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三国師
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釈尊
生まれはカピラヴァストゥ。釈迦牟尼仏または釈迦牟尼世尊。仏教の開祖にして人類にとって主師親の三徳を備える大恩ある仏。父は釈迦国の王である浄飯王。母は摩耶夫人。弟子には舎利弗や目連など十大弟子。師は金剛蔵菩薩などの四菩薩。代表的な説経は法華経、般若経、涅槃経など。
天台
名は天台。字は智顗。臨淄出身。本地薬王菩薩。法華経薬王菩薩本事品に至り開悟。主著に摩訶止観、天台小止観、法華玄義。師は南岳大師。
伝教
日本国比叡山座主。本地薬王菩薩。天台の再誕。漢土より仏法を渡す。
日蓮
日本国安房の国出身。法華経の行者。日本国には柱。大なる法難は四度。主著は立正安国論、開目抄、観心之本尊抄。師は道善房。弟子には四条金吾、富木常忍など。
ここに挙げた三カ国に生まれた四人は皆法華経の行者であり法華経の本尊を世に遺した立役者達である。皆数多くの難を忍んで法華弘通に尽力した大恩人達である。彼らに共通するのは、法華経を他の一切経を差し置いてまず第一に重んじたということである。彼らなくしてはおそらく現在の一切の善事は生じなかったであろう。則ち人間は皆畜生などの三悪趣を免れなかったであろう。
天台という智者
天台大師智顗の凄まじさについて書き述べる。
臨淄
天台大師は幼くして親を亡くし、章安大師のもとに師事し出家する。彼は非常に読経と坐禅が好きだった。他の修行僧からは厭きられるほど熱心であった。臨淄は当時の中国では主要都市の一つで孔子の出身地として知られる。やはりそう考えると臨淄は日本の愛知のように知的な都市だったのだろうか。
修学
彼の仏法への熱意は並大抵ではなく、勉強熱心さは他に類がなかった。彼はなんと生涯で膨大な一切経を14返も読んでしまうほどであった。これは異例でありいかに天台は仏道を渇仰していたかを物語っているように感じてならない。日本の日蓮でも経蔵の一切経は3返しか読んでいないし龍樹や羅什でさえもそれほどは読んでいないだろう。
禅定
彼はまた禅定第一と言っていいほどの優れた禅定人であった。仏の弟子に神通第一と言われる目連尊者という人がいるが、彼は一切の禅定人を摂すと言われるが天台と比べるとどうであろう。天地雲泥であろうか。
対論
彼は他の宗派の僧を論破破折するさまは鷲が鳩を捕まえるが如きであったとされる。例えば南三北七と言われる他宗派との論争である。内容は法華経と他の華厳経や涅槃経の勝劣についてなどである。
止観
天台大師の醍醐味と言えるのがこの止観である。止観とは分かりやすく言えば禅定から得られる悟りである。これは彼の主著である摩訶止観に詳しく説かれる。具体的に説明すると、百界千如という観法を禅定により修することによって得られる悟りのことである。百界千如とは、いわゆる十界互具論の百の境界と法華経方便品に説かれる十如是を掛けた千にも及ぶ生命を観ずる修行によって得られる悟りである。
伝教という徳人
伝教大師とは誰か?
結論から述べると伝教大師とは天台大師の再誕であり、その本地は天台大師同様日月浄明徳仏の弟子である迹化の菩薩たる薬王菩薩である。薬王菩薩とは気の遠くなるほど長い期間にわたり身を焼いて灯火として法華経に供養した人であった。また釈迦仏、天台大師、伝教大師、日蓮を通称三国四師というがその中の一人であり、彼は中国の天台仏法を日本に渡した人である。天台仏法とは理の一念三千を解き明かした仏法のことで一念三千とは法華経の法門の一つで一瞬間の生命境涯が三千世間となって現れるという法門であり、理とは道理の理を意味する。彼は文字通り日本に仏教を伝えたのである。
日蓮という慈悲者
言うなれば日蓮とは日本国の柱であり、また日本の人にとっては魂のような人である。彼の著した立正安国論などは有名で今日では世界的にも認められている。端的にこの人物を説くと彼は法華経の事の一念三千を確立した人である。事の一念三千とは法華経の題目のことである。彼の難を忍び慈悲の優れたることは天台伝教ですら恐れるほどであり、日蓮を迫害する者は多く、釈尊の子でもありまた弟子でもある250戒を固くたもつ阿羅漢である羅睺羅尊者のような持戒の聖人ですら、日蓮を見たら戒律を破っても非をおこなうと説かれるほどであった。
生まれはカピラヴァストゥ。釈迦牟尼仏または釈迦牟尼世尊。仏教の開祖にして人類にとって主師親の三徳を備える大恩ある仏。父は釈迦国の王である浄飯王。母は摩耶夫人。弟子には舎利弗や目連など十大弟子。師は金剛蔵菩薩などの四菩薩。代表的な説経は法華経、般若経、涅槃経など。
天台
名は天台。字は智顗。臨淄出身。本地薬王菩薩。法華経薬王菩薩本事品に至り開悟。主著に摩訶止観、天台小止観、法華玄義。師は南岳大師。
伝教
日本国比叡山座主。本地薬王菩薩。天台の再誕。漢土より仏法を渡す。
日蓮
日本国安房の国出身。法華経の行者。日本国には柱。大なる法難は四度。主著は立正安国論、開目抄、観心之本尊抄。師は道善房。弟子には四条金吾、富木常忍など。
ここに挙げた三カ国に生まれた四人は皆法華経の行者であり法華経の本尊を世に遺した立役者達である。皆数多くの難を忍んで法華弘通に尽力した大恩人達である。彼らに共通するのは、法華経を他の一切経を差し置いてまず第一に重んじたということである。彼らなくしてはおそらく現在の一切の善事は生じなかったであろう。則ち人間は皆畜生などの三悪趣を免れなかったであろう。
天台という智者
天台大師智顗の凄まじさについて書き述べる。
臨淄
天台大師は幼くして親を亡くし、章安大師のもとに師事し出家する。彼は非常に読経と坐禅が好きだった。他の修行僧からは厭きられるほど熱心であった。臨淄は当時の中国では主要都市の一つで孔子の出身地として知られる。やはりそう考えると臨淄は日本の愛知のように知的な都市だったのだろうか。
修学
彼の仏法への熱意は並大抵ではなく、勉強熱心さは他に類がなかった。彼はなんと生涯で膨大な一切経を14返も読んでしまうほどであった。これは異例でありいかに天台は仏道を渇仰していたかを物語っているように感じてならない。日本の日蓮でも経蔵の一切経は3返しか読んでいないし龍樹や羅什でさえもそれほどは読んでいないだろう。
禅定
彼はまた禅定第一と言っていいほどの優れた禅定人であった。仏の弟子に神通第一と言われる目連尊者という人がいるが、彼は一切の禅定人を摂すと言われるが天台と比べるとどうであろう。天地雲泥であろうか。
対論
彼は他の宗派の僧を論破破折するさまは鷲が鳩を捕まえるが如きであったとされる。例えば南三北七と言われる他宗派との論争である。内容は法華経と他の華厳経や涅槃経の勝劣についてなどである。
止観
天台大師の醍醐味と言えるのがこの止観である。止観とは分かりやすく言えば禅定から得られる悟りである。これは彼の主著である摩訶止観に詳しく説かれる。具体的に説明すると、百界千如という観法を禅定により修することによって得られる悟りのことである。百界千如とは、いわゆる十界互具論の百の境界と法華経方便品に説かれる十如是を掛けた千にも及ぶ生命を観ずる修行によって得られる悟りである。
伝教という徳人
伝教大師とは誰か?
結論から述べると伝教大師とは天台大師の再誕であり、その本地は天台大師同様日月浄明徳仏の弟子である迹化の菩薩たる薬王菩薩である。薬王菩薩とは気の遠くなるほど長い期間にわたり身を焼いて灯火として法華経に供養した人であった。また釈迦仏、天台大師、伝教大師、日蓮を通称三国四師というがその中の一人であり、彼は中国の天台仏法を日本に渡した人である。天台仏法とは理の一念三千を解き明かした仏法のことで一念三千とは法華経の法門の一つで一瞬間の生命境涯が三千世間となって現れるという法門であり、理とは道理の理を意味する。彼は文字通り日本に仏教を伝えたのである。
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言うなれば日蓮とは日本国の柱であり、また日本の人にとっては魂のような人である。彼の著した立正安国論などは有名で今日では世界的にも認められている。端的にこの人物を説くと彼は法華経の事の一念三千を確立した人である。事の一念三千とは法華経の題目のことである。彼の難を忍び慈悲の優れたることは天台伝教ですら恐れるほどであり、日蓮を迫害する者は多く、釈尊の子でもありまた弟子でもある250戒を固くたもつ阿羅漢である羅睺羅尊者のような持戒の聖人ですら、日蓮を見たら戒律を破っても非をおこなうと説かれるほどであった。
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