あだ花姫は18禁ジャンルからジャンル替えしたいみたいです。

チョコパイ

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海底の闇

夜陰

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「クリスティーナ様をですか?」

祖父の言葉に自分の耳を疑った。

「何を驚いている。
あの女に心をよせているのだろう?」

祖父の下卑た笑いにいらつきながら、

「彼女には婚約者がいます。二人は誰から見ても思いあっています。
私がはいる余地などないと……」

ガシャーン

祖父の投げたグラスが私の後ろの壁に当たって粉々に砕け散る。

「オルカ…返事は?」

いつからだろう…祖父が祖父でなくなってしまったのは…

優しくて面白い祖父が私は好きだった。
伝達者が代わってから祖父は少しづつおかしくなっていった。

「はい……」

宴は夜通しおこなわれる。

賑やかな会場から少し離れたテラスに夜光虫に照らされる二つの影が見える。

白い美しい鳩が漆黒のカラスの羽繕いしている。
寄り添いながら互いの羽を繕う姿に目を奪われる。

水面の影が夜光虫の光によってスパンコールのように二羽にふりそそぐ。

!!!

二羽から二人へと変わる。

皇太子がクリスティーナの髪を優しく手にすくいあげ口づける。

わかっている。
クリスティーナの心に私など入る余地がないことを……

でも惹かれているのも事実だ。

未熟な私の尾びれを美しいと言ってくれたクリスティーナ…

二人の影が一つになる。

これ以上見たくなかった。

自室に戻ると尾びれが何だかむず痒く感じた。

翌朝、目覚めると尾びれを覆っていた鱗が剥がれ落ち、二本の足がそこにあった。

恐る恐る足を動かしてみる。二本の足は昔からそこにあったかのように自由自在に動かすことができる。

ベッドから起き上がる。
足の裏がフカフカの絨毯の心地よさを教えてくれる。

右足、左足…交互に足を動かせば体は自然と前へと進む。

子供のように庭園を走り回る。

庭園の隅まで走った。
そこにはクリスティーナに似た女性の銅像があるからだ。

尾びれではこの場所にはこれなかった。
成人しなければ二本の足でなければこれない場所。

!!!

「クリスティーナ様?」

そこには髪をポニーテールにし、騎士の身なりで
義兄と武具を使って訓練に励むクリスティーナがいた。

昨夜の可憐な美しさと違い、槍のような武具を器用に操り技をくり出す姿はまるで軍神のようだ。

クリスティーナから光が放たれる。

「お義兄様、闇が近くにいます。おじ様を呼んできて下さい。」

クリスティーナが武具でなぎ払うと、光が辺りを照らし出す。

その光はあろうことか真っ二つに銅像をぶったぎる。

銅像は音もなく静かに崩れ落ちると中には地下に続く階段があった。

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