62 / 65
決戦
しおりを挟む
王都の城壁を超えて外に出ようとする妖精の姿があった。
オレンジ色のドレスと髪の先は、燃えており、背中からはカラスの羽が生えている。
魔法で身体を強化したメアリーは、屋根の上を飛び移りながら妖精を追いかけていた。
できるだけ下は見ないでおこう……。
こんな体験をするのは、今日が最初で最後であることを願うわ。
やっとの思いで、オレンジ色の妖精に追いついたメアリーは口を開く。
「お義母様、いったいどこに逃げるつもりかしら?」
オレンジ色の妖精――否、ムリアは振り返る。彼女の表情にかつて見慣れていた聖母のような輝きはない。
目を三日月型に歪ませて、貼り付けたゆうな笑みでメアリーを見つめる。
「よく追いついたわね、メアリー。しかも、一人で」
やけに”一人”という部分を強調するムリア。おそらく、彼女はメアリーがメギスと一緒に来なかったことを喜んでいるのだろう。
「短い間だったとはいえ、可愛がっていた娘を傷つけたくはないわ」
「まぁ、似たような台詞をフィネラの教育係にもおっしゃっていましたね」
「ふぅん、やっぱり貴方は私の知らないところで随分と熱心に調べ物をしていたようね」
ムリアは忌々しそうに鋭い視線でメアリーを睨んでから、右手を振り上げる。
直感的に危機を感じ取ったメアリーは、横側へ素早く移動。その際、体勢を崩して屋根から滑り落ちそうになる。
メアリーの耳についた二色の宝石が煌めいた。
滑り止めの呪文を靴にかけておいて良かったわ。あやうく落下するところだった……。
「諦めなさい、空すら飛べない人間風情に勝ち目はないわ」
ムリアは高笑いしながら段々と近づいてきた。足音はない。彼女の体は地面から僅かにはなれているからだ。
「夜の女王にさえ邪魔されていなければ、私は今頃、神託を受け民衆を導く巫女のフリをしていたというのに。よくも邪魔してくれたわねぇ。えぇ、でも……私に救いを求めれば見逃してあげてもいいけど?」
「あら、お優しいのね」
「ふふっ、さっきも言ったでしょ? 貴方を傷つけたくないって」
至近距離まで近づいたムリアはメアリーに手をさしのべた。
メアリー手で顔を覆う。
「うぅ……ごめんなさい。お義母様」
手を離したメアリーの頬には涙が伝っていた。
「ごめんなさい、私が悪かったの。ただ私は長男のお兄様ばっかり構ってもらえるのが羨ましくて……」
「まぁ、そうだったのね。今まで寂しい思いをさせてごめんね」
メアリーとムリアの手が触れ合った時であった――。
「はぁ、なんのつもりよ!」
王都中にムリアの悲鳴が響き渡った。
ムリアの手はメアリーと触れた部分から徐々に石化してゆく。
「こんな分かりやすい嘘にまで騙されて。貴方って本当になにも考えていないのねぇ!」
「わけが分からないわ。貴方一人の魔力で私に太刀打ちできるわけないでしょ!」
ムリアは甲高い声で呪文を唱え続け、爆発の魔法や、火の雨を降らせる魔法を発動し続けたが、メアリーが手を離すことはなかった。
ここで諦めたらダメよ。
せっかく、この女を捕まえたもの。
「残念ね。私は一人で来たわけではないのよ」
「なんですって?」
メアリーがニンマリと笑ったと同時に、耳飾りが光の粒へと変化し、やがて青年の姿に変わる。
「やっほー、フィネラ……じゃなくてムリア」
「メギス……姿がないと思ったけど、耳飾りに化けていただなんて……」
「うん、しっかり騙されてくれたね」
ムリアは奥歯を噛み締めながら、顔を歪ませた。
放たれる魔法の威力も段々と下がってきている。おそらく、魔力切れが近いのだろう。
時折、火花が肩をかすめそうになったが、メギスが魔法で弾いてくれた。
「じゃあ、その涙はなんなのよ!」
石化していない方の手で、メアリーを指さすフィネラ。
「一番簡単に涙を流す方法をご存知ないのね? あくびをすればいいのよ」
「はぁ……なによそれ……」
首元まで石化したムリアはもう観念したらしく、呪文を唱えなかった。代わりに、駄々をこねる子供のように大声をあげ始める。
「どうして私ばっかりいつも酷い目に遭うのよぉ。なにも悪いことなんてしてないじゃない。私はただ人間で遊びたいだけなのにぃ!」
「ムリア、最後に良いことを教えてあげる。貴方にとって一番致命的な弱点は、相手の立場になって考えられないことよ」
「うるさい、醜い人間風情が私に指図するなぁ!」
メアリーがムリアに言い返そうと口を開いたが、声が彼女に届くことはなかった。
なぜならば屋根よりはるか下――地面の方から人々の叫び声が聞こえてきたからだ。
――ふざけるなぁ!
――醜いのはアンタの方よ!
――直接、敵に手を下す覚悟が無い上に、自分を磨くために努力すらしない女め!
――誰も貴方を美しいと思わない!
――もう誰もお前を認めない!
「なによ、今まで騙されてきたのは貴方たちの方じゃない。いまさらなにを……」
ムリアの絶叫は最後まで響くことなく、消え果てた。彼女の全身は大理石の彫刻になり、もう動くことはない。
メアリーはただ静かにムリアを見上げながらクスクスと笑った。
「ありがとう、ムリア。ずっと、貴方の絶望する顔が見たかったのよ」
終わった。やっと、終わったんだ!
メアリーは立ち上がろうとしたが、全てが終わった安堵感のせいで全身に力が入らなかった。メギスが倒れそうになったメアリーの体を受け止める。
「大丈夫かな?」
「ごめんね、メギス。もう疲れちゃったわ」
「そうか……だったら……」
メギスはメアリーの背と膝に手を回し、そのまま体を持ち上げる。
「ひぇ……!」
驚きのあまり小さな悲鳴をあげるメアリー。
「ねぇ、重くないの?」
「全然、むしろちゃんとご飯食べてるか心配になるぐらい軽いよ」
「私を持ったまま降りるつもり……?」
「もちろん、翼がなくたって飛ぶことはできるからね」
「それって、どういう……」
メギスはメアリーを抱えたまま、屋根の外へと一歩踏み出す。途端に、メギスの体はフワフワと浮き始めたが、状況を理解できないメアリーは悲鳴をあげた。
オレンジ色のドレスと髪の先は、燃えており、背中からはカラスの羽が生えている。
魔法で身体を強化したメアリーは、屋根の上を飛び移りながら妖精を追いかけていた。
できるだけ下は見ないでおこう……。
こんな体験をするのは、今日が最初で最後であることを願うわ。
やっとの思いで、オレンジ色の妖精に追いついたメアリーは口を開く。
「お義母様、いったいどこに逃げるつもりかしら?」
オレンジ色の妖精――否、ムリアは振り返る。彼女の表情にかつて見慣れていた聖母のような輝きはない。
目を三日月型に歪ませて、貼り付けたゆうな笑みでメアリーを見つめる。
「よく追いついたわね、メアリー。しかも、一人で」
やけに”一人”という部分を強調するムリア。おそらく、彼女はメアリーがメギスと一緒に来なかったことを喜んでいるのだろう。
「短い間だったとはいえ、可愛がっていた娘を傷つけたくはないわ」
「まぁ、似たような台詞をフィネラの教育係にもおっしゃっていましたね」
「ふぅん、やっぱり貴方は私の知らないところで随分と熱心に調べ物をしていたようね」
ムリアは忌々しそうに鋭い視線でメアリーを睨んでから、右手を振り上げる。
直感的に危機を感じ取ったメアリーは、横側へ素早く移動。その際、体勢を崩して屋根から滑り落ちそうになる。
メアリーの耳についた二色の宝石が煌めいた。
滑り止めの呪文を靴にかけておいて良かったわ。あやうく落下するところだった……。
「諦めなさい、空すら飛べない人間風情に勝ち目はないわ」
ムリアは高笑いしながら段々と近づいてきた。足音はない。彼女の体は地面から僅かにはなれているからだ。
「夜の女王にさえ邪魔されていなければ、私は今頃、神託を受け民衆を導く巫女のフリをしていたというのに。よくも邪魔してくれたわねぇ。えぇ、でも……私に救いを求めれば見逃してあげてもいいけど?」
「あら、お優しいのね」
「ふふっ、さっきも言ったでしょ? 貴方を傷つけたくないって」
至近距離まで近づいたムリアはメアリーに手をさしのべた。
メアリー手で顔を覆う。
「うぅ……ごめんなさい。お義母様」
手を離したメアリーの頬には涙が伝っていた。
「ごめんなさい、私が悪かったの。ただ私は長男のお兄様ばっかり構ってもらえるのが羨ましくて……」
「まぁ、そうだったのね。今まで寂しい思いをさせてごめんね」
メアリーとムリアの手が触れ合った時であった――。
「はぁ、なんのつもりよ!」
王都中にムリアの悲鳴が響き渡った。
ムリアの手はメアリーと触れた部分から徐々に石化してゆく。
「こんな分かりやすい嘘にまで騙されて。貴方って本当になにも考えていないのねぇ!」
「わけが分からないわ。貴方一人の魔力で私に太刀打ちできるわけないでしょ!」
ムリアは甲高い声で呪文を唱え続け、爆発の魔法や、火の雨を降らせる魔法を発動し続けたが、メアリーが手を離すことはなかった。
ここで諦めたらダメよ。
せっかく、この女を捕まえたもの。
「残念ね。私は一人で来たわけではないのよ」
「なんですって?」
メアリーがニンマリと笑ったと同時に、耳飾りが光の粒へと変化し、やがて青年の姿に変わる。
「やっほー、フィネラ……じゃなくてムリア」
「メギス……姿がないと思ったけど、耳飾りに化けていただなんて……」
「うん、しっかり騙されてくれたね」
ムリアは奥歯を噛み締めながら、顔を歪ませた。
放たれる魔法の威力も段々と下がってきている。おそらく、魔力切れが近いのだろう。
時折、火花が肩をかすめそうになったが、メギスが魔法で弾いてくれた。
「じゃあ、その涙はなんなのよ!」
石化していない方の手で、メアリーを指さすフィネラ。
「一番簡単に涙を流す方法をご存知ないのね? あくびをすればいいのよ」
「はぁ……なによそれ……」
首元まで石化したムリアはもう観念したらしく、呪文を唱えなかった。代わりに、駄々をこねる子供のように大声をあげ始める。
「どうして私ばっかりいつも酷い目に遭うのよぉ。なにも悪いことなんてしてないじゃない。私はただ人間で遊びたいだけなのにぃ!」
「ムリア、最後に良いことを教えてあげる。貴方にとって一番致命的な弱点は、相手の立場になって考えられないことよ」
「うるさい、醜い人間風情が私に指図するなぁ!」
メアリーがムリアに言い返そうと口を開いたが、声が彼女に届くことはなかった。
なぜならば屋根よりはるか下――地面の方から人々の叫び声が聞こえてきたからだ。
――ふざけるなぁ!
――醜いのはアンタの方よ!
――直接、敵に手を下す覚悟が無い上に、自分を磨くために努力すらしない女め!
――誰も貴方を美しいと思わない!
――もう誰もお前を認めない!
「なによ、今まで騙されてきたのは貴方たちの方じゃない。いまさらなにを……」
ムリアの絶叫は最後まで響くことなく、消え果てた。彼女の全身は大理石の彫刻になり、もう動くことはない。
メアリーはただ静かにムリアを見上げながらクスクスと笑った。
「ありがとう、ムリア。ずっと、貴方の絶望する顔が見たかったのよ」
終わった。やっと、終わったんだ!
メアリーは立ち上がろうとしたが、全てが終わった安堵感のせいで全身に力が入らなかった。メギスが倒れそうになったメアリーの体を受け止める。
「大丈夫かな?」
「ごめんね、メギス。もう疲れちゃったわ」
「そうか……だったら……」
メギスはメアリーの背と膝に手を回し、そのまま体を持ち上げる。
「ひぇ……!」
驚きのあまり小さな悲鳴をあげるメアリー。
「ねぇ、重くないの?」
「全然、むしろちゃんとご飯食べてるか心配になるぐらい軽いよ」
「私を持ったまま降りるつもり……?」
「もちろん、翼がなくたって飛ぶことはできるからね」
「それって、どういう……」
メギスはメアリーを抱えたまま、屋根の外へと一歩踏み出す。途端に、メギスの体はフワフワと浮き始めたが、状況を理解できないメアリーは悲鳴をあげた。
21
あなたにおすすめの小説
殺された伯爵夫人の六年と七時間のやりなおし
さき
恋愛
愛のない結婚と冷遇生活の末、六年目の結婚記念日に夫に殺されたプリシラ。
だが目を覚ました彼女は結婚した日の夜に戻っていた。
魔女が行った『六年間の時戻し』、それに巻き込まれたプリシラは、同じ人生は歩まないと決めて再び六年間に挑む。
変わらず横暴な夫、今度の人生では慕ってくれる継子。前回の人生では得られなかった味方。
二度目の人生を少しずつ変えていく中、プリシラは前回の人生では現れなかった青年オリバーと出会い……。
余命六年の幼妻の願い~旦那様は私に興味が無い様なので自由気ままに過ごさせて頂きます。~
流雲青人
恋愛
商人と商品。そんな関係の伯爵家に生まれたアンジェは、十二歳の誕生日を迎えた日に医師から余命六年を言い渡された。
しかし、既に公爵家へと嫁ぐことが決まっていたアンジェは、公爵へは病気の存在を明かさずに嫁ぐ事を余儀なくされる。
けれど、幼いアンジェに公爵が興味を抱く訳もなく…余命だけが過ぎる毎日を過ごしていく。
目覚めたら公爵夫人でしたが夫に冷遇されているようです
MIRICO
恋愛
フィオナは没落寸前のブルイエ家の長女。体調が悪く早めに眠ったら、目が覚めた時、夫のいる公爵夫人セレスティーヌになっていた。
しかし、夫のクラウディオは、妻に冷たく視線を合わせようともしない。
フィオナはセレスティーヌの体を乗っ取ったことをクラウディオに気付かれまいと会う回数を減らし、セレスティーヌの体に入ってしまった原因を探そうとするが、原因が分からぬままセレスティーヌの姉の子がやってきて世話をすることに。
クラウディオはいつもと違う様子のセレスティーヌが気になり始めて……。
ざまあ系ではありません。恋愛中心でもないです。事件中心軽く恋愛くらいです。
番外編は暗い話がありますので、苦手な方はお気を付けください。
ご感想ありがとうございます!!
誤字脱字等もお知らせくださりありがとうございます。順次修正させていただきます。
小説家になろう様に掲載済みです。
婚約者は冷酷宰相様。地味令嬢の私が政略結婚で嫁いだら、なぜか激甘溺愛が待っていました
春夜夢
恋愛
私はずっと「誰にも注目されない地味令嬢」だった。
名門とはいえ没落しかけの伯爵家の次女。
姉は美貌と才覚に恵まれ、私はただの飾り物のような存在。
――そんな私に突然、王宮から「婚約命令」が下った。
相手は、王の右腕にして恐れられる冷酷宰相・ルシアス=ディエンツ公爵。
40を目前にしながら独身を貫き、感情を一切表に出さない男。
(……なぜ私が?)
けれど、その婚約は国を揺るがす「ある計画」の始まりだった。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
「義妹に譲れ」と言われたので、公爵家で幸せになります
恋せよ恋
恋愛
「しっかり者の姉なら、婚約者を妹に譲ってあげなさい」
「そうだよ、バネッサ。君なら、わかるだろう」
十五歳の冬。父と婚約者パトリックから放たれた無慈悲な言葉。
再婚相手の連れ子・ナタリアの図々しさに耐えてきたバネッサは、
その瞬間に決意した。
「ええ、喜んで差し上げますわ」
将来性のない男も、私を軽んじる家族も、もういらない。
跡継ぎの重責から解放されたバネッサは、その類まれなる知性を見込まれ、
王国の重鎮・ヴィンセント公爵家へ嫁ぐことに。
「私は、私を一番に愛してくれる場所で幸せになります!」
聡明すぎる令嬢による、自立と逆転のハッピーエンド。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
【完結】離縁王妃アデリアは故郷で聖姫と崇められています ~冤罪で捨てられた王妃、地元に戻ったら領民に愛され「聖姫」と呼ばれていました~
猫燕
恋愛
「――そなたとの婚姻を破棄する。即刻、王宮を去れ」
王妃としての5年間、私はただ国を支えていただけだった。
王妃アデリアは、側妃ラウラの嘘と王の独断により、「毒を盛った」という冤罪で突然の離縁を言い渡された。「ただちに城を去れ」と宣告されたアデリアは静かに王宮を去り、生まれ故郷・ターヴァへと向かう。
しかし、領地の国境を越えた彼女を待っていたのは、驚くべき光景だった。
迎えに来たのは何百もの領民、兄、彼女の帰還に歓喜する侍女たち。
かつて王宮で軽んじられ続けたアデリアの政策は、故郷では“奇跡”として受け継がれ、領地を繁栄へ導いていたのだ。実際は薬学・医療・農政・内政の天才で、治癒魔法まで操る超有能王妃だった。
故郷の温かさに癒やされ、彼女の有能さが改めて証明されると、その評判は瞬く間に近隣諸国へ広がり──
“冷徹の皇帝”と恐れられる隣国の若き皇帝・カリオンが現れる。
皇帝は彼女の才覚と優しさに心を奪われ、「私はあなたを守りたい」と静かに誓う。
冷徹と恐れられる彼が、なぜかターヴァ領に何度も通うようになり――「君の価値を、誰よりも私が知っている」「アデリア・ターヴァ。君の全てを、私のものにしたい」
一方その頃――アデリアを失った王国は急速に荒れ、疫病、飢饉、魔物被害が連鎖し、内政は崩壊。国王はようやく“失ったものの価値”を理解し始めるが、もう遅い。
追放された王妃は、故郷で神と崇められ、最強の溺愛皇帝に娶られる!「あなたが望むなら、帝国も全部君のものだ」――これは、誰からも理解されなかった“本物の聖女”が、
ようやく正当に愛され、報われる物語。
※「小説家になろう」にも投稿しています
愛し子は自由のために、愛され妹の嘘を放置する
紅子
恋愛
あなたは私の連理の枝。今世こそは比翼の鳥となりましょう。
私は、女神様のお願いで、愛し子として転生した。でも、そのことを誰にも告げる気はない。可愛らしくも美しい双子の妹の影で、いない子と扱われても特別な何かにはならない。私を愛してくれる人とこの世界でささやかな幸せを築ければそれで満足だ。
その希望を打ち砕くことが起こるとき、私は全力でそれに抗うだろう。
完結済み。毎日00:00に更新予定です。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる