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海底の闇
あしもと
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魚人の国と聞いていたが、過半数以上は尾びれではなく二本の足で歩いている。
よく見れば尾びれがあるのは子供がほとんどだった。
「クリスティーナ様、何か面白いものでもありましたか?」
振り返るとオルカが笑っている。
「私が知識不足なのですが…魚人は皆オルカ様みたいに美しい尾びれをお持ちだと思っていたんです。だから普通に二本の足で歩いているのが不思議で……」
オルカが声をあげて笑う。
「この国では尾びれがあるのは未熟者の証なのです。
それを美しいなんて…」
オルカが苦笑いする。
「尾びれがあると何故、未熟者になるのですか?」
「足は成人の証なのです。この閉ざされた陽の光さえ差すことのない海底から地上に出るための二本の足。
尾びれは幼さなさの象徴なのです。」
オルカの言葉に少しだけ違和感を感じる。
「何故、地上が基準になっているのかしら?
もちろん私は地上の人間なので、魚人の気持ちはわかりません。
でも…海底てすごい資源の宝庫なんですよ。」
あっ……でも地上の人も天界を天国と称して憧れるし……
「皆、欲張りなんでしょうね。今以上を欲しがるんですもの…
地上の人も天界に憧れを抱く人がいるんですよ。
皆、上ばかりを追い求めて、忘れてしまうのでしょうね。
大切なのは自分を支えている足元なのに…」
「ティナ、ここにいたんだ。おじ様が呼んでるよ」
殿下が手を振る。
「わかったわ…直ぐに行くわ。
オルカ様、楽しい一時を有難うございました。
また次の機会に…」
ドクドクドクドク……
心臓の音がやけにうるさい。
胸がソワソワする。
「オルカ様、顔が真っ赤ですが?」
従者の言葉に自分が今、どんな顔をしているのか
容易に想像できた。
私は多分、クリスティーナ様に恋をしたのだろう。
従者は勘づいたのだろう
「オルカ様、リオン公爵令嬢はグレシア帝国の皇太子殿下の婚約者です。
お忘れなきように…」
言われなくてもわかっている。
あの二人の仲には入る余地などないことを…
「ミカエル…何かを感じないかい?」
おじ様とソロネ様がこちらを見つめる。
「実はミカエルの夢の話を聞いて調べてもらったのだが…伝達者の行方不明者が十数名でている。
ミカエル、ここが前世の夫との再会の地だと言ってたな。」
夢の中の場所を思い出そうとするが何も浮かばない。
ただ真っ暗な闇の中だったことと……
「おじ様、闇の中に小さな光が見えた気がします。
本当に小さな小さな光を」
よく見れば尾びれがあるのは子供がほとんどだった。
「クリスティーナ様、何か面白いものでもありましたか?」
振り返るとオルカが笑っている。
「私が知識不足なのですが…魚人は皆オルカ様みたいに美しい尾びれをお持ちだと思っていたんです。だから普通に二本の足で歩いているのが不思議で……」
オルカが声をあげて笑う。
「この国では尾びれがあるのは未熟者の証なのです。
それを美しいなんて…」
オルカが苦笑いする。
「尾びれがあると何故、未熟者になるのですか?」
「足は成人の証なのです。この閉ざされた陽の光さえ差すことのない海底から地上に出るための二本の足。
尾びれは幼さなさの象徴なのです。」
オルカの言葉に少しだけ違和感を感じる。
「何故、地上が基準になっているのかしら?
もちろん私は地上の人間なので、魚人の気持ちはわかりません。
でも…海底てすごい資源の宝庫なんですよ。」
あっ……でも地上の人も天界を天国と称して憧れるし……
「皆、欲張りなんでしょうね。今以上を欲しがるんですもの…
地上の人も天界に憧れを抱く人がいるんですよ。
皆、上ばかりを追い求めて、忘れてしまうのでしょうね。
大切なのは自分を支えている足元なのに…」
「ティナ、ここにいたんだ。おじ様が呼んでるよ」
殿下が手を振る。
「わかったわ…直ぐに行くわ。
オルカ様、楽しい一時を有難うございました。
また次の機会に…」
ドクドクドクドク……
心臓の音がやけにうるさい。
胸がソワソワする。
「オルカ様、顔が真っ赤ですが?」
従者の言葉に自分が今、どんな顔をしているのか
容易に想像できた。
私は多分、クリスティーナ様に恋をしたのだろう。
従者は勘づいたのだろう
「オルカ様、リオン公爵令嬢はグレシア帝国の皇太子殿下の婚約者です。
お忘れなきように…」
言われなくてもわかっている。
あの二人の仲には入る余地などないことを…
「ミカエル…何かを感じないかい?」
おじ様とソロネ様がこちらを見つめる。
「実はミカエルの夢の話を聞いて調べてもらったのだが…伝達者の行方不明者が十数名でている。
ミカエル、ここが前世の夫との再会の地だと言ってたな。」
夢の中の場所を思い出そうとするが何も浮かばない。
ただ真っ暗な闇の中だったことと……
「おじ様、闇の中に小さな光が見えた気がします。
本当に小さな小さな光を」
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