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1章

44 オオエド探索④味噌汁と不穏な気配

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カンナ食堂にて



「次は煮物っていう料理。醤油と本だし、塩などで味付けしたスープに様々な野菜を加え煮てることにより、野菜に味がしみこむんだ。今回はトンガリタケノコ、トビレンコン、モミジかぼちゃの煮物を頼んだよ」

翔は小皿に入っている料理について説明した。醤油、本だし、みりん、塩、砂糖で濃い目に味付けしたスープに、一口大に切ったそれぞれの野菜を加え落し蓋をし、一煮たちさせます。落し蓋は食材の煮崩れを防いだり、味がしみこみやすくなります。

えっ!ナンデふたするだけでそんな効果が生まれるかだって?しょうがない説明しよう。

まず煮崩れしない理由はふたにより上から軽く抑えることにより食材の動きを抑えることができるから。

味がしみこませ易いのは食材に味がしみこませるメカニズムに起因する。味がしみこむ→うまみが煮汁に溶け出すのサイクルが行われます。このことから煮汁は少ない方が煮物はおいしくなります。なのでうまみが含まれている煮汁の蒸発を防ぎ、煮汁が少なく済む落し蓋がある方がいいのです。

一定時短煮た煮物は1時間ほど冷まします。これによりさらに味がしみこみます。これは高温で食材を煮込むと食材に二つの変化が起こります。それは水分が抜けることと食材の表面が細かく壊され柔らかくなることです。この状態になった食材の煮物を冷やすことにより水分を失った食材が水分を戻そうと周りの水分(煮汁)を吸収します。さらに食材の表面が壊れているので吸収力は増えます。このような2重の効果により味がしみこみます。



「このモミジかぼちゃ、しっとりほくほくしておいしい」

「このトビレンコンも触感がよポキポキッとして、おいしい~」

「この煮物は味が濃いからご飯に合う」

ヴィジョン組が煮物を食べてみると、いままで食べたどの料理よりも味が中までしみこんであり、味も濃かったためとてもごはんが進む料理でした。



「ねえ、翔お兄ちゃんこの白い四角形の食べ物は何?」

「ユーナ、これはとうふっていうんだ。豆ってゆう食材で作られた食べ物で、この醤油を少し欠けて食べてみ?」

と翔はとうふに醤油をすこしかけてユーナにスプーンと共に渡した。ユーナは一口食べると

「すっごく柔らかい、プリンみたい。でもプリンみたいに甘くなくて優しい味がする」

ユーナは口角を上げながらおいしそうに食べていた。

このとうふは水に入れ10倍ほどの大きさに膨れ上がったオオバラ大豆を細かく砕き水と混ぜます。大豆を溶かした水を温めた後、布などで絞ることにより個体と液体に分けます。この液体ににがりと呼ばれる液体を固めるものを加え少し放置することで完成します。



「最後はこれ」

「この茶色いスープは何?翔?」

「これは味噌汁っていって味噌という調味料を使って作られたスープでとてもおいしいよ、レオナ。あっでも熱いから注意してね」

一口飲んでみるとほっと安心した顔になった。

「とても落ち着く味」

「優しい味」

「いくらでも飲めそう。ご飯とも会うな」

「ほぇええ」

「よかった。全員この味が気に入ってくれたみたいで。この味噌汁は味噌味は変わらないけど具材を変えると風味が変わったりするから今度色々作ってみるね」



「みんな満足した?」

と周りを見渡すと全員がうなずいたので

「すみません、会計お願いします」

一同はカンナ食堂を後にした。



とある食堂の席の男たち



「おい、あいつら観光客か?」

「来てる服も高級品だな」

「そうっぽいな。それもあの量の料理の代金を一発で払ってるぞ」

「それだけじゃねえぞ。さっきひねずみで一着○○する着物を大量に買ってアイテムボックスに入れていたからな」

「それも女たちもいい女ばっかりだぜ。味見した後売ったらいい金になるだろう」

「だな。それも男もよわそうだしな。おい、親父連絡しな。今回の獲物が決まったってな。」

「へい、わかりました。若頭はどうしやす?」

「あいつらをつけて、いいタイミングで例の小屋へ誘う」

男たちの密談は進む。決して手を出してはいけない標的だとは知らずに。それが一家滅亡の軌跡だとは知らずに。



とある食堂の席の???達



「姫様、奴ら動きました」

「わかっておる。直ちに警備隊に連絡じゃ。今日こそ奴らの尻尾をつかむぞ」

「はっ」

さらにもうひとグループ、翔達を追う男たちを追う者達ががいた。彼らは知らないだろう。男たちの標的が規格外だということを



「・・・・」

「翔、どうするの?」

「ほっとくよ、アリシア。じゃあ今度は食材を買いに行こうか?」

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