湿った夏の日の記憶~初体験の相手に再会した~

越智むう

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2章 高校生

14.家(2)*

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 部屋の中は中学の時と対して変わってなかった。玄関からすぐに、キッチンが繋がっていて、狭いダイニングスペースにテーブルと椅子があり、その奥にガラスの引き戸がある。まりんは奥に進むと、ガラガラと引き戸を引いた。

 以前は彼女の祖父がいたその和室は、今は本棚、テレビ、毛布の片されたこたつ机が置かれていた。

「どうぞ」

 彼女は隅に重ねられていた座布団を2つ、こたつ机の横に置いた。

「おじゃまします」

 剛は座布団の上に座った。まりんは冷蔵庫からプラスチック容器に入ったお茶を出すと、グラスに注いだ。どん、っとそれを机の上に置く。剛はそれを飲み干した。
 まりんは、剛の横の座布団に座ると、体育座りした。

「――今、楽しくて」

 まりんは膝に頭を乗せたまま話した。床に垂れた黒い薄手のプリーツスカートの間から太ももが見えた。膝までは日焼けで黒くなっていたが、膝から上は白いままだった。剛は首元に目を移した。襟の奥、影になった背中の部分も白いままで、襟足の日焼けとの差で、余計にそこが浮いたように見えた。

「――部活も入ったし、友達できたし、こっちに住んでる人いないから、誰もうちのこととか気にしないし、だから、また変な噂とか、知られたらどうしようって、剛くん見て思い出して」

 まりんは頭を起こすと、剛を見た。相変わらず、瞳が大きいと思った。
 
「話さないでね。私とかお母さんのこと。貴文先輩に」

 その懇願するような眼差しに、剛の中で何かが弾けた。

 ――何なんだよ、本当に、俺がそんなこと言い触らすとか思ってんの?
 ――何なんだよ、家、上がらせてさ

 剛は彼女の肩を押すと、上に覆いかぶさった。

「何なんだよ」

 口から出たのは、それだけだった。まりんは困惑したような、怯えた様な瞳を剛に向けた。

「私」

 彼女は何かを言いかけたが、これ以上話を聞きたくなかったので、剛は彼女を畳に押さえつけると、キスをした。むにゅりと、唇に慣れない感触があった。はっとして顔を離すと、まりんが目を見開いていた。

「剛くん」

 名前を呼ばれて、剛は改めて彼女を見た。唇が唾液で濡れて光っていた。雨で濡れた彼女の左半身の制服は、身体に貼りついていて、下着のキャミソールのラインと、ブラのラインが透けていた。床に着いた掌に、胸が当たった。そのふにゃりとした柔らかな触感に、剛は理性を失った。

(何これ、柔らか……)

 触りたい、という言葉しか頭に浮かんでこなかった。両手で、彼女の両胸を掴んだ。

「ふ」

 まりんが息を吐くのが聞こえた。

「ごめん、触りたい」

 頭に浮かんだ言葉をそのまま呟くと、ぐにぐにと制服の上から胸を揉む。その度にまりんの身体がゆさゆさと揺れた。彼女は、腰の下にあった座布団を引き上げると、頭の下に置いた。

 剛は、はあはあと息を吐くと、制服の赤いスカーフを抜き取って、正面のチャックを下げた。横に引っ張ると、プチっと金具の外れる音がした。白いキャミソールを捲り上げると、水色のレースのブラが見えた。剛はちらりとその色を見ると、それを上へずらした。とにかく、直接その胸の柔らかさに触りたかった。

 まりんは大きく息をしていた。目の前で日焼けしていない、白い肌の胸が上下している。ふと視線を上げると、彼女の首と鎖骨が目に入った。小麦色になったそこと、胸元でラインをひかれたようにくっきりと色が違っていて、丸いふくらみだけが2つそこに浮いているように見えた。剛は、それを直接掌で包んだ。自分の手の汗か、彼女の汗か、その肌はじっとりと湿っていて、掌の皮膚が吸い付くように感じた。

 胸をぎゅっと掴むと、指のすき間から白い肉がぐに、と出た。握って弱めてを繰り返すうちに、掌の中央に硬い感触を感じた。肌色とピンク色を混ぜた様な色の、その突き出した突起を剛は指で掴んだ。

「んっ」
 
 まりんがくぐもった甘い声を上げた。それは、剛が聞いたことのない彼女の声だった。彼女の顔を見ると、眉間に皺を寄せて、天井を見て、唇を噛んでいた。もう一度、乳首をつまんだ。びく、と身体が震えて強張った。剛は頭を胸元に埋めると、それを今度は吸った。左の胸を吸って、もう片方を揉んだ。だんだんと、彼女の身体の強張りがとれていった。
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