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第13章 広大な平原の中で起きていた事
第400話 遊牧民との出会いといろいろ
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窮屈なくぼ地をオレの魔法で成長させた草で覆い、少年と二人で身体を密着させつつ隠れていると、結構息苦しくなってくるな。
やむを得ない事だったとはいえ、この少年にとってはかなりのラッキースケベ状態だ。
そういえば遊牧民は略奪婚も当たり前と聞いていたが、ここでオレに手を出してきたらそれが『冥途の土産』になる事は覚悟してもらうとしよう。
そしてここで少年が意を決した様子で問いかけてくる。
「俺の名はターダ。お前は?」
「わたしの事はアルタシャと呼んで下さい」
「分かった。ところでお前は『白き貴婦人』の信徒だな」
「え? 『白き貴婦人』ですか?」
「そうだ。この平原で癒やし手の女神はそう呼んでいる」
なるほど。それがこの地でのイロールの呼び名なのか。
まあ回復魔法を使ったのだから、今さら隠せるはずもない――本当のところを言えばオレはあの女神の信者では無いけど、何度も化身になっているというややこしい関係だ。
「しかし『白き貴婦人』の信徒は傷を治し、病を癒やすとは聞いていたが、こんな事も出来たのか。少し驚いたな」
これはあくまでもオレがチートで使える魔法というだけで、イロールとは関係ありません。
しかしターダの言葉からすると、少なくとも聖女教会の聖女の能力については知らないらしい。
まあ都市部でも希少な回復魔法の使い手が、この僻地にそうそういるはずがないからな。
それはともかく周囲をうろついていた連中もこちらを見つけられないらしく、次第に遠ざかっていくようだ。
魔法で強化しているオレの知覚している範囲に人の気配がなくなったことを確認したとことで、窪地から顔を出して周囲の様子を伺うが、人の気配は見受けられない。
見晴らしのいい平原であり、遠くからもよく見えるので迂闊に動くわけにはいかないが、ひとまずピンチは切り抜けたらしい。
「どうやらあの連中は立ち去ったようですね。もう少し様子見をして、それで問題なければここから出ましょう」
「なんだ? そんな事まで分かるのか?」
う~ん。ターダの中でイロール信徒の能力がドンドン上がっているらしいな。
「ええ。とりあえず外に出ましょう」
オレは自分達を覆っていた草木を取り除く。
特に呼吸が苦しかったワケではないが、やっぱり狭い場所で男と二人で組んずほぐれつするのはオレにとって精神的な負担が大きいのだ。
そしてそんなオレに対して、ターダは心配げに問いかけてくる。
「どうしたんだ? 疲れているようだな?」
「いえ。大丈夫ですよ」
今までのパターンだと、オレの周囲の男の大部分がこういう場合は『一緒に寝よう』などとセクハラ発言を吐くか、助けようとして胸をつかむようなラッキースケベをかますような連中揃いだった。
そんなわけで別の意味で緊張していると、予想外にもここでターダは申し訳なさそうに頭を下げる。
「すまん。俺のためにいろいろと迷惑をかけてしまったようだ」
「いえ。気にしないで下さい」
「そういうわけにはいかん。『白き貴婦人』に仕えるものと出会えば、贈り物をするのが礼儀になっているのだ」
なるほど。この地の遊牧民でも、貴重な回復役は大事にするのか。
「だが今の俺が助けてくれた返礼をするとしたら――」
ターダが深刻な表情で自分の身をまさぐる。
う~ん。今まで出会った中ではこのターダが一番紳士的なんじゃなかろうかという気がしてきた。
「いえ。お気になさらず。別に礼などいりませんから」
「そういうわけにはいかん。それでは我が一族の恥となる」
そしてターダはまたしてもオレの予想外の行動に出る。
「だからこれを受け取ってくれ」
ターダは腰に差していた剣を外して、オレに突き出してきたのだ。
「この剣が今の俺には一番、価値があるものだ。助けてくれた返礼だ」
ちょっと待て。
武器をもらってもありがたくも何ともないし、ターダが後で困るだろう。
真剣を送られても、こっちが真剣に迷惑です。
「そんなものは受け取れません。むしろそれはターダに必要でしょう」
「なあに心配はいらんさ」
ターダは胸を張るが、武器を調達する当てでもあるのだろうか?
買う金があるならわざわざ剣の方を差し出したりはしないだろうに。
「武器なら調達の方法はあるさ」
そういってターダは弓の方を掲げる。
どうやらそれで次に出会った相手を射殺して、装備品を奪うつもりらしい。
そうか。この地の遊牧民は略奪も生業だから、そんな事に良心の呵責など無いんだ。もちろん失敗すれば、命を落とす危険がある事はターダ自身も承知の上だろう。
やっぱり色々と面倒臭い事に変わりは無いな。
「待って下さい。本当にこんな剣などいりませんから、ターダもそんな危険を犯さないで下さい。せっかく助けたのに、あなたにもしもの事があったら無意味になってしまうではないですか」
「そうなのか。そこまで言うなら分かった」
略奪そのものを辞めろと言っても、たぶんターダには理解出来ないだろうから、こうやってとめるしかないな。
珍しくセクハラと縁の無い相手に出会ったと思ったら、モラルの方に重大な問題があるとはつくづく世の中はままならないものだな。
やむを得ない事だったとはいえ、この少年にとってはかなりのラッキースケベ状態だ。
そういえば遊牧民は略奪婚も当たり前と聞いていたが、ここでオレに手を出してきたらそれが『冥途の土産』になる事は覚悟してもらうとしよう。
そしてここで少年が意を決した様子で問いかけてくる。
「俺の名はターダ。お前は?」
「わたしの事はアルタシャと呼んで下さい」
「分かった。ところでお前は『白き貴婦人』の信徒だな」
「え? 『白き貴婦人』ですか?」
「そうだ。この平原で癒やし手の女神はそう呼んでいる」
なるほど。それがこの地でのイロールの呼び名なのか。
まあ回復魔法を使ったのだから、今さら隠せるはずもない――本当のところを言えばオレはあの女神の信者では無いけど、何度も化身になっているというややこしい関係だ。
「しかし『白き貴婦人』の信徒は傷を治し、病を癒やすとは聞いていたが、こんな事も出来たのか。少し驚いたな」
これはあくまでもオレがチートで使える魔法というだけで、イロールとは関係ありません。
しかしターダの言葉からすると、少なくとも聖女教会の聖女の能力については知らないらしい。
まあ都市部でも希少な回復魔法の使い手が、この僻地にそうそういるはずがないからな。
それはともかく周囲をうろついていた連中もこちらを見つけられないらしく、次第に遠ざかっていくようだ。
魔法で強化しているオレの知覚している範囲に人の気配がなくなったことを確認したとことで、窪地から顔を出して周囲の様子を伺うが、人の気配は見受けられない。
見晴らしのいい平原であり、遠くからもよく見えるので迂闊に動くわけにはいかないが、ひとまずピンチは切り抜けたらしい。
「どうやらあの連中は立ち去ったようですね。もう少し様子見をして、それで問題なければここから出ましょう」
「なんだ? そんな事まで分かるのか?」
う~ん。ターダの中でイロール信徒の能力がドンドン上がっているらしいな。
「ええ。とりあえず外に出ましょう」
オレは自分達を覆っていた草木を取り除く。
特に呼吸が苦しかったワケではないが、やっぱり狭い場所で男と二人で組んずほぐれつするのはオレにとって精神的な負担が大きいのだ。
そしてそんなオレに対して、ターダは心配げに問いかけてくる。
「どうしたんだ? 疲れているようだな?」
「いえ。大丈夫ですよ」
今までのパターンだと、オレの周囲の男の大部分がこういう場合は『一緒に寝よう』などとセクハラ発言を吐くか、助けようとして胸をつかむようなラッキースケベをかますような連中揃いだった。
そんなわけで別の意味で緊張していると、予想外にもここでターダは申し訳なさそうに頭を下げる。
「すまん。俺のためにいろいろと迷惑をかけてしまったようだ」
「いえ。気にしないで下さい」
「そういうわけにはいかん。『白き貴婦人』に仕えるものと出会えば、贈り物をするのが礼儀になっているのだ」
なるほど。この地の遊牧民でも、貴重な回復役は大事にするのか。
「だが今の俺が助けてくれた返礼をするとしたら――」
ターダが深刻な表情で自分の身をまさぐる。
う~ん。今まで出会った中ではこのターダが一番紳士的なんじゃなかろうかという気がしてきた。
「いえ。お気になさらず。別に礼などいりませんから」
「そういうわけにはいかん。それでは我が一族の恥となる」
そしてターダはまたしてもオレの予想外の行動に出る。
「だからこれを受け取ってくれ」
ターダは腰に差していた剣を外して、オレに突き出してきたのだ。
「この剣が今の俺には一番、価値があるものだ。助けてくれた返礼だ」
ちょっと待て。
武器をもらってもありがたくも何ともないし、ターダが後で困るだろう。
真剣を送られても、こっちが真剣に迷惑です。
「そんなものは受け取れません。むしろそれはターダに必要でしょう」
「なあに心配はいらんさ」
ターダは胸を張るが、武器を調達する当てでもあるのだろうか?
買う金があるならわざわざ剣の方を差し出したりはしないだろうに。
「武器なら調達の方法はあるさ」
そういってターダは弓の方を掲げる。
どうやらそれで次に出会った相手を射殺して、装備品を奪うつもりらしい。
そうか。この地の遊牧民は略奪も生業だから、そんな事に良心の呵責など無いんだ。もちろん失敗すれば、命を落とす危険がある事はターダ自身も承知の上だろう。
やっぱり色々と面倒臭い事に変わりは無いな。
「待って下さい。本当にこんな剣などいりませんから、ターダもそんな危険を犯さないで下さい。せっかく助けたのに、あなたにもしもの事があったら無意味になってしまうではないですか」
「そうなのか。そこまで言うなら分かった」
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