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第二部三章 風を切る翼
優しい嘘
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・・・・・
「ごめん。
気持ち悪いよな。
いきなり前世なんて言って…」
シュナイダーの言葉に急いで首を横にふる。
今更ながら、ここがエロゲの世界なんだと再認識させられる。
あれ?
私、何回目を生きているのかしら?
父から聞いていたものより多くやり直している気がする。
否、そもそもゲームの世界ならプレイしている人がいるはず。
私は誰のコントロール化におかれているのだろう?
「前世の私は『あだ花姫』と呼ばれてはいませんでしたか?」
シュナイダーは驚いた表情を浮かべたが、すぐに一言
「いいえ……」
と応えた。
剣を交えた仲だからわかる。
シュナイダーが嘘をついていることに……
「前世の私の方が良かったですか?」
笑いながら尋ねる
「いいえ……
今の貴方の方が私は好きです。」
私は思わず声をあげて笑う。
「薙刀を振り回す八咫烏をですか?」
「貴方の母上のウリエル様もとても強かったと両親が話してたよ。
私の両親はウリエル様の部隊で働いていたから…」
母が強いのは知っていたけど、
「お母様は部隊までもっていたんですね。
天界の話をお母様から聞いたことがなかったから…」
シュナイダーは両親から聞いた母の話を聞かせてくれた。
母が部隊長で地上の悪と戦っていたこと、強すぎて母のスピードについていけたのはラファエル(皇后)だけだったこと。
母とシュナイダーの母親は友達で、ここの温泉に無断で遊びに来ては主に叱られていたこと…
父の話しは執事から耳にタコが出来るほど聞かされたけど、
「ご両親とも仲が良くてよかった。」
シュナイダーの言葉で前世の両親との関係が良くなかったことがわかる。
義兄やスネイク、デミとの前世でも同じだった。
「君は今、幸せ?」
シュナイダーが私の目をまっすぐに見つめる。
「もちろん…
シュナイダーは今
幸せですか?」
「はい……」
「あのう……遅くなりましたが、
ここはどこでしょうか?」
・・・・・
「あっ、言い忘れてた。
主からの伝言です。
『湯につかって滞っている聖力を流せば元にもどるそうです』」
思わず二人して声をあげて大笑いした。
「すいません。
そろそろ戻らないと…」
私の言葉にシュナイダーがうなずく。
「最後に一つだけ教えて欲しいんだけど……
前世で私達に子供はいましたか?」
どの前世でも必ずと言っての共通点がある。
一つ目が「あだ花姫」
二つ目が「両親との不仲」
そして三つ目が……
シュナイダーが応える。
「子はいませんでした。」
シュナイダーは優しい嘘をつく。
私が傷つかないようにと…
だから私も……
「教えてくれてありがとう。」
優しい嘘に騙されたふりをする。
前世の糸が切れた音がした。
「ごめん。
気持ち悪いよな。
いきなり前世なんて言って…」
シュナイダーの言葉に急いで首を横にふる。
今更ながら、ここがエロゲの世界なんだと再認識させられる。
あれ?
私、何回目を生きているのかしら?
父から聞いていたものより多くやり直している気がする。
否、そもそもゲームの世界ならプレイしている人がいるはず。
私は誰のコントロール化におかれているのだろう?
「前世の私は『あだ花姫』と呼ばれてはいませんでしたか?」
シュナイダーは驚いた表情を浮かべたが、すぐに一言
「いいえ……」
と応えた。
剣を交えた仲だからわかる。
シュナイダーが嘘をついていることに……
「前世の私の方が良かったですか?」
笑いながら尋ねる
「いいえ……
今の貴方の方が私は好きです。」
私は思わず声をあげて笑う。
「薙刀を振り回す八咫烏をですか?」
「貴方の母上のウリエル様もとても強かったと両親が話してたよ。
私の両親はウリエル様の部隊で働いていたから…」
母が強いのは知っていたけど、
「お母様は部隊までもっていたんですね。
天界の話をお母様から聞いたことがなかったから…」
シュナイダーは両親から聞いた母の話を聞かせてくれた。
母が部隊長で地上の悪と戦っていたこと、強すぎて母のスピードについていけたのはラファエル(皇后)だけだったこと。
母とシュナイダーの母親は友達で、ここの温泉に無断で遊びに来ては主に叱られていたこと…
父の話しは執事から耳にタコが出来るほど聞かされたけど、
「ご両親とも仲が良くてよかった。」
シュナイダーの言葉で前世の両親との関係が良くなかったことがわかる。
義兄やスネイク、デミとの前世でも同じだった。
「君は今、幸せ?」
シュナイダーが私の目をまっすぐに見つめる。
「もちろん…
シュナイダーは今
幸せですか?」
「はい……」
「あのう……遅くなりましたが、
ここはどこでしょうか?」
・・・・・
「あっ、言い忘れてた。
主からの伝言です。
『湯につかって滞っている聖力を流せば元にもどるそうです』」
思わず二人して声をあげて大笑いした。
「すいません。
そろそろ戻らないと…」
私の言葉にシュナイダーがうなずく。
「最後に一つだけ教えて欲しいんだけど……
前世で私達に子供はいましたか?」
どの前世でも必ずと言っての共通点がある。
一つ目が「あだ花姫」
二つ目が「両親との不仲」
そして三つ目が……
シュナイダーが応える。
「子はいませんでした。」
シュナイダーは優しい嘘をつく。
私が傷つかないようにと…
だから私も……
「教えてくれてありがとう。」
優しい嘘に騙されたふりをする。
前世の糸が切れた音がした。
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