15 / 22
2章 高校生
15.家(3)*
しおりを挟む
まりんの肌に浮かんだ汗と剛の掌からたれた汗が混ざって、揉みしだかれた胸の間を水滴が流れた。じっとりとした湿気が肌にまとわりつく。古びた畳の部屋は、少しカビたような匂いがした。そこに、制汗剤のすーっとしたエタノールの匂い、それから汗の匂いが混ざる。
剛は彼女からする、その汗の匂いを甘い匂いだと思った。胸から顔を離し、日に焼けた首元に顔を持っていく。ポニーテールは根元のゴムが緩んで、緩く一本の束になって畳に流れていた。それに手を伸ばし引っ張った。ヘアゴムはするりと束から抜け、ほどけた髪の毛が畳に広がった。それを指でブラシをかけるようになでると、さらりとした髪が手にじんわり浮いた汗で湿ってまとまった。
剛はまりんを見た。彼女の顔は紅潮していた。剛と一瞬目を合わせると、顔を背け、噛んでいた唇と緩め、「はぁ」と息を吐いた。
その息の音を聞いた瞬間、どくん、と心臓が鳴って心拍数が上がった。
(触りたい)
それしか言葉が頭に浮かんでこない。彼女の頭を自分の方へ向かせると、キスをした。もっと、彼女の中に。衝動に動かされるまま、唇が触れた瞬間に、彼女の唇をこじ開け、舌を入れた。ぬめぬめした感覚に思考がまとまらなくなる。
(何これ)
ぐるぐると、口の中全体を動かす。触れる度、ぴくりとするだけだったまりんの舌が絡んできた。
剛の手は、いつの間にか彼女のスカートの中に入っていた。指に、しっとりとした布の感覚があった。パンツの布地をなぞるように触る。触れたことのないレースの質感をたどる。やがて、レースの網目がなくなり、少し分厚い布に触れた。そこは、しっとりではなく、じっとりと、重たく湿っていた。触れた瞬間、唇と唇のすき間から、まりんが「ん」と息を漏らし、膝と膝をくっつけるように足を閉じた。剛の手は彼女の太ももに強く挟まれた。
そこを湿らせているのは、汗ではないと剛は気づいた。布越しに、また布のすき間から指を動かすと、粘りけのあるものが指に触れる。ぎゅうっとまりんは足を閉じた。剛は、その間を縫うように、指を下着の中へ入れた。ちりちりした毛の触感、そして、ぬるっとしたものに触れた。キスしていた口を話すと、思わずつぶやいた。
「すご……ぬるぬるしてる……」
まりんは両手で顔を押さえて、脚を閉じた。剛はそのまま指を動かした。
ぬめりの先に進むと、ぴらぴらひだのようなものに指が触れた。そこを撫でるように指で触れていると、やがて指が突起のようなところに触れた。その瞬間、彼女の身体がびくん、と跳ねた。じわっと、染み出るようにぬめりが広がる。
(これ……クリトリス?)
ネットや漫画の記憶を総動員して、剛はそこを指でくるくるといじった。まりんは、顔を隠した腕の間から、声を漏らした。
「あ……あ、んっ、ああん」
ぐぐっと閉じた足に力が入る。そのままいじり続けると、一点で彼女の力が抜けた。腕をだらりと畳に投げ出して、彼女は、はぁはぁと天井を見つめて息をした。
剛は身体を起こすと、彼女のスカートのチャックを下し、脱がせ、それから、ブラと同じ水色のパンツに手をかけると、引っ張って脱がせた。剛はぐにゃりと力の抜けた彼女の膝を掴んで折らせると、そのまま押し広げた。足が開かれ、中が晒される。むわっと、濃い彼女の匂いが鼻先を包んだ。
思わず、そこを凝視した。自分より薄い、ちりちりした毛の生えた場所の中央で、濡れててかてかと光った赤みがあるヒダのようなものがぱっくり割れて、ピンク色の肉肉しいものがてかっていた。その生々しさに、思わずごくりと唾を飲んだ。
(ここ、に入るか……?)
「……で」
まりんの声ではっとした。彼女はぐぐぐ、と足を閉じようとしていた。
「あんまり、見ないで」
また腕で顔を覆っている。反射的に、剛は閉じようとする足を広げた。クリトリスを指で触る。
「ぁ」
彼女の身体がのけぞった。ねっとりとした液体がが指にからみつく。まりんは身体を震わせると、脚の力を抜いた。
「ごう、くん、」
まりんは腕をどけると、剛の方を見た。その声と、見たことのない女の表情に、剛は頭が沸騰するのを感じた。ジャージのズボンと下着をおろす。そこは痛みを感じるくらい膨れていて、ちょっと触ったら、すぐに弾けそうだった。
まりんは、そのまま身体の向きを変えると、少し這って、本棚の中に手を突っ込んだ。小さな紙箱を取り出すと、中身を空けて取り出し、剛に渡した。
コンドームだった。剛は一瞬、はっとした。彼女のその動作が何だか手慣れているようでショックだった。
「前、買ったの、お母さんに」
まりんは座布団を枕に横を向きながら呟いた。
蝶のマークのパッケージを破る。薄いピンクのゴムが出てきた。
(これ、着け方……)
ゴムはつけたことがなかった。小さ丸まっているそれをペニスに被せると、輪になったところを少しずつ出して上まで登らせた。垂直に勃っていたものが、少し頭を下げた。全体にピンク色の膜がかかったようになり、自分のものが自分のものでなくなったように思った。
起き上がったまりんが、装着を確認するかのように、それを触った。
「あ」
声を出したのは剛だった。彼女に触られた瞬間に、血が沸騰する感覚があり、またぴん、とそれは垂直に立ち上がった。剛は彼女の手を掴んで畳に押さえつけた。
「……触んないで」
すぐにでも、出そうだった。
右手で、それをさすりながら、彼女の上に覆いかぶさった。
ぐっとまりんの根元にそれを押し付ける。ぬめりで滑って、彼女の太ももの方に跳ねた。それを慌てて戻し、指で割れ目の位置を探って、再度押し当てる。手で支えながら、ぐぐっと腰を入れた。
「……った」
まりんは顔を歪めたが、剛はそれを見ていなかった。ずぶずぶと人の身体に自分の一部が埋まっていく感覚、生暖かいものにぎゅぎゅっとそこを締めつけられる感覚に、全ての意識が持っていかれていた。
剛は彼女からする、その汗の匂いを甘い匂いだと思った。胸から顔を離し、日に焼けた首元に顔を持っていく。ポニーテールは根元のゴムが緩んで、緩く一本の束になって畳に流れていた。それに手を伸ばし引っ張った。ヘアゴムはするりと束から抜け、ほどけた髪の毛が畳に広がった。それを指でブラシをかけるようになでると、さらりとした髪が手にじんわり浮いた汗で湿ってまとまった。
剛はまりんを見た。彼女の顔は紅潮していた。剛と一瞬目を合わせると、顔を背け、噛んでいた唇と緩め、「はぁ」と息を吐いた。
その息の音を聞いた瞬間、どくん、と心臓が鳴って心拍数が上がった。
(触りたい)
それしか言葉が頭に浮かんでこない。彼女の頭を自分の方へ向かせると、キスをした。もっと、彼女の中に。衝動に動かされるまま、唇が触れた瞬間に、彼女の唇をこじ開け、舌を入れた。ぬめぬめした感覚に思考がまとまらなくなる。
(何これ)
ぐるぐると、口の中全体を動かす。触れる度、ぴくりとするだけだったまりんの舌が絡んできた。
剛の手は、いつの間にか彼女のスカートの中に入っていた。指に、しっとりとした布の感覚があった。パンツの布地をなぞるように触る。触れたことのないレースの質感をたどる。やがて、レースの網目がなくなり、少し分厚い布に触れた。そこは、しっとりではなく、じっとりと、重たく湿っていた。触れた瞬間、唇と唇のすき間から、まりんが「ん」と息を漏らし、膝と膝をくっつけるように足を閉じた。剛の手は彼女の太ももに強く挟まれた。
そこを湿らせているのは、汗ではないと剛は気づいた。布越しに、また布のすき間から指を動かすと、粘りけのあるものが指に触れる。ぎゅうっとまりんは足を閉じた。剛は、その間を縫うように、指を下着の中へ入れた。ちりちりした毛の触感、そして、ぬるっとしたものに触れた。キスしていた口を話すと、思わずつぶやいた。
「すご……ぬるぬるしてる……」
まりんは両手で顔を押さえて、脚を閉じた。剛はそのまま指を動かした。
ぬめりの先に進むと、ぴらぴらひだのようなものに指が触れた。そこを撫でるように指で触れていると、やがて指が突起のようなところに触れた。その瞬間、彼女の身体がびくん、と跳ねた。じわっと、染み出るようにぬめりが広がる。
(これ……クリトリス?)
ネットや漫画の記憶を総動員して、剛はそこを指でくるくるといじった。まりんは、顔を隠した腕の間から、声を漏らした。
「あ……あ、んっ、ああん」
ぐぐっと閉じた足に力が入る。そのままいじり続けると、一点で彼女の力が抜けた。腕をだらりと畳に投げ出して、彼女は、はぁはぁと天井を見つめて息をした。
剛は身体を起こすと、彼女のスカートのチャックを下し、脱がせ、それから、ブラと同じ水色のパンツに手をかけると、引っ張って脱がせた。剛はぐにゃりと力の抜けた彼女の膝を掴んで折らせると、そのまま押し広げた。足が開かれ、中が晒される。むわっと、濃い彼女の匂いが鼻先を包んだ。
思わず、そこを凝視した。自分より薄い、ちりちりした毛の生えた場所の中央で、濡れててかてかと光った赤みがあるヒダのようなものがぱっくり割れて、ピンク色の肉肉しいものがてかっていた。その生々しさに、思わずごくりと唾を飲んだ。
(ここ、に入るか……?)
「……で」
まりんの声ではっとした。彼女はぐぐぐ、と足を閉じようとしていた。
「あんまり、見ないで」
また腕で顔を覆っている。反射的に、剛は閉じようとする足を広げた。クリトリスを指で触る。
「ぁ」
彼女の身体がのけぞった。ねっとりとした液体がが指にからみつく。まりんは身体を震わせると、脚の力を抜いた。
「ごう、くん、」
まりんは腕をどけると、剛の方を見た。その声と、見たことのない女の表情に、剛は頭が沸騰するのを感じた。ジャージのズボンと下着をおろす。そこは痛みを感じるくらい膨れていて、ちょっと触ったら、すぐに弾けそうだった。
まりんは、そのまま身体の向きを変えると、少し這って、本棚の中に手を突っ込んだ。小さな紙箱を取り出すと、中身を空けて取り出し、剛に渡した。
コンドームだった。剛は一瞬、はっとした。彼女のその動作が何だか手慣れているようでショックだった。
「前、買ったの、お母さんに」
まりんは座布団を枕に横を向きながら呟いた。
蝶のマークのパッケージを破る。薄いピンクのゴムが出てきた。
(これ、着け方……)
ゴムはつけたことがなかった。小さ丸まっているそれをペニスに被せると、輪になったところを少しずつ出して上まで登らせた。垂直に勃っていたものが、少し頭を下げた。全体にピンク色の膜がかかったようになり、自分のものが自分のものでなくなったように思った。
起き上がったまりんが、装着を確認するかのように、それを触った。
「あ」
声を出したのは剛だった。彼女に触られた瞬間に、血が沸騰する感覚があり、またぴん、とそれは垂直に立ち上がった。剛は彼女の手を掴んで畳に押さえつけた。
「……触んないで」
すぐにでも、出そうだった。
右手で、それをさすりながら、彼女の上に覆いかぶさった。
ぐっとまりんの根元にそれを押し付ける。ぬめりで滑って、彼女の太ももの方に跳ねた。それを慌てて戻し、指で割れ目の位置を探って、再度押し当てる。手で支えながら、ぐぐっと腰を入れた。
「……った」
まりんは顔を歪めたが、剛はそれを見ていなかった。ずぶずぶと人の身体に自分の一部が埋まっていく感覚、生暖かいものにぎゅぎゅっとそこを締めつけられる感覚に、全ての意識が持っていかれていた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
会社のイケメン先輩がなぜか夜な夜な私のアパートにやって来る件について(※付き合っていません)
久留茶
恋愛
地味で陰キャでぽっちゃり体型の小森菜乃(24)は、会社の飲み会で女子一番人気のイケメン社員・五十嵐大和(26)を、ひょんなことから自分のアパートに泊めることに。
しかし五十嵐は表の顔とは別に、腹黒でひと癖もふた癖もある男だった。
「お前は俺の恋愛対象外。ヤル気も全く起きない安全地帯」
――酷い言葉に、菜乃は呆然。二度と関わるまいと決める。
なのに、それを境に彼は夜な夜な菜乃のもとへ現れるようになり……?
溺愛×性格に難ありの執着男子 × 冴えない自分から変身する健気ヒロイン。
王道と刺激が詰まったオフィスラブコメディ!
*全28話完結
*辛口で過激な発言あり。苦手な方はご注意ください。
*他誌にも掲載中です。
婚約破棄に応じる代わりにワンナイトした結果、婚約者の様子がおかしくなった
アマイ
恋愛
セシルには大嫌いな婚約者がいる。そして婚約者フレデリックもまたセシルを嫌い、社交界で浮名を流しては婚約破棄を迫っていた。
そんな歪な関係を続けること十年、セシルはとある事情からワンナイトを条件に婚約破棄に応じることにした。
しかし、ことに及んでからフレデリックの様子が何だかおかしい。あの……話が違うんですけど!?
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる