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第10章 神造者とカミツクリ
第238話 到着した地にて
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テセルの赴任地らしき城壁はかなり大きな河を取り込む形でその河口部を覆うように建設された都市らしい。
規模からするとかなり大きいな。以前に訪れた事のあるファーゼストぐらいはありそうだ。
「兄ちゃん。姉ちゃん。あそこでいいのかい?」
「ほう……あれがバッド・ディールの城壁か」
テセルのつぶやきはちょっと聞き逃せないものだった。
「この街の名前がバッド・ディールというのですか?」
「ああその通りだ」
なんかあからさまにロクでもない名前に聞こえますけど、いったい何を意図してつけられたものなんだろう。
たぶんテセルが説明しなかった事と関係があるのだろうな。
まあ自分で言うのもなんだけど、オレはヤバい事に首を突っ込む事にかけては自信があるので ―― そんな経験豊富にはなりたくもなかった ―― 真相が何であったとしてもそれで逃げ出したりはしなかったろう。
そして馬車は城壁の中に入る事無く、その入り口近くに広がる雑多な市場で停止する。
「それじゃあこっちはここまでだ」
「どうも。お世話になりました」
テセルは愛想良く男に対して頭を下げる。
もちろんただの『旅の少年・少女』であれば、ここまで親切にしてもらえた筈がない。
御者はテセルではなく、その胸を飾る神造者の象徴たるオクタゴンに対し恩義を施したのだろう。
どうやら本当にこの国では、純粋に神造者は大半の市民に尊敬されているらしい。
過去にはとんでもない事をやらかしていても、現在では国家を豊かにし、国民を護る存在だと思われているに違いない。
元の世界でも権力を握った側が、最初は国民に多大な犠牲を強いても、何十年もすると国民の多くから支持される事は珍しい話ではないから、ムキになって否定するつもりもないが、やっぱり釈然とはしない。
オレにすればいろいろと複雑だ。
「それで神造者様方のおられる場所は……」
「ああ、いいですよ。街に入れば分かりますから。あなたに街道の守護女神ダルーシアの加護あらんことを」
にこやかに礼と祝福を述べて農夫と別れたテセルは、今度はこっちに向き直る。
「おや? ずいぶんと意外そうな表情だな」
「いえ。随分とこっちに対する態度と違っていますからね」
オレに対してテセルは初対面の時に比べるとまだマシになったとは言え、それでも相変わらず横柄だけど、さっきの農夫に対しては一貫して礼儀正しい態度をとっている。
それがちょっと気になったのだ。
「ヤキモチでも焼いたのか? 生憎だけど僕にはそっちのケは無いからそこは心配しなくてもいいぞ」
やっぱりこのバカは一度、ぶん殴ってやるべきだろうか。いや。重要な事だから二度殴ってもいいかもしれないな。
「第一に僕たち神造者は、ああいった力なき市民を守るのが役目だろう。それ故に税金で生活し、尊敬を受けるんだ。違うか?」
「それはそうですが……」
「言い換えれば彼らの生活の平穏の為に犠牲になるのも我々の使命に含まれる。だからあの農民に対して礼儀を尽くすのは当然の事だ」
「そ、それは確かに……」
テセルの言ったことは間違いなく正論である。
守るべき市民を優先しない公僕など存在する価値はない。
しかしテセル本人は直接関係ないとは言え、神造者は神や精霊を操作する実験の過程でとんでもない事を過去にやらかし、しかもそれを『自分達の学説を完成させるためのやむを得ない犠牲』と考えているらしいのだ。
つまりテセルはもちろん神造者達は同じような実験をまたやらかす危険性もあるということだ。
だが重大な失敗であっても、このオレに対して包み隠さず正直に伝えているところからすると決して悪人というわけでもないのだろう。
過去にも、元の世界の基準ではとんでもない狂信者や偏狭な差別主義者に何度も出会ってきたオレとしては、むしろ広い心で受け入れるべきかもしれない。
「まあお前が嫉妬のあまり怒りをぶつけてくるのなら、それを受け入れるのも僕の使命のうちだろう」
「あんまりふざけていると、いい加減こっちも怒りますよ」
どうやらオレの広い心もそろそろ限界かもしれないな。
「冗談だ冗談。それでお前への態度と違うと言いたいのか?」
こっちには初対面から随分と横柄な態度を取られていたからな。
気になるのが当たり前だ。
「お前はそもそも帝国臣民じゃない事は一目で分かった。何しろ尋常では無い崇拝の力をその身に宿しているから。正直に言えば、今でも帝国転覆を目論む連中の手駒という疑惑は完全に捨てきれないな」
だったらなんでそんな相手を連れ歩いているのか、と言ったらオレの容姿目当てなのは分かりきった話だな。
神様も人間もそこは変わらないという事か。
そしてここでオレは眼前にそびえ立つ城壁に視線を移したところで違和感を抱く。
遠目で見た時はかなり立派に見えたのだが、どうもこの城壁は近くで見るとあちこち壊れていて、ロクに手入れがされていないように見えるのだ。
更に城門も本来の扉はなくなっており、粗末な柵で扉の代わりにしているらしい。
言ってみれば半ば廃墟と化していたものを再利用している様子なのだ。
さっき聞いたところでは、この近辺は数年の間に開拓が急速に進んだはずなのに、この都市はどうなっているんだ?
オレは小さからぬ疑念を抱きつつ、バッド・ディールのかなり痛みの進んだ門をくぐっていった。
規模からするとかなり大きいな。以前に訪れた事のあるファーゼストぐらいはありそうだ。
「兄ちゃん。姉ちゃん。あそこでいいのかい?」
「ほう……あれがバッド・ディールの城壁か」
テセルのつぶやきはちょっと聞き逃せないものだった。
「この街の名前がバッド・ディールというのですか?」
「ああその通りだ」
なんかあからさまにロクでもない名前に聞こえますけど、いったい何を意図してつけられたものなんだろう。
たぶんテセルが説明しなかった事と関係があるのだろうな。
まあ自分で言うのもなんだけど、オレはヤバい事に首を突っ込む事にかけては自信があるので ―― そんな経験豊富にはなりたくもなかった ―― 真相が何であったとしてもそれで逃げ出したりはしなかったろう。
そして馬車は城壁の中に入る事無く、その入り口近くに広がる雑多な市場で停止する。
「それじゃあこっちはここまでだ」
「どうも。お世話になりました」
テセルは愛想良く男に対して頭を下げる。
もちろんただの『旅の少年・少女』であれば、ここまで親切にしてもらえた筈がない。
御者はテセルではなく、その胸を飾る神造者の象徴たるオクタゴンに対し恩義を施したのだろう。
どうやら本当にこの国では、純粋に神造者は大半の市民に尊敬されているらしい。
過去にはとんでもない事をやらかしていても、現在では国家を豊かにし、国民を護る存在だと思われているに違いない。
元の世界でも権力を握った側が、最初は国民に多大な犠牲を強いても、何十年もすると国民の多くから支持される事は珍しい話ではないから、ムキになって否定するつもりもないが、やっぱり釈然とはしない。
オレにすればいろいろと複雑だ。
「それで神造者様方のおられる場所は……」
「ああ、いいですよ。街に入れば分かりますから。あなたに街道の守護女神ダルーシアの加護あらんことを」
にこやかに礼と祝福を述べて農夫と別れたテセルは、今度はこっちに向き直る。
「おや? ずいぶんと意外そうな表情だな」
「いえ。随分とこっちに対する態度と違っていますからね」
オレに対してテセルは初対面の時に比べるとまだマシになったとは言え、それでも相変わらず横柄だけど、さっきの農夫に対しては一貫して礼儀正しい態度をとっている。
それがちょっと気になったのだ。
「ヤキモチでも焼いたのか? 生憎だけど僕にはそっちのケは無いからそこは心配しなくてもいいぞ」
やっぱりこのバカは一度、ぶん殴ってやるべきだろうか。いや。重要な事だから二度殴ってもいいかもしれないな。
「第一に僕たち神造者は、ああいった力なき市民を守るのが役目だろう。それ故に税金で生活し、尊敬を受けるんだ。違うか?」
「それはそうですが……」
「言い換えれば彼らの生活の平穏の為に犠牲になるのも我々の使命に含まれる。だからあの農民に対して礼儀を尽くすのは当然の事だ」
「そ、それは確かに……」
テセルの言ったことは間違いなく正論である。
守るべき市民を優先しない公僕など存在する価値はない。
しかしテセル本人は直接関係ないとは言え、神造者は神や精霊を操作する実験の過程でとんでもない事を過去にやらかし、しかもそれを『自分達の学説を完成させるためのやむを得ない犠牲』と考えているらしいのだ。
つまりテセルはもちろん神造者達は同じような実験をまたやらかす危険性もあるということだ。
だが重大な失敗であっても、このオレに対して包み隠さず正直に伝えているところからすると決して悪人というわけでもないのだろう。
過去にも、元の世界の基準ではとんでもない狂信者や偏狭な差別主義者に何度も出会ってきたオレとしては、むしろ広い心で受け入れるべきかもしれない。
「まあお前が嫉妬のあまり怒りをぶつけてくるのなら、それを受け入れるのも僕の使命のうちだろう」
「あんまりふざけていると、いい加減こっちも怒りますよ」
どうやらオレの広い心もそろそろ限界かもしれないな。
「冗談だ冗談。それでお前への態度と違うと言いたいのか?」
こっちには初対面から随分と横柄な態度を取られていたからな。
気になるのが当たり前だ。
「お前はそもそも帝国臣民じゃない事は一目で分かった。何しろ尋常では無い崇拝の力をその身に宿しているから。正直に言えば、今でも帝国転覆を目論む連中の手駒という疑惑は完全に捨てきれないな」
だったらなんでそんな相手を連れ歩いているのか、と言ったらオレの容姿目当てなのは分かりきった話だな。
神様も人間もそこは変わらないという事か。
そしてここでオレは眼前にそびえ立つ城壁に視線を移したところで違和感を抱く。
遠目で見た時はかなり立派に見えたのだが、どうもこの城壁は近くで見るとあちこち壊れていて、ロクに手入れがされていないように見えるのだ。
更に城門も本来の扉はなくなっており、粗末な柵で扉の代わりにしているらしい。
言ってみれば半ば廃墟と化していたものを再利用している様子なのだ。
さっき聞いたところでは、この近辺は数年の間に開拓が急速に進んだはずなのに、この都市はどうなっているんだ?
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