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第三章 新たなる脅威
無の境地
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「あれでいいのか?」
皇帝陛下がリオン公爵にたずねる。
「わかりません。
愛の形は人それぞれですから…」
腕立て伏せをする皇太子殿下の背中に乗る娘の姿を見ながら、思わず笑みがこぼれる。
「そんな根性なしだから、魅了魔法なんかにかかっちゃうんですよ。
知ってますか?
精神力を鍛えることは、己の弱さを鍛えることと同じなんですよ。
さぁ、へこたれずに腕立てあと二十回追加ね。」
母が天界に里帰りしてから一ヶ月近く経った。
それは、今この帝国で魔人と戦える人がいないということだ。
父の話だと、今回の「皇太子殿下魅了事件」は、
皇太子殿下を想うカーミラ王国の王女様の恋心を利用した魔人の仕業だということがわかったらしい。
正直な話、魔人と言われても頭に浮かぶのは
アラジンのランプの魔人ジーニーくらいだ。
でも少しわかったことがある。
この世界の魔人はみんな「魅了」をつかう。
つまりこれこそが、
エロゲたる由縁なのだ。
エロゲとして物語を成立させるにはエロくなくてはならない。
エロくなくてはエロゲが成立しないからだ。
つまりエロと言う「煩悩」をどうにかすればいいだけの事だ。
煩悩を抑えるにはもってこいの方法がある。
「…18..19....20」
ドサッ……
「終わったぁ…ティナ
ちゃんと最後まで出来たよ。」
背中に乗る私に振り返り
屈託ない笑顔を見せる。
ドックン…ドックン…
鼓動がが高鳴る。
はぁ…この恋心と言うものはタチが悪い。
切なくなったり、苦しくなったり、悲しくなったり、
かといえば、嬉しくなったり、楽しかったり、幸せだったり……
煩悩まみれな代物なのだ。
「じゃあ、最後に『坐禅』を組んで終わりにしましょう。」
二人ならんで坐禅を組む。
目指すは無の境地だ。
静けさの中、心が無へとかえっていく。
「おい、クリスティーナが
光っていないかい。
まるで公爵夫人みたいじゃないか!!」
皇帝陛下の言葉に
急いで娘を見つめる
!!!
まさしく聖なる光だ。
光はどんどん眩しくなり広がっていく。
バタン…私の護衛にあたっていたパンジーが倒れる。
「これは?」
倒れたパンジーの身体の半分が真っ黒に焼け焦げているのだ。
「今までは夫人がいたから、魔人がはいりこめなかったのであろうな。
公爵邸も一度、浄化した方が安全だな。
まだ息がある。牢に入れて医者にみせろ。」
護衛が他の護衛を呼び
パンジーが運び出される。
「聖なる光に焼かれたのであれば、あれは魔人に乗っ取られていたのであろうな…」
皇帝陛下の言葉で我にかえる。
こういうことだったのか。
過去を振り返ってみても、何故、ある日突然クリスティーナが姿を消したのかわからなかった。
公爵家にも魔人がいたのだ。
妻の聖力が弱まったか、それともなくなったのか?
「綺麗だな……」
聖なる光の中、輝きを放つ姿を見つめながら
祈らずにはいられなかった。
今度こそクリスティーナが幸せであるようにと……
皇帝陛下がリオン公爵にたずねる。
「わかりません。
愛の形は人それぞれですから…」
腕立て伏せをする皇太子殿下の背中に乗る娘の姿を見ながら、思わず笑みがこぼれる。
「そんな根性なしだから、魅了魔法なんかにかかっちゃうんですよ。
知ってますか?
精神力を鍛えることは、己の弱さを鍛えることと同じなんですよ。
さぁ、へこたれずに腕立てあと二十回追加ね。」
母が天界に里帰りしてから一ヶ月近く経った。
それは、今この帝国で魔人と戦える人がいないということだ。
父の話だと、今回の「皇太子殿下魅了事件」は、
皇太子殿下を想うカーミラ王国の王女様の恋心を利用した魔人の仕業だということがわかったらしい。
正直な話、魔人と言われても頭に浮かぶのは
アラジンのランプの魔人ジーニーくらいだ。
でも少しわかったことがある。
この世界の魔人はみんな「魅了」をつかう。
つまりこれこそが、
エロゲたる由縁なのだ。
エロゲとして物語を成立させるにはエロくなくてはならない。
エロくなくてはエロゲが成立しないからだ。
つまりエロと言う「煩悩」をどうにかすればいいだけの事だ。
煩悩を抑えるにはもってこいの方法がある。
「…18..19....20」
ドサッ……
「終わったぁ…ティナ
ちゃんと最後まで出来たよ。」
背中に乗る私に振り返り
屈託ない笑顔を見せる。
ドックン…ドックン…
鼓動がが高鳴る。
はぁ…この恋心と言うものはタチが悪い。
切なくなったり、苦しくなったり、悲しくなったり、
かといえば、嬉しくなったり、楽しかったり、幸せだったり……
煩悩まみれな代物なのだ。
「じゃあ、最後に『坐禅』を組んで終わりにしましょう。」
二人ならんで坐禅を組む。
目指すは無の境地だ。
静けさの中、心が無へとかえっていく。
「おい、クリスティーナが
光っていないかい。
まるで公爵夫人みたいじゃないか!!」
皇帝陛下の言葉に
急いで娘を見つめる
!!!
まさしく聖なる光だ。
光はどんどん眩しくなり広がっていく。
バタン…私の護衛にあたっていたパンジーが倒れる。
「これは?」
倒れたパンジーの身体の半分が真っ黒に焼け焦げているのだ。
「今までは夫人がいたから、魔人がはいりこめなかったのであろうな。
公爵邸も一度、浄化した方が安全だな。
まだ息がある。牢に入れて医者にみせろ。」
護衛が他の護衛を呼び
パンジーが運び出される。
「聖なる光に焼かれたのであれば、あれは魔人に乗っ取られていたのであろうな…」
皇帝陛下の言葉で我にかえる。
こういうことだったのか。
過去を振り返ってみても、何故、ある日突然クリスティーナが姿を消したのかわからなかった。
公爵家にも魔人がいたのだ。
妻の聖力が弱まったか、それともなくなったのか?
「綺麗だな……」
聖なる光の中、輝きを放つ姿を見つめながら
祈らずにはいられなかった。
今度こそクリスティーナが幸せであるようにと……
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