あだ花姫は18禁ジャンルからジャンル替えしたいみたいです。

チョコパイ

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第二部五章 海底の闇

感情のままに

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従者に手をひかれ会場の人だかりを避けて走る。

・・・・・

「ポゥポッポッポウ…」

殿下が鳩になって知らないおじさんの頭をつついている。

!!!

「おじ様……」

それだけではない不死鳥になったおじ様までがメラメラと怒りの炎をあげている。

ソロネ様が疲れきった顔で

「やっと来たか…
あの馬鹿二人を止めてくれ……」

そうため息をおとす。

私はおじ様を優しく抱き抱え、殿下を片手で掴むと二羽にむかって

「あちらでお話しましょうね…」

私は襲われていた人に深々と頭を下げるとソロネ様と共に会場を後にした。


「殿下はともかくとして、おじ様まで何をしているんですか!!」

私の怒号に二羽は変身を解くとプイッとそっぽをむく。

「はぁ……」

大きくため息をつくとソロネ様がことの経緯を話し出した。

「あの男がウリエルの事を天界を裏切った偽物だと言ったんだ。
主に拾われた偽物の癖に天界を裏切り帝国で裏切り者の子を生んだと…」

???

「おじ様、母は……」

おじ様は私を見つめると大きく息を吐く

「ウリエルはミカエルと同じ神子だったんだ。
捨てられていたウリエルを父が連れ帰ってきたんだ。」

だから……なのね。

私がクリスティーナになった理由がわかった気がした。

私もクリスティーナも養女で…そして……

おじ様を初めての見た時、あまりの美しさに息を飲んだ…と同時にどこか父に似ている気がしたのだ。

見た目とかではなく…
もっと内面的でいて、逆らえないような強い何かに引き寄せられるような……

あっ…もしかしてこの言葉に言い表せないのがフェロモンの影響なのかしら?

おじ様は母の気持ちを知っているのかしら?
少しづつ散らばったピースが形になっていく。

不思議に思った。
何故、そんな事を知っているのかしら?

「あの…さっきの人は誰なのですか?」

ソロネ様が苦笑いする。

「あれがここの上皇だ。」

!!!

「まさかお祝いにきたのに、二人して……
何をしているのですか?」

思わず殿下に詰め寄ると

「大切な人の事を侮辱されたんだ。
あの程度なら問題ないはずだ。」

そう言いきる殿下と
ばつの悪そうな顔をするおじ様…

母に見せてあげたかったな…おじ様が母を想って感情的になったところを。


「あの帝国の皇太子ですら天人の血を継いだのに、よりによって婚約者がウリエルの娘だなんて…天人は我々に光すら与えてくれないのに、地上には光どころか、血まであたえるのか!!」

暗闇の底。

そこは無であり虚でもある。
何も見えない。
何も見せない。

「今こそ闇を世に…
今こそ光を奪え…」

シュプレヒコールは大きく力を増す。

轟くようにうねりをあげる闇の波が静かに海底おく深くに広がっていった。
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