仏法概説

仏法のすすめ

　はじめに
　私の仏法の経験から若い人たちに仏法の楽しさを知ってもらいたくて執筆するものである。もしも時間と心に余裕があれば、一度読んでいただきたい。きっとあなたの人生にプラスとなるだろう。ここでは仏法とは何か?に始まり、仏法をおすすめする理由、仏法の楽しさの三章立てで平易に仏法について説いている。ぜひ最後までご一読いただければと思う。もし今は読む気にはならなくてもいつかまた本書のことを忘れずに、読む気になられたら、その時に読み返してもらえれば私は満足である。
　第一章　仏法とは何か?
　ここで仏法とは何かについて確認しておこう。君は仏法についてどういった印象を持っているだろうか。私は、仏法というのは読んで字の如く仏の法の事だと思う。こう言うと幅広くなるが、その中でも仏法とは仏性を人から引き出す法というのが正しい仏法の意味だと思う。つまり仏法とは仏性を現すための法なのである。だから私は、仏法を避けていては、人間としての仏性を知らずに生きることになると思う。君にはそんな人生を送って欲しくない。それでこの本書を書いている。まるで黄金で満ち溢れた金庫の鍵を渡されたが如く、喜んで仏性という金庫の扉を開いてみてはどうだろうか。仏法とは人類に与えられた財宝のなかでも、最上の宝なのである。だから最後まで付き合っていただきたい。
　世界の名僧たち
　君は世界の名僧といったら、いったいどんな名前を挙げるだろうか?舎利弗や目連などが有名だから、君はそう答えるかもしれない。だが世界にはたくさんの名僧と言われる人達が、たくさんの名作を残してきた。挙げればきりがないくらいだ。国別に簡単に紹介しよう。まずは母国日本から始めよう。日蓮は知っているだろう。立正安国論や開目抄などを書いた日本の誇りだ。次に中国を見てみよう。中国の名僧は天台大師がいる。古くは法華経を訳した鳩摩羅什がいた。他にもたくさんの名僧が、綺羅星の如くいるが、すべてをここで紹介するのは無理なので、以上の人物に限って紹介しておく。日蓮は、日本を代表する名僧である。今では御書を書いた人として著名だ。天台大師は、伝教大師に並んで中国の誇る名僧であり、鳩摩羅什は、法華経や、維摩経などを訳した中国が生んだ大訳経僧である。
　私の仏法体験
　ここで少し私の仏法の経験について触れておこう。私が初めて読んだ仏法書は、図書館で借りて読んだ中村元作の原始仏典であった。これはぜひとも君には、はじめに読んでほしい。その理由は、短くて手頃なのと若き日にはうってつけの内容で、きっと感銘を受けるに違いないからである。きっと君の友となってくれる書物に違いないだろう。その後は名作と言われる仏法書を片っ端から読んだ。
特におすすめするのは、やはり菅野博史氏の本であろうか。この方の著作は、面白いので読まないと損である。例えば天台教学がとりわけ面白くおすすめである。あと釈尊の生涯は誰の作品でもいいのでぜひ通して一読してほしい。中村元氏の釈尊の生涯は必読だろう。あとは君の興味や好みに合わせて、思う存分に読みまくっていただきたい。必ず君の心に響く作品があるはずなので、焦らず自分のペースで読んでいってもらえればと思う。
ここで、私が読んできた仏法作品のあらすじを紹介しよう。舎利弗と目連は生きる苦しみに悩む青年の話である。例えば、手塚治虫氏の作品は、貧乏人や愚者、罪人などといった、それぞれに不幸を背負った人々の生涯を描いた物語が、多くを占めている。それぞれに違った楽しさがあり、どれも読んで後悔したものはない。
　仏法必読の書
　君には、できることならすべての仏法作品を読んでもらいたいが、ここでは必読の書は何かについて提案しておく。まず、手塚治虫のブッダ、くさか里樹の羅什を挙げておく。これだけ読めば、自然と様々な仏法作品も読めるようになるだろうから、一応の目安として受け取ってもらえればと思う。
第二章　仏法をおすすめする理由
仏法を取り分けて勧める理由は、まず面白いのと、必ず人生の大きな糧となるからである。というのは、若い内に読んでおくと、後になるほど味わい深い思い出となり、かけがえのない滋養となるからである。これは特に時間が経つと顕著になるので、なんでもいいから目の前にある仏法書を読んでみよう。きっと面白く感じられる本が見つかるだろう。仏法は、読んで損をするということは決してないので、迷わず手当り次第読んでいただきたい。
　仏法のメリット
　ここでは仏法を読むメリットを3点挙げよう。
仏法を読むメリットその1 読解力の向上
仏法を読んでると確実に読解力は向上する。わたしがそう感じるのは、最近になって法律の基本書などを読んでいて、よく読めて理解できるからである。また、英検準1級合格にも役立った。このように、読解力は様々な検定試験などにも有効なのでおすすめである。当然人生を送るうえで、優れた読解力は様々な面でとても役に立つ。
　仏法を読むメリットその2 執筆力の向上
　自分で言うのも難だが、本書を読んでいただいてわかるように、ライティング力も格段に向上する。私は、過去に何度か文章を書く機会があったが、文才があると褒められたことがあり、読書に励むうちに、文章を書く技術が自然の内に身についた。君も読書に励めば、将来は達筆なライターになるのは困難ではないだろう。
　仏法を読むメリットその3 想像力の向上
　これが最も顕著だと思うが、当然のように仏法を読んでいると想像力を駆使するので、空想力が身につく。アインシュタインも、想像力は、知識よりも重要であると言っているので、大きなメリットなのではないだろうか。人生において最も大切な、希望も勇気も君の夢もこの想像力から生まれるのである。
　第三章　仏法の楽しさ
　仏法の楽しさは、その仏法作品の世界に没頭できることである。またその世界は、自分の想像でできる世界なので、自分にとって最高の世界なのである。だから楽しいに決まってる。自分を理想の世界に旅ださせてくれるのが、仏法の醍醐味である。この楽しさを知れば、もう君の人生には退屈などはなくなり、無限の楽しみが与えられることになる。だから君には、この特権を十分に使い、精神の長者の人生を送っていただきたい。これで君には、虚しさが入る余地はなくなった。あとは情熱的に仏法の読書に専念すれば良いたけだと思う。
　語学と仏法
　仏法作品を読むにあたり、外国書を読むのもいいので、語学を習得しながら外国書にも挑戦して欲しい。なぜなら、仏法作品を外国書で読むのは楽しいからである。私は、英語とドイツ語とフランス語を習得しているので、外国書を読むのに挑戦しているところである。世の中には、優れた翻訳家がたくさんいて、読むに困ることはないが、ストレートに作者の仏法作品を読むのに、意味はないことはないはずだから、私は語学専攻のこともあり、外国語を学びながら外国語の仏法書を読むのに歓びを感じている。なので、できれば君にもこの歓びを知ってもらいたい。ただ語学を習得するのは、手段にすぎないことも分かって欲しい。つまり仏法書を読むのが本来の目的であり、語学のための語学にはしないように気を付けて欲しいということである。
　いかに読むか
　ここでは時間も労力もかかる仏法作品を読破していくためには、いかにして読んで行けば良いのかアドバイスしておく。はっきり言うと読みたいなら読めばいいし、無理してまで読む必要はないということである。ただ忘れてはならないのは、仏法書を読み抜いていこうという気概を持ち続けるということである。そのためにはまず、身近に仏法の本をすぐに手に取れるようにしておこう。あとは、できれば毎日読んで習慣にしてしまおう。最後に忠告の意味も込めて伝えるが、悪意に満ちた低俗な本などを読まないことである。この一点は忘れないでほしい。君の仏法という財宝を奪うものがそれなのだ。ぜひ気を付けて欲しい。
　私がこれから読もうと思う仏法書
　ここでは私が今後読みたいと考えている仏法作品を紹介する。
　私が、今から読もうと考えている仏法作品は、以下のとおりである。
　菅野博史氏の法華玄義、人物　中国の仏教の羅什も読んでおきたい。また龍樹などもう一度読んでみたい本もある。
　おわりに
　最後まで読んでいただき感謝している。君が若い時から一生涯にわたり、仏法の楽しさを味わい、悩める他の人達にも勧めていくのを期待している。ぜひ仏法作品に親しんで、君の人生を何倍も実りあるものとされゆくことを祈り望む。以上わたしの拙い文章を根気よく読んでいただき感謝します。