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第14話、董卓さん、頑張る!

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董卓は1人、また1人とダークオークを光のチリにしていく。
董卓「最後の忠告だ。わしの配下になるか光となって消えるか。選べ!」
ダークオーク「死だ!」
ダークオーク達は躊躇なく突進してくる

董卓「こやつら‥かなりの忠誠心と恐怖に支配されている‥」
董卓「助けてやりたいが、致し方なし!」
董卓「剣舞、光輪斬!」
妖精の剣から次々と光の輪が放たれていく
光の輪はダークオーク達を包み込み、ダークオーク達はなすすべなく無数の光の渦となって消えていった‥
遠くからダークオーク達がわらわらとこちらに来るのが見える

董卓「まだあんなに‥、はぁ、はぁ、さ、さすがにしんどくなってきたわい‥時間も稼いだし、そろそろ撤退するか‥」
董卓は一旦引くために穴へと向かう。

ズドン!

董卓の目の前に、突然何者かが空から降ってきた
砂ぼこりでよく見えない‥

?「カッカッカッ!人間とは久しぶりにみた!まさか、こんなに暴れておいてこのまま帰るつもりか⁉︎俺と遊んでもらおうか‼︎」
何者かはいきなり槍を突き出してきた!

董卓はギリギリで避けたが、かなりの使い手だ‥
やっと砂ぼこりが無くなっていく‥
董卓は目を疑った‥

董卓「ま、まさか‥⁉︎」
ダークオークよりも身長が高く、筋肉隆々な体つき、なによりも特徴的な頭飾り‥見間違うはずなどない‥わしが見た最後の男だ‥

董卓「りょ、呂布だと⁉︎」
わ、わしは気が動転している、な、なこやつが‥!
呂布「あぁん?何故俺を知っている‥?」
董卓「わ、わしは董卓じゃ!」
呂布「‥まさか、あの董卓だと?嘘をつくな!あの醜悪な男がこんな美しくあろうはずがない!」
呂布はまた槍を突き出してきた

呂布「カッカッカッ、これも証拠だ!董卓なんぞに避けられる訳がない!」
董卓「わ、わしはこの世界に来て変わったのじゃ!」
董卓は剣から光の斬撃を繰り出した!
呂布は軽々と弾き返した

呂布「‥その、喋り方、声‥お前、本当に董卓なのだな。」
董卓「何度も言っておろうが!」
董卓は何度も斬撃を繰り出した
だが、呂布には届かない‥
董卓「わしは力の神としてこの世界に降臨した!」
呂布「お、お前が神だと⁉︎カッカッカッ!笑わせるな!こんな弱い神がいるか!」
呂布は槍から黒い斬撃を繰り出して来た

ガキン!

董卓はなんとか斬撃を防いだ
と、同時に呂布は間合いを一気に詰めた
董卓に追撃を与え、ひざまつかせた
董卓「ぐはっ!」

呂布「カッカッカッ、お前が神なら俺も神だな!‥まぁ、良い、お前、中々の俺の好みになっている。俺に服従するなら助けてやる。毎晩の様に可愛がってやる!」
呂布は嫌な笑みを董卓に向けた

董卓「わしの真似を‥!断る!」
呂布「カッカッカッ、だろうな。」
呂布は真顔になり、董卓の腹に槍を突き刺した。
董卓「ぐぉ‥」
呂布「残念だ。」
呂布は槍を突き刺したまま董卓を天にかかげた。
槍の周りから闇の膜が現れ董卓を包み込み上空へと浮かばせた。
呂布「さらばだ、董卓。もう2度と生まれ変わるな。貴様の業に永遠に苦しめ!」
董卓ははるか彼方へと飛ばされて行った。

砂漠内

カオル「あ、あれは何だ!」
黒い塊が空を飛んでいき、山の中腹へ向かっていった

ズズゥン‥

大きな衝撃音と共に黒い塊は消えていった

第14話 完
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