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風を切る翼
(あだ花姫) 覚醒
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金色の翼が私の身体を包み込む。
温かく優しい日だまりの中、彼の心音だけが響く。
午後の眩しい光の中、目が覚める。
彼の姿はそこにはなかった。
ベッドサイドの椅子にワンピースが置いてある。
メモには一言
「ドレスは処分した。
これを着るように
シュナイダー」
昨夜の出来事がよみがえる。
ドレスは無惨にも破かれ私の血と涙と男の欲でボロボロの布になっていたはずだ。
団長達に乱暴され……
身体がブルブルと震え涙がボロボロとこぼれる。
私はギュッと自分の身体を抱きしめる。
!!!
痣と傷だらけだった腕にはすり傷一つない…
昨夜の彼の温かで大きな手を思い出す。
あの時、彼は私に
「貴方はもっと自分自身を愛し赦し敬うべきだ」
そう言ってくれ抱きしめてくれたあの人を……
寝室をでると小さなキッチンリビングがあり、リビングの机には、パンと玉子、そして手紙が置いてあった。
「お鍋にスープがあるので温めて食べて下さい。
夕方には帰ります。
シュナイダー。」
涙がこぼれ落ちる。
何故なら少なくとも夕方まではここに居ていいと言うことだから…
「あだ花姫」と揶揄されるようになってから私の世界は闇の中だった。
家でも学園でも私には居場所がなかった。
昨夜、彼の金色の翼に抱かれた時…心から安らげたのだ。
幼い頃、母の腕に抱かれ眠ったあの頃のような温もりを……
父の背に顔を埋め星を眺めた穏やかな時を……
彼の金色の翼が私に穏やかな温もりと安らぎを与えてくれたのだ。
「どこにも行くな。
ここにいろ…
私は絶対に君を傷つけることはしない。
だから…ここに居て欲しい。」
彼の言葉は暗闇を照らす希望の光になった。
誰からも望まれない「あだ花姫」の私を…
彼は言葉通り、大切にしてくれた。
一緒に暮らすようになって、半年経った。
「クリスティーナ、今日は帰りが遅くなります。
先に休んでいて…」
何故か胸騒ぎがした。
時計の針が真夜中を告げる頃、扉がひらく。
!!!
傷まみれの彼が倒れこむように部屋に入ってくる。
身体中に鞭で打たれた痕が残り、金色の羽は無惨にも折られていた。
あっ……
翼を折られるのは訓戒だ。
彼と暮らすようになって、彼の事を知りたくて、教典を読むようになった。
伝達者は人と交わっては行けない。
彼の体を支え、ベッドへと横たえる。
私のせいだ。
彼の優しさに甘え、挙げ句の果てに彼に罪を背負わせてしまった。
彼の温かで大きな手を握りしめる。
神に祈る。
どうかこの優しい人の傷を、痛みを私に背負わせて欲しいと……
身体から温かな波がおしよせる。
波は光となって私と彼をのみこんでいく。
次の瞬間、私の身体に衝撃がはしった。
温かく優しい日だまりの中、彼の心音だけが響く。
午後の眩しい光の中、目が覚める。
彼の姿はそこにはなかった。
ベッドサイドの椅子にワンピースが置いてある。
メモには一言
「ドレスは処分した。
これを着るように
シュナイダー」
昨夜の出来事がよみがえる。
ドレスは無惨にも破かれ私の血と涙と男の欲でボロボロの布になっていたはずだ。
団長達に乱暴され……
身体がブルブルと震え涙がボロボロとこぼれる。
私はギュッと自分の身体を抱きしめる。
!!!
痣と傷だらけだった腕にはすり傷一つない…
昨夜の彼の温かで大きな手を思い出す。
あの時、彼は私に
「貴方はもっと自分自身を愛し赦し敬うべきだ」
そう言ってくれ抱きしめてくれたあの人を……
寝室をでると小さなキッチンリビングがあり、リビングの机には、パンと玉子、そして手紙が置いてあった。
「お鍋にスープがあるので温めて食べて下さい。
夕方には帰ります。
シュナイダー。」
涙がこぼれ落ちる。
何故なら少なくとも夕方まではここに居ていいと言うことだから…
「あだ花姫」と揶揄されるようになってから私の世界は闇の中だった。
家でも学園でも私には居場所がなかった。
昨夜、彼の金色の翼に抱かれた時…心から安らげたのだ。
幼い頃、母の腕に抱かれ眠ったあの頃のような温もりを……
父の背に顔を埋め星を眺めた穏やかな時を……
彼の金色の翼が私に穏やかな温もりと安らぎを与えてくれたのだ。
「どこにも行くな。
ここにいろ…
私は絶対に君を傷つけることはしない。
だから…ここに居て欲しい。」
彼の言葉は暗闇を照らす希望の光になった。
誰からも望まれない「あだ花姫」の私を…
彼は言葉通り、大切にしてくれた。
一緒に暮らすようになって、半年経った。
「クリスティーナ、今日は帰りが遅くなります。
先に休んでいて…」
何故か胸騒ぎがした。
時計の針が真夜中を告げる頃、扉がひらく。
!!!
傷まみれの彼が倒れこむように部屋に入ってくる。
身体中に鞭で打たれた痕が残り、金色の羽は無惨にも折られていた。
あっ……
翼を折られるのは訓戒だ。
彼と暮らすようになって、彼の事を知りたくて、教典を読むようになった。
伝達者は人と交わっては行けない。
彼の体を支え、ベッドへと横たえる。
私のせいだ。
彼の優しさに甘え、挙げ句の果てに彼に罪を背負わせてしまった。
彼の温かで大きな手を握りしめる。
神に祈る。
どうかこの優しい人の傷を、痛みを私に背負わせて欲しいと……
身体から温かな波がおしよせる。
波は光となって私と彼をのみこんでいく。
次の瞬間、私の身体に衝撃がはしった。
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