262 / 1,316
第10章 神造者とカミツクリ
第262話 ワストリの疑念と、更なる疑問と
しおりを挟む
恐らくはオレをスパイか何かと疑っているらしいワストリの視線を受けて、こちらはいたたまれない気分になる。
「あの……支部長の指示を受けて仕事の最中ですので――」
「それは分かっている。当然というべきかテセル支部長からも君の行動については邪魔をしないよう、釘を刺されているとも」
「他の人達がこちらに話しかけないのも同じ理由ですか?」
実のところこの神造者支部でも殆どの人間 ―― ちなみに神造者は大半が男性だが、規則上のものではなく、伝統的な男性観の影響のようだ ―― はオレの事をチラ見したり、時には好色そうな視線を向けてきたりもするが、こっちが近づくと背を向けて見て見ぬふりをする。
要するに『テセルの部下』の殆どからは、こっちはあからさまに避けられているのだ。
「いや。常識があれば『支部長の愛人』に手出しする事の無謀さ、愚かしさは理解出来るというだけのことだ」
うう。覚悟はしていたつもりだけど、まるで違うのにそう決めつけられている事を突きつけられるとやっぱりこたえるな。
他の有力者の場合は、こっちにコナをかけてくるのもいたけど、テセルの命令一つでどんな酷い目に遭わされるか分かったものではないこの神造者支部ではオレに近づく人間がいないのは当然か。
それは仕方ないと割り切るとして、オレは腹芸は苦手なので、ここは単刀直入に本音をぶつける事にしよう。
「わたしをお疑いのようですが、それならハッキリと副支部長が何を懸念されているのかお教え下さい」
「少なくとも若い神造者支部長に、部外者で同年代、何よりも並外れた容姿の異性が同行していたら、いろいろと心配するのは副支部長として当然では無いかね?」
むう。それは確かに文句のつけようのない正論だな。
オレが第三者として見ていたら、間違いなくワストリの方が正しいと思うだろう。
「もちろん支部長がお選びになった以上、明白な嫌疑がなければ副支部長たる私でもどうする事もできん。だが常に君を見ていることは忘れるな」
「それはこちらがイロールの信徒だと明かした事も理由に含まれているのですか? いったい何が問題なのでしょうか」
この問いに対して、ワストリはこちらを値踏みするかのように、じっと見つめてくる。オレの真意を測っているかのようだ。
「この街には君の女神の寺院も無く、周囲でも崇拝しているものはほとんどいない。それにも関わらずわざわざやってきていながら、聖女としての勤めを果たして救貧活動をするわけでもなく、支持者を増やそうとするでもなく、寺院を開くために喜捨や許可を求めるわけでもない。違うかね?」
まあそれはその通りだ。何しろオレはそもそもイロールの信徒ではないし、ましてや聖女教会からは追われる身なのだから。
しかしそれを決して口に出来ないのは何とも苦しいな。
「その上で自らの容姿を武器にして、新任の神造者支部長に深く取り入っている。そんな相手の意図に疑問を持たぬ方がおかしくはないか」
ぬう。やっぱここも正論だ。
しかしオレがイロールの信徒だと口にした時のワストリはほんの一瞬だが明らかに動揺を見せていた。
あれは今、主張しているような合理的な ―― ただし実態とは明らかに異なる ―― 推測に基づくものではなく『恐れていた何か』を突きつけられたかのように見えたのだ。
だけどそれを指摘しても、答えてくれるとは思えない。
「まあいい。どうせ今、何を言おうと真意を答える事は無いだろうからな。ただし繰り返すが私は常に見ている事を忘れるな」
ワストリは改めてオレに対して釘を刺すと、背を向けて去って行った。
本気でオレを疑っているらしいのだが、少しばかり違和感があるのも確かだ。
そしてワストリが去った後、周囲を見回すとこっちを注視し、様子をうかがっていたらしい他の神造者達が慌てて視線を逸らしていた。
支部長室に戻ると、テセルは相変わらず書類に取り組んでいた。
「書類は指示通り片付けてまいりました」
「ああそう。ご苦労さん。それじゃあ僕も疲れたから少し休もうか」
ここでテセルはひとまず息をついて、背筋を伸ばす。
それはいかに超人的な能力を有していても、疲労とは無縁ではいられない事を今の行動は示していた。
さしもの『怪物』も人の身だと知り、少しはオレも親しみを感じたところで、おずおずと問いかける。
「それで……調べた結果はどうなんですか?」
「まずどう考えても無関係な陳情がうなるほどあってうんざりだ。例えばバッド・ディールは街の神なのに、周辺の農地だの川だの山だのについてどうにかしろと訴えるとか、的外れな崇拝行為を要求するのが多すぎる」
「言っている事は分かりますけど、一般人にとっては一々区別つけていられないから、この『地区の守護神』として話を持ち込むのはやむを得ないのでは……」
「なるほど。お前のような無知な者には、同類の気持ちがよく分かるのだな。おい? 褒めているのになぜ額に青筋を立てるんだ?」
「さあ……なぜでしょうね。書類の角に誰かの頭をぶつけてやりたいと思っているからかもしれませんよ」
「おいおい。そう怒るんじゃない」
「だからテセルはいつもいつも一言多いんですよ」
まったくテセルとワストリのどっちがまともなのか、いろいろと無駄に考えさせられる状況だよ。
「あの……支部長の指示を受けて仕事の最中ですので――」
「それは分かっている。当然というべきかテセル支部長からも君の行動については邪魔をしないよう、釘を刺されているとも」
「他の人達がこちらに話しかけないのも同じ理由ですか?」
実のところこの神造者支部でも殆どの人間 ―― ちなみに神造者は大半が男性だが、規則上のものではなく、伝統的な男性観の影響のようだ ―― はオレの事をチラ見したり、時には好色そうな視線を向けてきたりもするが、こっちが近づくと背を向けて見て見ぬふりをする。
要するに『テセルの部下』の殆どからは、こっちはあからさまに避けられているのだ。
「いや。常識があれば『支部長の愛人』に手出しする事の無謀さ、愚かしさは理解出来るというだけのことだ」
うう。覚悟はしていたつもりだけど、まるで違うのにそう決めつけられている事を突きつけられるとやっぱりこたえるな。
他の有力者の場合は、こっちにコナをかけてくるのもいたけど、テセルの命令一つでどんな酷い目に遭わされるか分かったものではないこの神造者支部ではオレに近づく人間がいないのは当然か。
それは仕方ないと割り切るとして、オレは腹芸は苦手なので、ここは単刀直入に本音をぶつける事にしよう。
「わたしをお疑いのようですが、それならハッキリと副支部長が何を懸念されているのかお教え下さい」
「少なくとも若い神造者支部長に、部外者で同年代、何よりも並外れた容姿の異性が同行していたら、いろいろと心配するのは副支部長として当然では無いかね?」
むう。それは確かに文句のつけようのない正論だな。
オレが第三者として見ていたら、間違いなくワストリの方が正しいと思うだろう。
「もちろん支部長がお選びになった以上、明白な嫌疑がなければ副支部長たる私でもどうする事もできん。だが常に君を見ていることは忘れるな」
「それはこちらがイロールの信徒だと明かした事も理由に含まれているのですか? いったい何が問題なのでしょうか」
この問いに対して、ワストリはこちらを値踏みするかのように、じっと見つめてくる。オレの真意を測っているかのようだ。
「この街には君の女神の寺院も無く、周囲でも崇拝しているものはほとんどいない。それにも関わらずわざわざやってきていながら、聖女としての勤めを果たして救貧活動をするわけでもなく、支持者を増やそうとするでもなく、寺院を開くために喜捨や許可を求めるわけでもない。違うかね?」
まあそれはその通りだ。何しろオレはそもそもイロールの信徒ではないし、ましてや聖女教会からは追われる身なのだから。
しかしそれを決して口に出来ないのは何とも苦しいな。
「その上で自らの容姿を武器にして、新任の神造者支部長に深く取り入っている。そんな相手の意図に疑問を持たぬ方がおかしくはないか」
ぬう。やっぱここも正論だ。
しかしオレがイロールの信徒だと口にした時のワストリはほんの一瞬だが明らかに動揺を見せていた。
あれは今、主張しているような合理的な ―― ただし実態とは明らかに異なる ―― 推測に基づくものではなく『恐れていた何か』を突きつけられたかのように見えたのだ。
だけどそれを指摘しても、答えてくれるとは思えない。
「まあいい。どうせ今、何を言おうと真意を答える事は無いだろうからな。ただし繰り返すが私は常に見ている事を忘れるな」
ワストリは改めてオレに対して釘を刺すと、背を向けて去って行った。
本気でオレを疑っているらしいのだが、少しばかり違和感があるのも確かだ。
そしてワストリが去った後、周囲を見回すとこっちを注視し、様子をうかがっていたらしい他の神造者達が慌てて視線を逸らしていた。
支部長室に戻ると、テセルは相変わらず書類に取り組んでいた。
「書類は指示通り片付けてまいりました」
「ああそう。ご苦労さん。それじゃあ僕も疲れたから少し休もうか」
ここでテセルはひとまず息をついて、背筋を伸ばす。
それはいかに超人的な能力を有していても、疲労とは無縁ではいられない事を今の行動は示していた。
さしもの『怪物』も人の身だと知り、少しはオレも親しみを感じたところで、おずおずと問いかける。
「それで……調べた結果はどうなんですか?」
「まずどう考えても無関係な陳情がうなるほどあってうんざりだ。例えばバッド・ディールは街の神なのに、周辺の農地だの川だの山だのについてどうにかしろと訴えるとか、的外れな崇拝行為を要求するのが多すぎる」
「言っている事は分かりますけど、一般人にとっては一々区別つけていられないから、この『地区の守護神』として話を持ち込むのはやむを得ないのでは……」
「なるほど。お前のような無知な者には、同類の気持ちがよく分かるのだな。おい? 褒めているのになぜ額に青筋を立てるんだ?」
「さあ……なぜでしょうね。書類の角に誰かの頭をぶつけてやりたいと思っているからかもしれませんよ」
「おいおい。そう怒るんじゃない」
「だからテセルはいつもいつも一言多いんですよ」
まったくテセルとワストリのどっちがまともなのか、いろいろと無駄に考えさせられる状況だよ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる