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第34話 聖獣の森で遊ぼう 2
サラは当然のことのようにピカードの背中に乗り、皆と森の奥の方へ歩いていった。
(木と木の間が広いから歩きやすい。わたしは歩かないけどっ!)
森は森だが、放置された自然の森にありがちな生命力で満ち溢れながら片方で朽ちている感がない。
人間がいないという割には、人間が手を入れているような森である。
(香りは自然の匂いだけど、腐っている系の匂いがないから香水みたいで不思議な感じ)
「森のお手入れとか、皆でしてるの?」
『森のお手入れ? 何それ?』
サラの質問に、ピカードの横を歩いていたクロが首を傾げる。
(えーと、森のお手入れは……何するんだろ?)
サラは考えながら、可能性のある事を並べ始めた。
「草取りしたりとか、肥料をあげたりとか、殺虫剤まくとか……。邪魔な木や、腐った木を処分するとか、かな」
『え、何のこと? 森なんてお手入れをしなくても自然に綺麗でになっていくでしょ? このワタシのように』
シローネが白いフワフワの毛を風になびかせながら言った。
「えっ⁉ シローネのモフモフもノーお手入れ?」
『ワタシは、そのままで美しいのよ』
驚くサラに、シローネはツンとしながらも嬉しそうに自慢した。
『女神さまの加護が効いている森だからね。掃除とかしないでも、こんな感じだ』
バーンズの言葉にサラは目を見開く。
「浄化魔法なんかも必要ないの?」
『ないな。いつもだいたい同じ。軽く四季で風景が変わるくらいだな』
「あ、やっぱ四季はあるんだ?」
バーンズの解説に、1つだけサラの疑問は解けた。
クロが追加の説明をする。
『四季っていっても、ちょっと暖かい時期とちょっと寒い時期、ちょっとだけ暑い時期があって、雪の降る日が何日かある感じだよ?』
「そうなんだ」
『雪が降っても、翌日はちょっとだけ暖かい日が来るから、凍えるようなことはないよ』
バーンズが追加の追加で解説してくれた。
「じゃ、今はどんな時期?」
『ちょっとだけ暖かい時期。要するに春よ』
シローネがツンと澄ました顔をしながらサラの疑問に答えてくれた。
「そうか。春なんだ。あったかいもんね」
ウンウンと頷きながらサラは呟く。
銀色の髪の上でオカメちゃんもコクコク頷いているようにみえるが、白い小鳥はサラの頭に必死でつかまっているだけだ。
「あっ。それじゃ、聖獣は冬毛とか夏毛とかあるの?」
『んー。普通に毛は抜けるよ?』
『なに言ってるの? あの時に抜けた毛が前のシーズンの毛で、新しく生えてくるのが次のシーズンの毛よ? ちゃんと冬毛と夏毛に変わってるのよ、アンタの自覚がなくてもねっ」
呑気に答えるクロに、シローネは突っ込んだ。
バーンズは何かに気付いて付け加える。
『あー。サラには女神さまの加護が沢山かかっているから、冬がきても寒くは感じないかもしれないよ』
「それは助かる~。寒いの苦手~」
『暑いのも感じないかもな』
「それはちょっと寂しい~。夏は好き~」
サラの言葉を聞いた聖獣たちは声をたてて笑った。
笑われて一瞬だけムッとしたサラだが、笑って振動するピカードの背中を感じているうちに聖獣たちと一緒に笑いだした。
気分が良くなったサラは思った。
(キノコの時期はわかんないけど、タケノコの時期は春だから、そこは一緒だ~。それにしてもキノコとタケノコかぁ。どっちが美味しいのかなぁ?)
サラはヨダレを抑えつつ、ピカードの背中で揺られながら、キノコとタケノコが自生するというエリアを目指した。
(木と木の間が広いから歩きやすい。わたしは歩かないけどっ!)
森は森だが、放置された自然の森にありがちな生命力で満ち溢れながら片方で朽ちている感がない。
人間がいないという割には、人間が手を入れているような森である。
(香りは自然の匂いだけど、腐っている系の匂いがないから香水みたいで不思議な感じ)
「森のお手入れとか、皆でしてるの?」
『森のお手入れ? 何それ?』
サラの質問に、ピカードの横を歩いていたクロが首を傾げる。
(えーと、森のお手入れは……何するんだろ?)
サラは考えながら、可能性のある事を並べ始めた。
「草取りしたりとか、肥料をあげたりとか、殺虫剤まくとか……。邪魔な木や、腐った木を処分するとか、かな」
『え、何のこと? 森なんてお手入れをしなくても自然に綺麗でになっていくでしょ? このワタシのように』
シローネが白いフワフワの毛を風になびかせながら言った。
「えっ⁉ シローネのモフモフもノーお手入れ?」
『ワタシは、そのままで美しいのよ』
驚くサラに、シローネはツンとしながらも嬉しそうに自慢した。
『女神さまの加護が効いている森だからね。掃除とかしないでも、こんな感じだ』
バーンズの言葉にサラは目を見開く。
「浄化魔法なんかも必要ないの?」
『ないな。いつもだいたい同じ。軽く四季で風景が変わるくらいだな』
「あ、やっぱ四季はあるんだ?」
バーンズの解説に、1つだけサラの疑問は解けた。
クロが追加の説明をする。
『四季っていっても、ちょっと暖かい時期とちょっと寒い時期、ちょっとだけ暑い時期があって、雪の降る日が何日かある感じだよ?』
「そうなんだ」
『雪が降っても、翌日はちょっとだけ暖かい日が来るから、凍えるようなことはないよ』
バーンズが追加の追加で解説してくれた。
「じゃ、今はどんな時期?」
『ちょっとだけ暖かい時期。要するに春よ』
シローネがツンと澄ました顔をしながらサラの疑問に答えてくれた。
「そうか。春なんだ。あったかいもんね」
ウンウンと頷きながらサラは呟く。
銀色の髪の上でオカメちゃんもコクコク頷いているようにみえるが、白い小鳥はサラの頭に必死でつかまっているだけだ。
「あっ。それじゃ、聖獣は冬毛とか夏毛とかあるの?」
『んー。普通に毛は抜けるよ?』
『なに言ってるの? あの時に抜けた毛が前のシーズンの毛で、新しく生えてくるのが次のシーズンの毛よ? ちゃんと冬毛と夏毛に変わってるのよ、アンタの自覚がなくてもねっ」
呑気に答えるクロに、シローネは突っ込んだ。
バーンズは何かに気付いて付け加える。
『あー。サラには女神さまの加護が沢山かかっているから、冬がきても寒くは感じないかもしれないよ』
「それは助かる~。寒いの苦手~」
『暑いのも感じないかもな』
「それはちょっと寂しい~。夏は好き~」
サラの言葉を聞いた聖獣たちは声をたてて笑った。
笑われて一瞬だけムッとしたサラだが、笑って振動するピカードの背中を感じているうちに聖獣たちと一緒に笑いだした。
気分が良くなったサラは思った。
(キノコの時期はわかんないけど、タケノコの時期は春だから、そこは一緒だ~。それにしてもキノコとタケノコかぁ。どっちが美味しいのかなぁ?)
サラはヨダレを抑えつつ、ピカードの背中で揺られながら、キノコとタケノコが自生するというエリアを目指した。
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‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
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