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愛の形
愛のかたち
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・・・・・
これは一体どうすればいいのだろう?
黒ライオンのお父様に小鳥母様が襲いかかる。
世の夫婦喧嘩とはこういうものなのかしら?
ライオン獣人の父にはフェロモンが強くなる期間(発情期)があるらしく、この間の父は、獣人以外にもフェロモンにすい寄せられるように女性が近づいてくる。
今回、外交でやってきた別大陸にあるタバサ王国の王女様が父のフェロモンに魅せられてしまったのだ。
その王女様が、テレビで見たバブル時代のワンレン、ボディコンのお色気ムンムンタイプだったのだ。
それは母としては面白くないだろう。
天人母様はとてもとても人とは思えぬ美しさだ。
ただ眩しく光輝いているせいで天人としての姿を晒すわけにはいかない。
だから空き殻が必要なのだが、母の空き殻は馬車襲撃事件で脱ぎ捨ててしまい、表面上、母は死んだことになっている。
つまり父は表向きは愛妻を亡くした事になってしまっている。
違う空き殻を着て再婚しようと父は何度も母にお願いしていたのだが、小鳥母様はそれを拒んだ。
ピィピッピィビッ……
黒ライオン父様の頭に乗って鬣を引っこ抜く小鳥母様。
おじ様はそんな母を見つめニコニコしている。
確かに塞ぎこんでいた母よりはマシだが、このままでは父が禿げてしまう。
「おじ様、天人のままで人と結婚するのは無理なのですか?
おじ様みたいに空き殻を着ないで……」
小鳥母様が変化をとき、天人に戻る。
次いで父も獣人へと戻る。
「私からしたら、何故わざわざ正体を隠さないといけないのかが、わからないのです。」
おじ様が私の頭に手をのせる。
「ミカエル、悲しいことだが、人とは自分と違うものに恐れや嫉妬を覚えるものなのだよ。
無駄な混乱を招く恐れもある。
仕方ないことなのだよ。
ミカエル、現に君も八咫烏に変化した時、嘆いていたではないか?」
うっ……
確かにそうだわ。
私、八咫烏に変化した時、
自分のことを妖怪だと嫌悪してたし、鳩殿下を掴んで飛んでいた時、子供に「悪いカラス」と言われた時、ものすごく傷ついた。
人は見た目も大切なのね。
でも、でも、
だからと言って、ずっと自分を偽って生きていくのは辛いだろうなぁ…
「おじ様、私が八咫烏に変化するのを公言したら、駄目ですか?」
父の顔色が変わる。
「クリスティーナ、何を言っているんだ?
何故、わざわざ自分を好奇の目に晒すんだ。」
母も私の手をとって
「駄目、絶対に駄目よ。
繰り返しの中でわかったの、人は嘲りの中では生きていけないの。
心が死んでしまうの。」
母が震えながら私を強く抱きしめる。
「もう私に娘を失わせないで…」
父が私と母を抱きしめる。
「クリスティーナ、君は私達の大切な愛しい娘だ。
私達にとって、クリスティーナ以上に大切なものはないんだよ。」
愛のかたちは様々だ。
夫婦間の愛、
親としての愛
兄妹愛…
どれも愛だ。
愛にかたちがないように
愛に答えはないのかも知れない。
でもこれだけは覚えておこう。
抱きしめてくれる父と母の温もりを…
これは一体どうすればいいのだろう?
黒ライオンのお父様に小鳥母様が襲いかかる。
世の夫婦喧嘩とはこういうものなのかしら?
ライオン獣人の父にはフェロモンが強くなる期間(発情期)があるらしく、この間の父は、獣人以外にもフェロモンにすい寄せられるように女性が近づいてくる。
今回、外交でやってきた別大陸にあるタバサ王国の王女様が父のフェロモンに魅せられてしまったのだ。
その王女様が、テレビで見たバブル時代のワンレン、ボディコンのお色気ムンムンタイプだったのだ。
それは母としては面白くないだろう。
天人母様はとてもとても人とは思えぬ美しさだ。
ただ眩しく光輝いているせいで天人としての姿を晒すわけにはいかない。
だから空き殻が必要なのだが、母の空き殻は馬車襲撃事件で脱ぎ捨ててしまい、表面上、母は死んだことになっている。
つまり父は表向きは愛妻を亡くした事になってしまっている。
違う空き殻を着て再婚しようと父は何度も母にお願いしていたのだが、小鳥母様はそれを拒んだ。
ピィピッピィビッ……
黒ライオン父様の頭に乗って鬣を引っこ抜く小鳥母様。
おじ様はそんな母を見つめニコニコしている。
確かに塞ぎこんでいた母よりはマシだが、このままでは父が禿げてしまう。
「おじ様、天人のままで人と結婚するのは無理なのですか?
おじ様みたいに空き殻を着ないで……」
小鳥母様が変化をとき、天人に戻る。
次いで父も獣人へと戻る。
「私からしたら、何故わざわざ正体を隠さないといけないのかが、わからないのです。」
おじ様が私の頭に手をのせる。
「ミカエル、悲しいことだが、人とは自分と違うものに恐れや嫉妬を覚えるものなのだよ。
無駄な混乱を招く恐れもある。
仕方ないことなのだよ。
ミカエル、現に君も八咫烏に変化した時、嘆いていたではないか?」
うっ……
確かにそうだわ。
私、八咫烏に変化した時、
自分のことを妖怪だと嫌悪してたし、鳩殿下を掴んで飛んでいた時、子供に「悪いカラス」と言われた時、ものすごく傷ついた。
人は見た目も大切なのね。
でも、でも、
だからと言って、ずっと自分を偽って生きていくのは辛いだろうなぁ…
「おじ様、私が八咫烏に変化するのを公言したら、駄目ですか?」
父の顔色が変わる。
「クリスティーナ、何を言っているんだ?
何故、わざわざ自分を好奇の目に晒すんだ。」
母も私の手をとって
「駄目、絶対に駄目よ。
繰り返しの中でわかったの、人は嘲りの中では生きていけないの。
心が死んでしまうの。」
母が震えながら私を強く抱きしめる。
「もう私に娘を失わせないで…」
父が私と母を抱きしめる。
「クリスティーナ、君は私達の大切な愛しい娘だ。
私達にとって、クリスティーナ以上に大切なものはないんだよ。」
愛のかたちは様々だ。
夫婦間の愛、
親としての愛
兄妹愛…
どれも愛だ。
愛にかたちがないように
愛に答えはないのかも知れない。
でもこれだけは覚えておこう。
抱きしめてくれる父と母の温もりを…
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