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入学後
ディノは…… リンゼイ視点
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学院の教師でいる間は、それぞれに部屋を与えられてそこに住んでいた。
エルドとの思い出の場所でディノと話した後、自分の部屋に戻ればマベルは私を待ち伏せしていた。
「リンゼイ。お帰りなさい。ずっと待っていたので喉が渇きました。紅茶をご馳走して下さい」
「…………」
「追い返さないでね。同じ魔法を学んだ仲間でしょう?」
少し首を傾げてニッコリ笑顔でお願いするマベルにため息をつく。
部屋の鍵をガチャリと開ければ、マベルは自分からドアを開けて中に入ってしまう。
私の部屋の椅子に座った。
仕方なく紅茶をいれようとキッチンに立った。
「帰らなかったんだ……」
「ええ。ノイシス様も残っていますので、僕はノイシス様と一緒に帰る予定なんです」
「ノイシス殿下はどうして帰らないんだい?」
「メルフィス様ともう少し話したいとおっしゃったのです。ルーベンス様はジャンケンで負けたので帰りましたよ」
マベルの前に紅茶をいれたティーカップを置いた。
「自分の分はいれないんですか?」
「いや……私はいらないよ……」
紅茶を飲んでのんびり話す気分じゃない。
マベルは、優雅な所作で紅茶を飲む。
「何度も言ってるけど、私にエルドの魔道具の事はわからないよ」
「そうなのかもしれませんね」
「だったら──」
「でも、そうじゃないのかもしれない」
マベルの瞳が私を見据える。
「どうしてわかってくれない……」
「魔道具の事は、知らなかったらそれはそれでいいんですよ。僕は、それ以上にリンゼイに興味があるんですよ」
マベルが何を考えているのかわからなかった。
「今までリンゼイに会いにきても会ってはくれませんでしたね。エルドの命日に気落ちしたあなたを慰めようかと思っていたのにいませんでしたし。私も自由に使える時間があるわけではないので、こうやって話す機会はあまりないんです」
マベルは飲んでいた紅茶を置くと立ち上がった。
少し嫌な予感がして後ずさる。
「リンゼイ……僕は手荒な事が嫌いです。君の方から歩み寄ってくれるのを待っていたのですが……それも期待できそうにない」
「だったら、どうするんだ……?」
気付いた時には遅かった。
マベルは、自分の魔法書を開いていて私に向かって魔法を使った。風魔法で後ろに吹き飛ばされてドンッと壁に強く背を打ち付けた。
気休めでも授業で使う指輪をつけておけばよかった。私の魔法書を開いている余裕がない。
生徒に防御魔法を教えているのに、ろくに防御もできないなんて……。
背中の痛みに顔を歪めると、マベルが目の前にやってきていた。
壁に背を預けたまま動けなかった。
「僕ね、あなたの事、それなりに好きなんですよ」
ニッコリ笑ったマベルは、私の頬に手を添えると素早く唇を重ねてきた。
一気に魔力を奪われた感覚に脱力する。
うまく体が動かせなくて、倒れそうになる体を抱き締めるようにマベルに支えられた。
「どうしましょうか♪ このままベッドへ行きますか?」
「ふざけないでくれ……」
「ふざけてません。相手の心を従わせるには、痛みか快楽が一番です。言ったでしょう? 僕はリンゼイの事がそれなりに好きなんです。エルドの事を今でも想い続けるあなたが、僕に溺れる姿が見てみたい……」
耳元でクスクスと笑われる。
冗談じゃない。
「リンゼイ……僕をエルドだと思って抱いたらどうです?」
「エルド……」
「そう、エルド。あなたはずっと飢えていたはずです。エルドが欲しいでしょう?」
胸の奥が熱い。
私が欲しいのは、エルドだけだ。
エルドしかいらない。
マベルをエルドの代わりになんて思えるわけがない。
マベルに床に倒された。
抵抗したいのに、体に力が入らない。
「ベッドまで運ぶのも面倒なんで、ここでしましょう」
マベルが私の上に馬乗りになる。
マベルの手が私の頬を撫でた。
やっとの事で顔を逸らす。
「触るな……」
「どこまで抵抗するのか楽しみです。あなたの上で上手に動いてあげます。僕に夢中にしてあげますよ……」
首筋にマベルの唇の感触がした。
「やめろ……」
服に手をかけて脱がされそうになる。
「我慢は体に悪いですよ。エルドはもういないんですから、楽しまなきゃ」
エルドはもういない──。
私はエルドに何も伝えなくて後悔した。
私はまた後悔するのか……?
──ディノはずっとここにいるわけじゃない。
もう私の前からいなくならないで欲しい。私のそばにいて──。
私はまだ、ディノに何も伝えていない。
「嫌だ……っ!」
心の底から拒否すれば、つけていた腕輪が光った。
今日の事を思い出す。
ディノ……君は……エルドなんだろう?
◆◇◆
『マベル様は、いつもあんな感じなんですか?』
『ああ……うん。まぁ……私に魔道具の知識があると思っているんだ。そんなのないのに……』
マベルは、どうやっても諦めてはくれなそうだった。
一体どうしたらいいのかわからない。
それ以上喋らずに前を向いて、ディノと二人で同じ景色を見ていた。
すると、ディノが私に声を掛けてきた。
『リンゼイ先生、その腕輪、貸してもらえませんか?』
『これを?』
『はい。少しでいいんで』
エルドの腕輪を誰にも触らせたくない。でも、ディノになら渡してもいいと思えた。
そっと腕輪を外してディノに手渡した。
『近くで見ると傷だらけだ。中の魔法陣、消えかけてますね』
中に描いてあるものが魔法陣だとわかった事にとても驚いた。
四つ星の魔法使いでもわからなかった魔法陣を、どうしてディノがわかるのか。
『ちょっといじりますけど、怒らないで下さいね』
『何を──』
その瞬間、ディノの魔力を感じた気がした。
何をやっても反応のなかった腕輪も魔石も光っていた。
ただただ驚くことしかできなかった。
『これ、いつもみたいに肌身離さず身につけてて下さいね』
ディノから腕輪を返してもらえば、傷だらけだった腕輪が綺麗になっていた。
中にかいてある文字もくっきりと見える。
文字が前とは少し違う気がする。
こんな事ができるのは──。
『こ、これ! なんの魔法陣なんだ!?』
『あー……お守りです。あなたを守るお守り』
ディノの笑顔がエルドと重なった。
眩暈がした。こんな事があるなんて思わなかった。
泣き出してしまいそうになるのを懸命に我慢した。
ディノは、私にエルドだと知られたくなさそうだった。ここで抱きしめて、会いたかったと言ったら逃げてしまうかもしれない。
もう私の前からいなくならないで欲しかった。
『それじゃあ、けっこう魔力使ったんで……寮に戻って休みます』
ディノは、立ち上がってしまった。
引き止めたい。いかないで──。
『あ……ああ……気をつけて……』
気持ちとは裏腹にディノへはそう言うのが精一杯だった。
しばらくその場から動けなかった。
綺麗になった腕輪。魔力のこもった魔石。
描き換えられた魔法陣。
腕輪を持つ手が震えた。
ディノは気付いていたんだろうか?
腕輪を直すなんて普通はできない。しかも魔法陣なしでだ。
その腕輪をつけて、泣きながら何度も撫でた──。
◆◇◆
エルドではないと否定しながら、エルドだとしか思えなかった。
私はずっとディノを見ていた。
エルドみたいに笑う顔を見て、エルドがそこにいるような気になっていた。
エルドに見えるディノを見つめる時間が増えていた。
何度もエルドではないと否定しているのに、同じ癖を見つけるたびに心臓がキュッと鳴る。
目が合うたびに心が軋む。
いつの間にかずっと彼のはそばにいたいと思うようになっていた。
生徒と教師という立場でしか言葉を交わせなくても、触れられなくても、私の目の届く場所に居てほしいと思っていたんだ。
私はディノをエルドの代わりにしたかったんじゃない。
エルドの代わりに彼に何かを求めたことなんてない。
私は、彼自身に惹かれていたんだ──。
ディノ──君はやっぱりエルドだったんだ。
好きにならないわけがないじゃないか……私の心が惹かれないわけがない。
「なっ……?」
半円形の結界は、マベルを拒んで弾くと中に入れなかった。
あの時よりも小規模だけれど、私を助けてくれるには充分だった。
さっきたくさん泣いたのに、まだ泣けるみたいだ。
涙腺が壊れたみたいに勝手に涙が出る……。
また私を守ろうとするなんて……ばかだ……。
本当にエルドじゃないと否定するなら、私の事なんて放っておけば良かったんだ。
こんな風に私を守らなきゃ良かったのに──。
「これって……結界ですね。何も通さない結界……非常に興味深い……」
どうにか体を起こして、マベルを見つめる。
「マベル……もう私を放っておいて欲しい……」
マベルは私に向かって悩む素振りを見せた。
「僕は益々あなたに興味が出た……。その腕輪……例の腕輪ですね。使えなかったはずだ……」
「お願いだから、帰ってくれないか?」
マベルは結界の様子を見て、これ以上何もできないのだと理解して頷いた。
「そうですね……やる気もなくなりましたし、今日の所は帰ります」
ホッと安心する。
「城へ来てくれるのをいつでも待っていますよ。来てくれたら、いっぱいサービスしてあげます。あなたなら大歓迎だ」
マベルは、そう言って笑顔で部屋を出て行った。
腕輪が光っている。あの時と同じように──。
魔力はディノのもののはずなのに、どこか懐かしい。
「すぐ使うことになってしまったな……」
苦笑いしながら思う。
いつも守られてばかりだ……今度こそ、私がディノを守ってあげたい。
エルドとの思い出の場所でディノと話した後、自分の部屋に戻ればマベルは私を待ち伏せしていた。
「リンゼイ。お帰りなさい。ずっと待っていたので喉が渇きました。紅茶をご馳走して下さい」
「…………」
「追い返さないでね。同じ魔法を学んだ仲間でしょう?」
少し首を傾げてニッコリ笑顔でお願いするマベルにため息をつく。
部屋の鍵をガチャリと開ければ、マベルは自分からドアを開けて中に入ってしまう。
私の部屋の椅子に座った。
仕方なく紅茶をいれようとキッチンに立った。
「帰らなかったんだ……」
「ええ。ノイシス様も残っていますので、僕はノイシス様と一緒に帰る予定なんです」
「ノイシス殿下はどうして帰らないんだい?」
「メルフィス様ともう少し話したいとおっしゃったのです。ルーベンス様はジャンケンで負けたので帰りましたよ」
マベルの前に紅茶をいれたティーカップを置いた。
「自分の分はいれないんですか?」
「いや……私はいらないよ……」
紅茶を飲んでのんびり話す気分じゃない。
マベルは、優雅な所作で紅茶を飲む。
「何度も言ってるけど、私にエルドの魔道具の事はわからないよ」
「そうなのかもしれませんね」
「だったら──」
「でも、そうじゃないのかもしれない」
マベルの瞳が私を見据える。
「どうしてわかってくれない……」
「魔道具の事は、知らなかったらそれはそれでいいんですよ。僕は、それ以上にリンゼイに興味があるんですよ」
マベルが何を考えているのかわからなかった。
「今までリンゼイに会いにきても会ってはくれませんでしたね。エルドの命日に気落ちしたあなたを慰めようかと思っていたのにいませんでしたし。私も自由に使える時間があるわけではないので、こうやって話す機会はあまりないんです」
マベルは飲んでいた紅茶を置くと立ち上がった。
少し嫌な予感がして後ずさる。
「リンゼイ……僕は手荒な事が嫌いです。君の方から歩み寄ってくれるのを待っていたのですが……それも期待できそうにない」
「だったら、どうするんだ……?」
気付いた時には遅かった。
マベルは、自分の魔法書を開いていて私に向かって魔法を使った。風魔法で後ろに吹き飛ばされてドンッと壁に強く背を打ち付けた。
気休めでも授業で使う指輪をつけておけばよかった。私の魔法書を開いている余裕がない。
生徒に防御魔法を教えているのに、ろくに防御もできないなんて……。
背中の痛みに顔を歪めると、マベルが目の前にやってきていた。
壁に背を預けたまま動けなかった。
「僕ね、あなたの事、それなりに好きなんですよ」
ニッコリ笑ったマベルは、私の頬に手を添えると素早く唇を重ねてきた。
一気に魔力を奪われた感覚に脱力する。
うまく体が動かせなくて、倒れそうになる体を抱き締めるようにマベルに支えられた。
「どうしましょうか♪ このままベッドへ行きますか?」
「ふざけないでくれ……」
「ふざけてません。相手の心を従わせるには、痛みか快楽が一番です。言ったでしょう? 僕はリンゼイの事がそれなりに好きなんです。エルドの事を今でも想い続けるあなたが、僕に溺れる姿が見てみたい……」
耳元でクスクスと笑われる。
冗談じゃない。
「リンゼイ……僕をエルドだと思って抱いたらどうです?」
「エルド……」
「そう、エルド。あなたはずっと飢えていたはずです。エルドが欲しいでしょう?」
胸の奥が熱い。
私が欲しいのは、エルドだけだ。
エルドしかいらない。
マベルをエルドの代わりになんて思えるわけがない。
マベルに床に倒された。
抵抗したいのに、体に力が入らない。
「ベッドまで運ぶのも面倒なんで、ここでしましょう」
マベルが私の上に馬乗りになる。
マベルの手が私の頬を撫でた。
やっとの事で顔を逸らす。
「触るな……」
「どこまで抵抗するのか楽しみです。あなたの上で上手に動いてあげます。僕に夢中にしてあげますよ……」
首筋にマベルの唇の感触がした。
「やめろ……」
服に手をかけて脱がされそうになる。
「我慢は体に悪いですよ。エルドはもういないんですから、楽しまなきゃ」
エルドはもういない──。
私はエルドに何も伝えなくて後悔した。
私はまた後悔するのか……?
──ディノはずっとここにいるわけじゃない。
もう私の前からいなくならないで欲しい。私のそばにいて──。
私はまだ、ディノに何も伝えていない。
「嫌だ……っ!」
心の底から拒否すれば、つけていた腕輪が光った。
今日の事を思い出す。
ディノ……君は……エルドなんだろう?
◆◇◆
『マベル様は、いつもあんな感じなんですか?』
『ああ……うん。まぁ……私に魔道具の知識があると思っているんだ。そんなのないのに……』
マベルは、どうやっても諦めてはくれなそうだった。
一体どうしたらいいのかわからない。
それ以上喋らずに前を向いて、ディノと二人で同じ景色を見ていた。
すると、ディノが私に声を掛けてきた。
『リンゼイ先生、その腕輪、貸してもらえませんか?』
『これを?』
『はい。少しでいいんで』
エルドの腕輪を誰にも触らせたくない。でも、ディノになら渡してもいいと思えた。
そっと腕輪を外してディノに手渡した。
『近くで見ると傷だらけだ。中の魔法陣、消えかけてますね』
中に描いてあるものが魔法陣だとわかった事にとても驚いた。
四つ星の魔法使いでもわからなかった魔法陣を、どうしてディノがわかるのか。
『ちょっといじりますけど、怒らないで下さいね』
『何を──』
その瞬間、ディノの魔力を感じた気がした。
何をやっても反応のなかった腕輪も魔石も光っていた。
ただただ驚くことしかできなかった。
『これ、いつもみたいに肌身離さず身につけてて下さいね』
ディノから腕輪を返してもらえば、傷だらけだった腕輪が綺麗になっていた。
中にかいてある文字もくっきりと見える。
文字が前とは少し違う気がする。
こんな事ができるのは──。
『こ、これ! なんの魔法陣なんだ!?』
『あー……お守りです。あなたを守るお守り』
ディノの笑顔がエルドと重なった。
眩暈がした。こんな事があるなんて思わなかった。
泣き出してしまいそうになるのを懸命に我慢した。
ディノは、私にエルドだと知られたくなさそうだった。ここで抱きしめて、会いたかったと言ったら逃げてしまうかもしれない。
もう私の前からいなくならないで欲しかった。
『それじゃあ、けっこう魔力使ったんで……寮に戻って休みます』
ディノは、立ち上がってしまった。
引き止めたい。いかないで──。
『あ……ああ……気をつけて……』
気持ちとは裏腹にディノへはそう言うのが精一杯だった。
しばらくその場から動けなかった。
綺麗になった腕輪。魔力のこもった魔石。
描き換えられた魔法陣。
腕輪を持つ手が震えた。
ディノは気付いていたんだろうか?
腕輪を直すなんて普通はできない。しかも魔法陣なしでだ。
その腕輪をつけて、泣きながら何度も撫でた──。
◆◇◆
エルドではないと否定しながら、エルドだとしか思えなかった。
私はずっとディノを見ていた。
エルドみたいに笑う顔を見て、エルドがそこにいるような気になっていた。
エルドに見えるディノを見つめる時間が増えていた。
何度もエルドではないと否定しているのに、同じ癖を見つけるたびに心臓がキュッと鳴る。
目が合うたびに心が軋む。
いつの間にかずっと彼のはそばにいたいと思うようになっていた。
生徒と教師という立場でしか言葉を交わせなくても、触れられなくても、私の目の届く場所に居てほしいと思っていたんだ。
私はディノをエルドの代わりにしたかったんじゃない。
エルドの代わりに彼に何かを求めたことなんてない。
私は、彼自身に惹かれていたんだ──。
ディノ──君はやっぱりエルドだったんだ。
好きにならないわけがないじゃないか……私の心が惹かれないわけがない。
「なっ……?」
半円形の結界は、マベルを拒んで弾くと中に入れなかった。
あの時よりも小規模だけれど、私を助けてくれるには充分だった。
さっきたくさん泣いたのに、まだ泣けるみたいだ。
涙腺が壊れたみたいに勝手に涙が出る……。
また私を守ろうとするなんて……ばかだ……。
本当にエルドじゃないと否定するなら、私の事なんて放っておけば良かったんだ。
こんな風に私を守らなきゃ良かったのに──。
「これって……結界ですね。何も通さない結界……非常に興味深い……」
どうにか体を起こして、マベルを見つめる。
「マベル……もう私を放っておいて欲しい……」
マベルは私に向かって悩む素振りを見せた。
「僕は益々あなたに興味が出た……。その腕輪……例の腕輪ですね。使えなかったはずだ……」
「お願いだから、帰ってくれないか?」
マベルは結界の様子を見て、これ以上何もできないのだと理解して頷いた。
「そうですね……やる気もなくなりましたし、今日の所は帰ります」
ホッと安心する。
「城へ来てくれるのをいつでも待っていますよ。来てくれたら、いっぱいサービスしてあげます。あなたなら大歓迎だ」
マベルは、そう言って笑顔で部屋を出て行った。
腕輪が光っている。あの時と同じように──。
魔力はディノのもののはずなのに、どこか懐かしい。
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いつも守られてばかりだ……今度こそ、私がディノを守ってあげたい。
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