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深宮こゝ

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「…うそだ、命よりもソーサな姐さんが…」

「スーパーどケチな姐さんが」

 双子の魔道士、ラットとロットが顔を見合わせ怪訝な顔をした。

 我らがリーダー、ジェフェルはポカンと口を開けたまま止まっている。

「何か拾い食いでもしたのかな?」

「何か悪いものでも食べたのかな?」

 同じように首をかしげる二人のそれは、もはや悪口である。

「ラット、ロット。あなた達が普段あたしをどう思ってたか、よ~く分かったわ」

 にっこりと笑いながら武器を引き抜くと二人の顔は真っ青になった。

「ひー!! 姐さんしまって!」

「姐さんシャレにならないぜ!」

 元々攻撃する気はなかったが、そんなに暴れられるとこっちが悪者のようだ。睨みをきかせ、武器をしまうと安堵の表情を見せた。

「キルメスに行こうって言っただけじゃないのよ。嬉しくないの?」

「嬉しいけど……姐さんいつも無駄遣いしないじゃないか」

「そうだよ。『一ソーサに笑うものは一ソーサに泣く』っていつも言ってるし」

 二人は移動遊園地、キルメスに行ける事に喜んでいるようであるが、普段から刷り込んできた節約生活。戸惑っているようであった。

「何か企んでる?」

「何か裏がある?」

 二人はバッとこっちを見上げ、うたがり深くあたしを見つめてくる。

「まさか」

 あたしは目線を合わせるために少ししゃがみ、二人の頭をなでた。金色の髪がふわふわと柔らかい。

「あたしも休ませてもらうしさ……その前に"休息"のおすそ分けよ」

「「おすそ分け?」」

 二人の声が綺麗に重なった事に小さく笑い、ジェフェルへ向き直る。

「ジェフェルは? 反対?」

「へ?」

 どうやらまだボーッとしていたようだ。

「キルメスに行くの。最近手強い敵続きだったし、ご褒美にもどうかなって。」

「ああ、いいと思うよ」

 あたしがどんなに強く言ったって、結局決定権はジェフェルにある。

「ほんと?! リーダーいいの?!」

「リーダー! 言質とったからね!」

 ジェフェルの口から肯定が出たことによって、キルメス行きが確定した。

 二人はジャンプをしながら興奮げにジェフェルに詰め寄る。そんな姿を忘れないように、あたしは眺めていた。


 

「キルメス、ここから三つ先の街に来てるみたいだ」

 移動遊園地であるそれは、人づてでないと今の場所は分からない。ジェフェルは街に着いて一番に尋ねてくれた。
「よかった……」

 近くにいるらしく、どうやら間に合いそうだ。

「ここから三つなら明後日かな」

「わーい!」

「やったー!」

 ジェフェルの言葉に両手を上げて喜ぶ二人に、あたしはニッコリと笑う。

「明日、行くわよ」

 三つ先の街ならば、いつもより少し早足で進めば一日でたどり着ける。これも修行の一環よ、とそれらしい理由をつけてジェフェルの首を縦に振らせた。
「姐さん、もう疲れたよ~」

「足が痛いよ~」

 ぶーぶーと文句をたれる二人。

「無理して明日行かなくてもいいでしょ」

「そうだよ、キルメスは逃げないよ」

「そうね……逃げないわ。でもあたしが心変わりするかもね」

 そう言ってソーサの入った袋を揺らすと二人は打って変わってキビキビと歩き出した。

「早く! リーダー早く!」

「逃げちゃう! ソーサ逃げちゃう」

 あまりにも必死な姿に、ジェフェルと二人で吹き出してしまった。



 先ほどの作戦が効いたのか、あたしが予想していた時間よりもずっと早くキルメスのある街へたどり着いた。

 宿に泊まっていてもすぐそばにキルメスは見え、ラットとロットの二人は窓からずっとキラキラと輝くキルメスを眺めている。賑やかな音楽も風に乗ってやってくる。

「明日、行こうね」

 二人は目をキラキラと輝かせ、明日を全力で楽しむためといつもよりも早く寝床についた。

 あたしとジェフェルも、さっき二人が眺めていたようにキルメスを見つめる。

「で?」

「へ?」

 ボーッと眺めていると突然ジェフェルが声をかけた。

「お前が突拍子もない事を言い出す時は何か隠してんだ。急にキルメスってなんだよ」

 さすがは幼馴染、地味に長年側にいないのだなと感心した。

 元々話すつもりではあったが、結局言い出せずこの日が来てしまった。今更打ち明けることに罪悪感を覚えながらも、あたしは覚悟を決めた。

「ちょっと、外出ていい?」


 外の風は気持ちよかった。先ほどまで明るく賑やかだったキルメスは終わってしまったのであろうか、静かに佇んでいる。

「急にキルメスに行くって、何かあったのか?」

「新しいメンバー収集にいいかなって。ほら、キルメスは各地から人が集まるでしょ」

「メンバー収集? ああ、お前もうすぐ里に戻るんだもんな。……でもここからなら里は近いし、休んだらすぐ戻ってくるんだろ? なら新しい奴なんていらないだろ」

 あたしは顔を伏せた。

「いるわよ」

「え?」

「新メンバーは必要。あたし戻らないから」

「は?! 聞いてないって」

「言ってないもん」

「何で?! ずっと一緒に闘うって言ってくれたじゃねーかよ!」

 ジェフェルはあたしの肩を掴んで揺する。グラグラと視界も揺れた。

「闘えるなら、闘いたいわよ」

「じゃあ、なんで!」

 ため息とも深呼吸とも分からない息を一つ。

 肩に置く手を掴みジェフェルと目を合わせた。

「あたし、もう少しで死んじゃうの」

「……は?」
「……いや、死ぬってのは語弊があるか。消えちゃうんだってさ、跡形もなく」

 目をまん丸にして止まってしまったジェフェルを前に、あたしは笑った。

「そこだけ妙にメルヘン仕様にしなくていいのにね」

「な……何で」

 やっと絞り出したジェフェルの声は震えている。思ったよりあたしは落ち着けていた。

「数ヶ月前、メデューズ倒したでしょ?」

 この世界にはまだ、解明されていない敵が多く存在している。その敵がどのような攻撃をするのか、弱点は何なのか。あたし達は手探りで自身を実験体にしながら進んでいる。

「メデューズの体液、自分の体積の三分の二浴びたら消えちゃうんだって」

 倒した際に浴びた体液が染み込み、半年ほどかけ身体を分解していくらしい。

「何で……何で黙ってたんだよ! 何か対策があったかもしれないだろ!」

「体液を浴びた前例がなかったのよ。だから対策のしようもないし、消えるって知ったのもつい最近。それもあたしで身をもってね」

 ジェフェルは辛そうに顔を伏せた。

「ごめんね、だから里に戻るってのは嘘なの。いつ消えても大丈夫なように身を隠すつもりだった。勿論、ジェフェルには本当の事を行って出て行くつもりだったわ。でも、中々言い出せず今日になっちゃったけど」

 ごめんね、と小さく言うとまた辛そうな顔をする。

「ラットとロットには本当のことを言わないのか?」

「……うん。二人に責任を感じて欲しくないからね」

 二人が詠唱を失敗し、呼んでしまったのがメデューズだ。きっとこの事を話せば自分達を責めてしまう。

「あの子達魔道士はあたしたちよりずっと長生きする。この旅なんてほんの一瞬の出来事よ。そんな一瞬の出来事を一生の枷にして欲しくないもの」

「そう……か」
 
ジェフェルは整理が付かないのか、それだけ言うと何処かへ行ってしまった。


「あーあー! 言うんじゃなかった ……かな」

 姿が見えなくなって、しゃがみ込む。嘘でも吐けばよかったかもしれない。

「あんな顔、させたくなかったな」

 ジェフェルの顔を思い出すたびに胸が痛む。でもどうしようも出来ないことなんだ。

 あたしがどんなに泣いても怒っても戻らない。

「無理なんだよ」




「おっはよ~!」

「寝坊だぞ!」

 身体にズシッと重みを感じたら、両サイドから元気いっぱいな声が響く。

「るっさいわねぇ……」

「口が悪いぞ~姐さん」

「嫁の貰い手ないぞ~姐さん」

 寝起きで機嫌が悪く、いつもより数倍の目つきの悪さで睨むと二人はすっ飛んで逃げた。

「……今日のお小遣いなしね」

「「えええええええ」」

 あたしの戯れに二人は本気にし縋る。

「そりゃないよ~。大丈夫だよ口が悪いのも姐さんの魅力さ」

「そうそう、嫁の貰い手はきっとあるよ。ジェフェルとか、ジェフェルとか」

 いつもなら笑い飛ばせる冗談も昨日の事があり笑えない。あれからジェフェルは帰ってこなかった。

 二人も返ってくると思った笑い声がなく、朝から居ないジェフェルと何かあったと察したのであろう。目に見えて元気をなくした二人の頭を、あたしはいつものように強く撫でた。

「ジェフェルに一方的に言いたい事言っちゃっただけよ。すぐいつもみたいに戻るから気にしないで」

「姐さん…」

「ごめんね」

「なーんで謝るのよ」

 だって……と口ごもる二人にあたしは悪戯っぽく笑う。

「さ、キルメス行くんでしょ? 早く準備しなきゃキャンディー買ってあげないわよ」

 二人は一気に嬉しそうな顔をした。

「いいの!?」

「買ってくれるの!?」

「まあね、今日は全部あたしがもつわ」

「残念、今日はオレ持ちだ」

 そう言って現れたのは、キルメスのチケットを持ったジェフェルだった。

「あ、リーダーおはよう」

「どこ行ったのかと思ってたよ」

 あたしとジェフェルの目がバチッと合う。

「ちょっとな。さ、行くんだろ」

 ジェフェルはすぐに目をそらして二人に笑いかけた。



 キルメスは想像以上に賑わっていた。

 ラットとロットの二人は今までで一番目を輝かせ、遊びまわり走り回る。ジェットコースターに乗った。それからコーヒーカップ、ウォータースライダー。

 勿論まだまだ遊び足りない二人に、あたしとジェフェルは近くのベンチへ座り手を振った。

「チケット買ってくれててありがとう、想像以上の人ね」

「ここのキルメスは人気だって話聞いてたからな」

 話しかけても朝の態度では無視されてしまうかと思ったが、普通に話してくれた事にホッとした。

「……メンバーは見つかりそう?」

「……一応お前と同じ役職の募集は投げてきた。」

「そう、よかった」

 周りを見渡しても休息を求めキルメスへ来た人が沢山いる。

 人の集まる場所で募集を投げれば、きっとこれからの旅を支えるメンバーが見つかるであろう。

「これなら大丈夫そうね」

「……まさか、心配しかない」

 ジェフェルは冗談交じりにそう言った。昨日よりは余裕が持てているようで安心した。

「急だったもの、迷惑かけるわね」

「……なあ。本当に消えるのか?」

 そういってジェフェルはあたしに手を伸ばし、頬に触れた。

「お前は今、ここにいる。目の前で、オレを映している。それが消えてしまうなんて信じられないんだよ」

「嘘であることを何度祈ったかわからないわ」

 そう言ってあたしもジェフェルの頬に手を伸ばした。

「でもあたし、そろそろ本当に時間がないみたい。だって今ジェフェルに触れられている感覚が、触れている感覚が一つもしないんだもん」
 昨日までこんな事なかった。いつ、消えるかなんて分からない二人の前で突然消えてしまう、そんなの絶対にごめんだ。
「だから、もう行かないと」

「……そう、か」

「ああああああああ! 何かいい雰囲気だよ!」

「うわああああああ! 僕らのいない間に!」

 二人が乗り物から戻ってきたようで大声をあげる。あたしとジェフェルはとっさに離れ、頬から手が離れた。
「何? 何話してたの?」

「ついに? いい関係になっちゃったの?」

 茶化し始める二人をのでジェフェルがペシッと叩く。あいたっ! と声を揃え頭を押さえる二人はいつも通りの光景で笑ってしまう。
「姐さん! 次はあれに乗ろう」

「リーダーも早く早く!」

 二人はあたしとジェフェルを手招きする。

「ごめんね、ラット、ロット。あたし、もう里に戻らないといけなくて」

「え、今から戻っちゃうの?」

「今日じゃないとダメなの?」

 二人はあたしの片手ずつをぎゅっと掴んだ。

 このままずっと居れたらいいのに、そんな事は出来ないとあたしはギュッと目をつむった。

「ごめんね、早く行かないといけないの」

 二人の前で消えてしまうわけにはいかないのだ。

「そっか、なら仕方ないね」

「そうだね、仕方ないよね」

 二人はそうあたしの手を、離した。

 あたしは我慢できず、二人を抱きしめる。感覚なんてないから、もしかったら二人は苦しいのかもしれない。それでも、少しでも少しだけでも二人を抱きしめている実感が欲しくてぎゅうぎゅうと締め付ける。

「あがっ、姐、さん苦しいよ~」

「つよ、い! 姐さん、ギ、ギブ」

「ありがとね、ラット、ロット。一緒のグループに入って旅をしてくれて。あたしに出逢ってくれて」

「え、急になんなのさ」

「そうだよ、今生の別れじゃないのに」

 二人は急に力強く抱きしめたあたしに困惑しているようだが、振り払う事はしなかった。

「言いたくなっただけよ。二人とも立派な魔導士になってね」

 もちろん! と口を揃えて言う頼もしい言葉を聞き、あたしは二人を解放した。

「ありがとね、大好きよ」



 最後の最後に二人はワガママを言った。”観覧車に乗りたい”と。

 その願いを無下にはできないと、まだ消えないでくれと願いながら四人で順番を待った──のに。

「ラットとロットのお別れは、さっき済ませたから」

「姐さんとリーダーが乗りなよ」

 ようやくやってきた順番に二人は、回転を続けるゴンドラにジェフェルとあたしを一緒に押し込んだ。
「降りたら、姐さんそのまま里に戻って大丈夫だから」
 あたしには小さな紙を握らせて。ラットとロットはゴンドラの外から大きく手を振った。

「なんなのよ、結局」

 あたしとジェフェルは顔を見合わせた。

「さあね。それ、見てみたら?」

 少しくしゃくしゃになっている紙を開くと、【早く帰ってきて】【姐さん 大好き】の文字があり、どうやら二人からの手紙だったらしい。思わず涙が溢れた。

「ごめんね」

 休んだら戻ってくる、なんて嘘吐いて、ごめんね。
 このゴンドラをあたしは降りることが出来ない。てっぺんに着く頃には消えてしまっているだろう。そんな気がしている。

 直接伝えるのが恥ずかしかったのであろう、手紙を押し付けた愛おしい二人に、もうあたしは会うことが叶わない。

 見えなくなってしまった、手を大きく振っていた二人の姿を思い出し涙をぬぐった。
 手紙は【最後はリーダーに】と締めくくられていた。

「さて、せっかく二人が作ってくれた最期の時間だし無駄には出来ないわね。消えるあたしが言うのはずるいと思う。でも聞いて欲しいの」

「……嫌だ」

「?!」

 断られるとは思っていなくて驚いてしまう。

「ラットとロットの手紙、”最後はリーダーに”って書いてあるんだろ? だったらありがたくもらってくよ」

 ジェフェルはあたしをまっすぐ見つめた。

「好きだ」

 時間が止まったみたいだった。

「あたしも」

 答えは息をするように出ていた。

「あたしも、好き。ジェフェルが、あたし今から消えちゃうけど、好き、好きなの」

 ジェフェルは突然あたしを抱きしめた。

「よかった、伝えれて、よかった。ありがとう」

 感覚は勿論なかったけれど、あたしもジェフェルの背に手をまわした。

「お前……それ」

 しばらく抱き合ったままでいたが、ジェフェルが声をあげた。

「あ」

 ついに来た。

 身体が消えていくのがわかる。一つ一つが消えていく、光に透かすと溶けていく。

 今日はいい日だったな。キルメスではしゃぐ二人の姿も目に焼き付けた、ジェフェルの思いにも応えれた。

 心残りがあるのならば。

「後もうちょっと、もうちょっとだけでよかったから、皆と旅したかった……な」

 観覧車はゆっくりと。

 でも確実にてっぺんに向かって進んで、止まらない。

「ありがとう、大好きよ」

 ゴンドラがてっぺんについた。


 瞬間ジェフェルに抱きしめられた気がして、あたしは小さく笑った。
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