『Wonderful Mystery Marvel Island』

アマテン

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23 金属の精錬と初めての鉄製品

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「うーん」
 窓から射す朝日のまぶしさに僕は目を覚ましました。現在の時刻は午前8時、洗面所で顔を洗った後リビングに行くと
「おはよう、険人ちゃん」
「おはよう、母さん」
 台所では母さんが洗い物をしていた。テーブルには朝食としてウインナーと目玉焼き、モヤシのナムルが置いてあった。僕が席に着き朝食を食べていると
「険人ちゃん、今日これから会社に行ってくるからお留守番とお買い物もお願いね」
 母さんは洗い物を終えるといくつかの商品を書いたメモ帳を渡して出ていった。

 僕はゆっくり朝食を取ったのち『WMMI』をする前に買い物を済ませることにする。僕がよく買い物をする場所は2か所あり1か所目は衣服や食品、電化製品など様々な店が詰め込まれたショッピングモール『リオン』、もう一か所は今日行く昔ながらの商店街である。こちらの商店街は八百屋やあ魚屋、散髪屋、精肉店など小型店が連なっている。
 リストを見ると野菜や魚があるのでまず八百屋に向かう。
「おっちゃん、おはよう」
「おう、険人。今日はどうした?」
 行きつけの八百屋のおっちゃんに話しかけるとこちらに笑顔を向けながら話しかけてきた。僕はメモを渡すといくつかの野菜を見繕ってくれる。
「まだ立夏ちゃんと美冬ちゃんは合宿か?」
「うん、今月いっぱいは居ないね」
 立夏とは僕の妹の御剣立夏で現在中学3年生、美冬は多田美冬、僕の隣に住む幼稚園からの幼馴染で2人は大会に出ればMVPを取るほどのバレーボールの実力者で現在バレーボールの18歳以下の強化合宿に行っている。
 
「はいよ、少しおまけしといたぞ」
「ありがとう、おっちゃん」
 八百屋を後にした僕は次に魚屋へ行く。魚屋の前では頭に鉢巻き、紺色エプロン、ブーツをはいた男性が呼びかけをしている。
「いらっしゃい、新鮮な魚入ってるよ。焼きに煮つけ、揚げ物なんでも合うよ」
「こんちわ」
「険人じゃないか。今日はどうした?」
「なんか焼き魚に合う魚ない?」
 僕の質問に魚屋のおじさんは大きなアジを数匹用意してくれたので、お金を払い購入すると家へと帰り早速『WMMI』をプレイする。


9日目

 『WMMI』の世界に入り小屋から出てワイルドベリーの茂みを見ると4つの白い塊があった。何かと思い【鑑定】してみると
---------------------
ミルキーフライの繭
ランク1
カテゴリー:【昆虫】
解説:ミルキーフライの幼虫が成長し繭になった姿。もうすぐで成虫になる
入手可能な素材
・???
・???
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 へえ、ミルキーフライの繭だったんだ。このまま無事羽化してくれたらいいな。僕はそう願いながら少し繭を撫でた後かまどの小屋作りを始める。

 まずかまどを中心として周辺に4か所穴を掘る。【強化魔法:腕】を僕自身にかけた後、その穴に僕の身長の1.5倍はある細長い溝をつけたアクアウッドの丸太を突き刺します。丸太の間に前に作った『木の板(アクアウッド)』をはめ込み丸太と板の接合部には『グルー液』を流し込む。そして最後に屋根に丸太をはめ込むと
ポン
---------------------
木造り小屋
ランク2
カテゴリー:【建物】
耐久度:150
解説:金属は使わず建てられた小屋。耐火性に優れている
----------------------
 え!建物もアイテム化するの?まぁ、建物として認められたならいいや。早速かまどに燃料である『コークス』をいれて様子を見る。その間に前に取ってきた『マメポッポの羽』を用いて『木の矢』を加工する。
---------------------
木の矢
ランク2
カテゴリー:【矢】
耐久度:10
解説:矢じりにサンドクラブの殻を用いた矢
----------------------
 試しに近くの木の幹に向かって打ってみる
シュッ トン シュッ トン
 以前よりきれいに矢が飛んでいった。これなら遠距離の狙撃ができるはず。素材がなくなるまで作るとかまどを確認してみる。すると以前よりさらに熱がこもってるようでとても暑かった。小屋も燃えてないので問題ない様だ。

 そして『鉄鉱石』を入れる。少し時間が経過した後かまどの中をのぞくと
---------------------
溶解した鉄
ランク2
カテゴリー:【金属】
耐久度:100
解説:高温で溶かされた鉄鉱石。しかし鉄鉱石が低品質のため不純物が含まれている
----------------------
 よし、これで金属の製品が作れる。後半の説明を消すには高炉と呼ばれるきちんとした製鉄する設備がいるだろう。しかし今は鉄が溶けたことを喜ぼうかな。僕は事前に用意していた
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木のひしゃく(アクアウッド)
ランク1
カテゴリー:【道具】
耐久度:50
解説:木材で作られたひしゃく。耐火性がある
----------------------
 『木のひしゃく』で『溶解した鉄』をすくうとアクアウッドで作った箱に注ぐ。限界まで注ぐと鉄が固まる前に持ち手であるアクアウッドの棒を差し込み鉄が固まるまで放置する。
 鉄が固まる間、防具についても改良を行う。今回使うのは『ロックマウスの革』と『サンドクラブの殻』。なめした『ロックマウスの革』を服状に加工してその表面に『サンドクラブの殻』を張り付け補強する。
---------------------
ロックマウスの帽子(+1)
ランク2
カテゴリー:【防具】
耐久度:80(+10)
ステータス:ガード+20(+5)
効果:ロックマウスの革でできた帽子。サンドクラブの殻で補強されている
----------------------
ロックマウスの上着(+1)
ランク2
カテゴリー:【防具】
耐久度:80(+10)
ステータス:ガード+20(+5)
効果:ロックマウスの革でできた上着。サンドクラブの殻で補強されている
----------------------
ロックマウスのズボン(+1)
ランク2
カテゴリー:【防具】
耐久度:80(+10)
ステータス:ガード+20(+5)
効果:ロックマウスの革でできたズボン。サンドクラブの殻で補強されている
----------------------
ロックマウスの靴(+1)
ランク2
カテゴリー:【防具】
耐久度:80(+10)
ステータス:ガード+20(+5)
効果:ロックマウスの革でできた靴。サンドクラブの殻で補強されている
----------------------
 よしできた。どうやら『サンドクラブの殻』を使ったことは(+1)要素として認識されたみたい。今度革に素材を練り込もうと考えているけど、それがどう評価されるか楽しみだ。
 そして先ほどの鉄を見に行くとカチンコチンに固まっていた。外枠のアクアウッドの木を外すと
ポン
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鉄のハンマー
ランク2
カテゴリー:【道具】
耐久度:150
効果:鉄でできたハンマー。これがあれば大抵の金属は加工できる
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『条件を達成しました。【鍛冶】を開放しました』
『初めて金属製のアイテムを作りました。SPが1付与されます』
『アイテムを40以上作りました。SPが1付与されます』

 ハンマーの完成。これで色々鉄製品が作れるぞ。
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