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EPISODE1 幼い頃の約束
幼い頃の約束①
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蒼汰がカーテンを開けなくなってから、どれくらい経っただろうか……。部屋に掛けられている分厚いカーテンは、上手いこと日光を遮ってくれている。おかげで、蒼汰の部屋はいつも薄暗かった。
離れて暮らす息子を心配した両親から送られてくる仕送りで、何とか生きてはいけるけど……。大学も休んで部屋に引き籠っているなんて知ったら、きっと過保護な両親はすっ飛んでくるだろう。
ましてや、付き合っていたαに捨てられたなんて、口が裂けても言えるはずがない。そんなことが両親の耳に入れば、ようやく実現できた一人暮らしという夢も終わりを迎えることだろう。
あの男と別れてもうすぐ一カ月。カーテンの隙間から外を盗み見れば、季節は秋になっていた。空が急に高く感じられて、窓の隙間から入り込んでくる風が冷たい。
この一カ月は、蒼汰を現実から隔離するには十分すぎる時間だった。
別れてからも、あの男からの連絡は後を絶たない。付き合っているときは、そんなにまめではなかったくせに、蒼汰を逃したとわかった瞬間、惜しく感じるようになったのかもしれない。「ごめん」「もう一度やり直したい」というメールで、溢れ返っていた。
あの男が、蒼汰のことを愛してくれていなかった、と言えば噓になる。二人きりのときは大切にしてくれたし、「番になろう」と約束だってしてくれた。
でも、あの男は蒼汰を裏切ったのだ。
蒼汰が「会いたい」という思いを必死に押し殺していたときも、別のΩを抱いていたのかもしれない。もしかしたら、自分以外にも同じような思いをしているΩがいるかもしれないのだ。
そう思えば、心がズタズタに切り裂かれて、呼吸ができないくらい苦しくなる。
「あ、これあの人の洋服だ」
自分の洗濯物の中に混ざり込んでいたあの男の洋服。そんなものはさっさと捨ててしまえばいいのに……そっと抱き締めて顔を埋める。まるで、あの男に抱き締められているかのように感じられたから。
「何を見ても、何を聞いてもあの人のことを思い出しちゃう……しんどい……」
せっかく瘡蓋になった心の傷は、ほんの些細なことで再び血が流れ始める。それの繰り返しだった。
たかが失恋で、こんなにもボロボロになってしまう自分が情けなくて……。更に、蒼汰と現実との壁は厚くなっていくのだった。
「ヒートが、ヤバイ……」
とうにヒートの時期を迎えている蒼汰の体は、消えそうで消えない火のようにずっと燻り続けている。ネットで売られている抑制剤を買って内服してみたものの、所詮医者から処方された薬ではない。ヒートの症状を抑えることはできても、完全に取り除いてくれはしなかった。
今までは、恋人がいたからヒートだって乗り切ってこれたけれど、これからは一人で乗り越えなくてはならない。かと言って、病院へ行くことは今の蒼汰にはハードルが高すぎる。
「んッ……」
何度自分自身で体を慰めてみても、この熱は引くことなんてない。逆に体が熱を帯び、空しくなるだけだ。
――いっそのこと、あの人の元へと戻ろうか……。
そんな考えが頭を過る。蒼汰が「ヒートを鎮めて」と連絡をすれば、今なら飛んできてくれるだろう。αの力を借りれば、こんなヒートはすぐに収まるのだ。
蒼汰はもう何度もスマホを見つめては床に放り投げる、を繰り返していた。
「会いたい」
一人呟いて目を閉じる。
もうずっとちゃんと食事はとれていないし、夜も眠れない。体は悲鳴をあげているけど、心のほうが何倍も辛かった。
「ん? 誰だ」
突然静かな部屋にインターホンが鳴り響く。時計に視線を移すと夜の九時。このアパートは単身者が多いから、子供の声とか物音はあまりしない。そんな中鳴るインターホンに、少しだけ恐怖心を覚えた。
今の蒼汰のところに来る人物と言えば、宅配の人か出前を持ってきてくれる人……でも、そのどちらも身に覚えなんてない。
「まさか、あの人が……」
トクンと心臓が跳ね上がる。
「もしそうだったら……」
自然と鼓動が速くなり、ヒートで火照る体が更に熱くなっていく。緊張から呼吸が浅くなっているのに、自分から放たれているフェロモンの香りを強く感じた。
――どうしよう、扉を開けようか……。
今、扉を開ければきっと全ての苦悩から解放されることだろう。優しく抱き締められて、キスをしてほしい。この苦しいヒートを鎮めて欲しい。
でも、自分以外に番がいるαに抱かれて、一体何になるというのだろうか? ただ、空しいだけではないだろうか? そう警笛を鳴らす自分もいる。
しかし、体から溢れ出すフェロモンに思考回路が少しずつ鈍っていく。
――もうどうでもいい。このヒートを鎮めてもらいたい。
蒼汰は、「どちら様ですか?」と聞くことさえせず、扉を開けた。こんなヒートが起きている今、それがどんなに危険なことかなんて百も承知だ。でも、それ以上に、自分に会いに来てくれた……という事実が嬉しくて。
「会いたい」
蒼汰の瞳から涙が溢れ出した。
「……あれ? 蒼ちゃん?」
「え?」
扉を開けるとそこに立っていたのは、蒼汰の想像していた人物ではなかった。
「しまった……」
迂闊過ぎた自分を強く呪う。こんな風にフェロモンが駄々洩れの状態でαに遭遇してしまったら……。一瞬で体から血の気が引いていくのを感じた。
「蒼ちゃんだよね?」
「…………」
目の前にいる自分は、元恋人ではなかったけれど、どうやら蒼汰のことを知っているらしい。「蒼ちゃん」なんて、極一部の、しかも親しい人しか呼ばないはずなのに。蒼汰は強い戸惑いを感じた。
しかも、自分のことを「蒼ちゃん」という呼ぶ人物はモデルのように背が高く、人形のように整った顔をしている。
長い睫毛が影を落とし、スッと通った鼻筋。色素の薄い髪がサラサラと揺れた。
――誰だ、このイケメンは。
想像もしていなかったイケメンの登場に、蒼汰は思わず息を呑む。元恋人は、お世辞にもイケメンではなかったから。一体こんな夜に、このイケメンは何をしに来たのだろうか。
突然強い恐怖に襲われた蒼汰が勢いよく扉を閉めようとすると、「おっと」といとも簡単に片手で押さえられてしまう。
しばらくの間押し問答をしていたけれど、力では敵わないと諦めた蒼汰は、恐る恐るその人物を見上げた。
「き、君は誰ですか?」
「え? 蒼ちゃん、俺のこと覚えてないのか?」
「蒼ちゃんって……君は俺のことを知ってるの?」
「知ってるも何も……それより……」
「わっ!」
突然イケメンの顔が近付いてきたから、夢中で腕を突っ張らせるが、そんな蒼汰の抵抗も微々たるものでしかない。簡単に両腕を押さえ込まれ、クンクンと首筋の匂いを嗅がれてしまった。
ただそれだけのことで、ヒートで敏感になった体は跳ね上がるほど反応してしまう。心臓が口から飛び出してきそうだ。
「蒼ちゃん、もしかして、今ヒート?」
「あ、え、えっと……」
「こんな状態のときに無防備に扉を開けるなんて危ないだろう?」
「そ、そんなの君には関係ないだろう?」
「関係ある!」
「なんでだよ!?」
突然目の前に現れた男に説教をされた蒼汰は、今度はイライラしてしまう。
確かに無防備だと言われてしまえばその通りだが、つい先程あったばかりの人物に、とやかく言われる筋合いはない。
「ふざけんな、離せよ!」
「嫌だ、離さない」
「なんなんだよ君は!? 俺がどうなろうが君は関係ないだろう?」
「関係ある! 関係あんだよ!」
「なんで!?」
掴まれた手を振り解こうとしても、やはり力でこの男には敵うはずもない。蒼汰は奥歯を噛み締めながら男を睨みつける。
もう、意味がわからなくなってきた。一体こいつは何者なのだろうか。
「蒼ちゃんは俺の花嫁になる人だ。だから、関係ないなんて言わせない!」
「……花、嫁……?」
「そうだよ! 子供の頃約束しただろう? お互いが二十歳になったら結婚しようって。もうすぐ俺の二十歳の誕生日だ。だから迎えに来た」
「なんだよ、それ……」
「俺の番になってほしい」
そう言いながら俺を覗き込んでくるその瞳は、不安そうに揺れていて……その言葉が冗談なんかではないことが、ひしひしと伝わってくる。
「蒼ちゃん、俺の番になって?」
蒼汰は何も言い返すことができないまま、目の前のイケメンを呆然と見つめた。
離れて暮らす息子を心配した両親から送られてくる仕送りで、何とか生きてはいけるけど……。大学も休んで部屋に引き籠っているなんて知ったら、きっと過保護な両親はすっ飛んでくるだろう。
ましてや、付き合っていたαに捨てられたなんて、口が裂けても言えるはずがない。そんなことが両親の耳に入れば、ようやく実現できた一人暮らしという夢も終わりを迎えることだろう。
あの男と別れてもうすぐ一カ月。カーテンの隙間から外を盗み見れば、季節は秋になっていた。空が急に高く感じられて、窓の隙間から入り込んでくる風が冷たい。
この一カ月は、蒼汰を現実から隔離するには十分すぎる時間だった。
別れてからも、あの男からの連絡は後を絶たない。付き合っているときは、そんなにまめではなかったくせに、蒼汰を逃したとわかった瞬間、惜しく感じるようになったのかもしれない。「ごめん」「もう一度やり直したい」というメールで、溢れ返っていた。
あの男が、蒼汰のことを愛してくれていなかった、と言えば噓になる。二人きりのときは大切にしてくれたし、「番になろう」と約束だってしてくれた。
でも、あの男は蒼汰を裏切ったのだ。
蒼汰が「会いたい」という思いを必死に押し殺していたときも、別のΩを抱いていたのかもしれない。もしかしたら、自分以外にも同じような思いをしているΩがいるかもしれないのだ。
そう思えば、心がズタズタに切り裂かれて、呼吸ができないくらい苦しくなる。
「あ、これあの人の洋服だ」
自分の洗濯物の中に混ざり込んでいたあの男の洋服。そんなものはさっさと捨ててしまえばいいのに……そっと抱き締めて顔を埋める。まるで、あの男に抱き締められているかのように感じられたから。
「何を見ても、何を聞いてもあの人のことを思い出しちゃう……しんどい……」
せっかく瘡蓋になった心の傷は、ほんの些細なことで再び血が流れ始める。それの繰り返しだった。
たかが失恋で、こんなにもボロボロになってしまう自分が情けなくて……。更に、蒼汰と現実との壁は厚くなっていくのだった。
「ヒートが、ヤバイ……」
とうにヒートの時期を迎えている蒼汰の体は、消えそうで消えない火のようにずっと燻り続けている。ネットで売られている抑制剤を買って内服してみたものの、所詮医者から処方された薬ではない。ヒートの症状を抑えることはできても、完全に取り除いてくれはしなかった。
今までは、恋人がいたからヒートだって乗り切ってこれたけれど、これからは一人で乗り越えなくてはならない。かと言って、病院へ行くことは今の蒼汰にはハードルが高すぎる。
「んッ……」
何度自分自身で体を慰めてみても、この熱は引くことなんてない。逆に体が熱を帯び、空しくなるだけだ。
――いっそのこと、あの人の元へと戻ろうか……。
そんな考えが頭を過る。蒼汰が「ヒートを鎮めて」と連絡をすれば、今なら飛んできてくれるだろう。αの力を借りれば、こんなヒートはすぐに収まるのだ。
蒼汰はもう何度もスマホを見つめては床に放り投げる、を繰り返していた。
「会いたい」
一人呟いて目を閉じる。
もうずっとちゃんと食事はとれていないし、夜も眠れない。体は悲鳴をあげているけど、心のほうが何倍も辛かった。
「ん? 誰だ」
突然静かな部屋にインターホンが鳴り響く。時計に視線を移すと夜の九時。このアパートは単身者が多いから、子供の声とか物音はあまりしない。そんな中鳴るインターホンに、少しだけ恐怖心を覚えた。
今の蒼汰のところに来る人物と言えば、宅配の人か出前を持ってきてくれる人……でも、そのどちらも身に覚えなんてない。
「まさか、あの人が……」
トクンと心臓が跳ね上がる。
「もしそうだったら……」
自然と鼓動が速くなり、ヒートで火照る体が更に熱くなっていく。緊張から呼吸が浅くなっているのに、自分から放たれているフェロモンの香りを強く感じた。
――どうしよう、扉を開けようか……。
今、扉を開ければきっと全ての苦悩から解放されることだろう。優しく抱き締められて、キスをしてほしい。この苦しいヒートを鎮めて欲しい。
でも、自分以外に番がいるαに抱かれて、一体何になるというのだろうか? ただ、空しいだけではないだろうか? そう警笛を鳴らす自分もいる。
しかし、体から溢れ出すフェロモンに思考回路が少しずつ鈍っていく。
――もうどうでもいい。このヒートを鎮めてもらいたい。
蒼汰は、「どちら様ですか?」と聞くことさえせず、扉を開けた。こんなヒートが起きている今、それがどんなに危険なことかなんて百も承知だ。でも、それ以上に、自分に会いに来てくれた……という事実が嬉しくて。
「会いたい」
蒼汰の瞳から涙が溢れ出した。
「……あれ? 蒼ちゃん?」
「え?」
扉を開けるとそこに立っていたのは、蒼汰の想像していた人物ではなかった。
「しまった……」
迂闊過ぎた自分を強く呪う。こんな風にフェロモンが駄々洩れの状態でαに遭遇してしまったら……。一瞬で体から血の気が引いていくのを感じた。
「蒼ちゃんだよね?」
「…………」
目の前にいる自分は、元恋人ではなかったけれど、どうやら蒼汰のことを知っているらしい。「蒼ちゃん」なんて、極一部の、しかも親しい人しか呼ばないはずなのに。蒼汰は強い戸惑いを感じた。
しかも、自分のことを「蒼ちゃん」という呼ぶ人物はモデルのように背が高く、人形のように整った顔をしている。
長い睫毛が影を落とし、スッと通った鼻筋。色素の薄い髪がサラサラと揺れた。
――誰だ、このイケメンは。
想像もしていなかったイケメンの登場に、蒼汰は思わず息を呑む。元恋人は、お世辞にもイケメンではなかったから。一体こんな夜に、このイケメンは何をしに来たのだろうか。
突然強い恐怖に襲われた蒼汰が勢いよく扉を閉めようとすると、「おっと」といとも簡単に片手で押さえられてしまう。
しばらくの間押し問答をしていたけれど、力では敵わないと諦めた蒼汰は、恐る恐るその人物を見上げた。
「き、君は誰ですか?」
「え? 蒼ちゃん、俺のこと覚えてないのか?」
「蒼ちゃんって……君は俺のことを知ってるの?」
「知ってるも何も……それより……」
「わっ!」
突然イケメンの顔が近付いてきたから、夢中で腕を突っ張らせるが、そんな蒼汰の抵抗も微々たるものでしかない。簡単に両腕を押さえ込まれ、クンクンと首筋の匂いを嗅がれてしまった。
ただそれだけのことで、ヒートで敏感になった体は跳ね上がるほど反応してしまう。心臓が口から飛び出してきそうだ。
「蒼ちゃん、もしかして、今ヒート?」
「あ、え、えっと……」
「こんな状態のときに無防備に扉を開けるなんて危ないだろう?」
「そ、そんなの君には関係ないだろう?」
「関係ある!」
「なんでだよ!?」
突然目の前に現れた男に説教をされた蒼汰は、今度はイライラしてしまう。
確かに無防備だと言われてしまえばその通りだが、つい先程あったばかりの人物に、とやかく言われる筋合いはない。
「ふざけんな、離せよ!」
「嫌だ、離さない」
「なんなんだよ君は!? 俺がどうなろうが君は関係ないだろう?」
「関係ある! 関係あんだよ!」
「なんで!?」
掴まれた手を振り解こうとしても、やはり力でこの男には敵うはずもない。蒼汰は奥歯を噛み締めながら男を睨みつける。
もう、意味がわからなくなってきた。一体こいつは何者なのだろうか。
「蒼ちゃんは俺の花嫁になる人だ。だから、関係ないなんて言わせない!」
「……花、嫁……?」
「そうだよ! 子供の頃約束しただろう? お互いが二十歳になったら結婚しようって。もうすぐ俺の二十歳の誕生日だ。だから迎えに来た」
「なんだよ、それ……」
「俺の番になってほしい」
そう言いながら俺を覗き込んでくるその瞳は、不安そうに揺れていて……その言葉が冗談なんかではないことが、ひしひしと伝わってくる。
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