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#13
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「そろそろ始まりますね!」
「・・・」
ドーム型になっているスタジアムの観客席で、瑠衣は大会が始まるのを今から今かと落ち着かない様子で待っている。
一方、隣に座っている玲奈は眠たそうな目をしているが、瑠衣は玲奈がいつもこんな感じの目をしているため気にしてはいない。
スタジアムの観客席には一般用観客席と招待席の2種類があり、招待席は出場選手が各1名ずつ持つ招待権により呼ばれた人用の席だ。
この席はいわゆるVIP席となっており、スタジアムの最上階で各校ごとの個室な上に専用のかなり大きなモニターで様々な視点からリアルタイムで大会を観戦できるようになっている。
一般席でも空中にそれと同じ映像が映し出されるが、それよりも断然こちらの方が画質がいい。
この部屋にいるのは零に招待された玲奈と京夜に招待された瑠衣、そして環に招待された女性だ。
女性は20代前半くらいの見た目で、黒いストレートロングな髪にスーツを着ている。
そのため社会人という様な雰囲気があり、かなり真面目な印象を受ける。
「こんにちは、私は瑠衣です!こっちらは玲奈さんです。」
「あ、こんにちは。わたくし佐々木と言うものです」
瑠衣が自己紹介をすると、女性は自身の名前を佐々木だということを教えてくれた。
その口調はとても丁寧なもので、見た目の年齢よりも少し大人な感じがする。
「佐々木さんは環さんとはどういう関係なんですか?」
瑠衣は流石のコミュ力で佐々木さんにそんな質問をする。
すると佐々木さんは少し照れた様子で答える。
「一応主従関係って言うんですかね?私は環専属のメイドなんですけど、長年やってると環が妹の様に思えてきて」
「はぇ~、メイドさん!そうですか、長い付き合いなんですね!」
瑠衣は驚いた様子でそう反応する。
「あの子、この大会に掛ける想いがとても強くて、絶対勝つんだぞって息巻いてたんですよ」
「・・・勝てる、零達がいるから」
するとここまで黙っていた玲奈が突然口を開いた。
「そうなんですか、零様と京夜様の事は環から聞いています。何でも2人ともお強いそうで」
「・・・当然」
玲奈は表情を変えずにそう呟く。
「ところで環さんは何でそんなにこの大会で勝ちたいんですか?」
この大会で好成績を収めれれば、【政府能力者部隊】通称"政府軍"に入る推薦状が貰えたり、【対能力犯罪事務所経営士】の試験で実技が免除されることもあるらしいが、環の場合は違う気がしたので、佐々木さんに聞くことにする。
「ああ、それは・・・」
佐々木さんがそう答えようとした瞬間、開会式が始まる合図のスピーカーが鳴り響く。
「あ、始まるみたいですね」
「わぁ~あ!」
佐々木さんがそう言ったため、瑠衣と玲奈も佐々木さんと共にモニターに映し出されている映像を見る。
そこにはスタジアムの中央辺りに整列している18人の選手達と、その正面にある大きなステージには何やらお偉いさんらしき男性が立っている。
「あの人は・・・」
瑠衣はその男を知っていた。
恐らくこの男はこの都市の中で一番有名な人物だろう。
この男の名は龍桜雅弘。
【ネオ・アトラス第3新東京都市】の都知事にして、10年前に起きた史上最悪の能力犯罪から街の人々を守った英雄として多くの人から称賛されている。
龍桜は開会の言葉を言い終わると歓声と共にステージを降りて元いた位置に戻っていく。
そして、次にステージに上がってきた男がマイクを持ち、こう言う。
『それではこれより、第7回6区能力者大会を開始致します!』
その瞬間、18人の選手達が青白い光に包まれて消えていく。
どうやら運営側の能力者によって所定の位置に転送されたらしい。
「頑張ってください!」
瑠衣はそう叫ぶ。
「さて、どうする?」
「まあ自由行動でいいだろ」
「アホかお前は!」
「残念、天才でした!」
「・・・」
転送先の森の中、周りは木の葉っぱによって日光が遮られており、涼しい風が吹いていることもあって真夏だというのにほとんど暑さを感じない。
そんな中、バカみたいなやり取りをする僕と環を見て京夜は呆れたような視線を向けてくる。
僕はそれを気にせず周りを見渡す。
すると僕の左斜め前の空中に中継用と思われるカメラが飛んでいるのを見つけた。
「ぴーす」
僕はカメラに向けてピースサインをする。
というかさっきのバカみたいな会話も中継されてたのか・・・
まあ、誰も見てねぇだろ!
モニターの映像はそれぞれのチームを追っているカメラから中継され、招待席の人たちはチャンネルを変えるように見るチームを変えれるらしい。
一般的席の人たちが見ている空中モニターには戦闘中のチームがピックアップして映し出されるらしいため、今のバカみたいな会話は恐らく玲奈たちにしか見られてない。
僕はそう考えて思考を中断する。
「で、どうするよ?」
「まあ、最初は様子見に徹した方がいいじゃろな。とりあえず戦闘を避けて敵同士が戦闘しているところを私と京夜の能力で遠距離から漁夫の利を狙う」
「なるほどな。俺と環で遠距離から撃つから零はもしも近距離に持ち込まれたときにヘイトを買ってくれ」
「お前は40ポイントじゃからな!倒されても一番問題ないぞ。」
「僕は囮かよ!?」
まあ別にそれでもいいけど、面倒くさいな。
「まあ、とりあえず行こうぜ」
僕は光が差している方向を指さしてそっちに行くように促す。
「ああ」
「分かった」
僕が森の外の方に向かって歩き出すと、京夜と環も僕に付いて歩いてくる。
こうして、6区能力者大会は幕を上げる___
大会が始まって10分。
それが大会最初の戦闘だった。
ほとんどのチームが様子見に徹する中、3区のチームが遭遇した4区のチームと戦闘を起こした。
最初に3区の能力者の一人である野々村が4区の能力者である杉野に《投擲》を使って針を投げるが、同じく4区の嶽本がそれを受けて《反射》で跳ね返す。
「・・・!?ぐっ!」
野々村はそれに対応できずに釘が横腹、太もも、右肩に刺さって倒されてしまう。
倒された野々村は転送されて退場となり3区は2対3の不利な状況に追い込まれるが、野々村が作ってくれた時間のお陰で3区の宮垣が《光線銃》というチャージに時間が掛かるが、圧倒的な破壊力を持つレーザービームのチャージを終えることができる。
「オラァァァァ!」
「うがぁぁっ!」
宮垣はレーザービームを発射し、嶽本は釘と同じくそれを反射しようとするが、《反射》よりも《光線銃》の方が能力のパワーが強く、反射できずに吹き飛ばされてしまう。
本来なら大抵の能力者はこの攻撃を防げない、野々村と野々村の持つ40ポイントを失ったのは大きいが、それで4区の能力者を全滅させられるのであればむしろプラスだと考えていた。
「・・・・・」
「・・・!?」
だが、レーザービームが4区の星乃の手に触れた瞬間にレーザービームは軌道を曲げて真上に飛んでいき、100mほど上空で弾けとび、花火のように降りそそぐ。
そして次の瞬間、星乃の姿が消える。
3区の2人は慌てて周囲を見渡すが星乃の姿は無い。
「・・・!」
後ろに気配を感じで後ろを向きながら拳を振るが、気が付くと2人は地面に倒れ伏していた。
「・・・」
ドーム型になっているスタジアムの観客席で、瑠衣は大会が始まるのを今から今かと落ち着かない様子で待っている。
一方、隣に座っている玲奈は眠たそうな目をしているが、瑠衣は玲奈がいつもこんな感じの目をしているため気にしてはいない。
スタジアムの観客席には一般用観客席と招待席の2種類があり、招待席は出場選手が各1名ずつ持つ招待権により呼ばれた人用の席だ。
この席はいわゆるVIP席となっており、スタジアムの最上階で各校ごとの個室な上に専用のかなり大きなモニターで様々な視点からリアルタイムで大会を観戦できるようになっている。
一般席でも空中にそれと同じ映像が映し出されるが、それよりも断然こちらの方が画質がいい。
この部屋にいるのは零に招待された玲奈と京夜に招待された瑠衣、そして環に招待された女性だ。
女性は20代前半くらいの見た目で、黒いストレートロングな髪にスーツを着ている。
そのため社会人という様な雰囲気があり、かなり真面目な印象を受ける。
「こんにちは、私は瑠衣です!こっちらは玲奈さんです。」
「あ、こんにちは。わたくし佐々木と言うものです」
瑠衣が自己紹介をすると、女性は自身の名前を佐々木だということを教えてくれた。
その口調はとても丁寧なもので、見た目の年齢よりも少し大人な感じがする。
「佐々木さんは環さんとはどういう関係なんですか?」
瑠衣は流石のコミュ力で佐々木さんにそんな質問をする。
すると佐々木さんは少し照れた様子で答える。
「一応主従関係って言うんですかね?私は環専属のメイドなんですけど、長年やってると環が妹の様に思えてきて」
「はぇ~、メイドさん!そうですか、長い付き合いなんですね!」
瑠衣は驚いた様子でそう反応する。
「あの子、この大会に掛ける想いがとても強くて、絶対勝つんだぞって息巻いてたんですよ」
「・・・勝てる、零達がいるから」
するとここまで黙っていた玲奈が突然口を開いた。
「そうなんですか、零様と京夜様の事は環から聞いています。何でも2人ともお強いそうで」
「・・・当然」
玲奈は表情を変えずにそう呟く。
「ところで環さんは何でそんなにこの大会で勝ちたいんですか?」
この大会で好成績を収めれれば、【政府能力者部隊】通称"政府軍"に入る推薦状が貰えたり、【対能力犯罪事務所経営士】の試験で実技が免除されることもあるらしいが、環の場合は違う気がしたので、佐々木さんに聞くことにする。
「ああ、それは・・・」
佐々木さんがそう答えようとした瞬間、開会式が始まる合図のスピーカーが鳴り響く。
「あ、始まるみたいですね」
「わぁ~あ!」
佐々木さんがそう言ったため、瑠衣と玲奈も佐々木さんと共にモニターに映し出されている映像を見る。
そこにはスタジアムの中央辺りに整列している18人の選手達と、その正面にある大きなステージには何やらお偉いさんらしき男性が立っている。
「あの人は・・・」
瑠衣はその男を知っていた。
恐らくこの男はこの都市の中で一番有名な人物だろう。
この男の名は龍桜雅弘。
【ネオ・アトラス第3新東京都市】の都知事にして、10年前に起きた史上最悪の能力犯罪から街の人々を守った英雄として多くの人から称賛されている。
龍桜は開会の言葉を言い終わると歓声と共にステージを降りて元いた位置に戻っていく。
そして、次にステージに上がってきた男がマイクを持ち、こう言う。
『それではこれより、第7回6区能力者大会を開始致します!』
その瞬間、18人の選手達が青白い光に包まれて消えていく。
どうやら運営側の能力者によって所定の位置に転送されたらしい。
「頑張ってください!」
瑠衣はそう叫ぶ。
「さて、どうする?」
「まあ自由行動でいいだろ」
「アホかお前は!」
「残念、天才でした!」
「・・・」
転送先の森の中、周りは木の葉っぱによって日光が遮られており、涼しい風が吹いていることもあって真夏だというのにほとんど暑さを感じない。
そんな中、バカみたいなやり取りをする僕と環を見て京夜は呆れたような視線を向けてくる。
僕はそれを気にせず周りを見渡す。
すると僕の左斜め前の空中に中継用と思われるカメラが飛んでいるのを見つけた。
「ぴーす」
僕はカメラに向けてピースサインをする。
というかさっきのバカみたいな会話も中継されてたのか・・・
まあ、誰も見てねぇだろ!
モニターの映像はそれぞれのチームを追っているカメラから中継され、招待席の人たちはチャンネルを変えるように見るチームを変えれるらしい。
一般的席の人たちが見ている空中モニターには戦闘中のチームがピックアップして映し出されるらしいため、今のバカみたいな会話は恐らく玲奈たちにしか見られてない。
僕はそう考えて思考を中断する。
「で、どうするよ?」
「まあ、最初は様子見に徹した方がいいじゃろな。とりあえず戦闘を避けて敵同士が戦闘しているところを私と京夜の能力で遠距離から漁夫の利を狙う」
「なるほどな。俺と環で遠距離から撃つから零はもしも近距離に持ち込まれたときにヘイトを買ってくれ」
「お前は40ポイントじゃからな!倒されても一番問題ないぞ。」
「僕は囮かよ!?」
まあ別にそれでもいいけど、面倒くさいな。
「まあ、とりあえず行こうぜ」
僕は光が差している方向を指さしてそっちに行くように促す。
「ああ」
「分かった」
僕が森の外の方に向かって歩き出すと、京夜と環も僕に付いて歩いてくる。
こうして、6区能力者大会は幕を上げる___
大会が始まって10分。
それが大会最初の戦闘だった。
ほとんどのチームが様子見に徹する中、3区のチームが遭遇した4区のチームと戦闘を起こした。
最初に3区の能力者の一人である野々村が4区の能力者である杉野に《投擲》を使って針を投げるが、同じく4区の嶽本がそれを受けて《反射》で跳ね返す。
「・・・!?ぐっ!」
野々村はそれに対応できずに釘が横腹、太もも、右肩に刺さって倒されてしまう。
倒された野々村は転送されて退場となり3区は2対3の不利な状況に追い込まれるが、野々村が作ってくれた時間のお陰で3区の宮垣が《光線銃》というチャージに時間が掛かるが、圧倒的な破壊力を持つレーザービームのチャージを終えることができる。
「オラァァァァ!」
「うがぁぁっ!」
宮垣はレーザービームを発射し、嶽本は釘と同じくそれを反射しようとするが、《反射》よりも《光線銃》の方が能力のパワーが強く、反射できずに吹き飛ばされてしまう。
本来なら大抵の能力者はこの攻撃を防げない、野々村と野々村の持つ40ポイントを失ったのは大きいが、それで4区の能力者を全滅させられるのであればむしろプラスだと考えていた。
「・・・・・」
「・・・!?」
だが、レーザービームが4区の星乃の手に触れた瞬間にレーザービームは軌道を曲げて真上に飛んでいき、100mほど上空で弾けとび、花火のように降りそそぐ。
そして次の瞬間、星乃の姿が消える。
3区の2人は慌てて周囲を見渡すが星乃の姿は無い。
「・・・!」
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