湿った夏の日の記憶~初体験の相手に再会した~

引越業者勤務の高梨 剛には、10年前の高校時代の苦い初体験の記憶があった。海の近くの田舎町、相手は中学生の時に、東京から母親と一緒に引っ越してきた同級生、田中まりん。梅雨が明けきらない7月、蒸し暑い安アパートの一室、雨と汗で湿った制服、畳にできた小さな赤い染み――その光景が頭の片隅にずっと残っている。そんな記憶と重なるようなある蒸し暑い日、仕事で訪れたマンションで剛を出迎えた引越客は、その彼女だった。中学、高校、大人にかけての2人の恋愛ものです。
※R18の話にはタイトルに*をつけます。高校生以後です。
【完結しました】

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