あだ花姫は18禁ジャンルからジャンル替えしたいみたいです。

チョコパイ

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第三章 新たなる脅威

その名は……

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「見ない方がいい…」

兄が私の肩を抱く。

「嘘よ。パンジーが魔人だったなんて…」

兄の手をふりほどいて、棺に入れられたパンジーを見た時、深い絶望が襲う。

「あっ……」

左半身が真っ黒に焼け焦げているパンジーが永遠の眠りについている。

「何故、相談してくれなかったの?
自分を見失うほど憎しみに身を委ねるなんて…」

父から渡されたパンジーの日記からはパンジーが魔人へと変化していく様子を垣間見ることができた。

嫉妬が憎しみが絶望が、パンジーを支配していく、言葉がどんどん乱暴に汚くなり、文字が醜く変化していく。

ここにきてやっと魔人の正体が何なのかわかった。

魔人は人の悪意だ。

父が話してくれた昔話の言葉の意味がようやく理解できた。

「魔人は悪が芽生えし人の闇の中へ」

要は初めから魔人等いなかったのだ。
魔人、それは悪意や憎悪に巣食う悪魔の総称だったのだ。

母の名がウリエルと聞いた時に感じた違和感に気がつけばよかった。

ウリエルは四大天使の一人。「神の光」を名に持つ地獄の番人だ。

あぁ…だから「あだ花姫」の第二皇子ルートに首を並べた悪魔の儀式チックなシーンがあったんだ。

パンジーの顔に触れる。
私が神子ならば、神は何を望んでここへ私を送ったんだろう。

「ごめんね……守ってあげられなくて。
ごめんっ……」

ボロボロと涙がこぼれる。

せめて自分の周りの人達ぐらい、守れる力があれば。

「ティナ、大丈夫?」

私は首を横にブンブンふる。

皇太子殿下が棺の中のパンジーを見つめ何かつぶやいている。

「本当に魔人だったの?
眠ってるみたいに綺麗な顔だよ。」 

!!!

棺の中のパンジーに目をやる。

先ほどまで黒く焦げた痕がなくなって、仄かだが血色が戻ったような気がする。

考えてみれば、皇太子殿下は「あだ花姫」ではすぐに殺されてしまう。

つまり皇太子殿下には早く退場してもらわなければいけない理由があったのかしら?

「殿下、さっきパンジーに何を呟いていたの?」

「あぁ、
『Even if I'm reborn, 
I want to see you』
生まれ変わってもまた会おうね。と言う意味らしいよ。母に教えてもらったんだ。」

「そうなんだ……」

私は従者に医師を連れてくるようにお願いする。

「殿下のお母様のお名前て…」

「あぁ、話してなかったね。母は外国から嫁いできたから外国名と帝国名があるんだ。
外国名は『ラファエル』」
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