異世界召喚されたのは、『元』勇者です

ユモア

文字の大きさ
38 / 62
第3章

第21話 瞳の奥の憧れ

しおりを挟む
 鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシは、ドラゴンの劣等種――竜種と呼ばれるバジリスクの亜種だ。
 だが、鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシが、その身に宿す力は、他の劣等種の比ではない。
 人肉を紙の様に引き裂く強靭な腕力、乱雑に木々が生える森を俊敏に移動できる柔軟性と敏捷性、猛毒の血液、石化の魔眼など、劣等種とは思えない様々な能力を持っている。
 
 バジリスクの特徴として群れの王である雄の個体程、頭の鶏冠が雄々しくなる。そして、現在カシム達を見下ろす鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシは、バジリスクの雄の中にだけ、極稀に発生する亜種。産まれた瞬間から、バジリスクの群れの王となる事を約束された選ばれし個体だ。

 通常のバジリスク単体なら、ゴールド級の冒険者でも相性次第で討伐する事が出来る。
 だが、カシム達の討伐したポイズン・リザードを尻尾に巻き付けて頬張る化け物――鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシは、竜種の中では最上位級の危険性を誇る魔物だ。
 冒険者の階級でなら、最低でも白金プラチナ級冒険者以上でなければ、依頼を受注する事も出来ない。それでも、生物にとって相性が悪過ぎる鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシを討伐出来る者は、辺境都市には殆どいないだろう。

 鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシを討伐するには、威勢や蛮勇ではなく、正真正銘の英雄の様な力が必要になる。

 カシムの思考は既に、この場で最善の答えを導き出していた。

「2人は逃げろ!」

 強敵を前にして、カシムは緊張を隠せない。
 カシムは、全身から吹き出す冷や汗と無意識に震えそうになる膝を誤魔化す様に、笑顔を2人に向ける。

「俺も、あいつをぶん殴ってから後を追うからよ」

 強がるカシムすら、自分が不可能に近い事を言っている事を自覚する。
 だが、自分達ではあの化け物に勝てないという事が分かっているなら、強がるしかない。

「無理!」

 俺は、未だに逃げようとしない2人に苛立つ。
 鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシも、あれから攻撃して来る事は無く、ポイズン・リザードを時間をかけて咀嚼している。

「良いからさっさと行け!じゃねーと、俺がブン殴るぞ!」

 カシムは、願う様に必死に叫ぶ。

「……私、決めました」

 ハイリの決意の漲った声に、重くのしかかっていた恐怖が僅かに薄れる。

「私は、2度と手を引かれて大切な人を見殺しにはしません」

 今までのハイリには無かった、優しさの中にある強さ。

「もし、逃げるなら、私が皆さんの手を引きます。誰かの意思じゃなくて、私が、私自身が決めて皆さんを生かします!」

 カシムは、ハイリの素性を詳しくは知らない。それでも、この瞬間、ハイリには人々の上に立つ素質があるのだと感じた。
 絶望的な状況で、他者の意思ではなく、自分の意思を信じ、自分が信じた道を進もうとする。そんな事を凡人は思っても、絶望的な状況で実戦出来る者は絶対にいない。
 
「それに、キングがいるなら、女王クイーンもいる」
「そんな事は、分かってる。敵が動かないって事は、もう逃げ場が残されてねぇ証拠だ」

 だが、目の前の 鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシ――絶対勝てない化け物と戦うよりはマシだ。

「だったら、時間を稼ぎましょう」
「ああ?……まさかっ」

 ハイリの言葉の意味を理解して、カシムは唖然とする。

「雪達が来るまで、時間稼ぎ。了解」

 ミルも続いて弓を構える。

 胸を締め付けられる感情が、体を支配する。
『あの時と同じだ』と、耳元で囁く声が聞こえた。
 体に刻まれた記憶のろいが、思考を妨げ、戦意を削いでいく。

「くそっ。だったら、絶手ェ死ぬんじゃねぇぞ!」

 カシムは、自分の感情を押し隠し、鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシに向けて走り出した。
 

 
 鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシは、音を立てずに大樹から跳び下りる。そして、着地と同時に、鋭い爪の生えた前足を使い攻撃して来るのを何とか剣で凌ぐ。

 先程より速度が上がった攻撃を剣で逸らし、防ぎ、躱す。
 反撃の隙は、見つからない。

 だが、これで良い。

「来て、精霊。精霊魔法 〝運び風〟」

 ミルの周りで風が巻き起こり、放たれた矢の速度と命中の精度が上昇する。それでも、 鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシの皮膚を貫通する事は出来ず、硬い鱗に弾かれた。

「硬い。ただの矢じゃ無理」

 そう言いながらも、ミルは次の矢を素早く番える。

「精霊魔法 〝穿ち風〟」

 先程よりも早い速度の矢が、風を纏い鱗を貫通し突き刺さる。
 鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシは、次々と矢を放つミルを忌々しげに睨み付けた。

 その間もたった1人で猛攻を防ぎ続けるカシムに、ハイリが精霊魔法を発動する、

「精霊魔法 〝癒しの光粒〟」

 サティアの精霊魔法の発動と同時に、俺の傷が癒えて行く。その後も2人は、絶妙なタイミングで精霊魔法を放ちカシムをサポートする。

 精霊魔法は自分が契約している精霊に、魔力を与える事で発動する。他の魔法には無い多才さや効果はあるが、魔力も当然消費する。

「魔力、結構使った」
「私は、まだ行けます」

 鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシに傷を与える程の攻撃を繰り返しているミルは、普段の戦闘よりも消費が早い。それに比べて、的確な状況に絞って補助の魔法を中心に使っていたハイリの魔力には、未だ余裕がある。

 ――何とか、まだ戦える。
 
 カシムの『まだ、戦える』といえ安堵が、一瞬の油断に繋がった。

「グギュルルウォォォオオ!!」

 突然の咆哮に、体が強張り動きが止まる。

  鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシの咆哮で敵の動きを封じるスキル――〝恐怖の咆哮フェアス・ロア〟で3人の動きが止まった。

 その隙を逃さず、鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシの尾がカシムを殴り飛ばす。衝撃と激痛が、同時にカシムの全身を走り抜け、地面に体が打ち付けられる衝撃で強制的に肺から空気が吐き出される。

「か、カシム!?」
「不味い、精霊魔法 〝癒しの光粒〟」

 傷が回復しきる前に、鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシの強靭な腕が振り下ろされる。
 カシムの思考が状況を処理出来ず、痛みと衝撃に咄嗟に避ける事も出来ない。

「!」
「第五階梯魔法 〝束縛の土鞭アース・ウィップ〟」

 〝束縛の土鞭〟が鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシの体を縛り、ミルが生物の弱点である目を狙って矢を放つ。
 だが、拘束は容易く解かれ、目に向かって放たれた矢は、鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシの目が妖しい光を放つと石へと変わり、地面に落ちる。

 石化の能力――『魔眼:石化』のスキルだ。

 カシムに歩み寄る鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシに向けて、第五階梯魔法 〝束縛の土鞭アース・ウィップ〟を幾つも重ねてハイリが放つ。その隙に、ミルが矢に魔力を込める。

「風精霊魔法〝風々牙〟」

 目を狙った渾身の魔法が、動きを止めた鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシの左目を射抜く。
 だが、魔眼によって石化された所為で威力も激減してしまった。

「浅いっ」

 周囲を震わせる程の悲鳴を上げて、鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシは暴れ出す。
 

「はぁはぁ……」

 激痛に暴れる鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシから、地面を這う様にして距離を取ったカシムは、息を必死に整えながら敵を睨む
 唯一鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシが無視出来ないダメージを与えられたのは、ミルの切り札――〝風々牙〟だけだ。
 あの技は、放つまでに溜めの時間が長く、連発する事が出来ない。それに、今後鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシは、ミルの事を警戒し、攻撃はより当たり難くなる筈だ。

 鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシは、左目から矢を引き抜く。そこから、涙の様に血が流れる。

 
 カシムは、剣を支えに立ち上がる。
 だが、鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシは、カシムを既に敵としては見てはいなかった。
 敵意と殺意は、ミルの方に向かっている。それに気付いているミルは、ハイリとカシムから離れる様に位置を取り、矢を番えて構えた。

 ――また同じだ。

 カシムは、目の前の光景が10年前――仲間を失った時と重なり、自分に絶望する。
 体から力が抜けて、地面に膝を突く。
 

『また失う』『俺の所為だ』『俺が余計な事をしたから』『ここにいるのが、『あの人』なら』

 次々と溢れ出す後悔。そして、過去の記憶のろいが、カシムの体を縛りつける。

『でも、この呪いを刻んだのは、他の誰かじゃない』

 突然あの時の言葉を思い出した。

『カシムさんを護った人達の命は、貴方を生かす為にあったんです』

 そして、言葉を紡ぐ、雪の目を思い出した。

 ――俺が忘れられない、『あの人』と同じ優しい目をしていた。
 他人を励まし、敵すら救おうとする、お人好しの人間。そのくせ、自分の弱音を絶対に吐かず、たった1人で駆け抜けて行ってしまった、憧れの勇者と同じだ。

『勇者』トウヤ・イチノセ。
 歴代最強の勇者。世界最強の人。凡ゆる人々の希望となり、仕舞いには人類の敵として殺された人間。

 カシムが出会ったのは、トウヤ・イチノセが『勇者』として覚醒する前だ。それでも、幾つもの戦場を渡り歩き、勇名は轟つつあった。
 カシムを含めた、多くの凡庸な魔族は、その勇名に慄き、戦場で出くわさない事を願っていた。
 だが、実際に遭遇したトウヤ・イチノセは、人間達から魔族のカシムを助けてくれた。その上、カシムを助ける為に他の人間を説得までしてくれた。

 今でもハッキリ覚えている。

『あの人』――トウヤ・イチノセの姿。

「……震えてたな」

 何故今更こんな事を思い出したのかは、分からない。それでも、カシムを護る為に立ち塞がった時も、敵意を剥き出しにする人間達を説得する時も、別れ際に握手をした時も、トウヤ・イチノセは震えていた。

 歴代最強の勇者と呼ばれる男も、カシムと変わらない。
 無数の責任を背負い、怯えて……それでも、強がって懸命に進んでいた。

「あいつらも、そうだ……」

 カシムを護った仲間達も死に怯えながらも、懸命に最期の時まで戦い続けた。

「この記憶は、俺に取っては呪いだ。だが、俺は、この記憶のお陰で、今ここにいる」

 カシムは、再び立ち上がる。
 
――まだだ!俺は戦える!

 痛みに悲鳴をあげている体に、魔力を最大まで循環させる。

『自分が何をすべきか、もう一度考えて下さい。全てを諦めるのは、その後だって遅くはない筈です。』

「ここじゃねぇ……」
 
 言葉にならない感情が、痛みを抑え、忘れさせる。激痛も、呼吸苦も、恐怖も、今のカシムには関係ない。

「俺達の最後が、ここであってたまるか!!」

 今までに感じた事のない感覚が、全身を包み込む。
 凡人を超えた英雄の領域。その扉に手を掛けたカシムは、戦闘のみに特化した五感と限界を超えた魔力操作を使って、無意識にこじ開ける。

「〝羅刹炎武〟」

 全身から噴き出した炎が、カシムの体から吹き出す。
 炎は、獣の雄叫びの様に燃え上がり、鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシに襲いかかる。
 トカゲの様な素早さで炎を躱わしながら、鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシはカシムに尾の一撃を放つ。
 
「ふっ!」

 剣に炎を纏わせ鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシの尾を斬り裂く。焼き斬った事で、少量の血のみが周囲に飛び散り、カシムの体にも付着する。
 怒りの咆哮を上げ、反撃して来る鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシの爪を〝身体強化〟と施した体と炎を纏わせた剣で防ぎ、逆に体を炎で焼く。

「グキャァア?!」

 鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシは、数歩後ろに後退する。
 すると、鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシは、自分から自身の胴体に傷口を傷付けた。
 
「っ!?」

 何を、と思うより早く、鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシは自身の血を周囲に放つ。
 傷自体は直ぐに治る。
 カシムは意味が分からず、敵の様子を伺う。
 
「何を……ゲホッ」

 鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシが、治りきる前に畳み掛けようとした所で、喉の奥から何かがこみ上げて来る。
 我慢出来ず吐き出すと、それは赤い血だった。そして、視界が歪み、全身の傷口から血が急に勢いを増して流れ出す。
 痛みが感じ難い状態だが、傷口からの出血が止まる気配がない。ハイリも精霊魔法を使っている様だが、傷が治る様子がなかった。

「これが奴の毒か?」

 カシムは最初から鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシの毒に警戒していた。
 血も少量のみしか浴びていない。

「カシムさん!血から煙が上がっています!」

 サティアの声に思わず飛び散った血を見ると、そこから赤黒い煙が上がっているのが見えた。それだけでなく、鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシの体自体からも僅かに煙の様な物が出ていた。
 普通の鶏冠蛇竜《バジリスク》にはない能力に、カシムは驚愕する。
 だが、敵は、亜種だ。想定外の能力があっても不思議じゃない事を思い出して、歯を食いしばった。

 ハイリとミルは鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシから離れていたお陰で被害は少ないが、苦しそうに見える。
 おそらく、カシムは自身に起きている以外の効果も毒にある事を推測した。だからと言って、逃げ場はない。

 だが、鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシは襲って来ない。
 カシム達が弱り息絶えるのを待っている姿ではない。まるで、強敵と相対した時の様に声にならない音を立てて、カシムの隣を睨み付けている。

「良く持ち堪えたな」

 いつの間にか、カシムの隣に雪が立っていた。

「……おせぇぞ」

 鶏冠蛇竜の異端王バジリスク・エレシを前に、雪は一歩踏み出す。

「すまない。だが、後は任せろ」
『後は、俺に任せて下さい』
 
 2度あっただけなのに、10年以上憧れた勇者に、目の前の少年が重なった。
 言動が似てない上に、姿すら違う。それなのに、カシムは無意識に言葉を紡いだ。

「……トウヤ・イチノセ」

 
 
しおりを挟む
感想 25

あなたにおすすめの小説

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ

ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。 見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は? 異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。 鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

木を叩いただけでレベルアップ⁉︎生まれついての豪運さんの豪快無敵な冒険譚!

神崎あら
ファンタジー
運動も勉強も特に秀でていないがめっちゃ運が良い、ただそれだけのオルクスは15歳になり冒険者としてクエストに挑む。 そこで彼は予想だにしない出来事に遭遇する。 これは初期ステータスを運だけに全振りしたオルクスの豪運冒険譚である。  

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

処理中です...