忘却の魔王と契約書 ~古文書館の真実探求者~

宵町あかり

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第4話 忘却の謎と古き記憶

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 午前の陽光が古文書館の調査室に差し込む中、セレスティアが準備した「忘却の時代」関連資料は、まるで学術研究所のように完璧に配置されていた。

 長い木製のテーブルに広げられた文書群は、三つの明確な山に分けられている。それぞれの山には美しい筆跡で書かれた標題札が置かれ、関連文献の索引カードが色分けされて添えられていた。羊皮紙から立ち上る古い時代の香りが部屋に漂い、まるで過去と現在が交差する神聖な空間のような雰囲気を醸し出している。

「調査の結果、三つの異なる記録系統を確認しました」

 セレスティアは手にした調査報告書を読み上げる。昨夜のうちに、完璧な分類とクロスリファレンス付きで整理されていた。その几帳面さは、もはや芸術の域に達している。内心では、自分の整理能力に少し誇らしさを感じていたが、表情には出さないよう心がけていた。

「第一、王国公式記録。第二、民間の個人記録。第三、魔法関連の専門文献です」

「すごい量だな……」

 レトは書類の山を見回した。一夜でこれだけの資料を整理するなど、普通では不可能だ。セレスティアの魔王としての能力を改めて実感し、背筋に軽い戦慄を覚える。内心では、この発見が自分の研究人生において重要な転換点になると確信していた。

「では、レト殿。調査を開始してください」

 セレスティアの金色の瞳が期待に輝いている。その美しい表情に、レトは思わず頬を赤らめそうになった。

「あの、まず調査方法から検討したいのですが……」

「調査方法は既に確立済みです」

 セレスティアは別の資料を取り出す。『調査手順書 第一版』と書かれた羊皮紙は、まるで大学の研究指導書のような詳細さだった。

「手順1:公式記録の確認。手順2:矛盾点の抽出。手順3:裏付け調査の実施。手順4:結論の導出と報告書作成」

 完璧すぎる手順に、レトは苦笑いを浮かべた。しかし、この体系的なアプローチなら確実に真実に近づけそうだった。内心では、セレスティアの効率性に感心しつつも、自分の研究ペースとの違いに少し圧倒されていた。

「それでは、公式記録から確認していこう」

 レトは最初の文書を手に取る。『エルディア王国史 第十二巻 災厄の記録』と題された厚い書物だった。表紙は濃い茶色の革装で、長年の使用により表面が滑らかになっている。ページをめくる音が静寂の中に響き、古い紙の匂いが鼻をくすぐった。

「研究によると……」レトは読み進めながらつぶやく。集中すると現れる彼の癖だった。「忘却の時代は王暦457年に発生。大規模な疫病により、首都圏の住民に記憶障害が広がったとある」

「疫病ですか」エリナが首をかしげる。「記憶がなくなる病気なんてあるの?」

 エリナの素直な疑問が、調査室の学術的な雰囲気に新鮮な風を吹き込む。彼女は内心で、自分の無知を恥じつつも、疑問を口にすることの大切さを信じていた。

「一般的ではありませんが、魔法的な疫病であれば可能性はあります」

 レトは次の資料に目を通した。ところが、民間の記録を読み進めるうちに、表情が曇っていく。眉間に皺を寄せ、何度も同じ箇所を読み返している。

「おかしい……」

 レトの声に困惑が滲む。内心では、これまでの常識が覆される可能性に興奮と不安が入り混じっていた。

「何かお気づきですか?」セレスティアが身を乗り出す。

 その動作で、彼女の銀髪が朝の光を受けて美しく輝いた。レトは一瞬見とれそうになり、慌てて資料に目を戻す。

「時期が合わない。公式記録では王暦457年の春だが、民間記録では夏になっている。三ヶ月のずれがある」

 レトは別の資料を引っ張り出した。古い個人日記らしく、ページの端が茶色く変色している。

「しかも、民間記録では『空から降った銀の雨』が原因とされている。疫病という記述は一切ない」

 調査室の空気が緊張感に満ちてくる。三人の表情が真剣になり、古文書の謎が次第に深まっていく。



「さらに問題があります」レトは魔法関連の文献を開く。「魔法学会の記録では『契約魔法の大規模な暴走』が原因だと記されている」

「契約魔法の暴走?」

 セレスティアの表情が変わった。金色の瞳に、一瞬不安のような影が差す。内心では、その言葉に覚えのある恐怖がちらりと頭をよぎった。

「はい。『王都における大規模な契約術式の制御失敗により、記憶に関する魔法が暴走。結果として広範囲の記憶障害が発生』とあります」

 セレスティアは黙り込んだ。何かを思い出そうとしているような表情で、細い指で額を押さえている。その仕草には、深い苦悩が込められているようだった。内心では、封印された記憶の奥底で何かが蠢いているのを感じていた。

「記憶に関する魔法……」セレスティアがつぶやく。「確かに、そのような術式は存在します。しかし、なぜ暴走したのでしょうか」

 レトは調査を続けた。資料の山を丁寧に調べ、一つ一つの記録を照合していく。やがて、さらに奇妙な事実が浮かび上がってきた。

「しかし、最も奇妙なのはこれです」

 レトは調査結果をまとめた紙を見せる。その紙には、彼の几帳面な文字で発見事項が整理されていた。

「忘却の時代で失われたとされる記録の中で、なぜか契約書類だけは完璧に保存されている。土地の権利書、商業契約、魔法契約……すべて無傷です」

「当然です」

 セレスティアがきっぱりと答えた。その声には、深い信念が込められている。内心では、契約の神聖さを守ることが自分の存在意義だという確信が燃えていた。

「契約は永続性を持つべきです。たとえ記憶が失われても、約束は守られなければなりません」

「でも、それっておかしくない?」エリナが疑問を口にする。「記憶を失うほどの災害なのに、書類だけ無事って」

 エリナの常識的な視点が、事件の異常性を浮き彫りにする。彼女は内心で、何か大きな陰謀の匂いを感じ始めていた。

「確かに不自然ですね」レトが頷く。「まるで、意図的に契約書類だけを保護したかのような……」

 その時、調査室のドアが重々しく開いた。オルドスが深刻な表情で入ってくる。その足音は重く、まるで何か重大な決断を抱えているかのようだった。

「レト、エリナ。少し話がある。私の部屋に来てくれ」

 オルドスの声音は、いつもより低く、緊張感に満ちていた。調査室の学術的な静寂が、一瞬にして重苦しい空気に変わる。



 館長室の重厚な扉が閉まると、オルドスは深いため息をついて静かに口を開いた。

 部屋は薄暗く、高い書棚に囲まれている。古い書物の匂いが濃密に漂い、まるで知識の神殿のような神聖さを感じさせた。窓から差し込む午後の光が、埃の粒子を照らし出し、幻想的な雰囲気を作り出している。

「忘却の時代について調査しているそうだな」

 オルドスの声は重く、長年の秘密を抱えた者の疲れが滲んでいた。内心では、ついにこの時が来たかという覚悟と、若い二人を巻き込む不安が交錯していた。

「はい。セレスティアと一緒に資料を確認していたところです」

 レトの答えに、オルドスは複雑な表情を見せる。

「その前に、君たちに知っておいてもらいたいことがある」

 オルドスは机の奥から、古い日記のような書物を取り出した。革の表紙は年月を経て深い茶色に変色し、ページの端は黄ばんでいる。まるで時間そのものが刻まれているかのような重みがあった。

「これは先代館長、私の師であるグランツ・アルドリンが残した記録だ。セレスティア様について書かれている」

「セレスティアの記録が?」

 エリナが身を乗り出す。その表情に、驚きと興味が混じっていた。内心では、友人の正体についてより深く知りたいという気持ちが募っていた。

「彼女は300年前の契約魔王。忘却の時代の、当事者だった」

 室内に重い沈黙が落ちる。レトとエリナは息を呑み、オルドスの言葉の重みを理解しようとしていた。

「300年前って……セレスティアはその時代を生きていたの?」

 エリナの声が震える。内心では、友人の過去の壮絶さに胸が痛んでいた。

「そうだ。契約と真実を司る存在として、エルディア王国の記録保護者でもあった」

 オルドスはページをめくる。古い紙の音が、静寂の中に小さく響いた。

「だが、忘却の時代の直後、彼女は突然姿を消した。いや、正確には……封印された」

「封印?」レトが眉をひそめる。「なぜ?」

 学者としての好奇心と、人間としての義憤が混じった声だった。内心では、不正義への怒りが燃え上がっていた。

「それが問題なのだ」

 オルドスの表情が暗くなる。窓から差し込む光が、深い皺の刻まれた顔に影を落としていた。

「師の記録によると、忘却の時代は自然災害ではない。人為的に引き起こされた記憶操作だった」

「人為的な記憶操作?」

 レトの声が上ずる。学問的な興味と、道徳的な憤りが入り混じっていた。内心では、この発見が歴史学界を震撼させる可能性に興奮していた。

「そして、その事実を隠蔽するために、真実を知るセレスティア様が封印されたのではないかと、師は考えていた」

 エリナが拳を握りしめる。内心では、正義への強い衝動が込み上げていた。

「つまり、セレスティアは悪いことをしたから封印されたんじゃなくて……」

「真実を知っていたから、封印された可能性が高い」

 オルドスは重々しく頷いた。その表情には、長年この秘密を抱えてきた苦悩が現れていた。

「記録によると、セレスティア様は最後まで『契約に偽りがあってはならない』と主張していたそうだ」

 レトは資料を見直した。今まで見えていなかった事実の輪郭が、次第に明確になってくる。内心では、パズルのピースが嵌まっていく快感を覚えていた。

「それで契約書類だけが完璧に保存されているのか。セレスティアが守ったから」

「おそらく、そうだろう」

 オルドスは立ち上がり、窓の外を見つめた。王都の街並みが夕方の光に照らされ、平和な日常が続いている。しかし、その平和の裏に隠された真実があることを、彼は知っていた。

「だが、真実を暴こうとする者が現れることを恐れた何者かが、彼女を封印した。その記憶も操作して」

「ひどい……」エリナがつぶやく。「正しいことをしようとした人を、こんな仕打ちするなんて」

 正義感の強い彼女らしい反応だった。声には怒りと悲しみが混じっている。内心では、セレスティアを守りたいという思いが強くなっていた。

 レトは考え込んでいた。学者として、事実を論理的に整理しようとしている。

「文献によると、大規模な記憶操作を実行できる存在は限られています。王室の魔法師団、魔法学会の最高位魔法使い、それとも……」

「王室そのもの、か」

 オルドスが小さくつぶやいた。その言葉には、王国の暗部に触れる者の恐れが込められていた。

 その時、扉がノックされた。セレスティアの美しい声が響く。

「失礼します。重要な発見がありました」



 セレスティアは興奮した様子で部屋に入ってきた。手には古い契約書を持っている。その羊皮紙からは、特別な魔力のオーラが感じられた。

「地下の特別保管庫で、これを発見しました」

 彼女が差し出したのは、美しい装飾が施された契約書だった。しかし、羊皮紙の端が焼けて黒くなっている。まるで火災から辛うじて救い出されたかのような痕跡があった。

「これは……」オルドスが驚く。「封印前の最後の契約書」

「はい。そして、これを見た瞬間……」

 セレスティアの表情が曇る。美しい顔に、苦痛のような影が差していた。内心では、封印された記憶の扉が少しずつ開かれていく恐怖と期待が混在していた。

「少しだけ、記憶が戻りました」

 レトとエリナが身を乗り出した。室内の空気が緊張に満ちる。

「どんな記憶?」

 レトの声が震える。内心では、真実に近づいている実感に胸が高鳴っていた。

「断片的ですが……燃える王宮、泣き叫ぶ人々、そして巨大な魔法陣。私は誰かを守ろうとしていました」

 セレスティアは頭を押さえる。記憶の断片が蘇ることで、頭痛が生じているようだった。内心では、自分が何を失ったのかという悲しみが込み上げていた。

「契約が破られて……真実が……そこで記憶が途切れてしまいます」

「無理をしなくていい」エリナが優しく声をかける。

 騎士見習いらしい正義感と、女性らしい優しさが混じった声だった。内心では、友人の苦痛を和らげてあげたいという思いでいっぱいだった。

 レトは契約書を詳しく調べていた。古代文字の解読に集中し、一文字一文字を慎重に読み取っている。

「この署名……『エルディア王国第12代国王 アルフレッド・エルディア』とありますが……」

 レトの声が途切れる。内心では、歴史の謎が解ける瞬間の興奮を抑えきれずにいた。

「それがどうかしましたか?」

 セレスティアが興味深そうに尋ねる。

「調査の結果、公式記録では第12代国王は『アルベルト・エルディア』になっています。アルフレッドという王は存在しないことになっている」

 室内に重い沈黙が落ちた。四人の表情が一様に深刻になる。

「記録の改竄……」オルドスがつぶやく。

「第12代国王の存在そのものが隠蔽されている可能性があります」レトが続ける。「忘却の時代は、この王に関する何かを隠すための大規模な工作だったのかもしれません」

 セレスティアの瞳に決意の光が宿る。契約魔王としての本来の使命を思い出したかのような、強い意志が込められていた。内心では、失われた真実を取り戻すことへの強い責任感が燃えていた。

「契約書に偽りは許されません。真実を明らかにするまで、レト殿との契約は継続します」

 その時、セレスティアが契約書の裏面を見て、急に青ざめた。

「これは……」

「どうしました?」

 レトが心配そうに声をかける。内心では、新たな発見への期待と不安が交錯していた。

「魔法陣の図面です。この構造……私の封印に使われたものと同じです」

 レトが図面を詳しく調べる。複雑な魔法記号が描かれた、見事な魔法陣だった。その精巧さは、相当な魔法技術を持つ者でなければ作成できないレベルだった。

「研究によると、この魔法陣の構造なら……まだ稼働している可能性が高い」

 エリナが驚く。内心では、300年も続く陰謀の恐ろしさに身震いしていた。

「つまり、300年経った今でも、誰かがセレスティアを封印し続けているってこと?」

 セレスティアの表情が変わった。恐怖ではなく、強い意志を込めて言う。内心では、長い間奪われていた自由への渇望が込み上げていた。

「契約書を読んだのですか、レト殿。ならば、真実を暴くまで……この契約は継続します」

 レトは頷いた。学者としての好奇心と、正義感が混じった決意を込めて。内心では、この冒険が自分の人生最大の挑戦になると確信していた。

「ああ。僕も真実が知りたい」

 古文書館の窓から差し込む夕日が、四人の影を長く伸ばしていた。オレンジ色の光が室内を染め、まるで新たな戦いの始まりを告げているかのようだった。

 300年前の陰謀が、再び動き始めようとしていた。
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