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第二部三章 風を切る翼
(あだ花姫) 出生の秘密
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これは夢だ。
多分、「あだ花姫」のシュナイダールートの夢に間違いないだろう。
真夜中過ぎの教会。
司祭服姿のシュナイダーが、傷まみれの私の身体を優しく癒していく。
「何故、その力を父に使って下さらないのですか?」
シュナイダーの手から温かな何かが私の負った傷を癒していく。
「お願いです。私の汚れた身体より父の足を…」
数日前、父は襲われ足に大怪我を負った。
先の母の馬車での事や父の事で侯爵家では
「疫病神のクリスティーナのせいで皆が不幸になる。」
そう噂されるようになった。
たかが噂…真実ではない。それなのに噂が噂を呼び
いつしかそれは真実として認識されていく。
気がつけば私は「あだ花姫」から「疫病神」と呼ばれるようになっていた。
まさか自分を守るはずの守衛達に襲われるなんて…
幼い頃から側にいて守ってくれていたのに…
どうして…ウルフ団長…
ウルフ団長は父の幼い頃からの友人であり、父がもっとも信頼している腹心だ。
私が「あだ花姫」と呼ばれるようになってから、父が護衛の為に腹心であるウルフ団長を私につけたのだ。
「私など誰からも必要とされていないのに…」
ウルフ団長は私を犯しながら言った。
「疫病神め、もともとあんな女と結婚するからこういうことになるんだ。
辱しめられた女と結婚しただけでも、獣人を馬鹿にしているのに...
まさか他の男の種を宿していたなんて……」
身体中の力が抜けていく。
両親が私を愛していないのはなんとなく幼心でもわかっていた。
何故なら私はいつも一人だったから……
父は帝国の騎士として多忙で家より城で過ごし、
母は侯爵の領地で過ごすことが多かった。
「獣人の証すらもたぬ疫病神め……」
ウルフ団長に揺さぶられながら涙の向こう側に浮かぶ月を見つめる。
なんて惨めで滑稽なのかしら?
こんな私を両親が愛さないのは当たり前だ。
それなのに両親から愛されたくて…必死になって
努力して...
自分を辱しめた男の子を…
愛している母を辱しめた男の子を……
誰が愛するのだろうか?
どうやって愛すのだろうか?
「私など……傷つけられめ当然なんです。
だから……」
私の傷を癒してくれる温かな大きな手をつかむ。
「私はいいのです。
父を…父の足を……」
司祭服を着たシュナイダーが私の涙をぬぐう。
「貴方はもっと自分自身を愛し赦し敬うべきだ」
シュナイダーの唇が私の額をかすめると
身体中に温かな血がめぐる。
「私の名はシュナイダー帝都と天界をつなぐ伝達者だ。」
シュナイダーの背中に金色の翼が見えた。
多分、「あだ花姫」のシュナイダールートの夢に間違いないだろう。
真夜中過ぎの教会。
司祭服姿のシュナイダーが、傷まみれの私の身体を優しく癒していく。
「何故、その力を父に使って下さらないのですか?」
シュナイダーの手から温かな何かが私の負った傷を癒していく。
「お願いです。私の汚れた身体より父の足を…」
数日前、父は襲われ足に大怪我を負った。
先の母の馬車での事や父の事で侯爵家では
「疫病神のクリスティーナのせいで皆が不幸になる。」
そう噂されるようになった。
たかが噂…真実ではない。それなのに噂が噂を呼び
いつしかそれは真実として認識されていく。
気がつけば私は「あだ花姫」から「疫病神」と呼ばれるようになっていた。
まさか自分を守るはずの守衛達に襲われるなんて…
幼い頃から側にいて守ってくれていたのに…
どうして…ウルフ団長…
ウルフ団長は父の幼い頃からの友人であり、父がもっとも信頼している腹心だ。
私が「あだ花姫」と呼ばれるようになってから、父が護衛の為に腹心であるウルフ団長を私につけたのだ。
「私など誰からも必要とされていないのに…」
ウルフ団長は私を犯しながら言った。
「疫病神め、もともとあんな女と結婚するからこういうことになるんだ。
辱しめられた女と結婚しただけでも、獣人を馬鹿にしているのに...
まさか他の男の種を宿していたなんて……」
身体中の力が抜けていく。
両親が私を愛していないのはなんとなく幼心でもわかっていた。
何故なら私はいつも一人だったから……
父は帝国の騎士として多忙で家より城で過ごし、
母は侯爵の領地で過ごすことが多かった。
「獣人の証すらもたぬ疫病神め……」
ウルフ団長に揺さぶられながら涙の向こう側に浮かぶ月を見つめる。
なんて惨めで滑稽なのかしら?
こんな私を両親が愛さないのは当たり前だ。
それなのに両親から愛されたくて…必死になって
努力して...
自分を辱しめた男の子を…
愛している母を辱しめた男の子を……
誰が愛するのだろうか?
どうやって愛すのだろうか?
「私など……傷つけられめ当然なんです。
だから……」
私の傷を癒してくれる温かな大きな手をつかむ。
「私はいいのです。
父を…父の足を……」
司祭服を着たシュナイダーが私の涙をぬぐう。
「貴方はもっと自分自身を愛し赦し敬うべきだ」
シュナイダーの唇が私の額をかすめると
身体中に温かな血がめぐる。
「私の名はシュナイダー帝都と天界をつなぐ伝達者だ。」
シュナイダーの背中に金色の翼が見えた。
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