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第三章 新たなる脅威
言葉にできない
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「わっ…私は一度は諦めようとしたのです。
パンジーを愛そうとも…
でも、夢を、毎日同じ夢を見るのです。
お嬢様と結ばれて、二人で小さな家に住んで…楽しくて幸せなのに、それなのに黒い影にお嬢様がさらわれて……」
スネイクが泣きながら
言葉を続けようとするが
嗚咽してしまい上手く話せない。
「っつ…守りたいのです。
私のものではなくても、幸せに笑っていてくれてさえしたら、それでいいのです。パンジーにはもう話してあります。別れてほしいと……」
「スネイクの言う黒い影は魔人のことですか?」
公爵婦人が尋ねる。
「魔人かどうかまでは…
ただお嬢様をさらいにきた男達の手首に鎖の刺青がはいっていました。」
スネイクの言葉に
公爵婦人の顔色が真っ青になる。
「鎖の刺青……
オースティン、旦那様が帰宅したら、私はお兄様を呼びに行ったと伝えて。
スネイク、パンジーとのことが方がつくまで、あなたとバンジーには護衛を外れてもらうわ。
その間、オースティン、それとティガーに護衛をまかせるわ。」
そういうと小鳥の姿になり窓から飛びだっていった。
「パンジーのことを愛せなかったのか?
とてもお似合いに見えたから、正直驚いてるよ。」
「笑われるかも知れないけど、ただの夢なのに眩しすぎるんだ夢の中のお嬢様と過ごした時間が…そうなると、全てが色褪せてしまうんだ。」
「オースティン様こそ、先程は何故ひきとめなかったのですか?
お嬢様を愛していらっしゃるのに…」
「多分、スネイクと同じだよ。笑ってさえいてくれればそれだけでいいんだ。
それにチャールズは私の弟だ。私にとって二人とも大切な家族だ。二人が幸せならそれでいい。」
まるで昨日の事のように
悪夢がよみがえる。
クリスティーナと私は西の辺境地で幸せに暮らしていたのに…領地の仕事を終え帰宅すると、周囲は血の海だった。
私達の子供の体もズタボロに切り裂かれ手足がもぎ取られていた。
そしてクリスティーナの左腕だけが子供達を守ったまま落ちていた。
私は左腕を抱き上げ声をあげて泣いた。
いつまでも大声をあげて
侯爵家の力を借りてクリスティーナを探し続け、十三年かけてやっと助け出したクリスティーナは
もう、笑うことも泣くことも、何も出来ない子を産むだけの道具と化していた。
手足は奪われ。
瞳はえぐられ。
鼓膜はやぶられ。
歯まで全部ぬかれ
ただひたすら子を成しては産む。それだけのために生かされていたのだ。
どんな姿のクリスティーナでも愛せたし、愛した。
でも、クリスティーナは死を選んだ。
二度とあんなめにはあわせたくない。
「スネイク、鍛練につきあってくれないか?」
クリスティーナのために
私は強くなろう。
誰にも笑顔をうばわれないように。
パンジーを愛そうとも…
でも、夢を、毎日同じ夢を見るのです。
お嬢様と結ばれて、二人で小さな家に住んで…楽しくて幸せなのに、それなのに黒い影にお嬢様がさらわれて……」
スネイクが泣きながら
言葉を続けようとするが
嗚咽してしまい上手く話せない。
「っつ…守りたいのです。
私のものではなくても、幸せに笑っていてくれてさえしたら、それでいいのです。パンジーにはもう話してあります。別れてほしいと……」
「スネイクの言う黒い影は魔人のことですか?」
公爵婦人が尋ねる。
「魔人かどうかまでは…
ただお嬢様をさらいにきた男達の手首に鎖の刺青がはいっていました。」
スネイクの言葉に
公爵婦人の顔色が真っ青になる。
「鎖の刺青……
オースティン、旦那様が帰宅したら、私はお兄様を呼びに行ったと伝えて。
スネイク、パンジーとのことが方がつくまで、あなたとバンジーには護衛を外れてもらうわ。
その間、オースティン、それとティガーに護衛をまかせるわ。」
そういうと小鳥の姿になり窓から飛びだっていった。
「パンジーのことを愛せなかったのか?
とてもお似合いに見えたから、正直驚いてるよ。」
「笑われるかも知れないけど、ただの夢なのに眩しすぎるんだ夢の中のお嬢様と過ごした時間が…そうなると、全てが色褪せてしまうんだ。」
「オースティン様こそ、先程は何故ひきとめなかったのですか?
お嬢様を愛していらっしゃるのに…」
「多分、スネイクと同じだよ。笑ってさえいてくれればそれだけでいいんだ。
それにチャールズは私の弟だ。私にとって二人とも大切な家族だ。二人が幸せならそれでいい。」
まるで昨日の事のように
悪夢がよみがえる。
クリスティーナと私は西の辺境地で幸せに暮らしていたのに…領地の仕事を終え帰宅すると、周囲は血の海だった。
私達の子供の体もズタボロに切り裂かれ手足がもぎ取られていた。
そしてクリスティーナの左腕だけが子供達を守ったまま落ちていた。
私は左腕を抱き上げ声をあげて泣いた。
いつまでも大声をあげて
侯爵家の力を借りてクリスティーナを探し続け、十三年かけてやっと助け出したクリスティーナは
もう、笑うことも泣くことも、何も出来ない子を産むだけの道具と化していた。
手足は奪われ。
瞳はえぐられ。
鼓膜はやぶられ。
歯まで全部ぬかれ
ただひたすら子を成しては産む。それだけのために生かされていたのだ。
どんな姿のクリスティーナでも愛せたし、愛した。
でも、クリスティーナは死を選んだ。
二度とあんなめにはあわせたくない。
「スネイク、鍛練につきあってくれないか?」
クリスティーナのために
私は強くなろう。
誰にも笑顔をうばわれないように。
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