あだ花姫は18禁ジャンルからジャンル替えしたいみたいです。

チョコパイ

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第1章 脳筋女は画策する。

武闘家女は恋より闘いを好む。

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「お嬢様、素敵すぎます。」

ウサミミ侍女のラビッが
目を輝かせる。

重度シスコンの兄を二人も持つ妹は好きな服さえ選べなかった…
やれ露出が…やれスカート丈が…と、

格闘女子なら一度は憧れるスタイルがある。
それが
ストリートファイター春麗のチャイナ服だ。

あだ花姫はステイタスを
見てわかるように
かなり美人だ。

お父様が黒ライオンだからか
濃い緑のような艶々の黒髪。
母譲りの白い肌
そして
透き通った湖のような蒼い瞳
原作はそこまでは正しい。

しかし…
鍛え上げられた体は
隠しきれない。

筋肉モリモリの太ももは
私的には美しいのだが
学園の入学式後にある
ダンスパーティー用の
ドレスを作りに行った時
デザイナーさんが
私の二の腕の太さと、
太もものたくましさに
頭を抱えていたのだ。

そこで提案したのが
チャイナドレスだ。
隠すのではなく
あえて出していくスタイル。

筋肉隆々の女なんて
敬遠されるに違いない。

そこで作ってもらったのが
武術の練習着としての
チャイナ服だ。

「ありがとう。
ラビッが髪を綺麗にお団子にしてくれたからよ。」


薙刀を片手に約束の場所へ
スネイクはもう先に来ていて
ウォーミングアップをしている。

ヘビの獣人のスネイクは
背が高くスラリとした
イメージだったのだが
胸筋がパンパンの細マッチョタイプだ。

槍の使い手だからか
上腕二頭筋がとくにエモい。

スネイクが私に気がついたのか目があった。

「うっ…」
スネイクから変な音がもれる。
と思ったら、
スネイクの顔が真っ赤になる。

「じゃあ、やろっか?
ダウンしたら一本ね。」

パンジーの合図で試合が始まる。

バシン
スッ

うん。動きやすい…
少ししかけてみようかしら

私は薙刀で円を描きながら
間合いを詰めていく。

スネイクの槍が
私に向かって突いてきたのを
薙刀で弾き避け
スネイクの顔面目指して
まわし蹴りを決めた。

ドスーン
スネイクの体が
地面に倒れると
私は薙刀をスネイクの首にむける。

「勝者クリスティーナ」

オオッー
周囲から歓声があがる

母が私の肩に乗って
ピーピーと歌う。

空き殻を失くした母は
邸宅内では獣人として
生活できるのだが
邸宅を出ると
小鳥になってしまう。

母の小さな頭を撫でると
母は嬉しそうに
ピッピッと鳴き
羽をパタパタして
私に風を送ってくれる。

クリスティーナの姿を
顔を赤らめて見つめている
スネイクに誰も気がついていなかった。

こうして
あだ花姫は
18禁ゲームのシナリオ通り
本人が知らない所で
スネイクの心を
奪っていたのであった。

ふんっ、ふんっ
少し踏み込みが甘かったかしら…もう少し間合いを…
ふんっ、ふんっ、
反省会をしながら、
日課の腕立て伏せ。

あだ花姫は今日も今日とて脳筋であった。
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