『Wonderful Mystery Marvel Island』

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69 商業ギルドでできることと釣り師カジキ

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 召喚師部門を後にした僕は次にファーラさんがいる場所に向かう。ファーラさんは何か作業していたが僕たちに気づくとこちらに近づいてくる。

「ケン、来てくれたんだね。その子たちがケンの従魔かい?」
「はい。順にヒミコ、シズク、ヒビキっていいいます。みんなこの人はファーラさんていうんだ」
「「「初めまして」」」
「ああ、初めまして。私の名はファーラ商業ギルド農業部門代表だ。職業はケンと同じ【魔物牧場の主】だ」

 ファーラさんは挨拶をすると早速農業部門について説明してくれる。大体は召喚師部門と同じだがそれぞれの内容が違っていた。まずクエストだが野菜や果物、魚介類、肥料などの農業に関する納品クエストが多くを占めていた。アイテムの売買については農作物の種や肥料、農具、家畜を飼うことができる用だ。農業部門にも農業ランクがあり、クエスト制限もない為、農業ランクは普通にあげれそうだ。

「さて、これからは【魔物牧場の主】についてだ。まずこのジョブを持っている者は魔物を飼うことができる。ただ魔物の危険性もあるから街中では特定の場所じゃなければならない。さらに魔物は家畜のように簡単に仲間には出来ない。魔物を飼う条件はただ一つ、魔物に認めてもらい牧場に来てもらうこと。認めてもらう方法は魔物によって、力を示したり、食べ物や鉱石などの特定のアイテムをあげたり、環境を整えてあげたりと多種多様だ。それに飼い始めたとしても気に入らなければどこかに行ってしまうこともあるから注意しな。だけどいい関係を築けると卵や乳だけではなく毛や羽などの魔物特有の素材を譲ってくれることがある」

 つまり魔物の素材を定期的に入手できるってことか。ただ飼うのが難しいから注意が必要と。これに関しては試行錯誤が必要かな

「まずは次の4種類の魔物を飼って、素材をもらってもってきな。そしたらもっと【魔物牧場の主】について教えてやるよ」

『ジョブクエスト:魔物の飼い方①が発生しました』

----------------------
魔物の飼い方①
種類:ジョブクエスト
期限:なし
報酬:???
2種類の魔物を飼って素材を受け取りファーラに納品しよう
----------------------

 【魔物牧場の主】のジョブクエストは魔物を集めるみたい。ただ名称指定はないから指定された種族の内どれかを仲間にすればいいのかな。ちょっと調べてみないとわからないかも。

 ファーラさんから話を聞いた後、最後にアズチさんの元にも向かった。

「あら、ケンさん、こんにちわ。後ろの子たちがケンさんの従魔ですか?」

 受付にいたアズチさんにヒミコ達を紹介した後職人・商人部門について話を聞いた。この場所では道具、武器、防具などの納品依頼、土地の購入、店舗の貸し出し、購入などができる。今までの部門と同じように職人・商人ランクが同様にありランクによって購入制限などがある。

「あと錬金術で作ったアイテムは他の商店で売らずに持ってきてくださいね。他のアイテムと比較して値段を決めたいので」
「他の島人に渡すのはいいですか?」
「ええ、大丈夫ですよ」

『【錬金術】で作るアイテムに『売買不可』の効果が付与された。この効果は商業ギルドに納品することにより解除される。それ以降同じ効果のアイテムには『売買不可』の効果は付かない』

何、この効果!まさかの流通管理がなされるの?【錬金術】で作られるアイテムってそこまでの物なの?

 とりあえず商業ギルドでの用事を終わらせた僕たちは街を探索することにした。少し歩くと

「兄さん。あそこに釣竿が置いてますよ」

 シズクが指さす先にはいくつもの釣り具を風呂敷の上に並べている露店があった。僕たちが近付いていくと

「いらっしょい。釣り具や『アングラー』にようこそ・・・って人型の従魔?初めて見た」
「釣り具見せてもらっていいですか?」
「ああ、ぞうぞ」
 
 店主である麦わら帽子をかぶったプレイヤーがヒミコ達の事を見ながら接客し始める。やっぱり釣り具屋だった。『ファースト』で初めて見た。風呂敷の上にはいくつかの竿や木彫りのルアー、針、重りなどの釣り道具が並べられていた。

「リールはないんですね?」
「そうなんだよ。俺もリールを作るために【釣り】の他に【木工】【鍛冶】とか取ってるんだがまだ作れてないんだよ」
「え?」
「え?まさか作ってるの?」

 僕がリールについて聞くと麦わら帽子のプレイヤーは事情を話しつつ答えてくれた。でもまさか作っていないなんて思わなかったので僕が驚いていると麦わら帽子のプレイヤーが聞き返してきたので僕は『リール(仮)付きの竿』を見せた。すると麦わら帽子のプレイヤーは食い入るようにリール部分を見たり実際に回してみたりし始めた。そして

「たしかに現状はこんな感じでいいのか。俺は完成形ばかりに目がいっていた。ありがとう。後よければこの釣り竿を貸してくれないか?いくつか改良ができると思うんだ」
「えーと・・」
「ああ、すまん。俺はカジキ、職業は【釣り師】。現実でも釣りを趣味にしてるんだが『WMMI』でも釣りをメインにし、現実で釣れない巨大な魚を釣ることが夢だ」
「僕の名前はケン、そしてヒミコ、シズク、ヒビキです。釣り竿の件はいいですよ。専門家に作ってもらった方がいい物が出来そうですし。でもシズクの分も作ってもらえませんか?彼女も【釣り】のスキル持ってるので」
「おおそうなのか。ちなみに彼女の種族を聞いてもいいか?」
「シズクは水の精霊ですよ」
「そうか、突然すまんな、どうしても気になってな。後普通に話してもらっていいぞ。それにこの糸についても聞きたいんだが?」
「これは『ミルキーフライの上質な糸玉』から作った糸なんだ。お近づきの印に一個上げるよ」
「おお、そうか、ありがと・・!」

 カジキは僕が渡した『ミルキーフライの上質な糸玉』見ながら固まった後僕を見てくる。

「時間がたてば手に入るから受け取って。でも広めないでほしいかな?いっぱい人が来られても困るから」
「ああ、わかった。今は俺とケン、シズクちゃんの釣り竿にしか使わないぜ。後釣り竿だが数日待ってくれ。代金はタダでいい。アイデアと糸をもらったお礼だ」
 僕はカジキとフレンド登録をした後、再度街の探索を始める
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