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第二話 夕立ちとときめき
夕立ちときめき④
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「なぁ、もう着くか?」
「そうだなぁ。できたらもう少し上流まで行きたいけど、琥珀が疲れたならここら辺でもいいか」
「もう十分歩いただろうが……。あー! 蝉の声がうるさい!」
「蝉に八つ当たりしたってしょうがないよ。それに、まだまだ、こんなの序の口なんじゃないの?」
「だから、うっせぇよ……。俺はお前と違って都会育ちなんだよ」
悠介はクーラーボックスからペットボトルのお茶を取り出して、俺に向って投げてくれる。悠介の長い髪に汗が伝い、それがひどく艶っぽく見えた。
「琥珀はその大きな岩にでも座って休んでてよ」
「あー、疲れたぁ」
俺は岩にゴロッと寝そべる。岩はヒンヤリしていて気持ちがいい。
悠介に連れて来られた場所は、近所に流れている川の大分上流だ。周りは大きな木々に覆われていて、それが日除けの役割をしてくれている。川が近くにあるせいか、そこを吹き抜ける風はとても爽やかで、涼しく感じられた。
ここは悠介の穴場スポットらしく、俺たちの他に釣り人の姿も見当たらない。
川がサラサラと流れる音に、木々の間から洩れる夏の日差し。そして蝉の鳴き声。秩父ではミンミンゼミやツクツクボウシ。それにカナカナと蝉のことを呼ぶんだって、前悠介が教えてくれた。
ここへ来なければ、こんな環境に身を置くことなんてなかった。
「ここはひどく落ち着くなぁ。時間が止まっているみたいだ……」
「だよね。俺もここは大好きな場所なんだ」
「川の水がめっちゃ綺麗だ」
頑張れば歩いて渡れそうなほど小さな川は、川底まで見えるくらい透き通っている。岩に隠れて潜んでいる魚が見える程だ。
「なぁ、魚の餌って何なの?」
「あぁ、これだよ。ミルワーム。これでよく釣れるんだよ」
「わぁぁぁぁ⁉ なんだよ、それ! 芋虫じゃん!」
「あははは! ちゃんとした餌だよ。すぐに釣れるから待ってて」
「そんなに簡単に釣れるのか?」
「うん。ここなら子供が遊びで使うような釣り竿でも釣れると思うよ」
「へぇ……」
悠介がミルワームと呼んだ白い芋虫のようなものを釣り針につけて川に垂らすと、すぐに釣り竿がピクピクと動き出す。
「あ、もうかかったみたい!」
悠介が竿をあげると大きな魚が針を飲み込んでいる。その魚を陸に上げて、丁寧に針を外してクーラーボックスに入れた。その慣れた手つきに、俺はつい見入ってしまった。
「悠介すごい! デッカイ魚が釣れたじゃん!」
「これはヤマメだよ。塩焼きにしても唐揚げにしても美味しいんだ」
「へぇ。塩焼きとか美味しそう」
「じゃあ、夕飯はヤマメの塩焼きにしようか?」
「うん!」
悠介につられてつい俺まで嬉しくなってきてしまう。
あぁ、こんな風に笑ったのはいつぶりだろうか。そう思うと、鼻の奥がツンとなった。
「あ、沢蟹がいる」
「本当? もし捕まえられるならクーラーボックスに入れておいてよ。沢蟹も素揚げにすると美味しいんだよ」
「へぇ。そうなんだ。じゃあ……」
俺は意を決して水の中に手を入れる。
「え? 冷たい。川の水ってこんなに冷たいんだ」
夏だというのに川の水は冷たくて、思わず手を引っ込めてしまう。それを見た悠介が笑っている。その透き通った水の中にもう一度手を入れて、そっと沢蟹を追いかけた。
手が痛くなってしまうほど冷たい川の水も、うるさいくらいに鳴く蝉も、忌々しいほど降り注ぐ真夏の日差しも……悪くないと思える自分がいることに、自分自身が驚いてしまう。きっと秩父に来なければ、俺は一日スマホをいじって一日が過ぎていたことだろう。でも、それが俺の当たり前だった。
沢蟹には逃げられてしまったけれど、俺の心の中に、不思議な感情が芽生えていた。
「なぁ、悠介」
「ん? どうした?」
「なんで俺が突然ここに来たのか聞かないの? だって、おかしくない? 突然俺がここに来るなんてさ」
「うーん、そうだなぁ」
釣り竿を構えながら悠介が何かを考えるように空を見上げた。
「おかんにちょっとだけ聞いたけど、琥珀は話したくないでしょ? だから聞かないだけ。もし話したくなったら教えてよ」
「いや、いい。だって俺がここに来た理由を悠介が知ったら、こうやって一緒にいられなくなると思うし」
「へぇ、そうなんだ。結構訳ありなんだね」
そう言いながら、悠介はまた魚を一匹釣りあげる。その魚はニジマスだって教えてくれた。
「でもさ、俺は何があっても琥珀と一緒にいたいと思うよ」
「……なんだよ、それ」
「だって、琥珀は琥珀じゃん」
そんな無邪気な笑顔を向けられてしまうと、なんと言い返したらいいのかがわからなくなってしまう。悠介の顔を直視できなくて、俺はそっと視線を外した。
「それより琥珀お腹空いた? 近所の駄菓子屋で買ったお菓子があるけど食べる?」
「え? でもいいの? 俺が食べたら悠介の分が減っちゃうじゃん」
「別にいいよ。たくさん買ったからさ。半分こしようよ」
「……悠介って、案外いい奴なんだな」
「ん?」
「なんでもない」
「ふふっ。変なの」
駄菓子を互いにつまみ食いしながら釣りを続けていたら、かなり時間がたっていた。
「ねぇ、さっきから遠くのほうで雷が鳴り始めたから、そろそろ帰ろうか?」
「あ、うん。でも俺、沢蟹を一匹も捕まえられなかった」
「大丈夫だよ。その分、俺がたくさん魚を釣ったから」
「え? 本当に?」
「うん。今日は大漁だったよ」
俺がクーラーボックスの中を覗き込むと、たくさんのヤマメとニジマスが入っていた。こんな短時間にたくさんの魚を釣っていたことに感心してしまう。俺なんて沢蟹の一匹すら捕まえられなかったのに……。
「帰ろう、琥珀。お昼ご飯食べてなかったからお腹空いたでしょ?」
「でも、悠介がさっきお菓子をくれたから大丈夫」
「それに、夕ご飯には魚がたくさん食べられるしね」
「うん」
もしかしたら、悠介は俺が思っている以上にいい奴なのかもしれない。
「おいで、こっちだよ」
「ちょっと待ってよ」
「ゆっくりでいいから転ばないようにね」
「だから、ガキ扱いするなって」
「あははは。ごめんね、つい癖で」
優しい笑みを浮かべながら俺に手招きをする悠介を見て思う。悠介は、この大自然のように大きくて、逞しくて、優しい……。そう思ってしまう俺は、単純すぎるのだろうか。
「そうだなぁ。できたらもう少し上流まで行きたいけど、琥珀が疲れたならここら辺でもいいか」
「もう十分歩いただろうが……。あー! 蝉の声がうるさい!」
「蝉に八つ当たりしたってしょうがないよ。それに、まだまだ、こんなの序の口なんじゃないの?」
「だから、うっせぇよ……。俺はお前と違って都会育ちなんだよ」
悠介はクーラーボックスからペットボトルのお茶を取り出して、俺に向って投げてくれる。悠介の長い髪に汗が伝い、それがひどく艶っぽく見えた。
「琥珀はその大きな岩にでも座って休んでてよ」
「あー、疲れたぁ」
俺は岩にゴロッと寝そべる。岩はヒンヤリしていて気持ちがいい。
悠介に連れて来られた場所は、近所に流れている川の大分上流だ。周りは大きな木々に覆われていて、それが日除けの役割をしてくれている。川が近くにあるせいか、そこを吹き抜ける風はとても爽やかで、涼しく感じられた。
ここは悠介の穴場スポットらしく、俺たちの他に釣り人の姿も見当たらない。
川がサラサラと流れる音に、木々の間から洩れる夏の日差し。そして蝉の鳴き声。秩父ではミンミンゼミやツクツクボウシ。それにカナカナと蝉のことを呼ぶんだって、前悠介が教えてくれた。
ここへ来なければ、こんな環境に身を置くことなんてなかった。
「ここはひどく落ち着くなぁ。時間が止まっているみたいだ……」
「だよね。俺もここは大好きな場所なんだ」
「川の水がめっちゃ綺麗だ」
頑張れば歩いて渡れそうなほど小さな川は、川底まで見えるくらい透き通っている。岩に隠れて潜んでいる魚が見える程だ。
「なぁ、魚の餌って何なの?」
「あぁ、これだよ。ミルワーム。これでよく釣れるんだよ」
「わぁぁぁぁ⁉ なんだよ、それ! 芋虫じゃん!」
「あははは! ちゃんとした餌だよ。すぐに釣れるから待ってて」
「そんなに簡単に釣れるのか?」
「うん。ここなら子供が遊びで使うような釣り竿でも釣れると思うよ」
「へぇ……」
悠介がミルワームと呼んだ白い芋虫のようなものを釣り針につけて川に垂らすと、すぐに釣り竿がピクピクと動き出す。
「あ、もうかかったみたい!」
悠介が竿をあげると大きな魚が針を飲み込んでいる。その魚を陸に上げて、丁寧に針を外してクーラーボックスに入れた。その慣れた手つきに、俺はつい見入ってしまった。
「悠介すごい! デッカイ魚が釣れたじゃん!」
「これはヤマメだよ。塩焼きにしても唐揚げにしても美味しいんだ」
「へぇ。塩焼きとか美味しそう」
「じゃあ、夕飯はヤマメの塩焼きにしようか?」
「うん!」
悠介につられてつい俺まで嬉しくなってきてしまう。
あぁ、こんな風に笑ったのはいつぶりだろうか。そう思うと、鼻の奥がツンとなった。
「あ、沢蟹がいる」
「本当? もし捕まえられるならクーラーボックスに入れておいてよ。沢蟹も素揚げにすると美味しいんだよ」
「へぇ。そうなんだ。じゃあ……」
俺は意を決して水の中に手を入れる。
「え? 冷たい。川の水ってこんなに冷たいんだ」
夏だというのに川の水は冷たくて、思わず手を引っ込めてしまう。それを見た悠介が笑っている。その透き通った水の中にもう一度手を入れて、そっと沢蟹を追いかけた。
手が痛くなってしまうほど冷たい川の水も、うるさいくらいに鳴く蝉も、忌々しいほど降り注ぐ真夏の日差しも……悪くないと思える自分がいることに、自分自身が驚いてしまう。きっと秩父に来なければ、俺は一日スマホをいじって一日が過ぎていたことだろう。でも、それが俺の当たり前だった。
沢蟹には逃げられてしまったけれど、俺の心の中に、不思議な感情が芽生えていた。
「なぁ、悠介」
「ん? どうした?」
「なんで俺が突然ここに来たのか聞かないの? だって、おかしくない? 突然俺がここに来るなんてさ」
「うーん、そうだなぁ」
釣り竿を構えながら悠介が何かを考えるように空を見上げた。
「おかんにちょっとだけ聞いたけど、琥珀は話したくないでしょ? だから聞かないだけ。もし話したくなったら教えてよ」
「いや、いい。だって俺がここに来た理由を悠介が知ったら、こうやって一緒にいられなくなると思うし」
「へぇ、そうなんだ。結構訳ありなんだね」
そう言いながら、悠介はまた魚を一匹釣りあげる。その魚はニジマスだって教えてくれた。
「でもさ、俺は何があっても琥珀と一緒にいたいと思うよ」
「……なんだよ、それ」
「だって、琥珀は琥珀じゃん」
そんな無邪気な笑顔を向けられてしまうと、なんと言い返したらいいのかがわからなくなってしまう。悠介の顔を直視できなくて、俺はそっと視線を外した。
「それより琥珀お腹空いた? 近所の駄菓子屋で買ったお菓子があるけど食べる?」
「え? でもいいの? 俺が食べたら悠介の分が減っちゃうじゃん」
「別にいいよ。たくさん買ったからさ。半分こしようよ」
「……悠介って、案外いい奴なんだな」
「ん?」
「なんでもない」
「ふふっ。変なの」
駄菓子を互いにつまみ食いしながら釣りを続けていたら、かなり時間がたっていた。
「ねぇ、さっきから遠くのほうで雷が鳴り始めたから、そろそろ帰ろうか?」
「あ、うん。でも俺、沢蟹を一匹も捕まえられなかった」
「大丈夫だよ。その分、俺がたくさん魚を釣ったから」
「え? 本当に?」
「うん。今日は大漁だったよ」
俺がクーラーボックスの中を覗き込むと、たくさんのヤマメとニジマスが入っていた。こんな短時間にたくさんの魚を釣っていたことに感心してしまう。俺なんて沢蟹の一匹すら捕まえられなかったのに……。
「帰ろう、琥珀。お昼ご飯食べてなかったからお腹空いたでしょ?」
「でも、悠介がさっきお菓子をくれたから大丈夫」
「それに、夕ご飯には魚がたくさん食べられるしね」
「うん」
もしかしたら、悠介は俺が思っている以上にいい奴なのかもしれない。
「おいで、こっちだよ」
「ちょっと待ってよ」
「ゆっくりでいいから転ばないようにね」
「だから、ガキ扱いするなって」
「あははは。ごめんね、つい癖で」
優しい笑みを浮かべながら俺に手招きをする悠介を見て思う。悠介は、この大自然のように大きくて、逞しくて、優しい……。そう思ってしまう俺は、単純すぎるのだろうか。
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