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第二部五章 海底の闇
政略……
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「殿下…殿下も将来、側室とかめとるのですか?」
私の問いに殿下が驚く。
「どうして、そんな事を聞くの?」
「おじ様に言われたんです。皇帝になれば帝国の為に政略結婚も考えなくてはいけないと…」
殿下の顔がくもる。
「・・・
幼い頃から言われていたんだ。
結婚は愛だけでは出来ないって…
父にも側室がいるし…」
義兄の母親もそうだったし…
「私…殿下のことを嫌いにはなりたくないの……」
殿下の顔色が変わる。
「ティナ……言わないで…」
私には無理だ。
愛する人を共有するのは
ならば…
「殿下、私には……無理そうです。
私は私だけの愛する人が欲しいんです。
だから……」
大きく深呼吸する。
「政略結婚ありきの結婚なら破棄したいと思っています。
今ならまだ良き親友に戻れると思うんです。」
殿下が震えているのがわかる。
きっと私も震えているのだろう……
大好きだから無理なのだ。
大好きだから嫌いにはなりたくないのだ。
「さっき話しているの聞いちゃったんです。
ドラゴニア帝国の王女様が側室として……」
泣きたくないのに涙がこぼれおちる。
「ティナ……」
「嫌なの!!
絶対に嫌なの!!
今でも時々夢を見るの。あの時の殿下と王女の姿を……だから…
生涯私一人と約束できないのなら…終わりにしましょう。」
これは我が儘だ。
ドラゴニア帝国から石炭や鉱石を輸入している帝国にとって、殿下と王女の政略結婚は絆をより深くするのに必要なことだ。
今になって父が皇太子の婚約者としてアクアミューズへの公務を嫌がったのかわかった気がした。
一夫一婦制の世界から来た私には帝国の為だとしても、複数のパートナーを持つ事は到底考えられない。
「ティナ…」
はっきりとしない態度の殿下を見て、心が冷めていく。
「わかりました。
今まで有り難うございました。」
殿下からもらった指輪を外すと殿下に投げつける。
「どうかお気をつけて…」
走りながらどこかで期待していた。
殿下が追いかけてくることを…
「生涯ティナだけだよ。」
と、言ってくれることを…
私の問いに殿下が驚く。
「どうして、そんな事を聞くの?」
「おじ様に言われたんです。皇帝になれば帝国の為に政略結婚も考えなくてはいけないと…」
殿下の顔がくもる。
「・・・
幼い頃から言われていたんだ。
結婚は愛だけでは出来ないって…
父にも側室がいるし…」
義兄の母親もそうだったし…
「私…殿下のことを嫌いにはなりたくないの……」
殿下の顔色が変わる。
「ティナ……言わないで…」
私には無理だ。
愛する人を共有するのは
ならば…
「殿下、私には……無理そうです。
私は私だけの愛する人が欲しいんです。
だから……」
大きく深呼吸する。
「政略結婚ありきの結婚なら破棄したいと思っています。
今ならまだ良き親友に戻れると思うんです。」
殿下が震えているのがわかる。
きっと私も震えているのだろう……
大好きだから無理なのだ。
大好きだから嫌いにはなりたくないのだ。
「さっき話しているの聞いちゃったんです。
ドラゴニア帝国の王女様が側室として……」
泣きたくないのに涙がこぼれおちる。
「ティナ……」
「嫌なの!!
絶対に嫌なの!!
今でも時々夢を見るの。あの時の殿下と王女の姿を……だから…
生涯私一人と約束できないのなら…終わりにしましょう。」
これは我が儘だ。
ドラゴニア帝国から石炭や鉱石を輸入している帝国にとって、殿下と王女の政略結婚は絆をより深くするのに必要なことだ。
今になって父が皇太子の婚約者としてアクアミューズへの公務を嫌がったのかわかった気がした。
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「ティナ…」
はっきりとしない態度の殿下を見て、心が冷めていく。
「わかりました。
今まで有り難うございました。」
殿下からもらった指輪を外すと殿下に投げつける。
「どうかお気をつけて…」
走りながらどこかで期待していた。
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と、言ってくれることを…
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