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第四章 夢
Clair de Lune
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「……あなた、死刑囚なのね。私の知り合いも、そうなのよ。ここに収容されているの。ご近所さんだったのに、今まで全然会わなかったね」
「…………死にたい」
「……え?」
「死にたい死にたい、もう死にたい。死んでもいい。早く死にたい。死んだほうが幸せなんだ。やっと死ねる。死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい」
「………………」
……ここに収容されている死刑囚は、揃いも揃って全員が『死にたがり』ってこと?……死にたがり死刑囚のみが、この特別棟に移されることになっているのかしら。全くもってわけがわからない。
「……死にたいなら、死刑になってよかったってこと?それ、私の知り合いもそう言うのよ。今度一緒に喋ってみたら?気が合うかも」
「…………やっと、死ねる」
「……あなたの死刑はいつ?」
「………………夜」
「……え、今日?」
「やっと死ねるやっと死ねるやっと、やっとだ、やっと…………」
「…………」
…………ヤミと同じだ。この男も死にたいほど酷いことがあったんだろうか。見た所、ほとんど心が壊れてしまっている感じがするし。
ここはそういう人が集められた……刑務所なの?……カミサマは何をしたいんだろう。
「…………何があったの?そんなに死にたいなんて」
そう聞いたら、彼は黙ってしまった。頭をかかえてううう……と唸り、首を横に振る。何も、教えてくれない。
話したくないなら……仕方ない。きっと、つらいことがあったんだろう。
彼の指の傷も気になる。この刑務所にいて傷がつくなんて、『自分自身でやった』という以外には考えづらい。
私は何も言わず、彼の隣に座っていた。彼はまたうなだれた姿勢に戻り、石像のごとく固まってしまった。
どのくらいそうしていただろう。男の呼吸はとても静かで空気のように感じられるほどだったから、だんだん彼のことが気にならなくなっていく。
私は鼻歌を歌いながら、ラウンジのお茶を飲んでいた。ここの緑茶は冷たい。そろそろ、温かい緑茶が飲みたいな。
とうとうお気に入りの歌をワンコーラス歌い終わってしまった。
次は何を歌おうかなあ。ふと頭に浮かんだのは、ドビュッシーの『月の光』。私の一番好きなクラシックの曲。
昔、ドビュッシーの『月の光』が大好きだと言ったら誰かに、『ドビュッシーが好きなんて言うやつは、クラシックを何もわかっていない』と言われたことがある。とってもとっても余計なお世話だと思った。
きれいなものをキレイだと思って、好きだと言って何が悪いんだろう。
あの音楽は、最初のフレーズが聞こえたその瞬間に心を月夜に連れ去ってしまう。たった数個の音の組み合わせだけで人の心を月夜に連れていけるドビュッシーを、私はものすごく尊敬している。
私は『月の光』の旋律を歌う。水面みなもにチラチラと反射する、蒼い光の粒を想って。
きっと、ドビュッシーの『月の光』に出てくる月は、満月だろう。あの曲が表現する世界の夜空は、いつもの夜よりもずっと蒼いはずだ。満月はとても明るい。少なくとも闇夜の黒を蒼に変えてしまえるほどには、明るい。
「月の光」
私の左から、囁き声が聞こえた。隣を向くと、私の歌に合わせて、彼が指を動かしている。彼はドビュッシーの月の光を、自分の膝の上で弾いていた。
ピアニスト……だったのかな。筋張った大きな手、繊細に動く指先、ただの勘ではあるけれど、その想像はとてもしっくり来るものだった。
私は男の指を見ながら、動きに合わせてメロディーを口ずさむ。
彼の指は膝の上で動いているだけなのに、その指先はまるで本当にピアノの鍵盤を叩いているような気がしてくる。
きっとここに収容される前の彼は、素晴らしい演奏家だったんじゃないだろうか。キラキラしたドビュッシーの月の光の音が、私にはちゃんと聞こえるもの。
あ……切ない、涙が出そう。本当に美しい曲。この人の演奏を、直に聞いてみたかった。
彼の顔を見る。彼はうっとりと目を閉じ、曲の世界に入り切っている。きっと彼の頭の中にも、闇夜を蒼く染める満月が浮かんでいる。
ピアニッシモからピアノへ、音楽の盛り上がりとともに徐々にテンポを上げる。En animant。さざなみのようなアルペジオ。ゾワリと体が震える。闇に浮かぶ満月が、私を見てる。その月に、触りたい。私を遠いところに連れて行って。
しかし、静謐な月夜は突如終わりを迎える。
曲の途中で彼はカッと目を見開き、そのまま動かなくなってしまった。
「え」
彼の指を見る。さっきまであんなに柔らかく滑らかに動いていたのに、今は威嚇する獣を思わせる奇妙な手の形のままで硬直している。……どうしたのだろう。
すると彼の手全体がブルブルと震えだす。わざとやっているんじゃないかと疑ってしまいそうになるくらい、大きくガタガタとした動き。どうやら自分では制御できないようだ。
きっと力を入れて震えを抑えようとしているのだろう。彼の顔が真っ赤に染まっていく。こめかみに青い筋が何本も浮きあがる。
「う、うごかない、うごかない、うごかないっ!動かない動かない、動かな、いっあ、あ」
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!
聞いたことのないほど悲痛な大絶叫だった。その細い体の、一体どこからその声を出しているの。
そしてその囚人はいきなり、自分で自分の指を叩き出す。動かないっ!動かないっ!動かないいいっ!!!力任せに右手の握りこぶしで左手を叩き潰そうとするから、左の人指し指が変な方向に曲がりそうになっている。出来立てだったかさぶたが剥けて、血が吹き出す。
私は突然のことに、ただただ呆気にとられてしまった。
「動かない!!!動かないんだ!!どうしても震えるんだ!!この先が弾けないんだよおぉ!!!!!ああああああああああああああっっ!!!!!」
彼の二度目の叫び声で我に返る。止めなくちゃ……!
「やめて、そんなことをしても……!!」
私は彼の手を掴む。
予想通り、彼の力はさほど強くなかった。私も力が強い方ではないけれど、それでもひねって引っ張り上げたら止めることができた。
「ああ、ああああ………………」
さっきまでの狂乱ぶりからは少し落ち着いたようだ。彼はまた、頭を抱えてうなだれる。
…………最初の様子に戻ってしまったみたい。しきりに『死にたい』という呟きを連呼するばかりで、私からの問いかけには何一つ答えてくれなくなってしまった。
ブーーーーーーッ
自由時間終了5分前のブザーがラウンジに響き渡る。
すると男の囚人は何事もなかったようにすくっと立ち上がり、出口へ向かおうとする。そのあまりの切り替わりっぷりに、私は再度呆気にとられる。
いや、しっかりしろ私。最後に、これだけは聞かなくちゃ。彼にはもう……会えないんだから。今日彼は死刑になるんだから。
「ねえ!」
扉の前で、彼は立ち止まる。こちらは向かない。
「お願い、知っていたら教えて……!カミサマの場所への行き方を知っていたら、教えて欲しいの……!」
彼は扉の前で立ちすくむ。微動だにせず。
そして……集中していないと聞き逃してしまうくらいの小さな声で、こう呟いた。
カミサマへの道は毎回変わる
ここは歪んでいるんだ
彼は扉を開け、ラウンジを後にする。
「ここは……………『歪んでいる』…………」
私はしばらくのあいだ、彼の言葉を頭の中で反芻しながら、そこに含まれた意味を考えていた。
「…………死にたい」
「……え?」
「死にたい死にたい、もう死にたい。死んでもいい。早く死にたい。死んだほうが幸せなんだ。やっと死ねる。死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい」
「………………」
……ここに収容されている死刑囚は、揃いも揃って全員が『死にたがり』ってこと?……死にたがり死刑囚のみが、この特別棟に移されることになっているのかしら。全くもってわけがわからない。
「……死にたいなら、死刑になってよかったってこと?それ、私の知り合いもそう言うのよ。今度一緒に喋ってみたら?気が合うかも」
「…………やっと、死ねる」
「……あなたの死刑はいつ?」
「………………夜」
「……え、今日?」
「やっと死ねるやっと死ねるやっと、やっとだ、やっと…………」
「…………」
…………ヤミと同じだ。この男も死にたいほど酷いことがあったんだろうか。見た所、ほとんど心が壊れてしまっている感じがするし。
ここはそういう人が集められた……刑務所なの?……カミサマは何をしたいんだろう。
「…………何があったの?そんなに死にたいなんて」
そう聞いたら、彼は黙ってしまった。頭をかかえてううう……と唸り、首を横に振る。何も、教えてくれない。
話したくないなら……仕方ない。きっと、つらいことがあったんだろう。
彼の指の傷も気になる。この刑務所にいて傷がつくなんて、『自分自身でやった』という以外には考えづらい。
私は何も言わず、彼の隣に座っていた。彼はまたうなだれた姿勢に戻り、石像のごとく固まってしまった。
どのくらいそうしていただろう。男の呼吸はとても静かで空気のように感じられるほどだったから、だんだん彼のことが気にならなくなっていく。
私は鼻歌を歌いながら、ラウンジのお茶を飲んでいた。ここの緑茶は冷たい。そろそろ、温かい緑茶が飲みたいな。
とうとうお気に入りの歌をワンコーラス歌い終わってしまった。
次は何を歌おうかなあ。ふと頭に浮かんだのは、ドビュッシーの『月の光』。私の一番好きなクラシックの曲。
昔、ドビュッシーの『月の光』が大好きだと言ったら誰かに、『ドビュッシーが好きなんて言うやつは、クラシックを何もわかっていない』と言われたことがある。とってもとっても余計なお世話だと思った。
きれいなものをキレイだと思って、好きだと言って何が悪いんだろう。
あの音楽は、最初のフレーズが聞こえたその瞬間に心を月夜に連れ去ってしまう。たった数個の音の組み合わせだけで人の心を月夜に連れていけるドビュッシーを、私はものすごく尊敬している。
私は『月の光』の旋律を歌う。水面みなもにチラチラと反射する、蒼い光の粒を想って。
きっと、ドビュッシーの『月の光』に出てくる月は、満月だろう。あの曲が表現する世界の夜空は、いつもの夜よりもずっと蒼いはずだ。満月はとても明るい。少なくとも闇夜の黒を蒼に変えてしまえるほどには、明るい。
「月の光」
私の左から、囁き声が聞こえた。隣を向くと、私の歌に合わせて、彼が指を動かしている。彼はドビュッシーの月の光を、自分の膝の上で弾いていた。
ピアニスト……だったのかな。筋張った大きな手、繊細に動く指先、ただの勘ではあるけれど、その想像はとてもしっくり来るものだった。
私は男の指を見ながら、動きに合わせてメロディーを口ずさむ。
彼の指は膝の上で動いているだけなのに、その指先はまるで本当にピアノの鍵盤を叩いているような気がしてくる。
きっとここに収容される前の彼は、素晴らしい演奏家だったんじゃないだろうか。キラキラしたドビュッシーの月の光の音が、私にはちゃんと聞こえるもの。
あ……切ない、涙が出そう。本当に美しい曲。この人の演奏を、直に聞いてみたかった。
彼の顔を見る。彼はうっとりと目を閉じ、曲の世界に入り切っている。きっと彼の頭の中にも、闇夜を蒼く染める満月が浮かんでいる。
ピアニッシモからピアノへ、音楽の盛り上がりとともに徐々にテンポを上げる。En animant。さざなみのようなアルペジオ。ゾワリと体が震える。闇に浮かぶ満月が、私を見てる。その月に、触りたい。私を遠いところに連れて行って。
しかし、静謐な月夜は突如終わりを迎える。
曲の途中で彼はカッと目を見開き、そのまま動かなくなってしまった。
「え」
彼の指を見る。さっきまであんなに柔らかく滑らかに動いていたのに、今は威嚇する獣を思わせる奇妙な手の形のままで硬直している。……どうしたのだろう。
すると彼の手全体がブルブルと震えだす。わざとやっているんじゃないかと疑ってしまいそうになるくらい、大きくガタガタとした動き。どうやら自分では制御できないようだ。
きっと力を入れて震えを抑えようとしているのだろう。彼の顔が真っ赤に染まっていく。こめかみに青い筋が何本も浮きあがる。
「う、うごかない、うごかない、うごかないっ!動かない動かない、動かな、いっあ、あ」
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!
聞いたことのないほど悲痛な大絶叫だった。その細い体の、一体どこからその声を出しているの。
そしてその囚人はいきなり、自分で自分の指を叩き出す。動かないっ!動かないっ!動かないいいっ!!!力任せに右手の握りこぶしで左手を叩き潰そうとするから、左の人指し指が変な方向に曲がりそうになっている。出来立てだったかさぶたが剥けて、血が吹き出す。
私は突然のことに、ただただ呆気にとられてしまった。
「動かない!!!動かないんだ!!どうしても震えるんだ!!この先が弾けないんだよおぉ!!!!!ああああああああああああああっっ!!!!!」
彼の二度目の叫び声で我に返る。止めなくちゃ……!
「やめて、そんなことをしても……!!」
私は彼の手を掴む。
予想通り、彼の力はさほど強くなかった。私も力が強い方ではないけれど、それでもひねって引っ張り上げたら止めることができた。
「ああ、ああああ………………」
さっきまでの狂乱ぶりからは少し落ち着いたようだ。彼はまた、頭を抱えてうなだれる。
…………最初の様子に戻ってしまったみたい。しきりに『死にたい』という呟きを連呼するばかりで、私からの問いかけには何一つ答えてくれなくなってしまった。
ブーーーーーーッ
自由時間終了5分前のブザーがラウンジに響き渡る。
すると男の囚人は何事もなかったようにすくっと立ち上がり、出口へ向かおうとする。そのあまりの切り替わりっぷりに、私は再度呆気にとられる。
いや、しっかりしろ私。最後に、これだけは聞かなくちゃ。彼にはもう……会えないんだから。今日彼は死刑になるんだから。
「ねえ!」
扉の前で、彼は立ち止まる。こちらは向かない。
「お願い、知っていたら教えて……!カミサマの場所への行き方を知っていたら、教えて欲しいの……!」
彼は扉の前で立ちすくむ。微動だにせず。
そして……集中していないと聞き逃してしまうくらいの小さな声で、こう呟いた。
カミサマへの道は毎回変わる
ここは歪んでいるんだ
彼は扉を開け、ラウンジを後にする。
「ここは……………『歪んでいる』…………」
私はしばらくのあいだ、彼の言葉を頭の中で反芻しながら、そこに含まれた意味を考えていた。
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