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『さ~てAブロック優勝者は東近京夜に決まりました!圧倒的技術力を魅せてくれましたね。』
京夜は優勝したか。
まあそうだろうな、あいつと同じくらい能力を極めてるやつなんてこの校内じゃ環くらいだろ。
いくら身体能力が優れていても《狙撃》を極めた京夜に初見で対抗するなんて無理な話だ。
京夜と加藤には圧倒的な経験の差があり、端から加藤が京夜に勝てる可能性は無かった。
ただ、加藤は経験を積みさえすれば京夜ともいい勝負ができるくらいに強くなるだろうな。
僕はそんなことを考えながら続くBブロックの1回戦である環の試合を見る。
「何で京夜さんの弾丸が曲がったんですか!?」
決勝戦を見終わった瑠衣は、玲奈から聞かされた情報に無い京夜の能力に驚き、誤情報を与えてきた玲奈に詰め寄る。
「・・・・・」
玲奈は面倒くさそうに視線を逸して、詰め寄ってくる瑠衣とは逆に距離を取る。
「・・・能力は、全部は教えちゃダメなの・・・」
玲奈はゆっくりと口を開き、小さな声でそんなことを言う。
「・・・それもそうですね~!」
瑠衣は納得した様子で頷く。
『さて、Aブロックに引き続き、Bブロックのトーナメントを開始して行きます!』
Aブロックの決勝戦で遮蔽物ができたリングは瞬く間に更地になっていく。
『Bブロック1回戦は、ロリ・・・じゃなくて頼れる委員長の星乃環!対するは学年一の不良、野崎琢磨だ!』
そんな口上と共にリングの定位置に環と野崎がつく。
野崎は校内一の不良と呼ばれていて、身長と体格は一般平均的なものの、髪は金髪で耳には校則違反のピアスを付けており、チャラいという印象を受ける。
ちなみに授業にもあまり出ないらしい。
こんなやつでもそこそこ美形で女子にもモテてるのが顔面偏差値の格差を感じる。
これは「校内一真面目な生徒VS校内一不真面目な生徒」になるなと思う。
『それではBブロック1回戦、始め!』
そんな合図と共に試合は始まる。
「ね~委員会、これ勝ったらヤらせてくんない?」
試合が始まると同時に、野崎がそんなふざけた事をおちゃらけた様な口調で言ってくる。
「いやじゃ、お前ふざけているのか?」
環はそんな野崎を睨み、嫌悪感を向ける。
「へぇ、負けるかもって思ってるんだ?委員長ともあろうものが」
野崎はそんな安い挑発をする。
「負けるつもりはないがお前、足元には注意しろよ?」
流石の環もそんな見え見えの安い挑発には乗らずに、身をかがませてリングの地面に触れる。
「ん?どゆこと?」
野崎は訳が分からないといった様子で首を傾げるが、直ぐにその意味を理解することになる。
「・・・!?」
足元に違和感を感じて下を見ると、地面が軟化しており、足が地面に沈んでいく。
「おっ・・・あ!!」
野崎は焦って抜け出そうとするが、時はもう既に遅く、地面から足が抜けなくなり、それどころか体もどんどん沈んでいく。
「しっかり授業に出ないからじゃ、私の能力を使うところをちゃんと見ればまだいけたかもしれんのに」
環は野崎にそう授業を受けるようにさとす。
「がっ・・・あ、ギブギブ!!」
どんどん沈んで遂に肩まで沈んだ野崎がギブアップの声を上げる。
『勝者、星乃環!』
それと同時に勝者が決定し、野崎は一瞬でリング上に戻される。
「その能力ずるくない?」
「・・・・・」
環は野崎の言葉を無視してその場を立ち去る。
「バカだな」
「ばか」
「何なんですかあの人は・・・」
観客席に座っている京夜と玲奈と瑠衣は、その試合を見て全員が呆れかえる。
「口説いていたら負けたって・・・流石にやばくないですか?」
瑠衣は野崎に嫌悪感を示した様子でそんなことを言っている。
コミュ力が高い瑠衣といえど、流石に野崎は受け付けないようだ。
「あいつの能力は環とは相性が悪すぎたな」
優勝して観客席に来た京夜が、席に座っている瑠衣と玲奈の後ろでそんなことを呟く。
「どういうことですか?」
その発言に瑠衣がさながら魚のように食いつく。
「あいつの能力は"自分に好意を寄せている者を1日自由に操れる"っていうものなんだ。好意を寄せているかどうかの判断は"告白をしてOKを貰う"だったな」
京夜は瑠衣の疑問に丁寧に答える。
「なるほど、お硬そうな星乃さんには相性最悪かもですね!」
なぜ京夜がそこまで野崎の能力を知っているのかというと、答えは明快で、前に自分で暴露していたからだ。
先程の試合を見た京夜が「馬鹿だな」と言ったのは口説いていたからではなく、
・能力を自分で暴露していたこと
・環の能力をろくに知らず、対策していなかったこと
・環が能力を発動することを警戒していなかったこと
に対してだ。
特に自分の能力の詳細を教えるのは止めておいた方がいい。
京夜は能力を聞かれたときは銃弾を加速させ、威力を上げる能力だと答えるし、零や玲奈にも他人に聞かれたときはそう言って置いてくれと頼んでいる。
だがこの能力の"本質"はそれではないうえ、弾道を曲げるという力もある。
このように京夜は能力の詳細を伏せているのだが、野崎はそうしなかった事がバカだと思った。
「ヤらせてくれ」と言っていた点は、それが"告白"判定になることを理解していたからだと思われるため、そこまでバカだとは思わない。
能力に掛けさえすればその時点で勝確だからだ。
まあ、そういうのに興味が無さそうな環には相性が悪すぎるよな。
そう思いつつ、京夜は零の試合が来るのを楽しみに待つ。
リングの上に立っているのは環、対して反対側に立っているのは零だ。
「遂に決勝戦ですね・・・」
瑠衣は固唾を飲んで試合の開始を待つ。
京夜と玲奈は落ち着いた様子で零と環を見ている。
瑠衣は驚いていた。
何しろ零はこれまでの試合を全て一瞬で終わらせて来ているからだ。
しかも、一切能力を使った様子もなくだ。
「あの、どっちが勝つと思いますか?」
「「零」」
京夜と玲奈はそう即答する。
「零さんってどんな能力なんですか?」
瑠衣がそんなことを聞くと。
「「・・・・・」」
2人とも黙り込む。
「・・・まあ、そうですね。能力はなるべく秘密でしたね!」
瑠衣は自分で納得したようだ。
1試合目。"視覚した対象を自分に引き寄せる"能力である《引力》を持った生徒が対戦相手だった。
試合が始まると同時に《引力》を使って零を引き寄せるが、逆に《引力》の勢いを利用され、その勢いで零の脚に挟まれて一回転させられて地面に叩きつけられて気絶し敗北。
2試合目。"銃を一瞬で作り出すことが出来る"能力である《製銃》を持った生徒が相手だった。
試合が始まり、銃を作って撃とうとした時には既に零に距離を詰められており、側頭部を蹴られ一撃ダウンで敗北。
3試合目。"脚の性能を一時的に上げる事が出来る"能力である《強脚》を持った生徒だった。
開始と同時に能力を使って距離を詰め、零に向けて全力で蹴りを放つがその蹴りは空を切り、逆に蹴りの硬直時間を狙われてカウンターの蹴りを腹部に1撃くらい倒れ込み敗北。
今までただの少し不真面目な生徒だったこの男、創流零は不敵な笑みを浮かべて今決勝の舞台で環の前に立っている。
正直、零がエントリーしたと聞いた時は勝ち上がってくるとは思っても見なかったし、例え戦う事になったとしても余裕で勝てると思っていた。
だが、これまでの3試合を見る限り余裕どころか勝てるのかも怪しいかもしれない。
ただ身体能力が高いだけならどうとでも対処出来るが、零はまだ能力を見せていないのが厄介だ。
その上3試合目の相手の蹴り、あの蹴りは速すぎて自分も視認出来ていなかったし、零も恐らくそうだっただろう。
しかし、零はその蹴りを見切ってカウンターを入れた。
恐らくこれは長い戦闘経験によるものだと思う。
どこでそんな経験を積んだのかは知らないが、その場合明らかに場数は零のほうが上だ。
環は零を格上の相手と考えて構える。
それを見た零も軽いステップを踏みつつ構え、その瞬間に決勝戦が始まる___
京夜は優勝したか。
まあそうだろうな、あいつと同じくらい能力を極めてるやつなんてこの校内じゃ環くらいだろ。
いくら身体能力が優れていても《狙撃》を極めた京夜に初見で対抗するなんて無理な話だ。
京夜と加藤には圧倒的な経験の差があり、端から加藤が京夜に勝てる可能性は無かった。
ただ、加藤は経験を積みさえすれば京夜ともいい勝負ができるくらいに強くなるだろうな。
僕はそんなことを考えながら続くBブロックの1回戦である環の試合を見る。
「何で京夜さんの弾丸が曲がったんですか!?」
決勝戦を見終わった瑠衣は、玲奈から聞かされた情報に無い京夜の能力に驚き、誤情報を与えてきた玲奈に詰め寄る。
「・・・・・」
玲奈は面倒くさそうに視線を逸して、詰め寄ってくる瑠衣とは逆に距離を取る。
「・・・能力は、全部は教えちゃダメなの・・・」
玲奈はゆっくりと口を開き、小さな声でそんなことを言う。
「・・・それもそうですね~!」
瑠衣は納得した様子で頷く。
『さて、Aブロックに引き続き、Bブロックのトーナメントを開始して行きます!』
Aブロックの決勝戦で遮蔽物ができたリングは瞬く間に更地になっていく。
『Bブロック1回戦は、ロリ・・・じゃなくて頼れる委員長の星乃環!対するは学年一の不良、野崎琢磨だ!』
そんな口上と共にリングの定位置に環と野崎がつく。
野崎は校内一の不良と呼ばれていて、身長と体格は一般平均的なものの、髪は金髪で耳には校則違反のピアスを付けており、チャラいという印象を受ける。
ちなみに授業にもあまり出ないらしい。
こんなやつでもそこそこ美形で女子にもモテてるのが顔面偏差値の格差を感じる。
これは「校内一真面目な生徒VS校内一不真面目な生徒」になるなと思う。
『それではBブロック1回戦、始め!』
そんな合図と共に試合は始まる。
「ね~委員会、これ勝ったらヤらせてくんない?」
試合が始まると同時に、野崎がそんなふざけた事をおちゃらけた様な口調で言ってくる。
「いやじゃ、お前ふざけているのか?」
環はそんな野崎を睨み、嫌悪感を向ける。
「へぇ、負けるかもって思ってるんだ?委員長ともあろうものが」
野崎はそんな安い挑発をする。
「負けるつもりはないがお前、足元には注意しろよ?」
流石の環もそんな見え見えの安い挑発には乗らずに、身をかがませてリングの地面に触れる。
「ん?どゆこと?」
野崎は訳が分からないといった様子で首を傾げるが、直ぐにその意味を理解することになる。
「・・・!?」
足元に違和感を感じて下を見ると、地面が軟化しており、足が地面に沈んでいく。
「おっ・・・あ!!」
野崎は焦って抜け出そうとするが、時はもう既に遅く、地面から足が抜けなくなり、それどころか体もどんどん沈んでいく。
「しっかり授業に出ないからじゃ、私の能力を使うところをちゃんと見ればまだいけたかもしれんのに」
環は野崎にそう授業を受けるようにさとす。
「がっ・・・あ、ギブギブ!!」
どんどん沈んで遂に肩まで沈んだ野崎がギブアップの声を上げる。
『勝者、星乃環!』
それと同時に勝者が決定し、野崎は一瞬でリング上に戻される。
「その能力ずるくない?」
「・・・・・」
環は野崎の言葉を無視してその場を立ち去る。
「バカだな」
「ばか」
「何なんですかあの人は・・・」
観客席に座っている京夜と玲奈と瑠衣は、その試合を見て全員が呆れかえる。
「口説いていたら負けたって・・・流石にやばくないですか?」
瑠衣は野崎に嫌悪感を示した様子でそんなことを言っている。
コミュ力が高い瑠衣といえど、流石に野崎は受け付けないようだ。
「あいつの能力は環とは相性が悪すぎたな」
優勝して観客席に来た京夜が、席に座っている瑠衣と玲奈の後ろでそんなことを呟く。
「どういうことですか?」
その発言に瑠衣がさながら魚のように食いつく。
「あいつの能力は"自分に好意を寄せている者を1日自由に操れる"っていうものなんだ。好意を寄せているかどうかの判断は"告白をしてOKを貰う"だったな」
京夜は瑠衣の疑問に丁寧に答える。
「なるほど、お硬そうな星乃さんには相性最悪かもですね!」
なぜ京夜がそこまで野崎の能力を知っているのかというと、答えは明快で、前に自分で暴露していたからだ。
先程の試合を見た京夜が「馬鹿だな」と言ったのは口説いていたからではなく、
・能力を自分で暴露していたこと
・環の能力をろくに知らず、対策していなかったこと
・環が能力を発動することを警戒していなかったこと
に対してだ。
特に自分の能力の詳細を教えるのは止めておいた方がいい。
京夜は能力を聞かれたときは銃弾を加速させ、威力を上げる能力だと答えるし、零や玲奈にも他人に聞かれたときはそう言って置いてくれと頼んでいる。
だがこの能力の"本質"はそれではないうえ、弾道を曲げるという力もある。
このように京夜は能力の詳細を伏せているのだが、野崎はそうしなかった事がバカだと思った。
「ヤらせてくれ」と言っていた点は、それが"告白"判定になることを理解していたからだと思われるため、そこまでバカだとは思わない。
能力に掛けさえすればその時点で勝確だからだ。
まあ、そういうのに興味が無さそうな環には相性が悪すぎるよな。
そう思いつつ、京夜は零の試合が来るのを楽しみに待つ。
リングの上に立っているのは環、対して反対側に立っているのは零だ。
「遂に決勝戦ですね・・・」
瑠衣は固唾を飲んで試合の開始を待つ。
京夜と玲奈は落ち着いた様子で零と環を見ている。
瑠衣は驚いていた。
何しろ零はこれまでの試合を全て一瞬で終わらせて来ているからだ。
しかも、一切能力を使った様子もなくだ。
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「「零」」
京夜と玲奈はそう即答する。
「零さんってどんな能力なんですか?」
瑠衣がそんなことを聞くと。
「「・・・・・」」
2人とも黙り込む。
「・・・まあ、そうですね。能力はなるべく秘密でしたね!」
瑠衣は自分で納得したようだ。
1試合目。"視覚した対象を自分に引き寄せる"能力である《引力》を持った生徒が対戦相手だった。
試合が始まると同時に《引力》を使って零を引き寄せるが、逆に《引力》の勢いを利用され、その勢いで零の脚に挟まれて一回転させられて地面に叩きつけられて気絶し敗北。
2試合目。"銃を一瞬で作り出すことが出来る"能力である《製銃》を持った生徒が相手だった。
試合が始まり、銃を作って撃とうとした時には既に零に距離を詰められており、側頭部を蹴られ一撃ダウンで敗北。
3試合目。"脚の性能を一時的に上げる事が出来る"能力である《強脚》を持った生徒だった。
開始と同時に能力を使って距離を詰め、零に向けて全力で蹴りを放つがその蹴りは空を切り、逆に蹴りの硬直時間を狙われてカウンターの蹴りを腹部に1撃くらい倒れ込み敗北。
今までただの少し不真面目な生徒だったこの男、創流零は不敵な笑みを浮かべて今決勝の舞台で環の前に立っている。
正直、零がエントリーしたと聞いた時は勝ち上がってくるとは思っても見なかったし、例え戦う事になったとしても余裕で勝てると思っていた。
だが、これまでの3試合を見る限り余裕どころか勝てるのかも怪しいかもしれない。
ただ身体能力が高いだけならどうとでも対処出来るが、零はまだ能力を見せていないのが厄介だ。
その上3試合目の相手の蹴り、あの蹴りは速すぎて自分も視認出来ていなかったし、零も恐らくそうだっただろう。
しかし、零はその蹴りを見切ってカウンターを入れた。
恐らくこれは長い戦闘経験によるものだと思う。
どこでそんな経験を積んだのかは知らないが、その場合明らかに場数は零のほうが上だ。
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