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海底の闇
暗闇の底
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上皇の150回目の生誕祭が始まった。
会場は上皇を祝う為に駆けつけた各国の有識者で
賑やかだ。
これから三日間にも渡り祝いの宴が開かれる。
正直言ってこういう場は好きではない。
だから笑顔で挨拶や会話をこなす殿下を見ると感動する。
と、同時に私に皇后は無理だと改めて感じる。
殿下のことは大好きだけど…私にとっては苦痛でしかない。
義兄も前は第二皇子としてこういう場には足を運んでいたため、顔見知りと話をしている。
「クリスティーナ様、良ければあちらで話しでもしませんか?」
私が手持ち無沙汰な事に気がついたのかオルカが声をかけてくれた。
「それに…足、大丈夫ですか?」
オルカが小声で話す。
私は差し出されたオルカの手をとると
「ヒールて、苦手なんです。なんか上手くバランスがとれなくて……」
テラス側の席に座ると
オルカが話し出す。
「前、お話しして下さった人魚姫の話ですが…似たような話がここにもあるんですよ。
知ってますか?
ここには暗闇の底と言う光が全く届かない場所があると言われているんです。
そこはかつて人に恋した魚人の少女が彼に裏切られたことを嘆き命を断った場所と言われ、その闇は今も広がっているそうです。
少女は船が座礁し溺れている少年を助け、瀕死な少年を助けるために自分の肝を食べさせました。
少年は少女の肝で命を救われたのに、少女が傷を治しにアクアミューズに戻っている間、漁村の人間に保護され保護してくれた女性に恋をしてしまうんです。
何も知らない魚人の少女が傷を癒し戻った日。
その日が、少年と漁村の女性との結婚式の日だったそうです。
少女は嘆き悲しみ、血の呪いを少年にかけました。
次の日、少年は海の泡となって消え、少女も海底の闇に溶けて消えてしまいました。
なんとなく人魚姫の話しに似ていませんか?
って…クリスティーナ様?」
「うっ…これってタイミングが全てだっていう話ですよね。」
オルカが首をかしげる。
「たとえば、溺れている少年に出会わなければ、この物語は始まりもしなかったじゃないですか?
少年が船に乗らなければ…
少女が座礁した船を見つけなければ…
結婚式の日にちが後一日遅かったら…
少女が後一日早く地上に戻れたら…
全てがタイミングなんです。
でっ、そのタイミングを運命だとしたら……
何だか怖いですよね。
だって運命的に出会わせておいて死に追いやるなんて……」
私の言葉を聞きながら、オルカが応える。
「何かミステリーみたいですね。」
オルカの言葉に何かが引っ掛かる。
「もしかしたら…初めからこの出会いが計画されていたとしたら…」
嫌な予感が走る。
「クリスティーナ様、皇太子殿下が……」
会場は上皇を祝う為に駆けつけた各国の有識者で
賑やかだ。
これから三日間にも渡り祝いの宴が開かれる。
正直言ってこういう場は好きではない。
だから笑顔で挨拶や会話をこなす殿下を見ると感動する。
と、同時に私に皇后は無理だと改めて感じる。
殿下のことは大好きだけど…私にとっては苦痛でしかない。
義兄も前は第二皇子としてこういう場には足を運んでいたため、顔見知りと話をしている。
「クリスティーナ様、良ければあちらで話しでもしませんか?」
私が手持ち無沙汰な事に気がついたのかオルカが声をかけてくれた。
「それに…足、大丈夫ですか?」
オルカが小声で話す。
私は差し出されたオルカの手をとると
「ヒールて、苦手なんです。なんか上手くバランスがとれなくて……」
テラス側の席に座ると
オルカが話し出す。
「前、お話しして下さった人魚姫の話ですが…似たような話がここにもあるんですよ。
知ってますか?
ここには暗闇の底と言う光が全く届かない場所があると言われているんです。
そこはかつて人に恋した魚人の少女が彼に裏切られたことを嘆き命を断った場所と言われ、その闇は今も広がっているそうです。
少女は船が座礁し溺れている少年を助け、瀕死な少年を助けるために自分の肝を食べさせました。
少年は少女の肝で命を救われたのに、少女が傷を治しにアクアミューズに戻っている間、漁村の人間に保護され保護してくれた女性に恋をしてしまうんです。
何も知らない魚人の少女が傷を癒し戻った日。
その日が、少年と漁村の女性との結婚式の日だったそうです。
少女は嘆き悲しみ、血の呪いを少年にかけました。
次の日、少年は海の泡となって消え、少女も海底の闇に溶けて消えてしまいました。
なんとなく人魚姫の話しに似ていませんか?
って…クリスティーナ様?」
「うっ…これってタイミングが全てだっていう話ですよね。」
オルカが首をかしげる。
「たとえば、溺れている少年に出会わなければ、この物語は始まりもしなかったじゃないですか?
少年が船に乗らなければ…
少女が座礁した船を見つけなければ…
結婚式の日にちが後一日遅かったら…
少女が後一日早く地上に戻れたら…
全てがタイミングなんです。
でっ、そのタイミングを運命だとしたら……
何だか怖いですよね。
だって運命的に出会わせておいて死に追いやるなんて……」
私の言葉を聞きながら、オルカが応える。
「何かミステリーみたいですね。」
オルカの言葉に何かが引っ掛かる。
「もしかしたら…初めからこの出会いが計画されていたとしたら…」
嫌な予感が走る。
「クリスティーナ様、皇太子殿下が……」
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