34 / 46
第27話 レオンの消息
しおりを挟む
ハリソンは伯爵家の馬車に乗り、アリステルを迎えに出た。
薄暗がりの中を、馬車が軽快に駆けてゆく。
馬車の中で、ハリソンはまっすぐに前に視線をやり、口を堅く引き結んでいた。
レオンがアリステル救出のため、一足先に出かけた後、エヴァの側に動きがあった。
メイドが人目を忍んで屋敷を出て行ったのを、じいやの手の者が後をつけ、下町の破落戸どものアジトに入っていくのを確認した。
アリステルが見つかって、焦ったのだろう。
アリステルが保護されれば、エヴァがアリステルに薬を飲ませたことが発覚してしまう。
それを防ぐために、今度はハリソンを襲うに違いなかった。
馬車を襲ってきたところを取り押さえると同時に、破落戸どものアジトを検めることになった。
馬車が人気のない辺りに差し掛かると、案の定、野盗を装った十数名の破落戸が馬車を取り囲んだ。
いよいよか、とハリソンはこぶしを握り締める。
罠にかかったと見せかけて、待ち受けていたとしても、緊張は高まった。
一緒に乗り込んでいたキールは素早く馬車を降りると、剣を抜いて破落戸と切り結ぶ。
御者の男も伯爵家の私兵である。
御者台から槍を持ち出し、すぐさま応戦する。
馬車の外から、武器が人に当たる音や、うめき声がいくつも聞こえてきた。
「くそっ、話が違うじゃねーか!」
簡単に伯爵家の息子を殺害できるとでも考えていたようだ。
間もなく馬車の後方からも、隠れて付いて来ていた私兵隊がなだれこむと、ものの数分で片が付き、全員を縛り上げた。
気を失って倒れている者もいれば、縛られ恨み言を叫んでいる者もいる。
騒ぐものはすぐさま猿ぐつわをされる。
伯爵家の側に特に被害はなかったようだ。
「ハリソン様、お待たせいたしました」
「ご苦労。その者どもを連れて屋敷へ戻れ。私はこのままアリスを迎えに行く。キールは馬車に乗れ」
「はっ」
ようやくハリソンも息をつくことができた。
◆ ◆ ◆
アリステルとエイダンは、スコルト国側から大河を上流へと進んでいた。
もう少し行くと、レオンが魔獣と共に落下した地点へと着く。
落下点から下流にしか漂着するわけがない。
そこまで行ってレオンが見つからなければ、考えたくはないが、川底に沈んでしまったか、肉食魚に喰われてしまったか。
日に日にアリステルの口数は減っていった。夜中、声を殺して泣いていることも、エイダンは気づいていたが、かける言葉が見つからなかった。
今日の捜索でレオンが見つからなければ、諦めてアリステルの兄がいるという研究機関に向かうことになっている。
アリステルの納得がいくよう、十分に探して今日を終えようと、エイダンは考えていた。
「あっ!あれは・・・!」
アリステルは川べりの草陰に、光を反射する何かを見つけ駆け寄った。
近づいて見ると、それは一振りの剣。
「レオンさんの剣だわ!エイダンさん、見てください。これは、レオンさんの物でしょう?!」
「ああ、レオンの剣だ!」
アリステルはレオンの剣を胸にぎゅっと抱きしめた。
(レオンさん・・・!)
「ここいらからレオンは岸に上がったのか?」
そう思って辺りを漁ったが、他にレオンを示す物は何も見つからなかった。
「ここから一番近い町に行ってみよう。なにか手がかりがあるかもしれない」
「はい!」
二人はベリーの町を訪れた。
店や宿屋をしらみつぶしに尋ね、レオンの消息を探った。
何件目かの宿屋で、有力な情報を得る。
ずぶ濡れで意識のない男を拾ってきた客がいた、と言うのだ。
客は剣を腰に差した若い男とのことだ。助けられた男は、背格好や年の頃を聞くと、どうやらレオンと一致する。
アリステルとエイダンは、レオンに違いないと確信したが、もうすでに客とその男は立ち去った後だった。
礼を言って宿屋を後にした。
アリステルは涙を目にいっぱい溜めて、久しぶりの笑顔を見せた。
「レオンさん、生きています!」
「だから言ったろ。こんなことでくたばる奴じゃないって」
「はい!エイダンさんの言う通りでした」
うふふふ、と嬉しそうに笑うアリステルの目元に手をやり、涙をぬぐってやる。
「レオンは川べりに流れつき、誰かに助けられた。ここで体を休めて回復した後、どこかへ立ち去った、と」
エイダンは首をひねった。
川に落ちる直前まで、アリステルを守って魔獣と戦っていたのなら、動けるようになったら真っ先にアリステルのもとへ駆けつけるだろうに、どこかへ立ち去ったことに違和感を持った。
(何か事情があったのだろうなぁ。しかし、どんな事情であれ、それが解消されれば、レオンならばアリスの嬢ちゃんの所へ戻る)
レオンだったらどう行動するか、その考えをトレースし、エイダンはアリステルに提案した。
「レオンとはぐれた場所に戻らねぇか。あいつなら絶対にそこに戻ってくると思うんだ」
「ええ、わかりましたわ」
二人は再びオーウェルズ側に戻り、レオンが落ちた所まで戻って来た。
木立に隠れてテントを張り、ここで待機することにした。
レオンの無事を確信するまでとは打って変わり、張り詰めていた気持ちも楽になった。
固いパンを食べながら、二人は話をする。
「エイダンさんは、レオンさんとどこで知り合いましたの?」
「んー?覚えてねぇな。隊商の護衛を引き受けてるときに何回か一緒になって、それで何となく話すようになって、って感じかな。レオンのことなんか、ほとんど知らねぇよ。あいつ、昔のことはあんまり話したがらないだろ。まぁ、冒険者なんかやってる奴は、多かれ少なかれ、人に聞かせたくない過去を持ってるもんだろ」
「そうなのですね…」
「アリス嬢だって、あるだろ?思い出しただけで辛くなるような過去とかさ」
エイダンは、アリステルが親に捨てられたことを指して言った。
「そうですね…辛いことはありましたわ。でも、わたくしの亡くなった母が教えてくれましたの。生きていれば辛いこともあるけれど、笑っていれば乗り越えられるって」
そう言ってほほ笑むアリステルのことを、エイダンはまぶしく思った。
よく考えれば、この娘はひどい環境でもよく耐えている。
ふつうの貴族の娘だったら、とっくに音を上げているだろう。
隊商に拾われた時も、命を狙われた時も、そしていまも。
見た目よりずっとたくましく、強い女の子なのだと実感した。
こうして二人で野営を張り何日か過ぎたころ、ようやく待ち人が現れた。
遠くの方から馬の駆ける音が聞こえてきて、アリステルとエイダンは木陰に隠れながら様子をうかがった。
すぐ近くまで来て、馬の駆けるスピードを落とし、何かを探すように辺りを眺めているのは、確かにレオンであった。
アリステルはレオンの姿を認めると、木陰から飛び出し、レオンへ走った。
「レオンさん!…レオンさん!」
足をもつれさせながらレオンに向かって走り寄る人影を見つけ、レオンもまた馬から飛び降り、アリステルへ向かって走った。
「アリス…!」
アリステルは涙で前がよく見えなくなった。
石に足が躓いて、前のめりに転びそうになった時、レオンがアリステルの体をしっかり抱きかかえた。
「アリス!すまなかった。怖かったろう」
「いいえ、いいえ!無事でよかった」
二度と離さないとばかりに二人は互いを抱きしめあった。
レオンの胸に顔をうずめて、アリステルは子供のようにしゃくりあげて泣いた。
「もう二度と離れないで・・・」
「ああ、ずっとそばにいるよ」
「愛しているの…!レオンさんのこと…」
「・・・・!」
レオンはアリスの肩を優しく押して体を離すと、アリスの顔を見つめた。
「アリス、愛してると言ったのか?俺のことを?」
アリスは真っ赤になって、黙って頷く。
レオンは再びアリステルをぎゅっと抱きしめた。
「俺も愛している。アリス、好きだ!」
それを聞いて、またアリステルは泣いた。
薄暗がりの中を、馬車が軽快に駆けてゆく。
馬車の中で、ハリソンはまっすぐに前に視線をやり、口を堅く引き結んでいた。
レオンがアリステル救出のため、一足先に出かけた後、エヴァの側に動きがあった。
メイドが人目を忍んで屋敷を出て行ったのを、じいやの手の者が後をつけ、下町の破落戸どものアジトに入っていくのを確認した。
アリステルが見つかって、焦ったのだろう。
アリステルが保護されれば、エヴァがアリステルに薬を飲ませたことが発覚してしまう。
それを防ぐために、今度はハリソンを襲うに違いなかった。
馬車を襲ってきたところを取り押さえると同時に、破落戸どものアジトを検めることになった。
馬車が人気のない辺りに差し掛かると、案の定、野盗を装った十数名の破落戸が馬車を取り囲んだ。
いよいよか、とハリソンはこぶしを握り締める。
罠にかかったと見せかけて、待ち受けていたとしても、緊張は高まった。
一緒に乗り込んでいたキールは素早く馬車を降りると、剣を抜いて破落戸と切り結ぶ。
御者の男も伯爵家の私兵である。
御者台から槍を持ち出し、すぐさま応戦する。
馬車の外から、武器が人に当たる音や、うめき声がいくつも聞こえてきた。
「くそっ、話が違うじゃねーか!」
簡単に伯爵家の息子を殺害できるとでも考えていたようだ。
間もなく馬車の後方からも、隠れて付いて来ていた私兵隊がなだれこむと、ものの数分で片が付き、全員を縛り上げた。
気を失って倒れている者もいれば、縛られ恨み言を叫んでいる者もいる。
騒ぐものはすぐさま猿ぐつわをされる。
伯爵家の側に特に被害はなかったようだ。
「ハリソン様、お待たせいたしました」
「ご苦労。その者どもを連れて屋敷へ戻れ。私はこのままアリスを迎えに行く。キールは馬車に乗れ」
「はっ」
ようやくハリソンも息をつくことができた。
◆ ◆ ◆
アリステルとエイダンは、スコルト国側から大河を上流へと進んでいた。
もう少し行くと、レオンが魔獣と共に落下した地点へと着く。
落下点から下流にしか漂着するわけがない。
そこまで行ってレオンが見つからなければ、考えたくはないが、川底に沈んでしまったか、肉食魚に喰われてしまったか。
日に日にアリステルの口数は減っていった。夜中、声を殺して泣いていることも、エイダンは気づいていたが、かける言葉が見つからなかった。
今日の捜索でレオンが見つからなければ、諦めてアリステルの兄がいるという研究機関に向かうことになっている。
アリステルの納得がいくよう、十分に探して今日を終えようと、エイダンは考えていた。
「あっ!あれは・・・!」
アリステルは川べりの草陰に、光を反射する何かを見つけ駆け寄った。
近づいて見ると、それは一振りの剣。
「レオンさんの剣だわ!エイダンさん、見てください。これは、レオンさんの物でしょう?!」
「ああ、レオンの剣だ!」
アリステルはレオンの剣を胸にぎゅっと抱きしめた。
(レオンさん・・・!)
「ここいらからレオンは岸に上がったのか?」
そう思って辺りを漁ったが、他にレオンを示す物は何も見つからなかった。
「ここから一番近い町に行ってみよう。なにか手がかりがあるかもしれない」
「はい!」
二人はベリーの町を訪れた。
店や宿屋をしらみつぶしに尋ね、レオンの消息を探った。
何件目かの宿屋で、有力な情報を得る。
ずぶ濡れで意識のない男を拾ってきた客がいた、と言うのだ。
客は剣を腰に差した若い男とのことだ。助けられた男は、背格好や年の頃を聞くと、どうやらレオンと一致する。
アリステルとエイダンは、レオンに違いないと確信したが、もうすでに客とその男は立ち去った後だった。
礼を言って宿屋を後にした。
アリステルは涙を目にいっぱい溜めて、久しぶりの笑顔を見せた。
「レオンさん、生きています!」
「だから言ったろ。こんなことでくたばる奴じゃないって」
「はい!エイダンさんの言う通りでした」
うふふふ、と嬉しそうに笑うアリステルの目元に手をやり、涙をぬぐってやる。
「レオンは川べりに流れつき、誰かに助けられた。ここで体を休めて回復した後、どこかへ立ち去った、と」
エイダンは首をひねった。
川に落ちる直前まで、アリステルを守って魔獣と戦っていたのなら、動けるようになったら真っ先にアリステルのもとへ駆けつけるだろうに、どこかへ立ち去ったことに違和感を持った。
(何か事情があったのだろうなぁ。しかし、どんな事情であれ、それが解消されれば、レオンならばアリスの嬢ちゃんの所へ戻る)
レオンだったらどう行動するか、その考えをトレースし、エイダンはアリステルに提案した。
「レオンとはぐれた場所に戻らねぇか。あいつなら絶対にそこに戻ってくると思うんだ」
「ええ、わかりましたわ」
二人は再びオーウェルズ側に戻り、レオンが落ちた所まで戻って来た。
木立に隠れてテントを張り、ここで待機することにした。
レオンの無事を確信するまでとは打って変わり、張り詰めていた気持ちも楽になった。
固いパンを食べながら、二人は話をする。
「エイダンさんは、レオンさんとどこで知り合いましたの?」
「んー?覚えてねぇな。隊商の護衛を引き受けてるときに何回か一緒になって、それで何となく話すようになって、って感じかな。レオンのことなんか、ほとんど知らねぇよ。あいつ、昔のことはあんまり話したがらないだろ。まぁ、冒険者なんかやってる奴は、多かれ少なかれ、人に聞かせたくない過去を持ってるもんだろ」
「そうなのですね…」
「アリス嬢だって、あるだろ?思い出しただけで辛くなるような過去とかさ」
エイダンは、アリステルが親に捨てられたことを指して言った。
「そうですね…辛いことはありましたわ。でも、わたくしの亡くなった母が教えてくれましたの。生きていれば辛いこともあるけれど、笑っていれば乗り越えられるって」
そう言ってほほ笑むアリステルのことを、エイダンはまぶしく思った。
よく考えれば、この娘はひどい環境でもよく耐えている。
ふつうの貴族の娘だったら、とっくに音を上げているだろう。
隊商に拾われた時も、命を狙われた時も、そしていまも。
見た目よりずっとたくましく、強い女の子なのだと実感した。
こうして二人で野営を張り何日か過ぎたころ、ようやく待ち人が現れた。
遠くの方から馬の駆ける音が聞こえてきて、アリステルとエイダンは木陰に隠れながら様子をうかがった。
すぐ近くまで来て、馬の駆けるスピードを落とし、何かを探すように辺りを眺めているのは、確かにレオンであった。
アリステルはレオンの姿を認めると、木陰から飛び出し、レオンへ走った。
「レオンさん!…レオンさん!」
足をもつれさせながらレオンに向かって走り寄る人影を見つけ、レオンもまた馬から飛び降り、アリステルへ向かって走った。
「アリス…!」
アリステルは涙で前がよく見えなくなった。
石に足が躓いて、前のめりに転びそうになった時、レオンがアリステルの体をしっかり抱きかかえた。
「アリス!すまなかった。怖かったろう」
「いいえ、いいえ!無事でよかった」
二度と離さないとばかりに二人は互いを抱きしめあった。
レオンの胸に顔をうずめて、アリステルは子供のようにしゃくりあげて泣いた。
「もう二度と離れないで・・・」
「ああ、ずっとそばにいるよ」
「愛しているの…!レオンさんのこと…」
「・・・・!」
レオンはアリスの肩を優しく押して体を離すと、アリスの顔を見つめた。
「アリス、愛してると言ったのか?俺のことを?」
アリスは真っ赤になって、黙って頷く。
レオンは再びアリステルをぎゅっと抱きしめた。
「俺も愛している。アリス、好きだ!」
それを聞いて、またアリステルは泣いた。
47
あなたにおすすめの小説
妹に全てを奪われた令嬢は第二の人生を満喫することにしました。
バナナマヨネーズ
恋愛
四大公爵家の一つ。アックァーノ公爵家に生まれたイシュミールは双子の妹であるイシュタルに慕われていたが、何故か両親と使用人たちに冷遇されていた。
瓜二つである妹のイシュタルは、それに比べて大切にされていた。
そんなある日、イシュミールは第三王子との婚約が決まった。
その時から、イシュミールの人生は最高の瞬間を経て、最悪な結末へと緩やかに向かうことになった。
そして……。
本編全79話
番外編全34話
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
秘密の多い令嬢は幸せになりたい
完菜
恋愛
前髪で瞳を隠して暮らす少女は、子爵家の長女でキャスティナ・クラーク・エジャートンと言う。少女の実の母は、7歳の時に亡くなり、父親が再婚すると生活が一変する。義母に存在を否定され貴族令嬢としての生活をさせてもらえない。そんなある日、ある夜会で素敵な出逢いを果たす。そこで出会った侯爵家の子息に、新しい生活を与えられる。新しい生活で出会った人々に導かれながら、努力と前向きな性格で、自分の居場所を作り上げて行く。そして、少女には秘密がある。幻の魔法と呼ばれる、癒し系魔法が使えるのだ。その魔法を使ってしまう事で、国を揺るがす事件に巻き込まれて行く。
完結が確定しています。全105話。
悪役令嬢発溺愛幼女着
みおな
ファンタジー
「違います!わたくしは、フローラさんをいじめてなどいません!」
わたくしの声がホールに響いたけれど、誰もわたくしに手を差し伸べて下さることはなかった。
響いたのは、婚約者である王太子殿下の冷たい声。
わたくしに差し伸べられたのは、騎士団長のご子息がわたくしを強く床に押し付ける腕。
冷ややかな周囲のご令嬢ご令息の冷笑。
どうして。
誰もわたくしを信じてくれないまま、わたくしは冷たい牢の中で命を落とした。
ボロボロになるまで働いたのに見た目が不快だと追放された聖女は隣国の皇子に溺愛される。……ちょっと待って、皇子が三つ子だなんて聞いてません!
沙寺絃
恋愛
ルイン王国の神殿で働く聖女アリーシャは、早朝から深夜まで一人で激務をこなしていた。
それなのに聖女の力を理解しない王太子コリンから理不尽に追放を言い渡されてしまう。
失意のアリーシャを迎えに来たのは、隣国アストラ帝国からの使者だった。
アリーシャはポーション作りの才能を買われ、アストラ帝国に招かれて病に臥せった皇帝を助ける。
帝国の皇子は感謝して、アリーシャに深い愛情と敬意を示すようになる。
そして帝国の皇子は十年前にアリーシャと出会った事のある初恋の男の子だった。
再会に胸を弾ませるアリーシャ。しかし、衝撃の事実が発覚する。
なんと、皇子は三つ子だった!
アリーシャの幼馴染の男の子も、三人の皇子が入れ替わって接していたと判明。
しかも病から復活した皇帝は、アリーシャを皇子の妃に迎えると言い出す。アリーシャと結婚した皇子に、次の皇帝の座を譲ると宣言した。
アリーシャは個性的な三つ子の皇子に愛されながら、誰と結婚するか決める事になってしまう。
一方、アリーシャを追放したルイン王国では暗雲が立ち込め始めていた……。
【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした
きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。
全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。
その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。
失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。
婚約者を譲れと姉に「お願い」されました。代わりに軍人侯爵との結婚を押し付けられましたが、私は形だけの妻のようです。
ナナカ
恋愛
メリオス伯爵の次女エレナは、幼い頃から姉アルチーナに振り回されてきた。そんな姉に婚約者ロエルを譲れと言われる。さらに自分の代わりに結婚しろとまで言い出した。結婚相手は貴族たちが成り上がりと侮蔑する軍人侯爵。伯爵家との縁組が目的だからか、エレナに入れ替わった結婚も承諾する。
こうして、ほとんど顔を合わせることない別居生活が始まった。冷め切った関係になるかと思われたが、年の離れた侯爵はエレナに丁寧に接してくれるし、意外に優しい人。エレナも数少ない会話の機会が楽しみになっていく。
(本編、番外編、完結しました)
私が生きていたことは秘密にしてください
月山 歩
恋愛
メイベルは婚約者と妹によって、崖に突き落とされ、公爵家の領地に倒れていた。
見つけてくれた彼は一見優しそうだが、行方不明のまま隠れて生きて行こうとする私に驚くような提案をする。
「少年の世話係になってくれ。けれど人に話したら消す。」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる