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第4章 マニリア帝国編
第40話 宿舎に戻って そこでついに怪異と出会う
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オントールと別れた後、オレは後宮の中をあちこち見て回っていたが、とりあえず異変のたぐいは感じられなかった。
まあ怪異が宮女を襲うのは、これまでのところ月に一件程度ということなので、何も無い方が普通なのだ。
一日も早くこんな後宮など出ていきたいオレとしては、さっさと怪異が姿を見せて、スピード解決したいところだが、それは要するに宮女が襲撃されるわけなので、さすがにそんな事を願うのは不謹慎に過ぎるだろう。
まあ正直なところ、怪異が出たところでオレに何が出来るのか、不安も多いのでいろいろと内心では複雑だ。
やっぱりこういう場合、お約束のパターンだと過去に不慮の死を遂げた宮女だの、内戦や権力闘争で犠牲になった貴族だのの遺骸が、この後宮のどこかに葬られていてそれが呪いをかけているとか、いにしえの悪霊が封じられていたが庭園の工事によって封印が解かれてしまったとかが、ありがちな展開だろうか。
正直、そのいずれのパターンでも自分から関わり合いになんぞなりたくもないのだが、事情を知ってしまったからには仕方ない。
オレに出来る事をやるしかないのだ――なんで基本、回復・支援役のオレがひとりで出張らないといけないんだという不満は胸中に渦巻いているけどな!
せめて近接戦闘要員と、魔術師、隠密役あたりを加えたバランスのとれたパーティ構成にしてくれよ!
いくら回復役は基本的に多芸で、いろいろな役目につぶしがきくといっても、程度問題だろうが!
ひとりで前に出るなんて、パーティ全滅寸前の状況じゃないか。
そもそもオレは能力・立場的には後方から指揮する役目で、ハーレムの面々の長所を生かした編成を組み、時には励まし、時には傷を治し、時には肩を並べて戦って信頼を築いていくものじゃないのか!
などと内心で喚いたところで現実はどうしようもない。
今のオレの身体が女であるのと同じく、不都合な事から目を背けてもいいことは何もないのである。
とりあえずこの晩はオントール長官との出会い以外には特筆すべきことは何も無かったわけで、そろそろ自分の部屋に戻ろうと宮女の宿舎区画に足を踏み入れた。
例によって視界の中で動いているのは、あちこちの鏡に映るオレの姿だけという状況だ。
魔術で夜目を強化して、暗がりでもちゃんと見えるようにしていなかったらさぞかし恐ろしい光景だろう。
とりあえず約束ではこの後、ユリフィラスの話し相手を務めることになる。
会話をすると一枚も二枚も彼女が上手で、さんざん手玉にとられているのだが、それでもどこか彼女とあって話をすることに期待している自分が心の片隅にいた。
敢えて言えば『惹かれるものを感じる』というところだろうか。
まあ『夜中に女の子の個室を訪れ、手玉に取られつつも会話を楽しむ』というのは、それなりに男らしい行為だと思っておこう。
そんな事を考えつつ、宮女の宿舎の廊下を歩いているオレの耳に、くぐもった声が聞こえてきた。
なんだ? まさか?!
もちろんこの世界の建物は、防音設備などついていないが、それでも部屋の中の声が外から素通しということは無い。
魔術で聴覚を強化した、オレの耳だからこそ聞こえてきているのだ。
(た、たすけて……)
これは女の悲鳴?
いや。まあ元の世界でもアニメや漫画で星の数ほど出会ってきたが、まさか自分自身が直接耳にするとは思っていなかった。
ありふれた助けを呼ぶ声が、まるではじめて聞いたかのように耳に響いたよ――じゃなくて!
いったいどこからだ?!
オレはくぐもった悲鳴の挙がっている部屋に向けて、全力で駆けつけた。
たどり着いたその部屋は、記憶では以前に風呂場で自称『次期皇后』だと言って、オレやデレンダにひれ伏すことを要求したきたエジーラの部屋だったはずだ。
(誰か……来て……お願い)
中から挙がる苦しげな声は、明らかに一刻を争う事態を示していた。
ドアに手を伸ばしかけて、オレは一瞬だが躊躇する。
デレンダやユリフィラスならともかく、ぶっちゃけ他の宮女を命がけで助ける義理はないし、何より怪異はオレだって怖いのだ。
だがここで見て見ぬふりなんか出来るわけがない!
オレの血潮は胸中で沸き立ち、体内の魔力を扉にたたきつける。《植物歪曲(ワープ・ウッド)》でドアをねじ曲げて鍵を無効化して、オレは歪み半ば開いたドアの隙間に手を突っ込んで強引に引っぺがし、中に飛び込んだ。
--------------------------------------------------
飛び込んだ部屋の中の光景は、オレの目を奪うに値する恐るべきものだった。
「こ、これはいったい……」
部屋の中にいたエジーラの身体は『漆黒の雲』とでも言うべきものに覆われ、その身体の殆どが埋め尽くされつつあった。
現在では外から見えるのは、ほぼ突き出た腕と、頭部ぐらいでしかない。
これが宮女を襲っていた『怪異』なのか?
正体は一体何だ?!
いや。これが怪異であろうがなかろうが、こんな事になっているのを放っておくわけにはいかないじゃないか!
「お願い……助けて……」
エジーラはオレに対して、すがるような視線と共に手を差し出してくる。
今のオレが男だったら、これでフラグが立ったと喜べる場面だろうか。
もっともさすがにそこまで楽観的にはなれそうにない!
とりあえず今のオレに出来る事はなんだ?
オレの《霊視》で見る限り、この『漆黒の雲』は少なくとも生きている存在ではない。そして何らかの意志があることも分る。
だが正直に言ってオレに分るのはそこまでだ。
残念ながらシャーマンやドルイド系魔術が使えるということと、オレがその魔術を使う職業の知識を有しているかは別問題なのだから仕方ない。
そもそも魔術の能力だけでなく、職業の知識まであったら、オレだって聖女教会に女にされる前に逃げ出していたよ!
ええい! 今はそんな愚痴をこぼしている場合ではない!
とにかく思いつく限りの事を試してみるしかない!
オレは思い切って接近すると、伸ばされたエジーラの手をつかんだ。
ここはひとまず【除霊】をかけて、エジーラがこれ以上この相手に侵食されるのを防ぐ!
そうすると『漆黒の雲』はまるで驚いたかのように、ビクリと反射的にエジーラから引き下がる。
これはチャンス!
オレはエジーラの手をつかんで、引っ張り出そうとするものの、やっぱり『乙女の細腕』では無理があるのか、ビクともしない。
そしてオレが力を込めたところで『漆黒の雲』はいきなりエジーラの手を伝わって、オレに腕にからみつく。
しまった! エジーラには【除霊】をかけたが、自分にかけておくのを忘れてた!
そしてその瞬間、オレの腕を伝わって『何か』がこちらの意識に入り込んできた。
そのときオレの脳裏に浮かんだのは、無数の人々が苦悶の表情で声なき悲鳴を挙げている、そんな光景だった。
黒い雲――敢えて相応しい表現をするなら『瘴気』――が次から次へと人の顔となって苦しんでは消え、また次の顔が生み出されては苦しみを見せて消える。
それはそんな風に感じられるものだった。
なんだよこれ?
そりゃこんな瘴気に取り込まれたら、正気を失って当然だ!
しかしそれならそれでなぜこんな瘴気が、この後宮に集まっているんだ?
いったいどうして?
オレが驚愕していると、腕を伝わって瘴気はどんどんこちらの身体を昇ってくる。
どうやらコイツは標的をエジーラではなく、こちらに切り替えたらしい。
それはいいけど獲物の見切りが早すぎるぞ!
もうちょっとがんばれよ!
せめてこっちが迎え撃つ準備を整える時間ぐらい与えてくれ!
オレが動揺していると、あっという間にこちらの身体を覆い尽くすように瘴気の大部分が巻き付いてきた。
ただ幸いにもエジーラの身体からは大部分が離れてくれた。これなら。彼女は大丈夫だろう。
もっともオレは全然、大丈夫じゃないけどな!
「……」
瘴気から解放された様子のエジーラは一瞬、こちらの方に視線を向け、そしてそのまま駆け出すと部屋から飛び出ていく。
もちろん後には瘴気にまとわりつかれたオレが一人取り残される。
いや。いいんだよ。エジーラがいても何の役にも立たないんだから、さっさと逃げ出すのは正しい選択だ。
たぶんオレが彼女でも同じ事をしただろう。だからオレは落胆していないぞ。落胆なんかしていないって――
いや。これはどう考えてもまずいだろ!
思考がマイナス方向に行っているのも、きっとオレが既に瘴気に取り込まれつつあるからではないのか。
だがエジーラがいなくなった以上、もはや誰かに見られる事を恐れる必要は無い!
そうだ。これでいける!
オレは全力で魔力を解放して、この瘴気を迎え撃つことにした。
まあ怪異が宮女を襲うのは、これまでのところ月に一件程度ということなので、何も無い方が普通なのだ。
一日も早くこんな後宮など出ていきたいオレとしては、さっさと怪異が姿を見せて、スピード解決したいところだが、それは要するに宮女が襲撃されるわけなので、さすがにそんな事を願うのは不謹慎に過ぎるだろう。
まあ正直なところ、怪異が出たところでオレに何が出来るのか、不安も多いのでいろいろと内心では複雑だ。
やっぱりこういう場合、お約束のパターンだと過去に不慮の死を遂げた宮女だの、内戦や権力闘争で犠牲になった貴族だのの遺骸が、この後宮のどこかに葬られていてそれが呪いをかけているとか、いにしえの悪霊が封じられていたが庭園の工事によって封印が解かれてしまったとかが、ありがちな展開だろうか。
正直、そのいずれのパターンでも自分から関わり合いになんぞなりたくもないのだが、事情を知ってしまったからには仕方ない。
オレに出来る事をやるしかないのだ――なんで基本、回復・支援役のオレがひとりで出張らないといけないんだという不満は胸中に渦巻いているけどな!
せめて近接戦闘要員と、魔術師、隠密役あたりを加えたバランスのとれたパーティ構成にしてくれよ!
いくら回復役は基本的に多芸で、いろいろな役目につぶしがきくといっても、程度問題だろうが!
ひとりで前に出るなんて、パーティ全滅寸前の状況じゃないか。
そもそもオレは能力・立場的には後方から指揮する役目で、ハーレムの面々の長所を生かした編成を組み、時には励まし、時には傷を治し、時には肩を並べて戦って信頼を築いていくものじゃないのか!
などと内心で喚いたところで現実はどうしようもない。
今のオレの身体が女であるのと同じく、不都合な事から目を背けてもいいことは何もないのである。
とりあえずこの晩はオントール長官との出会い以外には特筆すべきことは何も無かったわけで、そろそろ自分の部屋に戻ろうと宮女の宿舎区画に足を踏み入れた。
例によって視界の中で動いているのは、あちこちの鏡に映るオレの姿だけという状況だ。
魔術で夜目を強化して、暗がりでもちゃんと見えるようにしていなかったらさぞかし恐ろしい光景だろう。
とりあえず約束ではこの後、ユリフィラスの話し相手を務めることになる。
会話をすると一枚も二枚も彼女が上手で、さんざん手玉にとられているのだが、それでもどこか彼女とあって話をすることに期待している自分が心の片隅にいた。
敢えて言えば『惹かれるものを感じる』というところだろうか。
まあ『夜中に女の子の個室を訪れ、手玉に取られつつも会話を楽しむ』というのは、それなりに男らしい行為だと思っておこう。
そんな事を考えつつ、宮女の宿舎の廊下を歩いているオレの耳に、くぐもった声が聞こえてきた。
なんだ? まさか?!
もちろんこの世界の建物は、防音設備などついていないが、それでも部屋の中の声が外から素通しということは無い。
魔術で聴覚を強化した、オレの耳だからこそ聞こえてきているのだ。
(た、たすけて……)
これは女の悲鳴?
いや。まあ元の世界でもアニメや漫画で星の数ほど出会ってきたが、まさか自分自身が直接耳にするとは思っていなかった。
ありふれた助けを呼ぶ声が、まるではじめて聞いたかのように耳に響いたよ――じゃなくて!
いったいどこからだ?!
オレはくぐもった悲鳴の挙がっている部屋に向けて、全力で駆けつけた。
たどり着いたその部屋は、記憶では以前に風呂場で自称『次期皇后』だと言って、オレやデレンダにひれ伏すことを要求したきたエジーラの部屋だったはずだ。
(誰か……来て……お願い)
中から挙がる苦しげな声は、明らかに一刻を争う事態を示していた。
ドアに手を伸ばしかけて、オレは一瞬だが躊躇する。
デレンダやユリフィラスならともかく、ぶっちゃけ他の宮女を命がけで助ける義理はないし、何より怪異はオレだって怖いのだ。
だがここで見て見ぬふりなんか出来るわけがない!
オレの血潮は胸中で沸き立ち、体内の魔力を扉にたたきつける。《植物歪曲(ワープ・ウッド)》でドアをねじ曲げて鍵を無効化して、オレは歪み半ば開いたドアの隙間に手を突っ込んで強引に引っぺがし、中に飛び込んだ。
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飛び込んだ部屋の中の光景は、オレの目を奪うに値する恐るべきものだった。
「こ、これはいったい……」
部屋の中にいたエジーラの身体は『漆黒の雲』とでも言うべきものに覆われ、その身体の殆どが埋め尽くされつつあった。
現在では外から見えるのは、ほぼ突き出た腕と、頭部ぐらいでしかない。
これが宮女を襲っていた『怪異』なのか?
正体は一体何だ?!
いや。これが怪異であろうがなかろうが、こんな事になっているのを放っておくわけにはいかないじゃないか!
「お願い……助けて……」
エジーラはオレに対して、すがるような視線と共に手を差し出してくる。
今のオレが男だったら、これでフラグが立ったと喜べる場面だろうか。
もっともさすがにそこまで楽観的にはなれそうにない!
とりあえず今のオレに出来る事はなんだ?
オレの《霊視》で見る限り、この『漆黒の雲』は少なくとも生きている存在ではない。そして何らかの意志があることも分る。
だが正直に言ってオレに分るのはそこまでだ。
残念ながらシャーマンやドルイド系魔術が使えるということと、オレがその魔術を使う職業の知識を有しているかは別問題なのだから仕方ない。
そもそも魔術の能力だけでなく、職業の知識まであったら、オレだって聖女教会に女にされる前に逃げ出していたよ!
ええい! 今はそんな愚痴をこぼしている場合ではない!
とにかく思いつく限りの事を試してみるしかない!
オレは思い切って接近すると、伸ばされたエジーラの手をつかんだ。
ここはひとまず【除霊】をかけて、エジーラがこれ以上この相手に侵食されるのを防ぐ!
そうすると『漆黒の雲』はまるで驚いたかのように、ビクリと反射的にエジーラから引き下がる。
これはチャンス!
オレはエジーラの手をつかんで、引っ張り出そうとするものの、やっぱり『乙女の細腕』では無理があるのか、ビクともしない。
そしてオレが力を込めたところで『漆黒の雲』はいきなりエジーラの手を伝わって、オレに腕にからみつく。
しまった! エジーラには【除霊】をかけたが、自分にかけておくのを忘れてた!
そしてその瞬間、オレの腕を伝わって『何か』がこちらの意識に入り込んできた。
そのときオレの脳裏に浮かんだのは、無数の人々が苦悶の表情で声なき悲鳴を挙げている、そんな光景だった。
黒い雲――敢えて相応しい表現をするなら『瘴気』――が次から次へと人の顔となって苦しんでは消え、また次の顔が生み出されては苦しみを見せて消える。
それはそんな風に感じられるものだった。
なんだよこれ?
そりゃこんな瘴気に取り込まれたら、正気を失って当然だ!
しかしそれならそれでなぜこんな瘴気が、この後宮に集まっているんだ?
いったいどうして?
オレが驚愕していると、腕を伝わって瘴気はどんどんこちらの身体を昇ってくる。
どうやらコイツは標的をエジーラではなく、こちらに切り替えたらしい。
それはいいけど獲物の見切りが早すぎるぞ!
もうちょっとがんばれよ!
せめてこっちが迎え撃つ準備を整える時間ぐらい与えてくれ!
オレが動揺していると、あっという間にこちらの身体を覆い尽くすように瘴気の大部分が巻き付いてきた。
ただ幸いにもエジーラの身体からは大部分が離れてくれた。これなら。彼女は大丈夫だろう。
もっともオレは全然、大丈夫じゃないけどな!
「……」
瘴気から解放された様子のエジーラは一瞬、こちらの方に視線を向け、そしてそのまま駆け出すと部屋から飛び出ていく。
もちろん後には瘴気にまとわりつかれたオレが一人取り残される。
いや。いいんだよ。エジーラがいても何の役にも立たないんだから、さっさと逃げ出すのは正しい選択だ。
たぶんオレが彼女でも同じ事をしただろう。だからオレは落胆していないぞ。落胆なんかしていないって――
いや。これはどう考えてもまずいだろ!
思考がマイナス方向に行っているのも、きっとオレが既に瘴気に取り込まれつつあるからではないのか。
だがエジーラがいなくなった以上、もはや誰かに見られる事を恐れる必要は無い!
そうだ。これでいける!
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