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第四章 赦しなき世界
満たされぬ欲望
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「リオン侯爵家の馬車を襲うのですか?」
教皇から持ちかけられた提案を断れるわけがなかった。
それに断る理由もなかった。
帝国の騎士団を率いるリオン侯爵家。
帝国の近衛騎士団を率いるサリバン伯爵家。
帝国の盾としてことあることに比べられてきた。
剣術大会、五つも下のリオン侯爵に勝てなかった十五歳の時から、私の人生はリオン侯爵に奪われてきた。
「八歳の子供に負けるなどお前は恥ずかしくないのか?」
父親に思いっきり殴られ、その日から私は父に話しかけられることはなくなった。
その後も乗馬大会や弓の大会、戦術大会等々……
リオン侯爵と競う機会が増えれば増えるほど、私の心には、リオン侯爵への恨みや妬みが積もる。
それがどれ程の屈辱かわかるだろうか?
皇帝からは
「私や妻、皇太子の警護はリオンにしてもらう。
お前は側妃と上皇を頼む」
近衛騎士団なのに皇帝陛下を守らせてもらえないのだ。
その事で周囲からも、
「リオン侯爵が帝国騎士団長と近衛騎士団長、両方すべきだ。」
と声があがるぐらいだ。
リオン侯爵の妻は帝国一美しいと言われる皇后陛下に劣らぬ美貌の持ち主だ。
リオン侯爵の溺愛ぶりは帝国民なら誰もが知っている。
馬車を襲う手筈も何もかも教皇が整えてくれる。
私はただ、妻子を襲うだけでいいのだ。
その頃から、私は記憶を失うことが増えてきた。
馬車を襲撃した日。
私にはなんの記憶も残っていなかった。
何故ならその時にはすでに私は私ではなく闇に支配されていたからだ。
サリバンを闇に落とすのは本当に簡単だった。
劣等感、嫉妬心、それらは人の心に暗い影をおとす。
私はその暗い影に住みつき操ればいい。
ウリエルと娘を乗せた馬車を襲う。
案の定、ウリエルは持っている聖力全て使って娘を守る。
ウリエルの身体に手を伸ばす。
嫌がり泣き叫ぶウリエルすら、美しくて神々しい。
劣情が激しい渇きに変わり、私は貪るようにしてウリエルを何度も何度も奪い犯し続ける。
口移しで飲ませた媚薬が効く頃には、ウリエルの身体は私の劣情に少しだけ反応をしめすようになっていた。
強力な媚薬はウリエルの瞳から光を奪い、まるで娼婦のように腰を淫らに揺らし大きなあえぎ声をあげるようになった。
私はやっと手に入れることが出来たのだ。
あの気高い聖なる光、ウリエルを……
手に入れたはずなのに
満たされない心は新たな獲物を欲する。
ウリエルが聖なる力全て使い、自分の身を投げ出してでも守り抜いた愛娘、クリスティーナを。
教皇から持ちかけられた提案を断れるわけがなかった。
それに断る理由もなかった。
帝国の騎士団を率いるリオン侯爵家。
帝国の近衛騎士団を率いるサリバン伯爵家。
帝国の盾としてことあることに比べられてきた。
剣術大会、五つも下のリオン侯爵に勝てなかった十五歳の時から、私の人生はリオン侯爵に奪われてきた。
「八歳の子供に負けるなどお前は恥ずかしくないのか?」
父親に思いっきり殴られ、その日から私は父に話しかけられることはなくなった。
その後も乗馬大会や弓の大会、戦術大会等々……
リオン侯爵と競う機会が増えれば増えるほど、私の心には、リオン侯爵への恨みや妬みが積もる。
それがどれ程の屈辱かわかるだろうか?
皇帝からは
「私や妻、皇太子の警護はリオンにしてもらう。
お前は側妃と上皇を頼む」
近衛騎士団なのに皇帝陛下を守らせてもらえないのだ。
その事で周囲からも、
「リオン侯爵が帝国騎士団長と近衛騎士団長、両方すべきだ。」
と声があがるぐらいだ。
リオン侯爵の妻は帝国一美しいと言われる皇后陛下に劣らぬ美貌の持ち主だ。
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馬車を襲う手筈も何もかも教皇が整えてくれる。
私はただ、妻子を襲うだけでいいのだ。
その頃から、私は記憶を失うことが増えてきた。
馬車を襲撃した日。
私にはなんの記憶も残っていなかった。
何故ならその時にはすでに私は私ではなく闇に支配されていたからだ。
サリバンを闇に落とすのは本当に簡単だった。
劣等感、嫉妬心、それらは人の心に暗い影をおとす。
私はその暗い影に住みつき操ればいい。
ウリエルと娘を乗せた馬車を襲う。
案の定、ウリエルは持っている聖力全て使って娘を守る。
ウリエルの身体に手を伸ばす。
嫌がり泣き叫ぶウリエルすら、美しくて神々しい。
劣情が激しい渇きに変わり、私は貪るようにしてウリエルを何度も何度も奪い犯し続ける。
口移しで飲ませた媚薬が効く頃には、ウリエルの身体は私の劣情に少しだけ反応をしめすようになっていた。
強力な媚薬はウリエルの瞳から光を奪い、まるで娼婦のように腰を淫らに揺らし大きなあえぎ声をあげるようになった。
私はやっと手に入れることが出来たのだ。
あの気高い聖なる光、ウリエルを……
手に入れたはずなのに
満たされない心は新たな獲物を欲する。
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