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最近、このような事件が多いらしい
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「へぇ~。最近、こんな事件が多いんだ?」
「うん。他人がいても平気で殺して、犯人が自殺してしまう事件。増えているんだが」
「そっか」
でも、私はもう関係ないかなー。
なんといっても死んでるし。
あやかしだし。
……つか、あやかしって何だ?
私、なんか役割、あんの?
ちょっと謎だな、と、思う私の隣で阿木クンが眉間にシワ寄せて考え込んでる。
美形はシワすら絵になるね。得だね。
「胡散臭い」
「ん?」
ちょっと最近、臭いという単語に敏感なんですけど私。
「なんだか変な臭いがする」
「んん?」
それはもしや私……。
「こんな所にいたのか」
「……はっ?」
なんか探しましたよ感を出しながら、変なのが来ました。
「お前……」
「アンタ……」
ふたりして指さす先には、六尾がいました。
……なぜ?
「オレは、オマエを殺してあやかしになる予定だったんだっ! なんでオマエがあやかしになってんだよっ!」
「は?」
マジ意味わからん。
最近、あやかしになるの流行ってんの?
「人の命をとってハザマ様に献上すれば、あやかしになれんだよ。オマエはたかだか生贄の分際で、ナニ勝手にあやかしになってんだよっ。しかも、新種のっ」
「……」
しらんがなっ。
ハザマ様って誰だよ。
そもそも、勝手に人を生贄にすんなよバカっ。
「キミが萌子ちゃんを……」
変なスイッチが入ったらしい阿木クンが、ブランコからゆうらりと立ち上がりましたよ。
「だったら、なんだってんだ? オマエ、コイツのなんなのさ?」
「幼馴染ですっ!」
阿木クンが六尾に殴りかかった。
だが、相手は霊体。
案の定、パンチは空を殴って阿木クンはよろけた。
「ハハハッ。殴れるわけないじゃねぇーか。バカなの~?」
「クッ」
他人をバカにしくさった表情を浮かべる六尾。
苦悩の表情を浮かべる阿木クン。
……うん。阿木クン、顔で完全勝利だ。
「オレの相手はオマエだ! そこのブスっ!」
「「ブスじゃないっ!」」
お。ハモってしまった。
いやぁ、阿木クン。美形に褒められると照れるなぁ。
……ん? ブスじゃない、って褒め言葉だっけ?
「オレを無視してイチャついてんじゃねぇ!」
「「……」」
いや? 私たちは、お前を無視してイチャついてたほうが、何千倍もマシだが?
「おらっ、ババァ。オレが相手してやるって言ってんだから、こいや」
「なんで?」
しまった。冷静に突っ込んでしまった。こういう輩は無視が一番なのに。
「なんで私が、お前なんぞの相手をせねばならんの?」
あー。ダメだ。私のお口が勝手に動いてしまう。
でも、無視を決め込む気満々だから、私はブランコに座ったままだ。
あー。早くどっか行ってくんないかなぁ、六尾。
「勝手に探すなよ、ボケが」
あー。ダメだ。私のお口。
煽っちゃダメだよー。
八尾の表情が、より凶悪になってしまったよー。
ブス度が増したー。
「オマエを殺らないと、あやかしにして貰えないんだよっ。さっさと成仏しろよっ、ブス」
「……」
成仏を願われてしまいましたわ、刺殺した相手に。
さしもの私も、ゆらりとブランコから立ち上がってしまいましたわ。
「テメェなぁ……殺しといて、この世に未練残さずあの世に行ってくれって都合良いコト言ってんじゃねぇ―よっ。なんで殺されたヤツが煩悩を脱して悟りを開く境地に行くという状態を殺した相手に求められなきゃいけねぇんだよっ」
「違いますぅ~。成仏は、単に死ぬことを指して言う場合もあるんですぅ~」
「ほんっと、お前、ムカつく」
私は六尾に殴りかかった。
「うん。他人がいても平気で殺して、犯人が自殺してしまう事件。増えているんだが」
「そっか」
でも、私はもう関係ないかなー。
なんといっても死んでるし。
あやかしだし。
……つか、あやかしって何だ?
私、なんか役割、あんの?
ちょっと謎だな、と、思う私の隣で阿木クンが眉間にシワ寄せて考え込んでる。
美形はシワすら絵になるね。得だね。
「胡散臭い」
「ん?」
ちょっと最近、臭いという単語に敏感なんですけど私。
「なんだか変な臭いがする」
「んん?」
それはもしや私……。
「こんな所にいたのか」
「……はっ?」
なんか探しましたよ感を出しながら、変なのが来ました。
「お前……」
「アンタ……」
ふたりして指さす先には、六尾がいました。
……なぜ?
「オレは、オマエを殺してあやかしになる予定だったんだっ! なんでオマエがあやかしになってんだよっ!」
「は?」
マジ意味わからん。
最近、あやかしになるの流行ってんの?
「人の命をとってハザマ様に献上すれば、あやかしになれんだよ。オマエはたかだか生贄の分際で、ナニ勝手にあやかしになってんだよっ。しかも、新種のっ」
「……」
しらんがなっ。
ハザマ様って誰だよ。
そもそも、勝手に人を生贄にすんなよバカっ。
「キミが萌子ちゃんを……」
変なスイッチが入ったらしい阿木クンが、ブランコからゆうらりと立ち上がりましたよ。
「だったら、なんだってんだ? オマエ、コイツのなんなのさ?」
「幼馴染ですっ!」
阿木クンが六尾に殴りかかった。
だが、相手は霊体。
案の定、パンチは空を殴って阿木クンはよろけた。
「ハハハッ。殴れるわけないじゃねぇーか。バカなの~?」
「クッ」
他人をバカにしくさった表情を浮かべる六尾。
苦悩の表情を浮かべる阿木クン。
……うん。阿木クン、顔で完全勝利だ。
「オレの相手はオマエだ! そこのブスっ!」
「「ブスじゃないっ!」」
お。ハモってしまった。
いやぁ、阿木クン。美形に褒められると照れるなぁ。
……ん? ブスじゃない、って褒め言葉だっけ?
「オレを無視してイチャついてんじゃねぇ!」
「「……」」
いや? 私たちは、お前を無視してイチャついてたほうが、何千倍もマシだが?
「おらっ、ババァ。オレが相手してやるって言ってんだから、こいや」
「なんで?」
しまった。冷静に突っ込んでしまった。こういう輩は無視が一番なのに。
「なんで私が、お前なんぞの相手をせねばならんの?」
あー。ダメだ。私のお口が勝手に動いてしまう。
でも、無視を決め込む気満々だから、私はブランコに座ったままだ。
あー。早くどっか行ってくんないかなぁ、六尾。
「勝手に探すなよ、ボケが」
あー。ダメだ。私のお口。
煽っちゃダメだよー。
八尾の表情が、より凶悪になってしまったよー。
ブス度が増したー。
「オマエを殺らないと、あやかしにして貰えないんだよっ。さっさと成仏しろよっ、ブス」
「……」
成仏を願われてしまいましたわ、刺殺した相手に。
さしもの私も、ゆらりとブランコから立ち上がってしまいましたわ。
「テメェなぁ……殺しといて、この世に未練残さずあの世に行ってくれって都合良いコト言ってんじゃねぇ―よっ。なんで殺されたヤツが煩悩を脱して悟りを開く境地に行くという状態を殺した相手に求められなきゃいけねぇんだよっ」
「違いますぅ~。成仏は、単に死ぬことを指して言う場合もあるんですぅ~」
「ほんっと、お前、ムカつく」
私は六尾に殴りかかった。
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