あだ花姫は18禁ジャンルからジャンル替えしたいみたいです。

チョコパイ

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第四章 赦しなき世界

The light shines in the darkness.

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地上に堕とされてから知ったことがある。

魔人として忌み嫌われているのが、天界から堕とされた天人だったということを…

地上の人はとても扱いやすい。
コンプレックスを刺激し、それを認めそそのかす。
たいていはそれだけで、意のままに動かせるようになる。

闇は新たな闇をうむ。
私の周囲はいつの間にか
闇を抱える人々か集まり
私は魔王となる。

私は知らぬ間にサタンと呼ばれるようになり、魔人を率いる王となった。

魔王になり、人を操りながら闇を色濃く深くしていく。
いつの日か天界をも包み込む暗雲になるよう。
地上を闇に変えていく。

ウリエルを見かけたのは偶然だった。
獣人の地を訪れた時、領主の結婚式が行われていた。

ふと花嫁を見る。

「あれは……」

衝撃がはしる。
あの夜の劣情を思い出す。

抱いても抱きしめても
この腕をすり抜けていく
私の愛した女。

主に憎しみの眼をむけさせる事ができる、主の弱点である娘。

ウリエル……
渇いたはずの劣情がよみがえる。

月の光を浴び、自ずの中の聖なる光を放ち輝く身体を舐め回し欲を貫いた。

一言も感嘆な声を漏らすこともなく、屈辱と侮辱に耐える芯の強さ、貫かれ赤い液体が湖面を染めても、声をあげぬ私の愛した女。

それが今、私の目の前で
獣人ごときに身を委ね、甘い眼差しで見つめている。

容姿も名前も変えていてもすぐにわかる内なる美しさと気高さと聖なる光…
私のウリエル。

数年経ち、
面白いことがわかった。

この帝国の皇后がラファエルということ。
そしてラファエルは力を失ってしまっているということ。

かつては天界の癒し人としてその名をはせた。
ウリエルと二人して地上に赴き魔人を狩る姿は戦場での安らぎと賞されていた。
そのラファエルが力を失ったのだ。

しばらく様子をうかがった。上皇となったその男の劣情を利用し上皇の中の闇に入り込む。

息子の嫁に劣情を抱き
夜毎、自らを慰める男は簡単に操ることができた。
闇は闇をうみ、新たな闇が誕生していく。

その中、光輝き近寄ることのできない者があった。
皇太子、チャールズだ。

かつてのラファエルの力は息子であるチャールズが受け継いだことになる。

ならばウリエルはどうなったのだろう。
ウリエルを娶ったリオン侯爵家には近寄ることすらかなわなかった。

獣人が忠義にあつく、隙がないことと、ウリエルの放つ聖なる光が強すぎて、魔人は近寄ることすら叶わぬのだ。

地に降りても、ウリエルは私には手の届かぬ光そのものだった。
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