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第24章 全てはアルタシャのために?
第1220話 最終的に気付いたものは
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テセルは堂々と胸を張って宣言する。
「恐らくはアルタシャこそが、この事態を打開する鍵になるだろう」
オレがいま大陸中を騒がしている『信徒と神の繋がりが失われた』事に関する鍵になるだと?
「さすがはアルタシャ様です! 私の見込んだ通りのお方でした!」
ミツリーンは感激しているが、あんたは犬猿の仲だったテセルの言う事を鵜呑みにしていいのかよ?
「言いかえれば――」
「何ですか?」
「僕とアルタシャの出会いはこの日のためにあった。まさに運命と言ってもいいだろう」
そう言いながらテセルはオレに向けて両手を広げてくる。またもセクハラか?と思ったところで別の声が飛んでくる。
「ちょっと!あんたら何をやっているのよ!」
建物内のミシェルから文句が飛んできた。彼女にすればテセルがオレに対して迫るのが不快なのは分かっている。
そういえばサレナの看病をしていると言っていたな。
重大な話をしていたはずだが、今はそっちに行くとしよう。
そうでないとテセルがオレにお熱なのを見て、ミシェルがますます怒るだろう。
「サレナさんは大丈夫ですか?」
「あたしなら……大丈夫じゃ無いわ」
そう言って起き上がったサレナの体は、半分が銀色で残り半分が生身だった。
サレナが「幼女だった人間のサレナと同化して吸収した魔法生物」だと知らなければ、ぶったまげる光景だろうな。
もちろん具体的にどうなっているのかは分からないが、サレナが魔力で維持している自分の体がコントロール出来ない状況にあるらしい。
恐らくは魔力で体を維持している点ではイオと近いのだろう。
ここでミシェルが小声で耳打ちしてくる。
「悪いけどこっちもこれ以上はどうしようもないわよ。そもそもまるっきり専門外だし」
ここで「専門外」という言い方をするあたりミシェルも神造者の一人なんだなあ、と思わずにはいられない。
「とにかくサレナさんの事は頼みます」
自分でも無責任な発言だと思いつつ、サレナをミシェルに押しつけて離れる。
とりあえずテセルの言うように、本当に大陸中で神々と連絡が取れなくなってしまったのだろうか?
それを確認するためには、まずはオレ自身で試してみよう。
何しろオレの守護女神のイロールは自称「母」だから、呼びかけたら必ず応えてくれるはずだ。
このオレの呼びかけでもイロールが応じないのなら、大陸の誰も神の声が聞こえないであろうと確信出来る。
何しろ以前には呼ばなくとも、あちらの方から何度も話しかけてきたからな。
オレは心から呼びかける。
少し前ならこれで「化身」となる事も出来たのだが、そこまで行かずともすぐに返答があったはずだ。
しかし何の応えも帰ってこない。もちろん神様が「トイレ休憩中」なんて事はありえない。
少なくとも街の神などと同様に、イロールにも声が届いていないし、あちらからもオレに連絡する事は出来ないらしい。
それを確認したところで、改めてテセルと対面する。
「何だよ。ガールズトークに花を咲かせていたんじゃないのか?」
「そんな事はいいからとっとと本題に入って下さい。わたしの存在が大陸の運命を左右する鍵なんでしょう?」
まったくこの男はどんな大ごとでも、いつもと変わらないからこっちの調子が狂う。もっともそれと似たような事を、他人からオレが言われるのもしょっちゅうだけどな。
「アルタシャでも守護神のイロールと連絡は取れないのだろう?」
そんな事はお見通しとばかりにテセルは言い切り、ミツリーンは顔色を変える。
「何だと? 本当ですか?」
「ええ……テセルの言うとおりです」
「アルタシャでも神界とは連絡が取れないが、アルタシャ自身には目に見える影響は出ていないだろう?」
そう言ってテセルはオレの体に手を伸ばす。
「もしかすると『見えないところ』で何か影響があるかもしれないから――」
「いい加減にしないと怒りますよ」
本当にこの男はセクハラをしないと気が済まないのか?
ミシェル相手だったら、かえって喜んでくれると思うのだが、そもそもテセルは彼女の気持ちには全く気付いていない。
本当にコイツは別の意味でラブコメ主人公的なヤツだな。
「婚約者にでも触らせないとは、本当に身持ちが堅いな」
テセルはそう言って肩をすくめる。
「いくら何でも神界が残らず滅んでしまったとは思えない。だけど連絡が取れなくなったのは事実だ」
「そうすると神界との繋がりが断ち切られた事になるのですか?」
現実世界に身を置いているオレに影響が無いのは理屈として分かる。
だけどこの地域だけだとか、特定の神限定なら分かるけど、大陸中の神との繋がりが断ち切られるなんてちょっとおかしくないか?
それに魔力で体を維持しているサレナやイオが不調なのはどう説明するのだろう。
あちらは別に神を崇拝していないし、もちろん何らかの神から魔力を供給されていたわけではない。
仮に神界からの繋がりが切れても、影響が出るわけではないと思うのだが――まてよ。もしかしたら、これらの原因が一つだとしたら?
そうか! きっとそうだ!
この原因がなんなのか見当がついたぞ! だがそれをどうすれば克服出来るのか。
その答えは見つからなかった。
「恐らくはアルタシャこそが、この事態を打開する鍵になるだろう」
オレがいま大陸中を騒がしている『信徒と神の繋がりが失われた』事に関する鍵になるだと?
「さすがはアルタシャ様です! 私の見込んだ通りのお方でした!」
ミツリーンは感激しているが、あんたは犬猿の仲だったテセルの言う事を鵜呑みにしていいのかよ?
「言いかえれば――」
「何ですか?」
「僕とアルタシャの出会いはこの日のためにあった。まさに運命と言ってもいいだろう」
そう言いながらテセルはオレに向けて両手を広げてくる。またもセクハラか?と思ったところで別の声が飛んでくる。
「ちょっと!あんたら何をやっているのよ!」
建物内のミシェルから文句が飛んできた。彼女にすればテセルがオレに対して迫るのが不快なのは分かっている。
そういえばサレナの看病をしていると言っていたな。
重大な話をしていたはずだが、今はそっちに行くとしよう。
そうでないとテセルがオレにお熱なのを見て、ミシェルがますます怒るだろう。
「サレナさんは大丈夫ですか?」
「あたしなら……大丈夫じゃ無いわ」
そう言って起き上がったサレナの体は、半分が銀色で残り半分が生身だった。
サレナが「幼女だった人間のサレナと同化して吸収した魔法生物」だと知らなければ、ぶったまげる光景だろうな。
もちろん具体的にどうなっているのかは分からないが、サレナが魔力で維持している自分の体がコントロール出来ない状況にあるらしい。
恐らくは魔力で体を維持している点ではイオと近いのだろう。
ここでミシェルが小声で耳打ちしてくる。
「悪いけどこっちもこれ以上はどうしようもないわよ。そもそもまるっきり専門外だし」
ここで「専門外」という言い方をするあたりミシェルも神造者の一人なんだなあ、と思わずにはいられない。
「とにかくサレナさんの事は頼みます」
自分でも無責任な発言だと思いつつ、サレナをミシェルに押しつけて離れる。
とりあえずテセルの言うように、本当に大陸中で神々と連絡が取れなくなってしまったのだろうか?
それを確認するためには、まずはオレ自身で試してみよう。
何しろオレの守護女神のイロールは自称「母」だから、呼びかけたら必ず応えてくれるはずだ。
このオレの呼びかけでもイロールが応じないのなら、大陸の誰も神の声が聞こえないであろうと確信出来る。
何しろ以前には呼ばなくとも、あちらの方から何度も話しかけてきたからな。
オレは心から呼びかける。
少し前ならこれで「化身」となる事も出来たのだが、そこまで行かずともすぐに返答があったはずだ。
しかし何の応えも帰ってこない。もちろん神様が「トイレ休憩中」なんて事はありえない。
少なくとも街の神などと同様に、イロールにも声が届いていないし、あちらからもオレに連絡する事は出来ないらしい。
それを確認したところで、改めてテセルと対面する。
「何だよ。ガールズトークに花を咲かせていたんじゃないのか?」
「そんな事はいいからとっとと本題に入って下さい。わたしの存在が大陸の運命を左右する鍵なんでしょう?」
まったくこの男はどんな大ごとでも、いつもと変わらないからこっちの調子が狂う。もっともそれと似たような事を、他人からオレが言われるのもしょっちゅうだけどな。
「アルタシャでも守護神のイロールと連絡は取れないのだろう?」
そんな事はお見通しとばかりにテセルは言い切り、ミツリーンは顔色を変える。
「何だと? 本当ですか?」
「ええ……テセルの言うとおりです」
「アルタシャでも神界とは連絡が取れないが、アルタシャ自身には目に見える影響は出ていないだろう?」
そう言ってテセルはオレの体に手を伸ばす。
「もしかすると『見えないところ』で何か影響があるかもしれないから――」
「いい加減にしないと怒りますよ」
本当にこの男はセクハラをしないと気が済まないのか?
ミシェル相手だったら、かえって喜んでくれると思うのだが、そもそもテセルは彼女の気持ちには全く気付いていない。
本当にコイツは別の意味でラブコメ主人公的なヤツだな。
「婚約者にでも触らせないとは、本当に身持ちが堅いな」
テセルはそう言って肩をすくめる。
「いくら何でも神界が残らず滅んでしまったとは思えない。だけど連絡が取れなくなったのは事実だ」
「そうすると神界との繋がりが断ち切られた事になるのですか?」
現実世界に身を置いているオレに影響が無いのは理屈として分かる。
だけどこの地域だけだとか、特定の神限定なら分かるけど、大陸中の神との繋がりが断ち切られるなんてちょっとおかしくないか?
それに魔力で体を維持しているサレナやイオが不調なのはどう説明するのだろう。
あちらは別に神を崇拝していないし、もちろん何らかの神から魔力を供給されていたわけではない。
仮に神界からの繋がりが切れても、影響が出るわけではないと思うのだが――まてよ。もしかしたら、これらの原因が一つだとしたら?
そうか! きっとそうだ!
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