34 / 39
33
しおりを挟む
自室に戻り、お仕着せを脱いでクローゼットを開ける。
奥から赤い箱と布面積の少ない下着を取り出す。思い出がこの下着なんてと何度も切なく思ったものだ。
もし子供が出来ていても、絶対に父親との思い出の品として渡せない。
丁寧に畳んでいた時、扉が勢い良く開いた。
そこには、水を滴らせた全裸のニコラス様が居た。
「クロエ!」
血走った目をした全裸の男に抱き着かれ、ぐにょりとしたブツがお腹に当たる。
「こら待てニコラス!……おっと、失礼!」
追いかけて来たスタン様が部屋に飛びこんで来ようとして、一瞬で身を翻しまた廊下へと消えた。
「クロエ!クロエ!また僕を置いて行ったのかと!」
姿は見えないけどスタン様が入り口から服を投げてよこした。
「お取込みの所悪いけど、お二人さん服着てから話したら?」
しまった!私も下着姿だった!
「ちょっとニコラス様離れて下さい。ほら服を着ましょう」
スタン様の投げてくれた服を拾う。下着は無いけど仕方ない。ブツさえ隠れればいい。
「クロエ、いなくならない?手はつないだままがいい」
小さい子かと突っ込みたくなるけど、とにかく早くブツを隠さないと。
四苦八苦しながら片手でお仕着せを着た。
ニコラス様の体を拭いて服を着せる。大人しいブツは初めて見る。
「クロエ、ファスナーに陰毛が挟まるよ」
全裸男が細かいこと言うなと怒鳴りたかったが、確かに挟まると痛そうだ。
仕方なく卑猥パンツを出してきた。
「なんでここにこれが?」
「ここにあるからあるんです。洗ってあるのでこれで我慢してください」
穿かせてみてしみじみ思う。ほんと卑猥。色々出てる。
少しでもファスナーに対して防御力を上げようと、布を引っ張り、はみ出ている部分を押し込む。
「あ、クロエ。んんっ、気持ちいい。もっと触って。あれから出してないんだ。もうクロエの中でしか出したくない」
ダメだ。大きくなって来た。見た目的には強そうになったけど、露出が増えて防御力は下がった気がする。
こんなパンツでも無いよりましと自分を納得させて、頬に赤みが差し始めたニコラス様にズボンとシャツも着せる。
どうやらスタン様の服のようで少し大きいが貸してくれただけでありがたい。
「もうお終い?触ってくれないの?僕の事が嫌いになっちゃた?やっぱり下手だった?」
口を閉じていてください!そんな意図で触ったんじゃないです。
「おーい、お二人さん着たか?」
スタン様には聞こえていない事を祈ろう……まぁ扉までの距離を考えると口が堅い事を祈ったほうが現実的かもしれない。
「はい、大丈夫です。お持たせして申し訳ございません」
ひょっこりと顔だけ覗かせたスタン様と……マーガレット様と公爵夫人。
皆様お揃いで……いつからそこに?
「そいつのそこ」
スタン様がニヤニヤしながらニコラス様の卑猥パンツに包まれた場所を指す。
「さっき風呂に入れた時、ちんこに傷は無かったのに血がついてた。僕は騎士だから時間が経っていても血だと分かるんだよね」
とどめの爆弾を落として口笛を吹きながら去って行った――――
【マーガレット様……】
奥から赤い箱と布面積の少ない下着を取り出す。思い出がこの下着なんてと何度も切なく思ったものだ。
もし子供が出来ていても、絶対に父親との思い出の品として渡せない。
丁寧に畳んでいた時、扉が勢い良く開いた。
そこには、水を滴らせた全裸のニコラス様が居た。
「クロエ!」
血走った目をした全裸の男に抱き着かれ、ぐにょりとしたブツがお腹に当たる。
「こら待てニコラス!……おっと、失礼!」
追いかけて来たスタン様が部屋に飛びこんで来ようとして、一瞬で身を翻しまた廊下へと消えた。
「クロエ!クロエ!また僕を置いて行ったのかと!」
姿は見えないけどスタン様が入り口から服を投げてよこした。
「お取込みの所悪いけど、お二人さん服着てから話したら?」
しまった!私も下着姿だった!
「ちょっとニコラス様離れて下さい。ほら服を着ましょう」
スタン様の投げてくれた服を拾う。下着は無いけど仕方ない。ブツさえ隠れればいい。
「クロエ、いなくならない?手はつないだままがいい」
小さい子かと突っ込みたくなるけど、とにかく早くブツを隠さないと。
四苦八苦しながら片手でお仕着せを着た。
ニコラス様の体を拭いて服を着せる。大人しいブツは初めて見る。
「クロエ、ファスナーに陰毛が挟まるよ」
全裸男が細かいこと言うなと怒鳴りたかったが、確かに挟まると痛そうだ。
仕方なく卑猥パンツを出してきた。
「なんでここにこれが?」
「ここにあるからあるんです。洗ってあるのでこれで我慢してください」
穿かせてみてしみじみ思う。ほんと卑猥。色々出てる。
少しでもファスナーに対して防御力を上げようと、布を引っ張り、はみ出ている部分を押し込む。
「あ、クロエ。んんっ、気持ちいい。もっと触って。あれから出してないんだ。もうクロエの中でしか出したくない」
ダメだ。大きくなって来た。見た目的には強そうになったけど、露出が増えて防御力は下がった気がする。
こんなパンツでも無いよりましと自分を納得させて、頬に赤みが差し始めたニコラス様にズボンとシャツも着せる。
どうやらスタン様の服のようで少し大きいが貸してくれただけでありがたい。
「もうお終い?触ってくれないの?僕の事が嫌いになっちゃた?やっぱり下手だった?」
口を閉じていてください!そんな意図で触ったんじゃないです。
「おーい、お二人さん着たか?」
スタン様には聞こえていない事を祈ろう……まぁ扉までの距離を考えると口が堅い事を祈ったほうが現実的かもしれない。
「はい、大丈夫です。お持たせして申し訳ございません」
ひょっこりと顔だけ覗かせたスタン様と……マーガレット様と公爵夫人。
皆様お揃いで……いつからそこに?
「そいつのそこ」
スタン様がニヤニヤしながらニコラス様の卑猥パンツに包まれた場所を指す。
「さっき風呂に入れた時、ちんこに傷は無かったのに血がついてた。僕は騎士だから時間が経っていても血だと分かるんだよね」
とどめの爆弾を落として口笛を吹きながら去って行った――――
【マーガレット様……】
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
乙女ゲームに転生するつもりが神々の悪戯で牧場生活ゲームに転生したので満喫することにします
森 湖春
恋愛
長年の夢である世界旅行に出掛けた叔父から、寂れた牧場を譲り受けた少女、イーヴィン。
彼女は畑を耕す最中、うっかり破壊途中の岩に頭を打って倒れた。
そして、彼女は気付くーーここが、『ハーモニーハーベスト』という牧場生活シミュレーションゲームの世界だということを。自分が、転生者だということも。
どうやら、神々の悪戯で転生を失敗したらしい。最近流行りの乙女ゲームの悪役令嬢に転生出来なかったのは残念だけれど、これはこれで悪くない。
近くの村には婿候補がいるし、乙女ゲームと言えなくもない。ならば、楽しもうじゃないか。
婿候補は獣医、大工、異国の王子様。
うっかりしてたら男主人公の嫁候補と婿候補が結婚してしまうのに、女神と妖精のフォローで微妙チートな少女は牧場ライフ満喫中!
同居中の過保護な妖精の目を掻い潜り、果たして彼女は誰を婿にするのか⁈
神々の悪戯から始まる、まったり牧場恋愛物語。
※この作品は『小説家になろう』様にも掲載しています。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
破滅確定の悪役令嬢ですが、魅惑の女王になりました。
専業プウタ
恋愛
中学2年の時、告白をクラスで馬鹿にされたことにより不登校になった橘茉莉花。そんな彼女を両親が心配し、高校からは海外で寮暮らしをしていた。日本の大学に進学する為に帰国したが、通学途中にトラックに轢かれてしまう。目覚めるとスグラ王国のルシア・ミエーダ侯爵令嬢に憑依していた。茉莉花はここが乙女ゲーム『誘惑の悪女』の世界で、自分が攻略対象たちを惑わす悪女ルシアだと気が付く。引きこもり時代に茉莉花はゲームをやり込み、中でも堂々としていて男を惑わす程の色気を持つルシアに憧れていた。海外生活で精神は鍛えられたが、男性不信はなおらなかった。それでも、神様が自分を憧れの悪役令嬢にしてくれたことに感謝し、必死に任務を遂行しようとする。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる