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第3章
第20話 あの瞳
しおりを挟むカシム達と依頼をこなすようになって、1ヶ月近くになろうとしていた。そして、遂にフォンティーヌ商会からの未達成の依頼書が、残り1枚となっている。
依頼内容は、『場所:鱗獣の森。目的:ポイズン・リザードの内蔵採取』だ。
ポイズン・リザードは、その名の通り毒を持つ大蜥蜴。しかもそれだけでなく、口や爪に特殊な菌を飼い、傷を与えた相手を弱らせたり、傷口を腐らせる――苦病と呼ばれる状態異常の一種にさせられる。それに、動きも早く、スキルで姿を隠している事が多い。
新人冒険者は当然だが、中堅と呼ばれる程の冒険者であっても、不意を突かれれば致命的な傷を負いかねない危険な魔物だ。
だが、特殊なポーションや薬剤の材料、珍味としての一面もある事から、一部では捨てる部位がないと言われる程に人気がある。
鱗獣の森は、辺境都市から歩いて半日以上かかる場所に存在する森だ。
忌蟲の森が広葉樹林で包まれ、常に甘い匂いが漂っていたのとは違い、狂獣の森は針葉樹林が広がり、静寂が包み込んでいた。
「今日が最後の依頼ですねぇ」
「気合入れる」
ハイリとミルは、各々が充分な準備を行い、この場に臨んでいる。
「本当に、良いんですか?」
メデルの問いに、カシムは無言で頷く。
今回は、『精霊の角』のパーティーとは別行動を取る事になっている。
今回がフォンティーヌ商会から受けた最後の依頼だ。次の依頼からは、再び自分達だけで不足の事態が起こる可能性のある冒険に挑まなければならない。だからこそ、ポイズン・リザードという敵を前に、他人の力を借りる訳にはいかない、と思ったんだろう。
「大丈夫でしょうか?」
カシム達の後ろ姿が見えなくなるまで、メデルは彼等の後ろ姿を目で追っている。
「さあな」
俺は素っ気なく返事を返す。
「あいつら次第だろ」
「なら、大丈夫ですね」
「?」
「だって、カシムさん達は強いですから」
時々、俺は純粋なメデルの事が哀れに思える。その一方で、羨ましい、とも少しだけ思ってしまう。
俺は、メデルに言葉を返す事なく、危険地帯である鱗獣の森へと足を進める。
□□□□□
酒に溺れて、時間がただ過ぎて行く毎日。
そんな時、冒険者になって間も無い新人の少年を見つけ声をかけた。
声をかけた理由は、今思い出そうとしても、思い出す事は出来ない。それでも、強いて言えば、行き先の分からない姿が、当時の自分と重なったからかもしれない。
つまりは、単なる身勝手な同調意識に類する物だろう。
最初こそ俺の姿形に怯えていたが、話しをする内に、幾らか打ち解ける事が出来た。
少年の家は農家で、自分は三男だから家を継ぐ事が出来ない。だから、生まれ育った村を出て、冒険者になったのだ、と自分の生い立ちまで話してくれた。
当時、身分証の代わりとして冒険者登録をしていたが、依頼は殆ど受けていなかった。
ほぼ毎日、庸平時代に貯めていた貯金を切り崩して、酒場を転々としていた。その為、少年に冒険者らしいアドバイスは出来なかったが、成り行きで暫くの間共にパーティーを組み活動を行った。
その時、俺の中にあったのは、誰かの手助けが出来る喜びに似た感情だった。
それからは、同じような若者を見つけると放っておけず、ソロの新人同士でパーティーを組ませたり、才能がある奴は伝手のある冒険者パーティーに推薦する事もした。
だが、俺は必ずパーティーを途中で抜ける様にしていた。
引き留められる事もあったが、体の良い言い訳を吐いて、彼等から距離を取った。
未来ある若者の手助けが出来る事に喜びを感じていながら、自分の所為で彼等が死ぬかもしれない事に、心の底で怯えていた。
『あの人』の様に、颯爽と現れて人々を救う。そんな身の丈に合わない願望を抱いて、若者達に手を差し伸べていた俺の本性は、背負った罪と責任に怯える、酷く哀れで勝手な男だ。
どうすれば良いか、分からない。
忘れる事もできず、己の罪に向き合う勇気もない。
自分の所為で、仲間達が死んでしまった事を考えれば、当然の報いだと納得は出来る。
幾ら謝罪した所で、誰も戻って来やしない。だから、自分には苦しみ続ける以外に、選べる選択肢はなかった。
それこそが、仲間達が自分に遺した贖罪だ。
◼︎◼︎
荒い呼吸を繰り返す俺達の目の前に、絶命したポイズン・リザードが3体横たわっていた。
「討伐完了」
挟み撃ちを受けた時は、肝を冷やしたが、ミルが一時的にポイズン・リザードの注意を引いてくれたおかげで体勢を立て直す事が出来た。
「カシムさん、大丈夫ですかぁ?」
今のパーティーであるハイリとミルが、俺を心配し駆け寄って来る。
「おう、2人も良い動きだったぞ!」
俺は、駆け寄って来る2人に笑顔で返す。
あの不思議な4人組と出会ってから、2人は見間違える程に腕を上げた。技術的な面だけでなく、精神的な面でも驚く程に成長している。
2人と出会ったのは、1年程前の事だ。
街に出て来て、右も左も分からない2人に、生きる手段として冒険者を紹介した。
勿論、紹介した手前、俺も一緒にパーティー登録を行う事になったのは想定内だった。
2人は直ぐに才能を開花させ、冒険者の中でも中堅級の実力の証明――金級に短期間で昇給してしまった。
ギルド内でも元々評判だったルックスの良さが相まって、天才やらと持て囃された。
悪い流れだという事には気付いていた。
だが、言葉だけでは、根本的な解決には繋がらない事を自分の経験が語っていた。それでも、言葉を尽くし、他の冒険者の力を借りた事もあったが、予想通り根本的な解決には繋がらなかった。
雪達に出会ったのは、丁度その頃だ。
冒険者組合で出会った雪の見た目は、黒髪黒目に華奢な体。腰には、片手剣を装備していたが、どう見ても強そうな印象は受けなかった。
隣に立つ白髪の少女に至っては、戦闘経験が一切無いド素人だと確信を持てた。
たが、その周りの獣人と赤髪の少女は、戦い慣れした独特の雰囲気を纏っている。だから、冒険者組合の風習もあるが、個人的な興味を抱いて4人に絡んだ。
結果は、先輩冒険者としての面目は潰され、逆に試される始末だった。
先輩冒険者としては失格だったが、今後ともに依頼を受けるかもしれない仲間として、有望な人材が入ってきた事が素直に楽しみだった。
だが、『楽しみ』という感情は数日後に、『頼もしい』に変わっていた。
若さとは不釣り合いな実力と精神力を持つ4人組は、絶望的な状況を軽々と覆してしまった。
特に、雪という少年は4人の中でも突出した実力を持っているのに、その力すら片鱗だと感じさせる圧倒的な才能があるのだとカシムは今回の冒険の中で確信した。そして、少しだけ『あの人』に似てると感じてしまった。
だからなのかもしれない。
いつも、進む事も戻る事も出来ず、隣を進んでいく人々を泥沼から眺めていたカシムが、雪に手を伸ばした。
彼ならなんとかしてくれると、期待したのかもしれない。
だが、雪は伸ばしたカシムの手を取ってはくれなかった。
あまつさえ、何年も変わる事が出来ずにいたカシムに『変われ』と言った。
カシムにとっては、自分ではどうする事も出来ずに隠していたかった現状――いや、過去の傷に触れられた様に感じた。
目を逸らし続けていた傷に触れられて、無意識に過去の記憶が次々と溢れて、否応無く向き合う事になってしまった。
溢れ出した記憶は、止まる事はない。口から漏れそうになる嗚咽を必死に抑えるだけでも限界だった。
雪に過去を話したのは、懺悔だったのかもしれない。
過去の記憶が消えないなら、誰かに覆い隠して欲しかった。
『大丈夫』『お前の所為じゃない』『素晴らしい仲間達だ』――そんな、薄っぺらい言葉で、自分自身を正当化したかった。
「くそっ……」
魔力操作に集中して、危うく不意打ちを受ける所だった。
戦士のカシムが、魔導師のハイリやミルに護られるとは、本来の役割とは逆になってしまった。その事に、カシムは無意識の内に舌打ちをする。
「また同じ顔」
雪達と出会ってから、カシムは時折自分の感情を抑制出来ない事があった。
元々、獣人や一部の魔族――戦闘民族と呼ばれる種族は、感情の抑制が苦手な者達が多い。それは、戦闘中に感情を昂らせ、恐怖を感じさせ難くする為と言われている。
スキルではなく、本能的に備わっている気質だ。
カシムも庸平時代は、激情のままに戦場で剣を奮っていたが、傭兵時代の仲間を失ってから、感情に任せて戦う事は極端に減った。
ここ数年は、怒っていても、笑っていても、酒を飲んでいても、心の何処かは温度を失った様に冷えたままだった。
「またかっ……」
だが、雪と関わる様になって、感情のまま悪態を吐いてしまう事が増えていた。
憎々しげに表情を歪めるカシムを見て、ミルは頷く。
「私、今のカシムの方が良い」
「こんな怒りっぽい奴の何処が良いんだ?」
「ん……。なんとなく」
「何だそりゃ」とカシムは、頭を掻く。
「私も今のカシムさんの方が良いと思いますよ」
「何だよ、ハイリまでおっさんを揶揄うのか?」
「本当の事ですよ」
ミルとハイリは、ここ数日で別人の様に見違えた。そして、この瞬間も着実に成長している。
カシムは、泥沼に嵌ったままの自分の横をミルとハイリが追い越して行く様な喪失感を味わう。
今まで何度も味わい、その度に笑顔で送り出して来た。
『また、その時が来ただけだ』とカシムは自分に言い聞かせる。
「2人の方が見違えたな」
「「……」」
「2人とも、約束は覚えてるな?」
少しの間黙って、ハイリが言い淀む。
だが、カシムを見てハッキリと答えた。
「『俺は何れ、成長した2人の側を離れる。』ですね?」
「ああ。2人は十分成長したし、今後も間違いなく成長し続ける。足止めくらってる俺と一緒にいるなんて、時間の無駄だ」
「カシムさん――」
「――ハイリ。強くなりてぇなら、決めろ」
「カシムさん。私は――」
ハイリが言葉を続けようとする。
だが、カシムの視線は無意識にハイリの奥の大樹に向かう。
敵――何かを認識するより早く、全身の血が沸騰する様な感覚と同時に、剣を握る手に力が籠った。そして、カシムは視線の先に、魔物がその巨体を蛇の様に巻き付けている事に気付く。
「っ!!」
何度も悪夢に見た魔物の姿。
体を覆う鱗は汚れた赤色、強靭な四肢の先には鋭い爪が6本あり、瞳は濁りきった金色をし、頭には水晶石の鶏冠が鈍い光を放っていた。
魔物の濁った瞳が、ギョロリと動く。そして、魔物の尾が予備動作の後にブレた。
雪やヴィルヘルムの動きに比べれば、直線的な動きで捉えやすい。
カシムは目の前のハイリを抱き上げて、横に飛び退く。
ミルも同じ方向に回避し、既に弓に矢を番えていた。
「鶏冠蛇竜!」
奴を見つけたミルが、恐怖を押し殺した声で叫ぶ。
だが、違う。
カシムは確信を持って叫ぶ。
10年前。自分の前に姿を現し、全てを奪い去った仇。
「鶏冠蛇竜の異端王!!」
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