理由もわからぬまま頭を下げる。
殿下が微笑む。
この美形揃いの天人の中でも殿下は際立って美しい。
「ティナ…すごく綺麗だよ。まるで闇夜を照らす月明かりみたいだ。」
殿下の趣味が変わっていて良かった。
さもなければこんな美女だらけの中、私を綺麗だと言うわけがない。
「ミカエル、少し話せないだろうか?」
祖父が優しく手をさしのべる。
祖父の手をとると
「ガブリエル、君もおいで…」
そう殿下に微笑んだ。
祖父に着いていくと、そこにはおじ様とケルビム様、ソロネ様、メフィストフェレス様、アザゼル様、ベリアル様と錚々たるメンバーがこちらを見ているではありませんか…
思わず。
ゴクッと喉がなる。
オスカル様にアンドリューもいる。
まさに眼福だ。
おじ様がある程度、地上での出来事を話しておいてくれたのか、すんなりと本題に入れる。
ここにいる方々に取り繕う必要はない。
だから……
「お祖父様、天界にルシファーと通じている人がいます。」
おじ様が苦笑している。
「それはどういう事だ?」
祖父が私を見つめる。
「繰り返される人生の中でどのルートを辿っても最後はルシファーに数年に渡って辱しめられて終わりました。」
祖父の目から涙がこぼれる。
「嫌だなぁ……お祖父様
過去の話です。
泣くところではありません。
私が辱しめられた事より今、問題にするべきは天界にルシファーと同じ臆病な子羊ちゃんがいるという事です。」
メフィストフェレスが私を見つめ
「臆病な子羊とは?」
と尋ねる。
「好意を寄せる相手に想いを打ち明けることが出来ずに、勝手に拗らせて相手を不幸に陥れる人の事です。
愛は無理矢理奪うのではなく、互いにたかめあうことです。
そんな当たり前の努力をせず、相手を逆恨みし不幸にするなんて…
弱虫で臆病な子羊としか言えません。」
祖父がうなずく。
ケルビムが微笑む。
「本当にウリエルによく似ている。
まっすぐで折れない光だ。」
ケルビムの言葉におじ様が笑いながら答える。
「ウリエルより強くて厄介な姪っ子だ。
闇も悪も個性だと言い張るし…個性なら救えるはずだと断言するし…
父が裁きの剣を渡した理由がよくわかります。」
祖父が私に尋ねる。
「これからどうするつもりだと……」
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