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全寮制・名門男子校「白栖学園」。
厳格な校則と伝統を誇るこの学園で、風紀を預かる風紀委員長・白崎 依澄は、誰もが恐れる存在だった。
「──遅刻、四回目。次は反省文だ」
低く通る声。鋭い視線。常に無表情のその態度に、生徒たちは背筋を伸ばし、視線を逸らす。
だが彼には、誰にも言えない“癖”があった。
——それは、「我慢」すること。
正確には、排尿を極限まで我慢することに、密かな快感を覚えていた。 小さい頃から、いつしかそれは「習慣」になり、今では朝から放課後まで溜め込んだものを、寮の個室でひとり、自身が限界になるまでさらに身体を追い込むことが、彼の日課になっていた。
(……もう少し。あと10分……)
張り詰めた膀胱の痛みに汗がにじむ。 太ももに力を込め、股をすり合わせる。けれど顔色ひとつ変えない。 その“強さ”に酔いながら、彼は歪んだ欲望を密かに満たしていた。
そんなある日──
生徒会との合同会議の席。 風紀委員の報告が終わり、次に口を開いたのは副会長・中川 朝陽だった。
黒髪をきっちりとまとめ、冷えた声で進行をする彼は、中性的な顔立ちで、美しく、誰よりも完璧で、誰にも弱みを見せない。
……そのはずだった。
(……?)
依澄の視線が、朝陽に吸い寄せられた。
(様子が……おかしい)
足を交差し、わずかに太ももをすり合わせる動き。 眉間には薄く皺。 椅子に座る姿勢が、微妙に落ち着かない。
そして──
(あれは……我慢してる、のか……?)
視線が交錯した。
その瞬間、朝陽の頬が、ほんのりと赤く染まった。
(まさか……彼も)
依澄は、心臓を撃ち抜かれたような衝撃を受けていた。
「……副会長、顔色が悪いが」
咄嗟に声をかける。 だが朝陽は、冷たく目を細めた。
「問題ない。話を進めて」
強がる声が、わずかに震えている。
──彼も、限界なんだ。
今、あの完璧な副会長が、目の前で“耐えて”いる。 誰にも気づかれないように。必死に、歯を食いしばって。
(ああ……綺麗だ)
依澄の喉が鳴った。 こんな感情は、はじめてだった。
我慢する姿が、こんなにも美しいだなんて。
厳格な校則と伝統を誇るこの学園で、風紀を預かる風紀委員長・白崎 依澄は、誰もが恐れる存在だった。
「──遅刻、四回目。次は反省文だ」
低く通る声。鋭い視線。常に無表情のその態度に、生徒たちは背筋を伸ばし、視線を逸らす。
だが彼には、誰にも言えない“癖”があった。
——それは、「我慢」すること。
正確には、排尿を極限まで我慢することに、密かな快感を覚えていた。 小さい頃から、いつしかそれは「習慣」になり、今では朝から放課後まで溜め込んだものを、寮の個室でひとり、自身が限界になるまでさらに身体を追い込むことが、彼の日課になっていた。
(……もう少し。あと10分……)
張り詰めた膀胱の痛みに汗がにじむ。 太ももに力を込め、股をすり合わせる。けれど顔色ひとつ変えない。 その“強さ”に酔いながら、彼は歪んだ欲望を密かに満たしていた。
そんなある日──
生徒会との合同会議の席。 風紀委員の報告が終わり、次に口を開いたのは副会長・中川 朝陽だった。
黒髪をきっちりとまとめ、冷えた声で進行をする彼は、中性的な顔立ちで、美しく、誰よりも完璧で、誰にも弱みを見せない。
……そのはずだった。
(……?)
依澄の視線が、朝陽に吸い寄せられた。
(様子が……おかしい)
足を交差し、わずかに太ももをすり合わせる動き。 眉間には薄く皺。 椅子に座る姿勢が、微妙に落ち着かない。
そして──
(あれは……我慢してる、のか……?)
視線が交錯した。
その瞬間、朝陽の頬が、ほんのりと赤く染まった。
(まさか……彼も)
依澄は、心臓を撃ち抜かれたような衝撃を受けていた。
「……副会長、顔色が悪いが」
咄嗟に声をかける。 だが朝陽は、冷たく目を細めた。
「問題ない。話を進めて」
強がる声が、わずかに震えている。
──彼も、限界なんだ。
今、あの完璧な副会長が、目の前で“耐えて”いる。 誰にも気づかれないように。必死に、歯を食いしばって。
(ああ……綺麗だ)
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我慢する姿が、こんなにも美しいだなんて。
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