あだ花姫は18禁ジャンルからジャンル替えしたいみたいです。

チョコパイ

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第三章 ドラゴニア

解なし

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「一つ聞いてもいいかい
?」

おじ様が私を見つめ

「お前はいつから自分が岩瀬有希子だったと気がついたのだ?

普通、リオン公爵やガブリエルのように向こうで過ごした記憶は残らない。

だから私達と同様に向こうへ行った者がいたとしても、こちらの世界の記憶を持って向こうへは行けない。

ましてや幾つもの記憶を持って向こうへ行くのは不可能だと思う。

私ですら向こうの世界では、ただ有希子を強く育てねば…としか覚えていなかったのだから。」

おじ様の言葉で改めて『あだ花姫』が今となっては何だったのかわからなくなる。


「私は今まで『あだ花姫』のプロローグ後に転生したのだと思っていました。

つまりあだ花姫のゲーム開始、馬車が襲われた後からです。

ただゲームと違ったのはゲームでは辱しめを受けた母は自ら死を選んだとされ、父とは別の空き殻を着て再婚しました。

でも今回、母は空き殻を脱ぎ捨て神鳥として私と接していました。

それに父もゲームでは自分達が獣人属だとは教えてくれませんでしたが、今回は獣人属だと教えてくれました。

それだけではなく私に剣を学ぶ機会までくれました。

何より教会で純潔の証明をとれたことで『あだ花姫』と揶揄されることはありませんでした。

私がクリスティーナではなく岩瀬有希子だと確信した一番の理由がステータスボードです。

ゲームの中でステータスを確認する方法で私自身のステータスを見ることが出来たんです。

あっ…そうだ…ステータス……」

私は久しぶりに自分の鼻を押してみる。

あれ?

もう一度強めに鼻を押す……

本来ならステータスボードが出るはずなのに…

「おじ様…ステータスボードが出なくなりました…」

私の言葉におじ様が首をかしげる。

「ステータスボードとは何なのだ?」

あぁ…忘れてたわ。
父はゲームなどしなかったわ…
そんな父にステータスボードと言ったってわかるわけがない。

私がこの世界が『あだ花姫』のゲームだと思ったのはステータスボードがあったからだ。

私はおじ様にわかるよう言葉を選びながら

「私の能力を数値化した表の事です。

そこで私のステータスが脳筋だとわかったんで、てっきりアダルト要素はないものだと思っていたんですけど…

ここにきて…急にアダルト要素が前に出できて、正直言って驚いていたんです。

あぁ…本当にここはエロゲの世界なんだなぁ…って。」

一年前はまさかこんなアダルトな世界になるなんて思いもしなかった。

確か現ロマノフ公爵、ダンテからアダルト要素が増えてきた気がする。

殿下も兄もスネイクもデミアンもアダルトからはかけ離れている。

あれ?
確かあだ花姫のお相手って、八人から選ぶんじゃなかったっけ…

殿下、兄、スネイク、デミアン、グラディス、オルカ、ダンテ、シュナイダー
…って私、皆と会ってストーリーはクリアーしているはずなのに…

「おじ様…これって隠しステージみたいな物があるんでしょうか?

ないなら…私……詰んじゃったかも…」

そもそもあだ花姫は私なのだろうか…

「おじ様、いえ今だけはお父さんと呼ばせて下さい。
久しぶりに私に稽古をつけてくれませんか?」

父は笑顔で私の肩に手をおく。

「有希子、クヨクヨしたって答は見つからない。
ならば……」

私は父の顔を見つめ返し父の言おうとする言葉を口にする。

「準備を整えて、いつでも動けるように!!ですよね。」

父は嬉しそうにうなずく。

ここはエロゲの世界ではない。

だからリセットボタンは存在しない。

詰んでしまったのなら、そこからやり直すしかない。

おじ様が私の父となり空手を学ばせたのか今ならわかる。

空手は礼に始まり礼に終わる。
人道を学ぶスポーツだ。

そして薙刀は礼儀を重んじ、相手を尊重する心を養う「気・剣・体一致」をモットーにする武道。

やられっぱなしの前世の私とは違う。

私には岩瀬有希子として生きてきた時間がある。

そして…私には偉大なる父が二人もいる。

愛してくれた人達がいる。

だからきっと大丈夫。

明日、私達はドラゴニアの城へと向かう。
そこでルシファーと対峙するかも知れない。

だからこそ自分自身に問いかける。
頭ではなく心に……
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