キフの薄い本

中山(ほ)

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一冊目 妄想用紙「神の檻」

エピローグ

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 執務室に積まれた今日の分の書類を眺めて、ふと気づいた。やけに白い紙がはみ出ている。
 うちで扱ってるのは大量生産の多少黄色味がかった物で、ここまで白いとなると、あまり見ない。
 気になって引っ張ってみるが、上の書類を押さえながらゆっくりと、
 妄想……用……紙
 なにやらタイトルのような物が端に書かれている。
 神の……
 突然、僕の腕が横から伸びてきた手に押さえられた。

「!?誰だ!……って、キィ兄ちゃん?急に来るなんて珍しいね?」

 気配もなく突然現れた黒髪の少年、この世界の最高神であり、うちの初代の身体を持つ存在だ。
 彼は、じっと僕の指先、あの白い紙を見つめている。

「当代、ちょっと部屋出てって」

「は?えと、はい」

 何か理由があるのだろう。そのまま立ち上がって、書類の束を抱えようとしてまた制止がかかる。

「何も持たずに出てって、すぐに」

「了解」

 僕が部屋のドアを閉じると中から叫び声がした。

「何でこれがここにあるの!?……うん、燃やしたよ!ヒィロも見てたでしょ!?」

 バサバサと紙が散らばる音。
 戻ったら片付けから始めないといけないのか。
 読書のための時間がまた削られそうだと、僕はこめかみを押さえた。
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