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『京夜さんが「強そうな敵と遭遇したから先に目的の部屋に入って児童を救出してろ」と・・・』
「おう、分かった」
耳に付けているワイヤレスイヤホンから京夜からの伝言内容を話す瑠衣の声は少し怖がって居る様子だ。
にしても京夜が危険を感じるほどの敵か、ここまでの道のりで遭遇した奴は全員素人だったため弱小犯罪組織かと思っていたが、どうやら違うらしい。
そいつレベルの敵があと2,3人いるならかなり困ったりしてしまうが、まあなんとかなるだろう。
「まあいいや、先に行ってるからって京夜に伝えといてくれ。あとそいつから"情報"を聞き出しとけってな!」
「え?それってどういう・・・?」
僕は瑠衣の疑問の声を無視して通信を切り、5階へと続く階段を登っていく。
「さて、どうするか」
男の周りには数十体の人型の黒い影のような物がいる。
先程、通路で攻撃された時に影と思わしきものが一瞬で姿を現したり消していたため、影には姿を消す様な能力があると仮定する。
その上、姿を消した状態で追撃をしてこなかったり、弾丸が当たらなかったことから、姿を消している状態では何かに干渉することは出来ないとかんがえられる。
警戒すべきなのは姿を消され、近づかれて攻撃されることだ。
「瑠衣、視覚のサポート頼む。俺が見逃した敵の位置を教えてくれ」
「分かりました」
それを防ぐために瑠衣にサポートを頼む。
「本当に退いてくれないんだな?」
「そうだな」
もう一度確認を取るが本当に通してくれる気は一切無いようだ。
「なら仕方ないな・・・」
京夜はそう言いつつ、素早く銃を構えて標準を男の頭に合わせて発砲する。
「いきなり頭か!容赦ないね!」
しかし、弾丸は男の周りの影の内の一体が男の前に立ち、身代わりとなって弾丸を受けたことで防がれる。
弾丸を食らった身代わりはその場に倒れ込み、数秒間悶えるように手足をジタバタさせた後にガラスが割れたように粉々になり、消えていく。
『京夜さん後に影が!』
京夜の真上で姿を消して飛んでいるドローンから見た情報をワイヤレスイヤホンを通じて瑠衣が伝えてくる。
そこには身長2m以上はありそうな巨体の影がこれまた巨大な剣を振りかぶっている。
「何だコイツ?」
京夜はその影が剣を持っている指にに向かって弾丸を2発放つ。
弾丸は見事影の指に命中し、影は持っていた剣を床に落としてしまう。
その隙を付いて更に3発の弾丸を影の頭部に向けて放ち、それをまともに食らった影は先程と同じようにガラスが割れたように消えていく。
「やるね!これならどうだい?」
背後からそんな声が聞こえてきて、男の方に向き直ると、一般的な体格をした影が数十体こちらに向かってきていた。
『数体姿を消しているやつがいました!』
瑠衣のその報告により死角からの奇襲にも警戒しなければならないことが分かるが、京夜は数十体の影に向かって突っ込んでいく。
向かってくる影全員に弾丸を頭に打ち込んで倒しながら男との距離を詰めていく。
「やるじゃん。その威力、能力を使っているのかな?」
男はそんな事を言って、自分の目の前に刀を持った影を新たに出す。
その影は刀を抜いて構える。
「・・・っ!」
その構えを見た京夜は本能的にその場で立ち止まる。
これまで3年ほど、この仕事で沢山の経験を積んで相手の強さの判断や状況の判断をかなり正確に行えるようになってきた。
そしてその経験から「こいつはやばい」と、自分の中で警報がなっているのを感じる。
これ以上前に進んだ瞬間に自分の首が飛ぶと判ってしまう。
それほどまでの強さが目の前の刀を持った影にはある。
「これはどうするかな・・・」
京夜は小さな声でそう呟き、思考を巡らせる。
___2秒の思考の結果、京夜はある作戦を思いついた。
「瑠衣、聞こえるか?3秒後にドローンから男に攻撃を放ってくれ」
『え?ちょ・・・!』
京夜はそう言って影に向かって銃を連射する。
だが、その弾丸は全て影によって切り捨てられる。
しかし京夜は"作戦通り"と思う。
放った弾丸は6発、そして斬られた弾丸は5発。
残りの1発はどこに行ったのか?答えは簡単、弾丸を曲げることによって影に斬られるのを避けてそのまま直線上に男に向かって飛んでいっている。
通常ならこれも先程のように防がれて終わりだが、ここで瑠衣のドローンが上から男に向かって光線たっぷりのレーザービームを放つ。
これにより、一瞬男の意識がドローンに逸れて防御の判断を遅らせる。
そしてその一瞬があれば京夜の弾丸は男に命中する。
「・・・あ」
男はそんな声を出しながら、その瞬間弾丸に撃ち抜かれてその勢いで後ろの壁に激突する。
男がダウンしたことで形が保てなくなったのか刀を持ったか影はどんどん溶けていき、やがて姿を消す。
次の瞬間、後ろから気配を感じ、ノールックで弾丸を2発放つ。
すると背後からガラスが割れるような音が2つ聞こえてくる。
予想通り、忍ばせた影を使うなら俺が勝ちを確信したこのタイミングが一番効果的だろう。
しかし瑠衣の報告によって影が潜んでいることは分かっており、警戒していたため、その不意打ちを効かなかった。
「強いな」
京夜はそう言ってダウンした男に向けて数発弾丸を放つ。
「おう、分かった」
耳に付けているワイヤレスイヤホンから京夜からの伝言内容を話す瑠衣の声は少し怖がって居る様子だ。
にしても京夜が危険を感じるほどの敵か、ここまでの道のりで遭遇した奴は全員素人だったため弱小犯罪組織かと思っていたが、どうやら違うらしい。
そいつレベルの敵があと2,3人いるならかなり困ったりしてしまうが、まあなんとかなるだろう。
「まあいいや、先に行ってるからって京夜に伝えといてくれ。あとそいつから"情報"を聞き出しとけってな!」
「え?それってどういう・・・?」
僕は瑠衣の疑問の声を無視して通信を切り、5階へと続く階段を登っていく。
「さて、どうするか」
男の周りには数十体の人型の黒い影のような物がいる。
先程、通路で攻撃された時に影と思わしきものが一瞬で姿を現したり消していたため、影には姿を消す様な能力があると仮定する。
その上、姿を消した状態で追撃をしてこなかったり、弾丸が当たらなかったことから、姿を消している状態では何かに干渉することは出来ないとかんがえられる。
警戒すべきなのは姿を消され、近づかれて攻撃されることだ。
「瑠衣、視覚のサポート頼む。俺が見逃した敵の位置を教えてくれ」
「分かりました」
それを防ぐために瑠衣にサポートを頼む。
「本当に退いてくれないんだな?」
「そうだな」
もう一度確認を取るが本当に通してくれる気は一切無いようだ。
「なら仕方ないな・・・」
京夜はそう言いつつ、素早く銃を構えて標準を男の頭に合わせて発砲する。
「いきなり頭か!容赦ないね!」
しかし、弾丸は男の周りの影の内の一体が男の前に立ち、身代わりとなって弾丸を受けたことで防がれる。
弾丸を食らった身代わりはその場に倒れ込み、数秒間悶えるように手足をジタバタさせた後にガラスが割れたように粉々になり、消えていく。
『京夜さん後に影が!』
京夜の真上で姿を消して飛んでいるドローンから見た情報をワイヤレスイヤホンを通じて瑠衣が伝えてくる。
そこには身長2m以上はありそうな巨体の影がこれまた巨大な剣を振りかぶっている。
「何だコイツ?」
京夜はその影が剣を持っている指にに向かって弾丸を2発放つ。
弾丸は見事影の指に命中し、影は持っていた剣を床に落としてしまう。
その隙を付いて更に3発の弾丸を影の頭部に向けて放ち、それをまともに食らった影は先程と同じようにガラスが割れたように消えていく。
「やるね!これならどうだい?」
背後からそんな声が聞こえてきて、男の方に向き直ると、一般的な体格をした影が数十体こちらに向かってきていた。
『数体姿を消しているやつがいました!』
瑠衣のその報告により死角からの奇襲にも警戒しなければならないことが分かるが、京夜は数十体の影に向かって突っ込んでいく。
向かってくる影全員に弾丸を頭に打ち込んで倒しながら男との距離を詰めていく。
「やるじゃん。その威力、能力を使っているのかな?」
男はそんな事を言って、自分の目の前に刀を持った影を新たに出す。
その影は刀を抜いて構える。
「・・・っ!」
その構えを見た京夜は本能的にその場で立ち止まる。
これまで3年ほど、この仕事で沢山の経験を積んで相手の強さの判断や状況の判断をかなり正確に行えるようになってきた。
そしてその経験から「こいつはやばい」と、自分の中で警報がなっているのを感じる。
これ以上前に進んだ瞬間に自分の首が飛ぶと判ってしまう。
それほどまでの強さが目の前の刀を持った影にはある。
「これはどうするかな・・・」
京夜は小さな声でそう呟き、思考を巡らせる。
___2秒の思考の結果、京夜はある作戦を思いついた。
「瑠衣、聞こえるか?3秒後にドローンから男に攻撃を放ってくれ」
『え?ちょ・・・!』
京夜はそう言って影に向かって銃を連射する。
だが、その弾丸は全て影によって切り捨てられる。
しかし京夜は"作戦通り"と思う。
放った弾丸は6発、そして斬られた弾丸は5発。
残りの1発はどこに行ったのか?答えは簡単、弾丸を曲げることによって影に斬られるのを避けてそのまま直線上に男に向かって飛んでいっている。
通常ならこれも先程のように防がれて終わりだが、ここで瑠衣のドローンが上から男に向かって光線たっぷりのレーザービームを放つ。
これにより、一瞬男の意識がドローンに逸れて防御の判断を遅らせる。
そしてその一瞬があれば京夜の弾丸は男に命中する。
「・・・あ」
男はそんな声を出しながら、その瞬間弾丸に撃ち抜かれてその勢いで後ろの壁に激突する。
男がダウンしたことで形が保てなくなったのか刀を持ったか影はどんどん溶けていき、やがて姿を消す。
次の瞬間、後ろから気配を感じ、ノールックで弾丸を2発放つ。
すると背後からガラスが割れるような音が2つ聞こえてくる。
予想通り、忍ばせた影を使うなら俺が勝ちを確信したこのタイミングが一番効果的だろう。
しかし瑠衣の報告によって影が潜んでいることは分かっており、警戒していたため、その不意打ちを効かなかった。
「強いな」
京夜はそう言ってダウンした男に向けて数発弾丸を放つ。
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