87 / 201
雲海をぬけて
解けない変化
しおりを挟む
「本当に殴られるとは思ってもいませんでした。」
アザゼルが殴られた頬を氷で冷やしながら笑う。
「それも手加減なしときたものだからな…」
メフィストフェレスが苦笑いをうかべる。
「こんなものだったのですね。怒りも憎しみも…
ミカエル様が私の代わりにあいつに蹴りをいれた時にやっと全てが終わったと感じました。」
ベリアルの言葉に皆がうなずく。
「時間がもったいないですよ。
実らなかった恋や奪われた幸せを後生大事に抱え込んでいるなんて…
この痛みが消える頃には是非、あきらめる強さを忘れる勇気を持ってくださいね。」
三人の横っ面を殴り終えた後、ミカエルは微笑んでそう告げた後、裁きの剣をかかげて
「メフィストフェレス、
貴方は自らが犯した罪の償いとして公国の知恵として公国の為に働きなさい。
アザゼル、貴方は自らが犯した罪の償いとして公国の癒しとして公国の為に働きなさい。
ベリアル、貴方は自らが犯した罪の償いとして、公国の父として親を失くした子供達を守り育みなさい。
それが貴方達への贖罪と赦しです。」
まばゆい光が一瞬で全てを照らし消えていった。
・・・・・
カァカァカァ
・・・・・
???
カァカァカァ
(なんでぇ~)
カアカカカァカ
(一番の見せ場でカラスなの~)
殿下がカラスの私を優しく抱きかかえる。
「ティナ…
どうしたの?」
カァカァカァカカ
(どうしよう人に戻れないよぅ~)
八咫烏に変化して丸二日経った。
いっこうに人に戻る気配もなく。
五日後には皇太子の婚約者としての公務があるというのに…
何故か鳩に変化した殿下と二人(二羽)仲良く天界の空を散策している。
ポッポポポゥポウ
(焦らなくても大丈夫だよ。公務は鳩と八咫烏でも出来るのだから...)
殿下…そんなわけには…
否、殿下には私が八咫烏だろうが人だろうが関係ないのかも知れない。
カァカァカァカカァ
(殿下、私ちゃんと鳥プレイについて勉強しておきますね。)
ポッポポポゥポウポ
(鳥プレイ?よくわからないけど私も努力するよ)
殿下のためにも帝国のためにもどうにか人に戻らなくては……
祖父もおじ様も調べてくれているし、最悪は殿下の言う通り鳩と八咫烏のカップルで…
カアカァカァカァ
(殿下…あれ?殿下……?)
隣を飛んでいた殿下が居ない。
それに何だか息苦しいきがする。
グェクッククゥク
(やっと気がついたか?
鈍いヤツだな。)
見上げると
大きな金色の鷲が大きな手で私を掴んだまま私を見下ろしている。
あっ…これ詰んだわ。
死の予感が私を襲った。
アザゼルが殴られた頬を氷で冷やしながら笑う。
「それも手加減なしときたものだからな…」
メフィストフェレスが苦笑いをうかべる。
「こんなものだったのですね。怒りも憎しみも…
ミカエル様が私の代わりにあいつに蹴りをいれた時にやっと全てが終わったと感じました。」
ベリアルの言葉に皆がうなずく。
「時間がもったいないですよ。
実らなかった恋や奪われた幸せを後生大事に抱え込んでいるなんて…
この痛みが消える頃には是非、あきらめる強さを忘れる勇気を持ってくださいね。」
三人の横っ面を殴り終えた後、ミカエルは微笑んでそう告げた後、裁きの剣をかかげて
「メフィストフェレス、
貴方は自らが犯した罪の償いとして公国の知恵として公国の為に働きなさい。
アザゼル、貴方は自らが犯した罪の償いとして公国の癒しとして公国の為に働きなさい。
ベリアル、貴方は自らが犯した罪の償いとして、公国の父として親を失くした子供達を守り育みなさい。
それが貴方達への贖罪と赦しです。」
まばゆい光が一瞬で全てを照らし消えていった。
・・・・・
カァカァカァ
・・・・・
???
カァカァカァ
(なんでぇ~)
カアカカカァカ
(一番の見せ場でカラスなの~)
殿下がカラスの私を優しく抱きかかえる。
「ティナ…
どうしたの?」
カァカァカァカカ
(どうしよう人に戻れないよぅ~)
八咫烏に変化して丸二日経った。
いっこうに人に戻る気配もなく。
五日後には皇太子の婚約者としての公務があるというのに…
何故か鳩に変化した殿下と二人(二羽)仲良く天界の空を散策している。
ポッポポポゥポウ
(焦らなくても大丈夫だよ。公務は鳩と八咫烏でも出来るのだから...)
殿下…そんなわけには…
否、殿下には私が八咫烏だろうが人だろうが関係ないのかも知れない。
カァカァカァカカァ
(殿下、私ちゃんと鳥プレイについて勉強しておきますね。)
ポッポポポゥポウポ
(鳥プレイ?よくわからないけど私も努力するよ)
殿下のためにも帝国のためにもどうにか人に戻らなくては……
祖父もおじ様も調べてくれているし、最悪は殿下の言う通り鳩と八咫烏のカップルで…
カアカァカァカァ
(殿下…あれ?殿下……?)
隣を飛んでいた殿下が居ない。
それに何だか息苦しいきがする。
グェクッククゥク
(やっと気がついたか?
鈍いヤツだな。)
見上げると
大きな金色の鷲が大きな手で私を掴んだまま私を見下ろしている。
あっ…これ詰んだわ。
死の予感が私を襲った。
0
あなたにおすすめの小説
兄様達の愛が止まりません!
桜
恋愛
五歳の時、私と兄は父の兄である叔父に助けられた。
そう、私達の両親がニ歳の時事故で亡くなった途端、親類に屋敷を乗っ取られて、離れに閉じ込められた。
屋敷に勤めてくれていた者達はほぼ全員解雇され、一部残された者が密かに私達を庇ってくれていたのだ。
やがて、領内や屋敷周辺に魔物や魔獣被害が出だし、私と兄、そして唯一の保護をしてくれた侍女のみとなり、死の危険性があると心配した者が叔父に助けを求めてくれた。
無事に保護された私達は、叔父が全力で守るからと連れ出し、養子にしてくれたのだ。
叔父の家には二人の兄がいた。
そこで、私は思い出したんだ。双子の兄が時折話していた不思議な話と、何故か自分に映像に流れて来た不思議な世界を、そして、私は…
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる
奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。
だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。
「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」
どう尋ねる兄の真意は……
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる